音程補正やロボットボイスなどのエフェクト効果が気軽にできることで人気のTC HELICON「VoiceTone C1」ですが、出荷時や使用しているうちなど音程が合わない時があります。C1にはキャリブレーション設定の調整が必要になる場合があり、説明書などにも記載がないのでやり方を紹介します。
また、VoiceToneシリーズは接続の方法によってはノイズが入り込みますので注意点も書きます。
■ キャリブレーション設定
まずフットスイッチを押したまま、電源に接続されているアダプターを3回抜き差しします。

3回目のアダプター接続時に少し待つと入力レベル LED が緑に点灯し、ON/OFFのLEDが点滅します。

これでキャリブレーション設定モードになりましたのでフットスイッチを放します。
この状態でまず一番左のノブ(Key Selector)のノブを反時計回りに回し切ります。

回しきったらフットスイッチを1回押します。ON/OFFのLEDが点灯になります。

次に一番左のノブ(Key Selector)を時計回りに回し切ります。

回しきったら再度フットスイッチを1回押します。ON/OFFのLEDが再度点滅し、入力レベル LED が黄色に点灯します。

次に真ん中のノブ(Off/Hard)を同じように反時計回りに回し切ります。

回しきったらまたフットスイッチを1回押します。ON/OFFのLEDが点灯になります。
真ん中のノブ(Off/Hard)を時計回りに回し切ります。

回しきったら再度フットスイッチを1回押します。ON/OFFのLEDが再度点滅し、入力レベル LED が赤に点灯します。

次に右のノブ(Gender)を同じように反時計回りに回し切ります。

回しきったらフットスイッチを1回押します。ON/OFFのLEDが点灯になります。
右のノブ(Gender)を時計回りに回し切ります。

回しきったらフットスイッチを1回押します。
これでアダプターを抜いて再度電源を入れれば完了です。
文章にするとなんだかややこしく感じますが、実際にやり方を理解すれば2分もかからない作業です。要するに左のノブから順番に反時計回りに回してフットスイッチを押す、時計回りに回してフットスイッチを押す、という作業を繰り返すだけです。
キーと出している音程は合っているのに正常に補正されていない時などはこの作業を行ってください。
■ 接続方法の注意点
VoiceToneシリーズのマイクのIN/OUTはXLRコネクターになっていますので、XLR-XLRのマイクケーブルで接続してください。
アウトプットからのケーブルに
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MIP050 マイクケーブル 5m
このようなXLR-フォンのケーブルを使うと出力も小さくノイズが大きくなります。
接続先のアンプなどのINPUTがアンバランス入力のフォンしかない場合などは簡易的な小型ミキサーやDIなどを用意してバランスで受けてからアンプに接続した方がクリアでノイズのない音で出力できます。
電源アダプターもセンターマイナスの12Vという割と特殊なアダプターなので使い方は間違えないようにしましょう!