ギターの弦振動を拾うマイクのような役割をしているパーツです。その多くがコイルと磁石を組み合わせて作られており、コイルの巻き方や磁石の種類で様々なサウンドを創り出します。ピックアップを交換することにより、エレキギターのサウンドを大きく変える事が可能です。
エレキギターのピックアップはその構造から、シングルコイル・ピックアップ と ハムバッキング・ピックアップ(ハムバッカー)の2つに分けることができます。また電池を使用しないパッシブ・ピックアップと電池を必要とするアクティブ・ピックアップに分類することも可能です。
その名の通り、単独のコイルから成り立つピックアップを指します。主にストラトキャスターやテレキャスターなどFENDER系のギターに用いられ、豊かな倍音を含んだ、明るくシャープなサウンドが特徴です。GIBSONのレスポール・スペシャルなどに用いられるP-90ピックアップもシングルコイルに分類されます。ピックアップは、ポールピース(磁石)とコイルの間隔が近くなるほど、高音域をよく拾う傾向にあり、ストラトやテレキャスのピックアップに比べ幅広なP-90は高域のまろやかな、より太いサウンドになります。
2つのコイルを縦に積み重ねたハムバッキング構造によりノイズを抑えながら、シングルコイルのサウンドを得られるモデル。高出力なモデルも多く、ブルースからヘヴィメタルまで用いられます。構造上、通常のシングルコイルピックアップに比べて高音域が減衰する傾向にあるため、バランスを取るために500k Ohmのポットを推奨するメーカーも中には存在します。
コイルを2つにすることで出力をアップさせるとともに、ノイズを打ち消す(ハムキャンセル)ことのできるピックアップ。古くはギブソンの技術者セス・ラバー氏らによって開発されたもので、ビンテージレスポールに搭載されていたピックアップ、通称PAF(Patent Applied For)はいまでもギターサウンドの基準のひとつとされています。構造上、高域特性はシングルコイルに劣りますが、中低域を強調した太く分厚いサウンドが得られることで人気のピックアップです。ストラトキャスターなど、シングルコイルを搭載したギターでも、大きな加工を施すことなくハムバッカーのサウンドを得ることができるシングルサイズハムバッカーもラインナップしています。
駆動するのに電池など外部の電源を必要とするピックアップをアクティブピックアップと呼びます。特徴は大きな出力が得られることとノイズが少ないこと。そのためハードロックやヘヴィメタルなどハイゲインアンプを使用するギタリストたちに好まれる傾向があります。サウンドハウスでは、アクティブピックアップの代表メーカーEMGから、コイルのない先進的な構造を採用したFISHMAN/Fluenceシリーズまで幅広いモデルをラインナップしています。
ピックアップの取り付けや交換する際は、基本的にははんだ付けを必要とします。配線の仕方はピックアップのメーカーや、ギターについているコントロールによって異なってくるため、不安のある人は楽器店やリペアショップへ取り付けを依頼することをおすすめします。自分で配線をする場合はこちらを参考にしてください。
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