皆さん見てください。

すり合わせ板を作りました。
さぁ修理を始めよう!という時、今すぐに必要な工具が手元にない。そもそもそんなものはない場面はなかなか多いです。
天才発明家リペアマンであるこの私に作れぬものなど、あんまり無い!!ということで今回は仕事が捗る自作工具を紹介してみようと思います。
■ 弦アース導通チェッカー

プラグインした状態でアリゲータークリップを弦に接触させるとチューナー右上の電球が青く光ります。いいゾ~これ
作業部屋は最大4人同時に音を出すため聞き逃しのないように目視で確認できるようにしました。天才!!
テスター使えばいい話と耳が痛くなる意見が聞こえてきそうですが、テスターを用意する手間が省けるため検品だけでなく修理の場面でも重宝しています。
■ オクターブテンプレート

オクターブ調整って面倒くさいですよね。オクターブポイントが視認できれば調整も早い!!ということで転がっていたアクリル板にオクターブポイントを書き込み、ブリッジにあてがって見当出しに使っています。
■ 配線通し

箱モノギターの電装パーツはFホールやPUのザグリ穴からしかアクセスできないため大変難儀します。手狭な個所でもパーツをスムースに取り付け可能にするスーパー便利工具で、いまやこれがないとやる気も出ません。
こういった配線を通す類の工具は業種によって呼び名が異なるそうで、通線ワイヤーや呼び線、リード、スチールなどとも呼ばれるそうです。
■ ブリッジプレートチゼル

弊社技術セクションの廃棄金属から生み出したサウンドホール内ブリッジプレート剥がし専用のチゼルです。どうしてもブリッジ裏板を剥がさなければいけない修理がありどうしたものかと悩みながら作成。既存のヘラを研いで曲げた方が見栄えも精度も良く、工数的にも安く上がった気がしますがそんなことはさておき。修理作業は大変苦労した記憶しかないのでこの工具はもう出番のないことを祈ります。
■ 磁気チェッカー

ピックアップに使用されているマグネットの極性と磁力(この場合は磁束密度)を電圧変化で計測が可能なチェッカーです。
ガウスメーターやテスラメーターと呼ばれる「磁束密度計」は精度の良いものを購入するとなるといいお値段しますが、どちらかといえば活躍する場面も少なく、費用対効果的にも必要最低限の計測ができればOK。できるだけコストをかけず作れないかと勉強し作成。
製作時間より調べる時間の方が多くかかっており買った方がよかったかもしれません。
■ アンカースタッドプラ―

ブリッジ、テールピースアンカースタッドを引き抜くのに重宝するプラ―です。
上面の金属プレートはSCUD ( スカッド ) / JP-20Cを使用しています。
これからも「必要な工具が手元にない!」となる度に自作の工具はどんどん増えていくのでしょう……。
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ギターに限らず車や電子工作ハーネス取りまとめ、絶縁に重宝する万能なテープです。
今までいくつも類似品を試してみましたが最終的にこれが世界1位です。(自分調べ)
これもテスター使えばいい話と耳が痛くなる意見が聞こえてきそうですがテスターでの計測値は無負荷状態の値であり、その電池が本当に戦える状態なのかどうかは負荷をかけた状態での測定が必要です。このサイズでそれを実現したこのアイテム素晴らしい発明です。脱帽。