ついにジャパンカップも終わりましたね。リバティアイランドは牝馬三冠馬としての実力を遺憾なく発揮、天皇賞秋を回避したスターズオンアースの好走、圧倒的なまでの実力を示したイクイノックス。まさに強者同士の鍔迫り合いといった様相で筆者は感動しました。
残った最大のレース、有馬記念に個人で対抗することにしたのでこのブログを執筆しています。要はオーバードライブペダルの比較です。定番と言われるいくつかの種類のペダル同士を比較し、個人的に評価する、そんな内容です。
選出
- 現行品で、執筆現在(2023年10月末)新品購入ができる
- 定番のものを中心に5種類
以上に基づいて選びます。
評価項目
- デザイン
- OFF時の音質
- 各つまみの効き/操作性
- 使い勝手
- コスパ
以上を筆者の独断と偏見により5点満点で採点し合計点を算出。最後に一言筆者コメントを付けたいと思います。
出走馬ペダル一覧
1枠1番 BOSS SD-1 Super Overdrive
2枠2番 Ibanez TS-9 Tube Overdrive
3枠3番 WARM AUDIO Centavo
4枠4番 Walrus Audio WARHORN
5枠5番 MXR M104 Distortion+

点数
BOSS SD-1
デザイン | 4/5 |
---|---|
OFF時の音質 | 3/5 |
各つまみの効き/操作性 | 4/5 |
使い勝手 | 4/5 |
コスパ | 5/5 |
計 | 20/25 |
一言:
ギターのぎゃーん!って音!と言われて筆者がイメージするのがこのペダルの音です。スイッチを踏んでもつまみと干渉しない筐体デザイン、驚異の低価格が何よりうれしいですね。BOSSのバッファ特有の味付け、良くも悪くもレンジを絞ったエフェクトのかかり方は好みがわかれるポイントになりそうですが、SD-1のやや甘めなドライブサウンドは定番にして頂点。そんな貫禄を感じます。
Ibanez TS-9
デザイン | 4/5 |
---|---|
OFF時の音質 | 4/5 |
各つまみの効き/操作性 | 3/5 |
使い勝手 | 3/5 |
コスパ | 3/5 |
計 | 17/25 |
一言:
音を太く、存在感を出すことに特化した縁の下の力持ち的な役割がぴったりです。音と音の切れ間にも音が粘って残るような錯覚を覚えるこの感覚は唯一無二ではないでしょうか。スイッチの踏み心地が独特なことと、ミッド~ローミッドにかけてこれでもかとブーストされるので、相対的なハイ/ローの出し方、ハムバッカーとの相性が難しい印象です。ハマるともう手放せない、中毒性の強いエフェクターですね。
WARM AUDIO Centavo
デザイン | 3/5 |
---|---|
OFF時の音質 | 5/5 |
各つまみの効き/操作性 | 4/5 |
使い勝手 | 4/5 |
コスパ | 4/5 |
計 | 20/25 |
一言:
デザインを見れば元ネタは言わずともわかるでしょう。実は筆者、オリジナルの初期物を弾いたことがあるのですが、それと比べるとレンジが広くなった分、迫力がやや落ち着いた感じでしょうか。歪みの質感は割とそのままです。背面のMODスイッチをオンにすることで、ややローが持ち上がり、全体的な厚みが増します。上がり幅は控えめなので、気持ちなんか足りないな……ってとき用かもしれません。ちなみに余談ですが、エアロスミスのギタリスト、ジョーペリーがこれ使ってました。びっくり。
Walrus Audio WARHORN
デザイン | 3/5 |
---|---|
OFF時の音質 | 5/5 |
各つまみの効き/操作性 | 4/5 |
使い勝手 | 5/5 |
コスパ | 4/5 |
計 | 21/25 |
一言:
最初鳴らした時はすごく薄味なエフェクターだなと感じました。しかし、いろいろ鳴らしているうちに“無いと物足りなくなっている自分”に気づき、怖くなりました。ミニスイッチの使い方がキモで、下にすると音量が上がりゲインが下がる。上にすると音量が下がりゲインが上がる。下にした時の張りのあるパーンとした音も、上のクシャっと歪む感じも気持ちよかったです。全体的に艶があるので、空間系と組み合わせても面白いかもしれません。
MXR M104 Distortion+
デザイン | 4/5 |
---|---|
OFF時の音質 | 4/5 |
各つまみの効き/操作性 | 2/5 |
使い勝手 | 3/5 |
コスパ | 3/5 |
計 | 16/25 |
一言:
歪みペダルの原点といえば間違いなくこれ。黄色い筐体に2ノブのニクいヤツです。歪みの粒の荒さ、そして何より底抜けにカラッと乾いた音質が特徴ですね。原音と同じ音量を出すのにかなりつまみを上げなくてはいけなかったり、基本設計が1970年代から変わっていないことから、大味なかかり方なのは否めません。また年式によって音が違ったりもしますが、パーツの経年変化や使用環境等、様々な要因があった上での違いです。そこに優劣を持ち込むのはナンセンスでしょう。
着順(確定)
1 | 4-4 | Walrus Audio WARHORN | 21/25 |
---|---|---|---|
2 | 1-1 | BOSS SD-1 | 20/25 |
2 | 3-3 | WARM AUDIO Centavo | 20/25 |
4 | 2-2 | Ibanez TS-9 | 17/25 |
5 | 5-5 | MXR M104 Distortion+ | 16/25 |
点数はこんな感じになりました。これだけは念押ししておきたいのですが、「点数が低い=悪いエフェクター」ではないってとこです。新しくなるにつれて、汎用性が高く、使いやすく進化しているというのが結果に表れたような気がします。
また、単体でのゲイン量順に並べると
Centavo > SD-1 > Distortion+ > WARHORN > TS-9
だったので、用途と合わせて選べるとより良い付き合い方ができるんじゃないかなと思います。
全体的な傾向としては、やはりペダル単体ではなくアンプやほかペダルをブーストしてあげる。あるいは、ブーストの際にキャラを持たせる使い方に寄っているようです。ぜひとも色々試してみて、お気に入りの組み合わせを見つけてください。そして教えてください、マネします。
ちなみに……
SD-1は50周年モデルを用意してみました(自費購入)
