電源の話のブログを過去4回書きました。また続きを書こうかと思います。
- ギター弾くならこれだけは“絶対”に覚えてほしい電源の話 Vol.1
- ギター弾くならこれだけは“絶対”に覚えてほしい電源の話 Vol.2
- ギター弾くならこれだけは“絶対”に覚えてほしい電源の話 Vol.3
- ギター弾くならこれだけは“絶対”に覚えてほしい電源の話 Vol.4
前回『パワーサプライは最大電流配給量以下で余裕をもって使おう!!』なんてことを書きました。
では、いろいろなエフェクターの消費電流を見てみましょう!
メーカーサイト
“消費電流10mA”
メーカーサイト
“消費電流10mA”
Ibanez ( アイバニーズ ) / TS9 Tubescreamer チューブスクリーマー
メーカーサイト
“消費電流:8mA@9V”
前回、BD-2の消費電流は20mAであることを書きましたが、一般的にオーバードライブやディストーションなどは5~20mAあたりですね。昔からある歪みエフェクターたちはこれくらいが多いです。
BOSS ( ボス ) / JB-2 Angry Driver
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“消費電流55mA”
WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / Centavo オーバードライブ
“消費電力:40mA”
ケンタウロスリスペクト系のペダルは電源回路が特殊なので消費電流は多めです。
比較的最近の歪み系エフェクターはちょっと消費電流多めな気はしています。既存の定番オーバードライブなどとは差別化をしないといけないので回路を増やしたりして各メーカーの方々が工夫されているのですね。
次にモジュレーション系のエフェクターを見てみましょう。
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“消費電流25mA”
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“消費電流50mA”
MXR ( エムエックスアール ) / M101 Phase90
メーカーサイト マニュアル
“Current Draw 8.2 mA”
同じフェイザーでも消費電流が全然違うことがわかります。これはPhase90が昔ながらのアナログ回路なのに対し、PH-3はデジタルのICを使用していることが大きいです。
アナログとデジタル回路の入っているエフェクターとではアナログの方が消費電流は少ないことがわかります。ただしCE-2Wはアナログ回路ですが割と消費電流は大きめですね。コーラスのエフェクターはアナログでも3~40mAほど消費するエフェクターが多いように思います。
次に残響系のエフェクターも見てみましょう。
BOSS ( ボス ) / DD-3T Digital Delay
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“消費電流70mA”
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“消費電流35mA”
TC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) / Flashback 2 Delay
“消費電流300mA”
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“消費電流95mA”
TC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) / Skysurfer Reverb
消費電流の記載はありませんが、Power Input – 標準 9 V / >100 mA 電源サプライ を接続します。とあるので8~90mA辺りでしょう。
と、わかるようにディレイやリバーブなどのエフェクターは消費電流がかなり大きいです。デジタルの回路でも多機能になればなるほど消費電流は大きくなります。電池で使用することができる機種でも基本的にはアダプターを使用する前提で設計されていると考えましょう。
他にもさまざまなエフェクターがありますが、ざっと定番どころを並べてみました。細かい数値を覚える必要はありませんが、いろいろ調べていくと「この感じのエフェクターは消費電流が大きそう(あるいは少なそう)」なんてことが見えてきます。(とは言っても同じようなエフェクターなのに消費電流が違うこともあります)エフェクターボードを組む際には調べてみるとよいと思います。
消費電流は記載の量が常に一定に流れているわけではなく、出入力のレベルなど使用状況で変化しており、電源を入れる際には表記されている値よりも大きい電流が必要になる場合があります。パワーサプライの容量は余裕をもって選ぶ必要があると考えてください。