先日友人からこんなギターを手渡されました。
マホガニーボディーにディマジオのツインブレードが2発、センターにはメーカー不明のQuarter Poundのシングルコイル、ゴールドのSCHALLERのFRT-IIが鎮座しています。
トレモロをめいっぱい下げても弦高がかなり高く、フレットも摩耗しておりガタガタ。
だけどギター自体のポテンシャル高そう!
眠らせておくのももったいないので謎ギターのリペアをシリーズでお届けしていこうと思います!!
今回は第一弾なのでまずはこのギターの現状を見てみましょう。
ボディバックはこんな感じ。
SCHALLERのTENSION CONTROLLERがついているくらいかと思いきや......
なんなんでしょう、このジョイントプレート......
あまりにも不揃いでいびつです。気合と根性で削りだしたんでしょうか?ジョイントビスも通常のエレキギターで使われる物よりもかなり太いものでした。
ダボ埋めをして定番どころのジョイントプレートに交換したいところです。
こんなのとか。
Freedom Custom Guitar ( フリーダムカスタムギターリサーチ ) / Tone Shift Plate SP-JP-03
テンションコントローラーも取り付けが曲がっていたのでここも直したいところです。
SCHALLER ( シャーラー ) / TENSION CONTROLLER
修理箇所をさっそく2箇所見つけたところで、続いては内部を見てみましょう。
このアースプレート、石ロゴのフェルナンデスとかでたまに見るやつですね笑
久しぶりに見たので謎にテンションが上がってしまいます。これはかっこいいのでこのまま残すことにしましょう。
そして見たくないものを発見してしまいました。
写真だとわかりにくいですがアンカースタッドの下穴付近にヒビが........
スタッドも倒れ気味となっており、ここは絶対に直しておきたいところ。下穴を開けなおして補修するような感じになりますが、学生時代に失敗しまくった記憶を思い出してきたので今回は見なかったことにしてそっとピックガードを閉じました。
さて、続いてはネックです。
つい写真を撮り忘れてしまい、フレットをすべて抜いてポジションマーク入れ替えのためインレイも取り外した状態の写真です。素直でキレイな模様のローズウッド!
なぜか贅沢なことにラウンドボード。
ネックエンド記載の「E0」のスタンプは一体なんの意味なのか、非常に気になります。
現在の指板Rは約7.25インチ。ロックトレモロを搭載していることを考えるとフレット打ち換えの際に行う指板修正でRを緩めに変えたかったのですが、この薄さでは厳しいので指板Rはそのままフレットの打ち換えを行っていきたいと思います。
今回はギターの現状をお知らせいたしましたが次回からは実際に作業にとりかかり使用工具や便利アイテムなんかも紹介できたらなと思っています。
また次回の記事でお会いしましょう!