DTMを始めようと思った時に、最初に最低限の機材が必要となります。
これとそれとあれが必要...などとひとつひとつ考えていくと、選択肢は数百パターンにもなり選びきれない!ここが最初のハードルとなり、なかなか始められないという人も多いのではないでしょうか?
予算がかなりかかるのでは?と心配に思う方から、決めるのが難しいという方、色々勉強しなければならないことが多くてどこから手を付けたらいいのかわからない!という方など、はじめは不安に思うことが多いかと思います。
そんな方々に向けて、最初に揃えるべきDTMセット一式を本気で考えてみました!
DTMを始めようとしている当時の自分に助言できるとしたら...という観点で挙げていきます!
もちろん、使用する楽器や制作する内容によってもセット内容は異なりますが、一般的に作曲やアレンジ、レコーディングに必要になるものをセットに含めています。
また、PCは既にあるものとして、音楽機材だけのセットとなっています。
■ とにかく安く、でもちゃんとしたDTM環境を揃えたい
このセットでなんと約2万円!(2021年12月現在)
それでもそれぞれがお値段をはるかに上回る仕事をしてくれるため、これでも充分に勝負できる環境になっていると思います!
Studio One PrimeはフリーのDAWソフトですが、機能制限も少なく、エフェクトやソフトシンセも付属するため、DTMのスタートには最適です!
UM-2もこの価格帯とはにわかには信じられないようなクリアな出音。
プロの方でも出先やツアー中などでこういった簡易セットを使用するケースは十分にあり得るのではないでしょうか。
続いて上記に加え、機能性や音質など、重視する内容別にハイ・コストパフォーマンスの組み合わせを考えてみました。
■ 予算を抑えつつもパフォーマンスの高い組み合わせで揃えたい【機能性、価格重視】
機能性、価格を重視したセレクトです。UR12は基本性能を漏れなく押さえながらも、ループバック機能やiPad対応、DAWソフトCubase AI付属など、プラスアルファの充実した機能を備えています。JBLのスピーカー1 Series 104-BTは、コンパクトながらパワフルなサウンドに加え、Bluetooth接続に対応しており、フレキシビリティの高い組み合わせとなっております!
■ 予算を抑えつつもパフォーマンスの高い組み合わせで揃えたい【音質重視】
続いて、予算を抑えながらも高音質を実現する組み合わせです。FOCUSRITE / Scarlettシリーズは、リーズナブルながら伝統のFOCUSRITEマイクプリのサウンドがこのシリーズにもしっかり息づいています。DAWソフトはAbleton / Live liteが付属します。他にもHITMAKER EXPANTIONという、ヒットソングを作るに充分なプラグインやソフト音源などが一堂に会したバンドルが付いてくるため、Scarlett一台で制作環境を幅広くカバーします。CLASSIC PRO / CPH7000は【機能性、価格重視】のセットにも入れてしまいましたが、このコストパフォーマンスの高さは他には替えられない!!
ライバルに少しでも音質で差を付けたい!そんな方は下記のセットをご検討ください。ここからはプラグインソフトもセットに含めていきます。
■ 一歩上を行く音質を実現したい①
数え切れないほどの歴史的名盤を生み出してきたSSLコンソール。そんなSSLの名を冠した廉価なオーディオインターフェイス。それだけでもいかにも凄そうですが、その前評判に違わぬ音質の良さで大人気のSSL2は外せません。
SE ELECTRONICS / SE2200はAmy Winehouseが使用していたことでも知られるコンデンサーマイクの後継機種。低域から高域までバランスよく鳴り、艶のある明瞭さが個人的にも大好きなマイクです。SONY / MDR-CD900STは言わずもがなレコーディングスタジオなどでもド定番のヘッドホンですが、長い間トップシェアを誇ってきただけあって、迷いなくレコーディングが進められる説得力のあるサウンドです。
プラグインバンドルにはこちらも大定番のWaves / Gold Bundle。もし手元のプラグインが全て消えて無くなっても、これさえあればなんとかなると思わせてくれる、ひとつひとつが信頼性の高いプラグインです。
■ 一歩上を行く音質を実現したい②
こちらのセットでは、プラグインにはWavesの双璧を成すiZotopeを挙げました。
AIを使ったミキシングやマスタリングを実現するという点が大きなウリとなっていますが、そういった革新的な面を差し引いても、実用性や完成度だけでも勝負できる実力派です。
Clarett+は全てアナログ回路でFocusriteの名機ISA 110をエミュレートしているため、非常にハイレベルのマイクプリでレコーディングのレベルアップが期待できます。
このセットならプロのレコーディングにも充分耐えうるクオリティを誇っていると思います!
■ プロの現場でも通用する環境を構築したい
いよいよプロレベルの環境まで辿り着きました。迷いなくおすすめできるモデルを選んでいますが、比較的導入しやすいよういたずらに高いものではなく、できる限り費用対効果の高いモデルを選んでいます。
オーディオインターフェイスはANTELOPE AUDIO / Discrete 4 Synergy Core。正確かつシルキーなサウンドがクセになります。DSPとFPGAチップを積んだSynergy Core FXは、ハードウェアのプロセッサーを使うような感覚でエフェクトを適用していくことができます。また、ヘッドホン端子が4つ付いているため、バンドなどでの現場録音にも完璧に対応してくれます。
ここで登場するSonarworks / SoundID Referenceは必ず入れておきたいソフトウェアのひとつです。スピーカーや部屋の環境を測定して、スピーカーのキャリブレーションを行うソフトウェア。使用前は半信半疑でしたが、実際にキャリブレーションを行ってみると、あまり気にいっていなかった自分のモニタースピーカーが水を得た魚のように見事に生き返りました!正確なモニター環境は正確なレコーディングを実現する最速の手段ですので、ぜひお試しください!
セットに入れた商品をひとつひとつ解説していきたいところでしたが、あまり長くなりすぎるのも読む方の気力を削いでしまいそうでしたので、かいつまんで解説してきました。
泣く泣くセットから外した商品も多く、もっともっと挙げていきたいので、また次回、これらのバリエーションをご紹介したいと思います!