
まずはお詫びと訂正。
前回のブログに記載した回路図に1か所間違いがあり、訂正した回路図を再掲載いたします。
本人が作成したDIの配線は間違っていなかったため、ブログ用に書き出した配線図を単純に間違えたのだと思います。
大変申し訳ありません。
また熱心な読者に数件のメールを頂き、間違いを指摘され、大いに反省すべきところを逆にこんなに熱心に読んでくれている人たちがいるんだと大いに気を良くした次第。
間違いは遠慮なく突っ込んで下さい。
正解の回路図

Q1のトランジスターに入力する部分が交差していたが470Kと470Kを接続した部分はQ1にそのまま入ってはいけない。
Q1に入力するのは0.1uFと1MΩが一緒になった部分のみ。
またQ1とQ2はどっちがNPNでPNPなのか分かりずらいとのご指摘もあったのでBC550とBC560を例にして書き加えた。
Q1がNPNでQ2がPNPである。
また、トランスの足はどれがどれだ?との質問があるが今回使用したトランスのデータシートに書いてあるので参照されたし。
前回のブログで基本的なDI回路は理解してもらったと勝手に解釈して、さらに無敵化するべく改造(改良?)していきたい。
基本的なDI回路をそのまま製作してそこで終っても一向に構わないが、今回の改造はベースを使用する際に特化した内容である事を言っておく。
ライブハウスで使用しているDI信号はダイレクトにPAのミキサーに接続されている為、ステージ上のベースアンプの音はPAミキサーには一切入ってこない。
ベースアンプのスピーカーからマイクで音を拾っているならともかく、DIから出る音はベースをローインピーダンスでミキサーに直結した音とそれほど変わらない。
いくらステージ上でアンプの出音をカッコ良くしてもミキサーに入る音はベース本体から出ている素の音だ。
ならば、ミキサーに送る音をカッコよくすればいい、、、、との短絡的な発想で考えたこの回路、実際にベースを繋ぎ何度も試行錯誤を繰り返し定数を決定した。
な~に、気に入らなければ自分で定数をいじってもいいし、何だったら使用しなければいい。その為にノーマルとフィルターの切り替えスイッチを付けてある。
回路はこれまた基本的なノッチフィルターで、落とし込む周波数とカットする量を調整してある。
回路に使用する部品は
- 1/4W金皮抵抗18KΩ✕2本と10KΩ✕1本
- 0.01uFフィルムコンデンサー✕3個
- ON-ON 6Pトグルスイッチ✕1個
筆者はDALE RN-60とシーメンスプラスチックモールド積層フィルムコンデンサーを使用した。
フィルター回路図

またまた粗末な手書きで申し訳ない。
フィルターを通過する事で若干出力レベルが低下するが、その分ミキサー側の入力ゲインを上げてもらえれば何の問題も無い。
むしろムチムチの弾力あるご機嫌なベースサウンドが堪能できるはず。
10KΩor12KΩはどちらか選ぶ事、10KΩはベースのスラップなどに特化したズンビンサウンドだが12KΩは幾分中音が残る為ズンビン度が和らぐ。
このフィルター回路をこの赤丸部分に挿入する。

ボケてINとOUTを間違えても全く問題ないが、スイッチを付けてフィルターをON-OFFする為にON-ON3Pのトグルスイッチに繋ぐ。

信号のインピーダンスは既に下がっているので、スイッチによるロスはあまり心配しなくても良い。
安物のスイッチだと切り替え時のノイズや内部の接触不良による音量低下(不安定)の心配も有るので、出来るだけ良い物を使って欲しい。
筆者はALCOの銀接点スイッチを使用した。
その昔秋葉原の部品屋で1個50円だったのを発見して、思わずその場で鼻血が出そうになったのを必死で押さえながら全部買った。

以上でDIの回路及び製作内容は完了だ。
ケースにもレタリングや貼り付けで思い思いのデザインを施して楽しんでほしい。
ここまでかけた費用を完全に忘れるほどの音質である事は保証する。
トランスをオシャカにしない限り何度もパーツを取り換えて試すことをお勧めしたい。
単純な回路なので作り直しや改造もそれほどハードルが高くないハズ、色々楽しんで使い倒して頂ければ幸いである。
今回のDIYブログに対して熱い内容の応援メールを頂きました。
大変有難う御座います。とても励みになります。
衝撃のDIYシリーズ第2弾は決定版パワーサプライ!!
の予定。
乞うご期待。