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謎ギターを復活させてみよう その2

2024-08-12

テーマ:ギター

ギターリペア企画の第一弾を先日公開したばかりですが、まさかのハプニングが起こりました.......
まだ第一弾を見てない方はぜひチェックしてみてください!

⇒ 謎ギターを復活させてみよう その1

その①で課題にあげていた中から取っつきやすいとこでテンションコントローラーの下穴の開け直し、ジョイントビス下穴のダボ埋め+開け直しの作業を行っていたところ事件が起きました。


まずは現状確認

この通り謎の下穴が開いていて一般的なプレートが取り付けられない状態だったのでダボで穴を埋めてから再度下穴を開け直す作業となります。

ダボはこんな感じ。
下穴よりも少し太くなっているのでペーパーで削り、少し力を加えながらに圧入できる程度まで削れば後はボンドを塗って穴を埋めるだけ。

何というとでしょう。
出来上がったダボをプラスチックハンマーで軽くたたきながら穴を埋めていたら瞬く間にボディが真っ二つに.......継ぎ目でキレイに割れてます笑
ハンマーの振動で接着面が剥がれてしまったんですがこんなのは初めて見ました....

学生時代に製図を書く際、こんな感じの断面図を書く必要がありましたが現物を見るとなかなか見ごたえがあります。
とりあえず直さないとせっかくのシリーズものが2話目で強制打ち切りになってしまいます。接着していきましょう。

本当ならばボディの外周に沿って木材を切り出して均等に力がかかるようにクランプ止めするべきなんですが、そこまでするのは少し大変。
仮止めしたところキレイに繋がったのでそのままタイトボンドで接着してみました。

2日後、クランプを外して接着完了です。
強度確認のため力を込めてもう一度割ろうとしてみましたが、びくともしなかったのでこれで良しとしましょう。
まさかギターをいじっていてボディが半分に割れるとは思っていませんでした笑
想像もしてない問題が起こったりするので、やはりギターを直したり改造する際はプロに依頼するべきだな....と痛感します。


続いてはテンションコントローラーの付けなおし。

写真のようにまがって取り付いていたので、ダボ埋めを行って下穴を開け直して取り付けなおします。直した姿はこんな感じ。

やっぱりまっすぐ取り付いていると気分がいいですね!!


■ おまけ
ボディが割れた衝撃で忘れていたテンションコントローラーですが取り外して見たところ「Made in W Germany」の文字が....

ドイツが東西に分かれていた時のものです。
よくSCHALLERの昔のペグや80sの Floyd RoseにW Germanyの表記を見かけますが、テンションコントローラーってかなりロングセラー商品だったんだなあと感動してしまいました。気になって発売日を調べてみましたがそれらしい情報は見つからず....
ご存じの方がいたら教えていただきたいです!

さて、いきなりハプニングが起きてしまった謎ギター復活シリーズですが、気長に続けて行こうと思うので次回も読んでいただけると嬉しいです!
それではまた次の記事でお会いしましょう!

営業部 / 竹原聡一

リッチーブラックモアの影響でギターを始めました。 次第にスキャロップ加工やピックアップ交換をするようになり、ギタークラフトの専門学校へ入学。営業の業務以外にギター、ベースの出荷検品も行っています。 ギターはワンハム フロイドローズ、車は軽量FRをモットーにしています。

 
 
 

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