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楽器店の支援を夢見る! 地域活性化の鍵となる楽器屋さんを支援できるか

2022-02-21

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

小さなお店が消えた渋谷の町

昭和30年代の渋谷に生まれ育った自分にとって、昔の渋谷には思い入れがあります。自宅は今の渋谷駅から歩いて20分ほどの場所にありましたが、それでも周囲にはまだ野原があり、ちょっとした川が流れ、自然がありました。一番思い出に残っているのは、家から15分歩いた所にある商店街です。朝5時になると豆腐屋さんが、その朝作った豆腐を売り出します。そのすぐ裏側には肉屋さんがあり、当時は鶏肉が豪華な食べ物でしたから、鶏肉やハム、ソーセージがずらりと並び、とても美味しそうに見えました。その右隣には八百屋さんがあり、フレッシュな野菜や果物が置いてありました。とは言え、今のように果物の種類は豊富ではなく、みかんやりんご、なしぐらいだったような気がします。当時はバナナも大変高級な食べ物でした。また、すぐそばには魚屋さんもありました。築地で早朝仕入れてきた魚を朝からさばいて売っていました。

どの店もオーナーがその道のプロであり、庶民にとって必要なものを自らの目で選別し、売っているのです。あーそうそう、おせんべいを毎日焼いてくれるおばあちゃんもいました。当時はこのように何でも専門店があり、そのお店に行くことによって近所同士の付き合いも深まり、みんなが顔見知りになって、街の中がとても温かい雰囲気になったのです。

そのような昔の面影は、今の渋谷にはもはやありません。そして行きつけの食材店は全部なくなりました。そのきっかけは大手の台頭です。ある日、スーパーという何でも揃う大きな店が登場したのです。そしていつの間にか日本はスーパーのブームになり、小さな八百屋やお肉屋さん、魚屋さんが消えていく運命になりました。時代の流れに逆らうことは誰もできませんでした。

地方の楽器店も消えていく運命か?

ふと気がつくと、同じことが今日の楽器業界でも起きているのではないかと考えています。日本全国には、多くの楽器店があり、地元の子供たちや大人にも、単に楽器を販売するだけではなくて音楽教室を運営しながら、みんなが音楽を愛し、楽器演奏を大好きになるように、いろいろな努力をされています。しかしながらネットの時代になり、その最先端を行くネット通販事業を大胆に展開してきたサウンドハウスのような企業が大きくなるにつれて、地方の楽器店の売り上げを少なからず奪ってしまう結果になったことは明らかであり、時には閉店に追い込んでしまったこともあるかもしれません。実際、多くの地方楽器店が価格競争にのれず、後継者が不在などの理由により、事業閉鎖に追い込まれています。

時代の流れとはいえ、地方創生、地域活性化を実現するためには、その一環として人々の生活をより豊かにする音楽の存在が不可欠です。そして例えネット通販で楽器を購入するとしても、地域社会において楽器を演奏し、学ぶことができる場所が必要です。そのためのインフラを提供しているのが今日の地方楽器店です。楽器店は単に楽器を販売するだけではありません。そこで音楽教室を開き、子供達も含め、大人にも様々な楽器演奏のテクニックを教えることを得意とするお店も少なくありません。

ところがその大切な地方の楽器店が消滅する危機を迎えています。音楽業界においても昨今のネット事業における大手同士の熾烈なバトルのあおりを受けて、業界の淘汰が始まっているように見受けます。

消費者にとっては商品の値段も下がり、サービスも良くなるので、大手の競争にはメリットがあります。しかしながら、地方の小さな楽器店にとってはなんらメリットがないどころか、将来の展望が見えなくなり、存続の危機を迎えることになりそうなのです。そして地方の楽器店がなくなれば、外資や地域社会とは関係ない大企業が進出してくる流れになることは、他の業界をみれば一目瞭然です。これを何とか食い止める方法はないのでしょうか。

サウンドハウスは地方の楽器店を支援!

だからこそ、これからはサウンドハウスが地方の楽器店をサポートする側にまわり、何らかの支援の手を差し伸べることが重要になります。それは決して簡単なことではありません。また、一見、競合を助けるように思う方もいるでしょう。しかしながら、共存するだけでなく、しっかりとタイアップして日本社会に貢献できるような気がしてなりません。

サウンドハウスは徳島の小松島市に進出しました。そこで雇用を促進しながら、事業をすこしずつ大きくしています。そして2022年は東北宮城県の女川であらたなる展開を目論んでいます。それは地域社会に貢献する会社となるべく、地方に進出するというビジョンに沿った決断です。その延長線に見えてくるプロジェクトが、地方に存在する楽器店の支援です。詳細は未定であり、プランは簡単ではありません。しかしながら社員の理解と協力、そしてお客様のサポートがあれば、必ずや楽器店の支援プロジェクトがいつか実を結ぶと信じています。

これからも、サウンドハウスは音楽を通じた地方活性化のために、様々な施策を講じていきます。サウンドハウスの成長によって得た多くの力も、何等かの形で地方に還元し、地域社会に根付いている楽器店に対しての支援がきっとできるはずです。国内最大のネット通販事業を展開しているサウンドハウスの創業者だからこそ、重責を感じている次第です。
これも自分の目が黒いうちにしかできないことなので、何とか早く実現したいところです。

まずは女川のプロジェクトをスタートさせて、東北の拠点がきちんと存続できるようにレールを敷いていきます。そして四国でも東北でも 1人でも多くの人たちに音楽の素晴らしさを伝える働きのサポートを、サウンドハウスが大胆に展開できるように願っています。そして音楽が大好きな子供達や大人の皆さん、みんなと一緒になって、地域社会をミュージックで潤し、音楽を通じてみんなの人生がより豊かになることを願ってやみません。

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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