コンパクトエフェクター最大の楽しみはつなぐ順番や、セッティングを変えることで様々なサウンドの変化が楽しめること。エフェクターの特性を引き出せるよういろいろと試してみましょう。基本的な接続順を下記に紹介します。
エフェクター同士を繋ぐにはケーブルが必要。
長いケーブルでは取り回しにくいため、10-20cm程度の短いパッチケーブルを使用します。
省スペースで接続できるよう柔らかいケーブルを使用したものや、コンパクトなプラグを採用したもの、必要な長さに合わせて自作できるキットなど様々な商品があります。
1本1本は短くても、たくさん繋ぐと意外と長い距離になるもの。音質にも大きく関わってくるので、こだわるギタリストも多いポイントです。
ギターから出力されたハイインピーダンスの信号を、ノイズなどに強いローインピーダンスに変換するエフェクターです。通常はギターの直後に接続します。
オーバードライブやディストーションなどエレキギターサウンドの代名詞ともいえる歪み系。ギタリストが一番拘るエフェクターといっても過言ではないでしょう。ギターから近い位置に接続するのが定石。意図的な場合を除き、ディレイやリバーブなどのエフェクトをクリアに使用するため、空間系より前に接続することが一般的です。ブースターは接続する位置で効果が変化。メインの歪みより前なら歪み増(ゲインブースター)、メインの歪みより後なら音量増(ボリュームブースター)の効果が得られます。
歪みエフェクターの中でも荒々しいサウンドが得られフリークも多いファズ。通常はほかの歪みエフェクターと同じ接続順で問題ありませんが、機種によってはハイインピーダンスで入力されることを前提に作られているため、思ったサウンドが得られないということもあります。そんなときは、ワウやボリュームペダルを外し、ギターから直接入力してみると改善するかもしれません。
コーラスやフェイザー、フランジャーなど音を揺らす効果のあるエフェクター。エフェクターは後ろに繋いだものの効果がはっきりと出る傾向があるため、よりアンビエントなサウンドを得たい場合は、歪みの後ろに接続するのがおすすめです。歪みの前に繋ぐ場合も多く、コーラス→歪みと接続すれば重厚なダブリングサウンド、フランジャー→歪みと接続すれば過激なジェットサウンドなどが得られます。
ディレイやリバーブなど、残響音を加えるようなエフェクトを指します。クリアなエフェクト音を得るために信号の最後尾に接続するのが一般的。
ペダル操作で音量を調節することができるエフェクター。ハイインピーダンスとローインピーダンスの2種類があり、ハイインピーダンスはギターの直後、ローインピーダンスはエフェクターより後ろ(アンプの直前)に接続します。歪みの前につなげれば歪みの量を調節することができ、歪みの後ろに接続すれば歪みの量は変えず全体の音量を上げ下げすることができます。
ファンキーなカッティングやワイルドなリードプレイで用いられるワウ。ブーストする周波数をペダルで可変させることでワウワウと言っているように聞こえる仕組みになっています。歪みの前に繋ぐのが一般的ですが、歪みの後に繋ぐとより過激で濃密なサウンドが得られます。
周波数ごとにブースト/カットができるエフェクター。歪みの前と後ろどちらに繋ぐかで大きく音質が変わります。歪みの前に繋ぐと歪みの質感や音量を調節することができます。歪みの後ろに接続した場合、歪んだ音を調節するためよりはっきりと効果を感じることができます。
ピッチシフターやハーモナイザー、ワーミーなどギターの音程(ピッチ)を変えるエフェクター。歪ませると倍音が増え、正確な音程を検出することができなくなるため、通常は歪みの前に接続します。ワーミーなど飛び道具的に使う場合は、歪みの後にあえて接続することでより過激なサウンドを得ることができます。
複数のエフェクターに電力を供給するための機器をパワーサプライと呼びます。音の信号の流れとは直接関係ありませんが、音質やノイズにも大きく関わる部分です。エフェクターの数が増えてきて、音質をグレードアップさせたいというギタリストは要チェック!
アンプは音を作るプリアンプと音を大きくするパワーアンプの2つから成ります。センドリターン(エフェクトループ)とはプリアンプとパワーアンプの間にエフェクトを接続することができる回路のこと。ざっくり言うと、センドリターンを使用すると、アンプの歪みやイコライザーの後にエフェクトをかけることができます。アンプを歪ませる際は、ディレイなど空間系はセンドリターンに接続すると、クリアなエフェクト音が得られます。
いろいろ実験を繰り返して、自分の求めるサウンドを目指しましょう!
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