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大海の孤島を捜して~ATLANSIA~ Part4.5

2023-02-09

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

Cheena:今回はアトランシア記事のほぼ最終回、フリートークパートとなります。全然アトランシアと関係ない話もしますがご容赦ください。

過去のPartはこちらから。

⇒ 大海の孤島を捜して~ATLANSIA~ Part1
⇒ 大海の孤島を捜して~ATLANSIA~ Part2
⇒ 大海の孤島を捜して~ATLANSIA~ Part3
⇒ 大海の孤島を捜して~ATLANSIA~ Part4

ネモト:いつもの大脱線です。以上!

Free Talks

Cheena:初っ端から全くの、本当に全くの余談ですがこの記事を執筆する過程でアトランシアのサイトのアクセスカウンターを2000回ぐらい回した気がします。100万踏みたい……
※中途追加
90万アクセスを頂きました。2023/1/2

ネモト:キリ番とか懐かしい。全体的なレイアウトにあの頃の個人サイト感があるね。

Cheena:左右で分割されたサイト構造とか、凝った文字色とか、そもそもカウンターも古いサイトのそれですからね。
とりあえず今まで隠しリンクは見つけていませんが…流石にないかな?

ネモト:ないんじゃないかな?隠したところでなんになるって話だし…。

Cheena:現在でも「ユーザー向けページ」というような感じで隠すサイトを知っているので、多少ありえるかなぁという気分です。あったらテンション上がる…
なお、アトランシアにおける404エラーは(確認済みのものは全て)未設定というだけのようです。過去に設定されていて、現在は消された、というページはありませんでしたね。

ネモト:そうなんだ。プライスリストなんかは消されたと思ってた。いや、ディスコンになったやつもあるから一時的に消して再編集してるのかな?

Cheena:あっ、ベース用のリストは2017年から19年の間のどこかで消えたようです。ギター用だけ確認して見てませんでしたね…
最新版(2016年版)がこちら。

https://web.archive.org/web/20170524165729/http://www.atlansia.jp:80/BASSPRICE.htm

ネモト:ディスコンになったモデルもいっぱいあるから最新版をまとめて欲しいよね。値段は未記載(問い合わせ)でいいから。

Cheena:しかし忘れられた楽器もある中で最新版にどれだけ載るか…Facebookに上がっていたリストの方が信頼性がありそうです。
ケースとかパーツとか買ってみようかな。

ネモト:いいんじゃない?ケースは私も興味ある。

Cheena:ギグバッグのしっかりしたものが1万いくらで、しかもデザインが良い。
ただセミアコ(FORTUNE BassとThe CENTURY Bass)が入らないそうなので、厚みはおそらく普通でしょうね。
新年あたりに連絡してみよう。

ネモト:多弦でも入るだろうから良さそうだよね。ヴァンパイアが入ってたワーウィック純正フライトケースが15キロもあるから重くて重くて…。しっかりしたソフトケースが欲しいのだ。

Cheena:そりゃ空輸用ケースは重たいですよ…って言おうとしたんですが、SKBのTSAロック付きカバーですら6キロ少々でした。桁が違う…

SKB ( エスケービー ) / 44RW ベース用ハードケース

SKB ( エスケービー ) / 44RW ベース用ハードケース

ネモト:あれはやばいよ。外装のほとんどがアルミ。樹脂と比べて腰が強いから割れたりしないだろうけど、フェンダー純正ハードケースがめっちゃ軽く感じるほど重い。

Cheena:Fenderの純正ケース、木製のやつで5kg少々でしたっけ……表がアクリル張りのツイードディスプレイケースで6kg後半、と。

FENDER ( フェンダー ) / Classic Series Wood Case Precision Bass/Jazz Bass Tweed

FENDER ( フェンダー ) / Classic Series Wood Case Precision Bass/Jazz Bass Tweed

FENDER ( フェンダー ) / Guitar Display Case Tweed

FENDER ( フェンダー ) / Guitar Display Case Tweed

ネモト:今まで所有したケースの中で1番重いし、多分世界トップの重量じゃないかな。

Cheena:他の機体は入るんですか?

ネモト:ヴァンパイアに合わせたクッションがあって動かないようになってるけど、これを外せばなんでも入るんじゃないかな。

Cheena:内装改造で他の機体でも使えそうというのはいいですね。しかしやはり格好いい…

ネモト:カッコいいよね。ホントにいい買い物だった。最近弾いていないからぼちぼちケースから出そうかな。

Cheena:Aristides050買って弾いてましたからね。

ARISTIDES ( アリスティディス ) / 050 Aluminum

ARISTIDES ( アリスティディス ) / 050 Aluminum

かなり無理やりな軌道修正ですがアトランシアはボディへの金属採用などは少ないですね。せいぜいPeleske 2ぐらい…?

