皆さん、自宅でのギター練習、捗っていますか?
エレキギターの魅力である激しく歪んだサウンド、もしくは空間系エフェクトをかけた透き通るようなクリーンサウンド。どちらもアンプを通さなければ得られないものですが、自宅で大音量を出すのは限界があります。
小型アンプを使っていても、どうしても音量が足りないと気持ちよく練習できないものです。
そこで今回は「音を出さない」練習環境をテーマに、自宅でギターを練習するのにおすすめの機材を紹介していきます!
01. ヘッドホンアンプーシンプル操作
ギターの自宅練習用としてもはや定番!小さな本体をギターに直接差し込み、イヤホン/ヘッドホンを接続するだけでアンプサウンドが得られます。価格も安価な上、AUXジャックを搭載しているモデルが多いので、ここにスマートフォンなどを接続すれば好きな曲に合わせて演奏できます。
VOX / amPlug3 シリーズ
言わずと知れたVox/amPlugシリーズ。最新の第3世代ではアナログ回路が改良されたほか、ステレオ対応となり広がりのあるサウンドに進化した空間系エフェクトに加え、9つのリズムパターンまでも搭載しています。
※写真はAP3-US amPlug3 US Silver
NUX / GP-1
こちらはNUXによるシンプル操作のヘッドホンアンプです。この価格でもしっかり歪みチャンネルを搭載し、Level、Tone、Gainを本体で操作可能。アルカリ電池で約40時間の継続使用時間を誇ります。
02. ヘッドホンアンプーアプリでコントロール
近年とくに進化が目覚ましいデジタルのヘッドホンアンプ。アナログのものと同様にギターに直接挿して使いますが、アプリからエフェクターやアンプの設定をいじることが可能になっているほか、スマートフォンやタブレットとワイヤレスで接続して音楽を再生できるモデルが数多く発売されています。
BOSS / KATANA:GO
コンパクトエフェクターなどで名を馳せるBOSSによるヘッドホンアンプ。スマートフォンとの接続ができるオーディオインターフェース機能も搭載し、多彩な使い方が可能です。詳しくは特集ページもチェックしてください!
FENDER / Mustang Micro Plus
Fender Mustangアンプシリーズの延長線上に位置づけられるヘッドホンアンプ。クリーンからハイゲインまで幅広いトーンを実現する25種類のアンプモデルを搭載し、Fender Tone Appから操作可能です。
NUX / Mighty Plug Pro
NUXによる、より本格的な音作りが可能なヘッドホンアンプ。アプリからの操作やBluetoothによる音楽の再生はもちろん、マルチエフェクター譲りの機能としてサードパーティIRを取り込んで使用可能。
03. ヘッドホン型アンプ
ここまで紹介してきた製品はヘッドホンを接続するアンプでしたが、こちらはもはやヘッドホンの形をしたアンプ!しかもワイヤレスなので、送信機をギターに接続してヘッドホンを装着したらもう音が出せるという便利アイテムです。当然のごとくアプリで音作りと音楽の再生が可能。どこにでも持ち運べて、場所も時間も選ばずギターが弾ける最先端のアンプです!
BOSS / WAZA-AIR
BOSSの大ヒットアンプ、KATANA譲りのサウンドを搭載したヘッドホン型アンプ。そのサウンドクオリティもさることながら、ジャイロセンサーによって頭の向きを把握し、後ろにアンプがあるかのように音が聞こえてくるステージモードはぜひとも体験いただきたいです!
Positive Grid / Spark NEO
自宅用アンプのスタンダードの一つとなるSparkシリーズから、満を持してヘッドホン型が登場!既存のSparkアプリでコントロール可能なので、アンプタイプのSparkをお持ちの方にもおすすめです。
04. マルチエフェクター
いっそマルチエフェクターを使ってしまう手もあります!ギターとマルチエフェクターの間にシールドが必要にはなりますが、基本的にヘッドホンアウト、AUXインプットを装備しているので、ここまで紹介してきた機材たちと同様に使うことができます。特に近年は小型なものでもアプリからの操作、Bluetoothで音源再生に対応したモデルが出てきており、スタジオ等での使用と自宅での練習が両立できるようになっています。
MOOER / Prime M1
多くのマルチエフェクターをリリースするMOOERのラインナップ内でも最小レベルのPrime M1。小型ながらフットスイッチは2つ、音作りの操作は基本的にアプリから行う最新鋭のマルチエフェクターです。ヘッドホンアウトとBluetoothでの音楽再生機能ももちろん搭載。
SONICAKE / Pocket Master
今もっとも話題のマルチエフェクターといっても過言ではないSONICAKEのPocket Master。10cm程度のボディに多彩なエフェクトを搭載するほか、エディターからNAMファイルのインポートが可能な点が特徴です。OUT端子と兼ねる形ではありますがヘッドホンに対応、Bluetoothで音楽も流せます。
05. オーディオインターフェース
オーディオインターフェースを用意し、iOSに搭載されているGarageBand内のアンプモデリングや、その他アンプモデリングのアプリを使用する方法もおすすめです。音源と合わせて演奏できるほか、GarageBandならそのまま録音も可能であるため、自身の演奏を客観的に聴くことができ、とても良い練習になります。私自身、最初はこの方法で練習していました。
IK MULTIMEDIA / iRig 2
筆者が初心者の頃から使っている、非常に小型なiOS用オーディオインターフェース。接続してアプリを起動するだけでiPhoneやiPadがエフェクター/アンプへ早変わりします。Amplitubeが付属するほか、GarageBand等各種アプリが使用可能で、Positive Grid/Bias Amp2がおすすめです。Amp Outを活用した意外な使用法もあるのですが、そちらはまた今度紹介します!
Saramonic / SmartRig+ Di
XLR、フォンのコンボジャックを2つ装備し、Lightning端子に直接接続可能なオーディオインターフェース。楽器はもちろん、ファンタム電源の供給が可能なためマイクも使用したい方におすすめです!
終わりに
近年デジタル系の機材の進化は目覚ましく、ワイヤレス化、アプリとの連携などにより自宅での練習環境はどんどん良くなっています。「今からギターを始めたいけど大きな音が出せなくて躊躇っている……」という方はもちろん、「すでに機材はたくさんあるけど家ではより手軽に弾きたい!」という方でも十分楽しめる工夫が凝らされた機材がたくさんありますので、ぜひチェックしてみてください!