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GOTOH ギターペグ交換時の選び方とオーダー方法【2023年最新】

2021-05-24

テーマ:ギター

群馬県にある弦楽器パーツの人気ブランド「GOTOH(ゴトー)」。皆さんご存知のとおり、多様なハイエンド楽器の純正パーツとして採用されています。

中でも非常に人気なギター用ペグ。
ラインナップが豊富なために、お客様からも頻繁にお問い合わせをいただく製品です。

今回は、初めてGOTOH製ギター用ペグの購入を検討している方向けの 選び方/オーダー方法をご紹介します。
リバースヘッドに関する質問など、ちょっと突っ込んだ内容については以下の記事をご確認ください!
関連記事『GOTOH(ゴトー)ギター用ペグ よくある質問まとめ!』

サウンドハウスでのGOTOHペグの品名表記は以下で統一しています。

■ シリーズ比較

はじめにシリーズや各種オプションの違いをご紹介します。
メーカーサイト ギターマシンヘッド
製品カタログ

まずは比較表をご覧ください。重要ポイントをピックアップし作成しました。そもそもどのシリーズを選んだらよいのか、お悩みの際にご活用ください※重量はオプションにより異なります。

シリーズ ギアタイプ ギア比 重量(1個) 配列 ネジ止め カラー ブッシュ外径/ポスト径/備考
SGS510 クローズド 1:15 30.7-36.8g L3R3/L6/R6等 斜め下 C,GG,B,CK,CS,GS,BS,XN,XC,XG 10mm/6mm
SGS510Z クローズド 1:18 30.7-36.8g L3R3/L6/R6等 斜め下 C,GG,B,CK,CS,GS,BS,XN,XC,XG 10mm/6mm
SGL510 クローズド 1:18 32.0-38.9g L3R3等 斜め下 C,GG,B,CK,CS,GS,BS,XN,XC,XG 10mm/6mm
SGL510Z クローズド 1:21 32.0-38.9g L3R3等 斜め下 C,GG,B,CK,CS,GS,BS,XN,XC,XG 10mm/6mm
SGV510 クローズド 1:18 33.2-38.9g L3R3等 真横 C,GG,B,CK,CS,GS,BS,XN,XC,XG 10mm/6mm
SGV510Z クローズド 1:21 33.2-38.9g L3R3等 真横 C,GG,B,CK,CS,GS,BS,XN,XC,XG 10mm/6mm
SGi510 クローズド 1:16 - L3R3/L6/R6等 無し C,GG,B,CK,XN,XC,XG 10mm/6mm
ボディ最小サイズ
SG301 クローズド 1:18 - L3R3等 真横 C,GG.B,CK 10mm/6mm
SG360 クローズド 1:14 - L3R3/L6/R6等 斜め下平行 C,GG,B,CK 10mm/6mm
SG381 クローズド 1:16 - L3R3/L6/R6等 斜め下 C,GG,B,CK 10mm/6mm
SXB510 オープン 1:15 27.5g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 8.8mm/6.35mm
スタンダードのみ
SXB510V オープン 1:15 27.5g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 8.8mm/6.35mm
スタンダードのみ
SXN510 オープン 1:15 28.2g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 10mm/6.35mm
スタンダードのみ
SXN510V オープン 1:15 28.2g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 10mm/6.35mm
スタンダードのみ
SE700 オープン 1:15 25.4g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 8.8mm/6.35mm
スタンダードのみ
SE770 オープン 1:15 25.4g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 8.8mm/6.35mm
スタンダードのみ
SE780 オープン 1:15 25.4g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 8.8mm/6.35mm
スタンダードのみ
SEP700 オープン 1:15 26.1g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 7.8mm/6mm
スロッテッドヘッド用
SEP770 オープン 1:15 26.1g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 7.8mm/6mm
スロッテッドヘッド用
SEP780 オープン 1:15 26.1g L3R3等 両サイド N,C,GG,B,CK,XN,XC,XG 7.8mm/6mm
スロッテッドヘッド用
SD510 クルーソン 1:15 29.3g L3R3等 C-A-R-D N,GG,B,CK,XN,XC,XG 8.8mm/6mm
SDS510 クルーソン 1:15 - L6/R6等 C-A-R-D N,GG,B,CK,XN,XC,XG 8.8mm/6.35mm
SD90 クルーソン 1:15 23.7g L3R3等 両サイド N,GG,B,CK 8.8mm/6.35mm
SD91 クルーソン 1:15 - L6/R6等 両サイド N,GG,B,CK 8.8mm/6.35mm

