前回、エレキギターはアンプで鳴らさないとならない!という想いでオススメのギターアンプをいくつか取り上げました。
⇒関連ブログ「自宅用ギターアンプを考える Part1 ~初心者用アンプ編~」
前回のラインナップを見ると、わりと地味なアンプばかり取り上げています。まだギターアンプを持っていない!という方に、『値段が張らなくてもいいからエレキギターはギターアンプで鳴らさないと上手くならないよ!』ということが言いたかったわけです。
最新のエフェクトをスマートフォンで操作できる!とかBluetoothペアリングしてオーディオとしても使える!なんて機能は無くてよくないか?という個人的な想いも見え隠れしています。
話は変わって、先日ライブ演奏でエレガットを弾く機会がありました。
エレアコをライブで弾いたことがある方ならご存知かと思いますが、基本的にはステージ上のDIに接続します。DIからミキサーに接続されメインスピーカーとモニターから音が出力されるわけです。
エレガットということはアコギなので、普段アンプに接続して家で練習するということはほとんどありませんでしたが、PAに接続されてスピーカーから出ている音と、生で鳴らして出てくる音はやはり違います。
アンプ接続したエレアコと生のアコースティックギターでは、ピッキングのタッチや音のサスティン、ダイナミクスのつき方などまるで変わってきます。アコースティックギターの場合はフィンガーピッキングで弾く方も多いので、エレキギターの時よりも繊細です。
ライブでエレアコを演奏する場合には、スピーカーから音が出ている状態に慣れておく必要があるということです。
ギター業界ではアコースティックギター用のアンプで小型の物はいまいち流行らない傾向にありますが、アコギ用のアンプにも意味があるのです!アコギ弾きの皆さん!小型のアンプで鳴らした練習もしましょう!
ということで自宅用オススメアコースティックギターアンプをいくつか挙げてみました。
PLAYTECH / JAMMER MINI
2025年5月にプレイテックから発売されたアンプです。
サイズが小さいのでお手軽に使用できます。エフェクトもシンプルにリバーブが入っており、小さいわりにはレンジも広いのでライブを想定した練習や音作りにもよいです。
Laney / LA15C
レイニーのアコギ用アンプとしては真ん中のサイズです。アコースティックギターはPAで鳴らすとダイナミクスが広く低音から高音まで出るので、スピーカーのサイズや数などに余裕があった方がライブでの環境に多少は近くなるかと思います。
サイズが小さいアンプはどうしてもレンジが狭くなるので、少し大きい方が良いように思います。
BLACKSTAR / ACOUSTIC:CORE 30
今回、アコギ向けアンプを見ていて良いなと思った機種です。
アコースティックギターをライブで弾いていて苦労する一つがモニター環境です。PAに接続しているので自分の音は足元などにあるモニターから確認することになることが多い訳ですが、当然モニターからはギターの音とボーカルの声などをミックスした音が出てきます。リハーサルでバランスを取ったものの、ボーカルのボリュームというのは一定ではなく、リハと本番では声量が違う、盛り上がってくると声が大きくなるなど音量が変わります。
本番ではボーカルの声しか聞こえなくて自分の音が全くわからない!ということが起こりがちです。
私自身アコースティックギターとボーカルのデュオで活動していた際に、自分の音がほとんど聞こえてない状態で演奏せざるを得ないことがよくありました。そういった場合の対処に悩んでいる方も多いかと思います。
そんな時に自分の音のモニターとしてアコースティックギターアンプを使用するのがとても有用です。今回挙げたACOUSTIC:CORE 30の良いのは裏にDIアウトがあるのです。アコギからアンプに接続しモニターとして置いておき、DIアウトからPAに送れるのでとても便利です。
自宅用アンプを考えるというテーマですが、ライブ想定で音作りしてライブの時も持って行ってそのまま使えるというのはとても魅力的ですね。
VOX / VX50-AG
軽量小型ながら50W出力のアンプです。マイクとアコギのチャンネルも独立しており、小さめの会場で弾き語りをするならこれだけでちょっとしたライブもできるかもしれません。
といった感じでアコギ用のアンプをいくつか取り上げてみました。アコースティックギターアンプは使用する意味がわからない!!と思っている方もいるかと思いますので(筆者が以前そう思っていました)機材を使用する意味も込めてみました。
アコースティックギターアンプを持っていない方は、小さい物でも使用してみると新しい発見があるかもしれませんよ!