今回サウンドハウスが代理店を務めるPA音響機器メーカー「QSC」のパワードPAスピーカー「CPシリーズ」「K.2シリーズ」のおすすめポイントをご紹介します!
CPシリーズ
1. サイズが本当にコンパクト!
8インチのCP8の寸法は「411 x 273 x 256 mm」。これがどのくらいのサイズかというと、ずばりこんな感じです。(左:QSC/CP8、右:JBL/IRX108BT)

12インチも、比べてみるとそのコンパクトさが伝わるかと思います。
(左:Electro-Voice/SX300、QSC/CP12、JBL/IRX112BT)

持ち運び、保管、設置、撤収が多いポータブルPAということを考えると、この「コンパクトさと軽量さ」はおおきなメリットになりえます!
2. シンプルに音が良い!
QSCは「スッキリしつつも、バランスが良く、しっかりと厚みのあるサウンド」です。
CP8はそのサイズから想像するより、一回りも、二回り上の音量感で、最初に聴いた時はびっくりしました。サイズアップしたCP12はさらに低音、音の飛びが優れていて、野外のダンスイベントで使用した際も余裕のあるサウンドで大活躍してくれました。こちらのブログでご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
⇒ 関連ブログ:「激熱ダンスバトルF-1 GRAND PRIXに行ってきたよ。」
サンプル音源
3. 接続、セッティングがシンプル!

「接続機器をつないだらあとはツマミを回すだけ!」です。PA機器のセッティングが苦手という方にも自信を持っておすすめできます。CPシリーズには入力が3系統あるので、アナログミキサーが無くても、シンプルPAシステムの構築が可能です。例えば弾き語りをしたい時はこんな感じです。
- 入力A(ライン入力)→エレアコやキーボードなど
- 入力B(マイク/ライン切替)→ダイナミックマイク
- 入力C(ステレオミニ)→スマートフォンなどBGM音源
4. メインスピーカーとしてもフロアモニターとしても大活躍!

単独でメインスピーカーとして使用する時は、Defaltを選んでおけば間違いありません。
DJ、ダンスレッスンなど低音を強くしたい場合はDanceを選ぶだけで迫力のあるサウンドになります。さらにフロアモニターとして使用する場合は、Floor Monitorを選ぶだけで、低音を程よく抑えたモニタリングしやすいサウンドを得ることができます。
- Default:
- 標準ボイス(ライブ、音源再生、楽器向け)
- Default Ext Sub:
- 標準ボイスに 80Hz ハイパスフィルターを付加(KS112 などサブ ウーハー向け)
- Dance:
- 低域を強調し中高域を明瞭化(ポップミュージック、エレクトロニック・ ミュージックなど音源再生向け) ※MIC BOOST をオンにすると入力 A は「Dance」のまま変わらず、入力 B は「Speech」になります。
- Dance Ext Sub:
- Danceに80Hzハイパスフィルターを付加(KS112などサブウーハー向け) ※MIC BOOST をオンすると入力 A は「Dance」のまま変わらず、入力 B は「Speech」になります。
- Floor Monitor:
- ステージモニター用サウンド。マイクが近くにある場合でもしっかりとしたサウンドを提供
- Speech:
- 入力 B に対してハンドヘルドマイク、またはヘッドセットマイクを使用したときにしっかりとした明瞭なサウンドを出音。入力 A/C はDefaultになり、サウンドは変わりません。
ボイス | 入力A | 入力B | 入力B(MIC BOOST ON) |
---|---|---|---|
Default | Default | Default | Default (+25dB) |
Default w/sub | Default w/sub | Default w/sub | Default w/sub (+25dB) |
Dance | Dance | Dance | Speech (+25dB) |
Dance w/sub | Dance w/sub | Dance w/sub | Speech (+25dB) |
Floor Monitor | Floor Monitor | Floor Monitor | Floor Monitor (+25dB) |
Speech | Default | Speech | Speech (+25dB) |
K.2シリーズ
1. 音質重視のPAシステムを考えている人におすすめ!
8インチ、10インチ、12インチのすべてのモデルで2000Wハイパワーのパワーアンプを搭載しています。QSCと言えば「パワーアンプのQSC」と想像される方も多いのではないでしょうか。そのQSCのパワーアンプ技術と最新DSP、厳選されたスピーカーユニットが組み合わされば、もう言う事なしです。同じサイズの他メーカーと比較した時に、やはり余裕のある鳴り方をするだけでなく、大音量でも繊細なタッチまでしっかり鳴らしてくれます。
サンプル音源
2. スピーカー単体でも様々な設定可能!

入力レベルの切替、プリセット、サブウーファー使用時のローカット、パラメトリックイコライザーにタイムアライメント・ディレイまで、サウンドを作りこみたいユーザーの要求にもしっかりと応えてくれます。もちろん設定した内容は保存/呼出ができるため、現場に行ってイチから設定しなくても瞬時に対応することができるのもDSP内蔵モデルのメリットと言えます。
3. 11種類の豊富なプリセット

DEFAULT:ベーシック・ボイス |
LIVE:ライブ向けの明瞭なサウンド(特にボーカル) |
LIVE BRIGHT:高域のブースト。サブウーハーとのバランスを重視 |
DANCE:高域と低域を強調 |
STAGE MONITOR1:ステージモニター向け。ステージの余分な低域をカット |
STAGE MONITOR2:ステージモニター向け。低域はそのまま再生 |
AC GUIT/VOX:アコースティックギター/ボーカル |
BASS AMP:ベースアンプ向け |
HAND MIC:スピーチ向け明瞭なサウンド。ハンドヘルドマイクのフィードバックを低減 |
HEAD MIC:スピーチ向け明瞭なサウンド。ヘッドセットマイクのフィードバックを低減 |
STUDIO MON:レコーディングモニター向け |
先ほど、自由に設定できるとおすすめしたばかりですが、もちろん簡単にセッティングをするためのプリセットがCPシリーズ同様に用意されていますのでご安心ください。
メインPAスピーカーとして使用する場合のDEFAULTやDANCE、フロアモニターとして使用する場合のSTAGE MONITORは低域の違いで2種類。さらにベースアンプ、スタジオモニターといったPAスピーカー以外の用途にもQSCサウンドで対応することができます。
4. PAシステムの拡張に便利な2つの出力端子

K.2シリーズには、chA、chBそれぞれのスルー出力(PRE GAIN)と、chA、chBにステレオミニ入力のchCをミックスして出力するMIX OUT(POST GAIN)が用意されています。広いエリアで使用する際、「シンプルに同じ音を出すスピーカーを増やしたい」という時に役立ってくれます。各chのゲインつまみに連動させたい場合はMIX OUTを使用しましょう。
いかがでしたでしょうか。「CPシリーズ」「K.2シリーズ」はともに、QSCの高品質なパワーアンプを搭載し、誰でも簡単に高音質なPAシステムを組むことができ、用途、ジャンルを選ばず、オーディエンスに高い満足感を提供できるお薦めのパワードPAスピーカーです。ぜひチェックしてみてください。