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リペアマン要らず!?魔法の白い袋

2023-10-31

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

今年の夏は暑かった。

熱気の充満したライブハウス、灼熱の野外ステージ。コンクリートジャングルのスタジオ移動。さぞかしギタリストの皆さんの愛機は酷使されたかと思う。

昨今、気温や湿度に左右されにくい、木材ではない素材のギターも発売されている。サウンドハウスでも『アリスティディス』というブランドを扱っている。アリウムという合金で作られており、鳴りは木材に勝るとも劣らないとの事だ。このような選択肢もある。興味のある方はチェックしてみよう。

ARISTIDES ( アリスティディス ) / O2O Black/Gold

ARISTIDES ( アリスティディス ) / O2O Black/Gold

その他、金属製など木材以外の素材でギターを作っているメーカーは10社程知っている。老舗では東海楽器の「タルボ」が有名だ。サウンドも木材とは違い、レスポンスが独特だったと記憶する。その10社の中でも大御所ギタリストが使うメーカーのギターはかなり自然な音色がして、値段は最低数十万円ほどするが将来欲しいと思った。

TOKAI ( トーカイ ) / A-180SH MBL

TOKAI ( トーカイ ) / A-180SH MBL

また、過去にスマートフォンで写真を撮っておいた金属製ギターのメーカー名を調べたところ「ジェイムス・トラサート」というメーカーだった。スチール製でキース・リチャーズ、エリック・クラプトン、ジョー・ウォルシュ、ジェイムス・ヘッドフィールドなど錚々たるミュージシャンがユーザーリストに挙げられるだけあり、かなり良いギターであると感じた。


今年は世界的に猛暑だったが日本もご多分に漏れず高温多湿。これからもこの気候変動の傾向は変わらないと見て良いだろう。

ギターは水分に弱い。電装系が雨でびしょびしょになったら、まずそのギターはアウトになる可能性大。アンプに水が入ったら感電という命に関わる恐ろしい事態に陥るかもしれない。

また、雨に濡れなくても湿気でネックのトラブルが発生する事は充分考えられる。ギターの個体差でネックの反りは一本一本違ってくるが、ギターメンテナンスで一番神経をつかう箇所である事には間違いない。

私が過去に所有していた1981年製フェンダー・ストラトキャスター・ローズネックは全くと言ってよいほど反らなかったが、当時は国産のコピーモデルと比較して”故障しづらく高品質”程度の印象であった。しかしやっぱり「本家」は良かったのかも、と今となっては思う。


時は過ぎ、11年前にFender Custom Shopの1954年モデル・ストラトキャスターを入手した。当初はトラブルはほとんどなかったが、数年後にリペア・ショップで基本調整をして頂く時、必ずロッド調整(ネックの反り調整)を施してもらう事になった。原則毎年二回、冬には逆反り、夏場は順反りで、わざわざジョイント・プレートをはずし、トラスロッドをほんのわずか廻す。ここで”リペア・ショップ予約時間厳守”と”愛機を心配する気持ち”が湧いてきた。

そこで、数十年ぶりにリペア・ショップで湿度調整剤を購入しギターケースにいれてみた。当初はメーカー問わずの購入だったが、リペアショツプにおいてある、有名な、値段もリーズナブルな製品を使用し始めた。これを5年ほど試した。

結果・・・ケース内のにおいは消えた。しかし相変わらずネックは微妙に反った。
リペア・ショップで購入した湿度調整剤はネックの反りにはあまり効果がなかった。長年弾いてきて、メイプルネックの塗装が剥がれ、そこからも湿気が入りやすくなっているのかもしれない。

それにしても「我が子」は季節ごとにネックが微妙に反る。1981年製ストラトキャスターより何倍も高価なギターなのに……


そんな中、サウンドハウスの「ギターメインテナンス・グッズ」を検索していたら、クラシカルなパッケージに入った湿度調整剤を見つけた。その名も

テクノスナカタ ( テクノスナカタ ) / ドライフォルテ 弦楽器用湿度調整剤

テクノスナカタ ( テクノスナカタ ) / ドライフォルテ 弦楽器用湿度調整剤

「聞いたことも、楽器店で見たこともないなぁ」とぼやきつつクリックしてサウンドハウスのスタッフレビューを読むと、「梅雨シーズンには良く売れて品薄になります」と書いてある。

ビビッ!!ときた。

値段も他社製品とほとんど変わらず、迷わず一箱購入した。

説明書を読んで「きちんとした会社だなぁ」という第一印象。

おそらくこの製品にしかないセールスポイントは、ケースのなかで固定できるシール付きの不織布の袋が付属していること。

これはとっても便利。普通、外出時や立たせて部屋で保管する時、調整剤がギグバックの中で、ネックジョイント部分に集まってしまうが、不織布の袋に付いているシールのおかげで、よほど酷く扱わない限りしっかり固定され、24時間ネック辺りの湿度を管理する。これは他社にはないセールスポイントだ。有難い。

ギターケースにドライフォルテを入れた。本来なら1個で十分だろうが今年の夏は尋常でない暑さと湿度であったので、吸湿が追いつかず2個入れた。

また吸い取った水分が一目でわかり、交換の目安も一目瞭然。吸湿性に優れていることも分かる。今年の夏はあっという間に水分を取り、通常3~4ヶ月持つこの製品は2ヶ月で変色して水分を吸収してしまった。

ドライフォルテが水分を吸湿すると、色が濃くなり吸湿が一目で分かる。今年は2ヶ月半で吸湿量が一杯になった。

これを約一年間使用してみた。

反らない。微妙に順ぞりのストレート。昨年から使ってみてリペア・ショップのお世話にならなかったのは9年ぶりだ。アメイジング!!

もちろんすべてのギターが反らないとは限らないが、湿度調整剤を3、4種類試してみて反らなかったのはこの製品だけ。

ネックのトラブルに困っているギタリストは大勢いると思う。一度テクノスナカタ・ドライフォルテを試してみてはいかがだろうか?

ネックの調整をきちんとしたリペア・ショップに依頼すると最低1,100~2,200円の出費がかかる。もちろん自分でやっても良いが、ロッド調整をネック後ろから施すストラトキャスターやテレキャスターなどのモデルはネックジョイント辺りの塗装を傷つけかねない。このダメージは意外と売却時の査定に響く。

ギターケースのネック部分裏にぴったり固定され、守ってくれるのはありがたい事だ。

本音を言えば「品切れ」になって入手できなくなるのは嫌だから、内緒にしておきたいところだが……


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Realize

リッチーブラックモアのアルバム『Diffcult to Cure』の『第9』アレンジを聴いてファンになり、『Spotlight Kid』を聴いてストラトキャスターに目覚める。以後様々なストラトを手にし、20年以上ストラトオンリーで毎月ライブ活動を行っている。
ストラトに対するこだわりは強く、『ギターマガジン』、米国誌『VINTAGE GUITAR MAGAZINE』に所有ストラトが掲載されたことがある。翻訳書として、2002年Fender Accessories Catalogue等に掲載されている『The Fender Stratocaster』第4版がある。
ストラトへの改良は外見からみたら何処を変えたかわからないのがポリシーである。

ARISTIDES / O2O Black/Gold

ARISTIDES

O2O Black/Gold

¥245,000(税込)

エレキギター、アリウム素材、ブラック/ゴールドハードウェア

ブログ有り 動画有り

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テクノスナカタ / ドライフォルテ 弦楽器用湿度調整剤

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¥158,400(税込)

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