1.シリーズ

シリーズについては、ざっくりと以下のラインナップです。
・SG=ロトマチックタイプ クローズドギア
・SX=オープンギア
・SE=オープンギア
・SEP=スロッテッドヘッドギター用
・SD=クルーソンタイプ
人気シリーズはモダンなSGの他、クルーソンタイプのSDです。
サイズごとに細かな違いがあるのですが 中でもSGi510は最小サイズです。

クルーソンタイプのロックペグはGOTOH製だけ!ビンテージギターの風合いはそのままに、利便性の高いロックペグにグレードアップさせたい方はGOTOHペグ一択です。
ロトマチックからビンテージ系に交換する場合は、コンバージョンブッシュが必要になるケースが多いです。その逆パターンの場合も、穴の拡張が必須になります。加工を最小限にしたい場合は、元々搭載されたペグに近いものを選んでいただくのが無難です。
他にもリッチなデザインの「ラグジュアリーモード」といったシリーズもあります。超微細/高速回転の機械彫刻により、唯一無二の芸術的なデザインが魅力のシリーズです。ボタンのみならず、ギア部分にも彫刻が施されています。

2.ギアタイプ

こちらはペグ背面のギア部分の違いとなります。
ロトマチックタイプのクローズドギアは、GOTOH製では「シールドギヤ」と表されます。ギアがむき出しのオープンタイプと比較すると重量があり、芯のあるモダンなサウンドになる傾向にあり、サステインも得られます。対してオープンギアは軽量で、サウンドも倍音を多く含んだ軽やかな印象。ビンテージモデルにはオープンタイプが搭載されることが多いです。

左から ロトマチック(クローズドギア)、オープンギア、クルーソンタイプ
「510」や「GOTOH」が印字されているシールド部分(MG-Tダイヤル部分)の色は少し複雑で、グレーやホワイトなど、シリーズにより細かく異なります。詳細が気になる方は事前にお写真でご確認いただくか、お問い合わせください。

3.ギア比

Gシリーズにおいて、シリーズ名の末尾にZが付くと、ギア比が細かくなります。ギア比の見方としては、「1:△」=つまみ(ボタン)を△回転させるとギアが1周(ポストが1回転)する といったものです。ギア比が細かいと、つまみを回す回数が増え、細かい精度でのチューニング調節が可能になります。ギア比がざっくりしていると、つまみの回転数は減るぶん楽で、チューニングの狂いも少なくなります。

4.配列

ペグ配置を表しています。モデルにより、一部配列が指定できない場合もあるのでご注意ください。L=Left(左)、R=Right(右)を指しています。GOTOHペグに限らず、海外メーカーのペグでもこのような表記が採用されています。ギターを立て、正面から見たときにペグがL(左)側に何個ついてるか、R(右)側に何個ついてるかを表しています。
・L6=低音弦側6連
・R6=高音弦側6連(リバースタイプ、レフティ)
・L3R3=低音弦側3個、高音弦側3個(3対3)
これら、例えば7弦用でL7 やL4R3、8弦用でL8等といった指定も可能です。

GOTOHのお話ではありませんが メーカーによって、稀にLとRの見方が全く逆になる場合があります。サウンドハウスでは特別な記載がなければ先述の解釈となります。

クルーソンタイプのSD510/SDS510シリーズには、C-A-R-Dと呼ばれるテンプレートが付属します。
このパーツは、ペグポストをブッシュのセンターに正確に配置するための補助的役割を担うものです。また、ペグとギターヘッド間の隙間を埋め、振動をスムーズに伝達させるというメリットもあります。SD90/SD91用のパーツ販売もありますが 他メーカーのペグへの取付は推奨していません。