ネモト:そうね。あとは…議論の余地があるけどオックスフォードくらい? 金属加工もやっているんだから金属ボディがあっても良さそうだけど。

Cheena:木材加工とは全く勝手が違うので手を出しづらいのはありますけどね。それでも環境や省材に気を使うアトランシアがやっていないのには多少の驚きがあります。

ネモト:「100年使える」と謳っているからかもね。金属は100年経てばボロボロになっちゃう。勿論、古い銃や剣や鉄工製品が存在しているからメンテナンスを怠らなければ100年使える。ただし、道具として常に使い続けた場合、実用性は無くなる可能性が高い。どこかに穴が開いてもそれを塞ぐのは木と比べたら難しいし(テセウスの船みたいに延々と修理を続けた古い楽器が作られた時と同一の楽器と言えるのかという議論はとりあえず無視します)ステンレス使うとか、錆びさせない方法はあるじゃんと言われたらそれまでだけども。

Cheena:日本にいることを前提として、パッと思いつく対策としては塗装する、アルミに限ってはアルマイト処理、ぐらいですね。だから全品ウレタンマット塗装なのかな…

ネモト:赤錆が出たら金属はボロボロになっちゃうからこれはこれで繊細さがあるよね。
100年使えるか真剣に考えてみるか…。
アルミのソリッドボディ、あるいは板厚20mmとかにすれば、腐食部を塗装ごと削って成形しなおすつもりで使えば100年使えるだろう…でも重すぎる。もしくは基部まで行った傷は即座にタッチアップして、10〜15年ごとにリフィニッシュを行えば対応できると思う。ビルのメンテナンスみたいだな。でも面倒だしお金がかかる。ステンレスで作れば…アルミの3倍、ハードメイプルの11倍ほどの重量があるけど強度は(種類によるが)アルミ合金と同程度。これも重すぎるか。あくまで推論であって、実際のところどうなのかはわからないけど、金属ボディで100年使うのは不可能ではないけど面倒ってところだろうか。

Cheena:一般的には建材(鉄クギなど)や工芸品などに行う処理ですが、鉄に漆を焼き付ける手法があります。通常の酸化硬化法では金属と漆は相性が悪いのですが、塗布して100度以上で焼くことで塗膜を形成し、これが耐候性、防食性を持つメタルプライマーとして作用します。しかも温度によりツヤ感が変わるというおまけ付き。
参考に東京文化財研究所のデータを…

https://www.tobunken.go.jp/ccr/pdf/37/pdf/03704.pdf

https://tobunken.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_view_main_item_detail&item_id=3552&item_no=1&page_id=13&block_id=21K

酸化硬化した漆と同じく多量の水分や強力な紫外線(1年間の屋外露光)により劣化、変色するとのことですが、楽器は屋内使用が主ですし、この上から別の塗料を用いて強靭な皮膜を形成、もし剥がれた場合はレタッチという形で対応できるんじゃないかと思います。
楽器に用いる場合の懸案点としては、もし指板やフレットも一体成型とした場合は加熱すると変形してしまうことですが、Aristidesでも指板は木材だったのでここだけ後乗せでもいいかな…と。どちらにせよフレットは消耗品ですからね。

ネモト:これは勉強になる。となるとタルボやEVO(アルミボディのギター、ベース)でも100年戦えるようになるのかな。

Cheena:でもEVOも挽き目が見た目の一部になっていますし、これがつぶれるのは……クリアエポキシで埋めるしかないかな?

ネモト:そこは割りきらなければいけない部分じゃないかな。というかヤベェほど本編から脱線してるから戻そう。

Cheena:ではそろそろ締めるのを前提に、一つ見つけたものを紹介しますね。

パテントページNo.98のこの画像、何かと思っていたらどうやらPolarisのヘッドのようです。

ネモト:これまた斬新なレイアウトだな…。
ステルスもそうだったけど、チューニングする時戸惑いそう。

Cheena:加工中の写真ですが、それぞれ直角に交わっているのがわかりますね。

高音側・低音側の4:4で考えて、さらに手前から奥へ、と考えていけば多少楽な気がします。

ペグボタンにドットでも入ってたら便利なんですけどね…

ネモト:ペグに数字書いたシール貼りたい…。表からは見えないし。

Cheena:1番難儀しそうなのはやっぱり弦交換ですよね…。
1本ずつ交換するようにしても、すでに交換した弦外しそう…

ネモト:弦交換をやらないわけにはいかないし、こればかりはキツいね。

Cheena:外側にあるペグをPeleskeのワインダーとか、あるいはFirebird互換型みたいにポストとペグのボタンが同一軸上にあるタイプならかなり直感的になると思いますけどね。

KLUSON ( クルーソン ) / FIREBIRD tuner set Nickel [9019]

KLUSON ( クルーソン ) / FIREBIRD tuner set Nickel [9019]

加工中の写真はかなり最近のものですので、実際に完成した際に何が出てくるか楽しみです。

ネモト:確かに。どんな風に仕上がってくるのか気になるね。

Cheena:というわけで超多弦(7弦、8弦)ベースPolarisに関する新情報の紹介でした。

ネモト:結構長くなったのでそろそろ〆ます。まだ続くのでお楽しみに!

Cheena:ありがとうございました!

※画像はATLANSIA公式サイト公式Facebookより引用


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元プロでベーシストのネモトとクラフトマンでベーシストのCheenaによる、楽器への深すぎて自由すぎるこだわりトークをお送りします!
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KLUSON / FIREBIRD tuner set Nickel [9019]

KLUSON

FIREBIRD tuner set Nickel [9019]

¥32,800(税込)

ギター用ペグ、ファイヤーバード用、ポスト径5/16インチ(7.94mm)、ニッケル

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FENDER / Guitar Display Case Tweed

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¥32,800(税込)

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FENDER / Classic Series Wood Case Precision Bass/Jazz Bass Tweed

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¥25,740(税込)

ベース用ハードケース、ジャズベース・プレシジョンベース用、ツイード

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ブログ有り

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SKB / 44RW ベース用ハードケース

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¥26,000(税込)

ベース用ハードケース、キャスター付き

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