SD90/SD91用のC.A.R.Dは別売りとなります。

GOTOH / C.A.R.D-L3+R3

GOTOH / C.A.R.D-6

5.ネジ止め位置

ペグ背面のネジ止め部分が、ギア部分に対してどこの位置についているかを表しています。どの程度の加工が必要となるか想定する際に、必ずチェックしていただきたい部分です。寸法とあわせてご確認ください。

左からSGS510、SGV510、SG360

左からSD90、SD91

6.カラー

N=Nickel
C=Chrome
GG=Gold
B=Black
CK=Cosmo Black
CS=Chrome Satin
GS=Gold Satin
BS=Black Satin
XN=X-Nickel
XC=X-Chrome
XG=X-Gold

Cosmo Blackは薄い黒のようなグレーのような、リッチな色味をしています。
Xのついたカラーは、X-Finishと呼ばれる最高級の加工が施された人気カラー。汚れや汗をはじく耐久性の高い仕様となっています。通常の色味と比較し、艶が控えめで落ち着いた印象です。
モデルによって選択できるカラーに違いがあるので 比較表をご確認ください。

■ 軸オプションについて

オープンギアタイプにおいては、仕様上スタンダードタイプのみとなり、ロックオプション等はありません。その他シリーズはMGやMG-T、HAP、HAP-Mが選択できます。ロックペグは弦交換を楽にしたい方だけでなく、チョーキングやアーミング奏法を多用される方におすすめ。

1.MG=マグナムロック

弦のチューニングテンションを利用してロックする機構。ペグボタンの回転に応じてシャフト先端のキャップが下降し、弦がロックされるという仕組みです。ペグを回すにつれ適正な圧力でロックされるため、必要以上に弦を締め付け、弦を切ってしまうといったトラブルを防ぎます。

2.MG-T=マグナムロックトラッド

ペグ背面にダイヤルが付いたフィンガーロックタイプ。ダイヤルを時計回りに回して弦をロックする仕様となっており、MGよりも素早い弦交換が可能になります。当オプションは、特別注文として軸長さを選択できます。長さのラインナップとしてはS=Short、L=Long、EX=EX-Longがありますが サウンドハウス商品ページにおいては、商品名にこれらの記載がなければスタンダードの長さとなります。長さ詳細はメーカーサイトの各シリーズページをご確認ください。

3.HAP=ハイトアジャスタブルポスト

ペグ背面に六角レンチで調節する穴が開いており、シャフトの高さをお好みに設定できるシステム。テンションを稼ぐためストリングガイドを搭載したり、ヘッド表面の形状に工夫が施されているギターがあります。当オプションは、シャフト高さを弦ごとに調節することにより、ナットにかかる弦プレッシャーを弦ごとに適正化できるというもの。スタンダードの高さに対して、低くする方向に多く可動するため、ヘッドアングルの少ないストレート形状のネックに使用すると非常に効果的です。

4.HAP-M

HAPとMGを組み合わせたシステム。

■ ペグボタンについて

ペグボタンはつまみのことです。シリーズによりラインナップが異なりますので、メーカーサイトの各シリーズページからお選びください。「ネイチャーモード」と呼ばれる木製ボタンが選択できるモデルもあります。

■検索方法とオーダー方法

ご希望の仕様がお決まりになりましたら、サウンドハウスの検索窓で以下のように入力してください。

商品点数が豊富なため、まだお取扱いがなく検索に引っかかってこない場合があります。その際はぜひお気軽に、ご希望の商品名をご提示ください。1-2営業日内にご案内します!
※MG-Tで軸指定をされる場合、軸長さも併せてご指定ください。
(例) MG-T L3(EXx3)R3(Lx3)
 

お問い合わせいただいても必ずしもご購入いただく必要はなく、商品ページができてからご検討いただいても問題なしです!
→ サウンドハウス お問い合わせフォーム

以上、GOTOHギター用ペグのご紹介でした。

(2021-05-24公開 2023-12-21更新)

サウンドハウススタッフ

サウンドハウススタッフによるブログです。 ここでしか聞けない、サウンドハウスのスタッフだからお届けできる、とっておき情報が満載です!本音トークもあるよ♪

 
 
 

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