K.2シリーズ紹介
ユーザーインターフェース・パネルについて
ステージモニターとして使用
サブウーハーとの接続
楽器用アンプとして使用
アコースティックギターとボーカル用セッティング
ダンスプリセットを使用する
Jordan Rudess Interview - QSC NAMM 2018
【DJ Parler on Using K Family Loudspeakers】
Tech Talk- How to update the QSC K.2 Series™ active loudspeaker.
Why are QSC K.2 Series the Best Loudspeakers for DJs and Mobile Entertainers?
Why are QSC K.2 Series the Best Loudspeakers for Bands and Musicians?
ガチで比較してみました / QSC / PAスピーカー篇
Using K.2 Loudspeakers as Studio Monitors for Broadcast Mixing
K.2 Series are the Best Powered Loudspeakers for Bands and Musicians
K.2 Series are the Best Loudspeakers for DJs and Mobile Entertainers
QSC/KSシリーズ パワードサブウーファー
K.2 Series Loudspeakers - Deployments
様々なアプリケーションに対応したプリセットを搭載
シーンのパラメータを調整、保存、呼び出し可能
QSC K.2 Series™は、ステージモニター、ダンスミュージック、楽器アンプ、ハンドヘルドマイクなど、一般的な用途に対応したプリセットCONTOURライブラリーをオペレーターに提供し、さらに入力タイプ、ディレイ、EQ、クロスオーバー、選択したCONTOURなどユーザー設定を保存/呼出をすることができる、非常に柔軟性の高いモデルです。メインPAとしてもフロアモニターとしても使用でき、フライング、ウォールマウント、トラスマウント、スピーカーポールへの設置が可能で、水平、または7.5度のダウンチルトにも対応しています。
ミュージシャン / バンド
ミュージシャン / バンド
QSC K.2 Series™は、精巧に作られた楽器のように、演奏者と観客の双方に素晴らしい音楽体験を提供します。ユニークなデザインと高度なエレクトロニクスにより、3モデルともメインPAまたはステージモニターとして使用することができ、非常に多くの場面で多用途に使用することができます。また、QSC K.2 Series™は、使いやすいプリセットとユーザー設定により、様々な種類の楽器用アンプとしても使用できるなど、より高い柔軟性を備えています。
DJ / モバイルエンターテイナー
DJ / モバイルエンターテイナー
QSC K.2 Series™は、2000Wを超えるパワーで、今日のダンスミュージックやエレクトロニックミュージックに必要なエネルギーに満ち溢れたインパクトを提供します。しかし、大音量だけでなく、K.2はリスニングエリア全体のオーディエンスに驚くほど音楽的で満足度の高いオーディオ体験を提供するために、細かく調整されているのです。また、使いやすいDSP設定とプリセットにより、システムのパフォーマンスをさらに最適化し、軽量かつポータブルなパッケージで比類ないサウンドを提供します。
レンタル / AVプロダクション
レンタル / AVプロダクション
QSC K.2 Series™は、前モデルと同様、AVレンタル会社や製作会社にとって最高の投資の1つです。その品質、性能、多用途性、可搬性、長期的な信頼性により、常に最適なラウドスピーカーとなります。QSC K.2 Series™は、シングルボックスの「トーキングヘッド」プレゼンテーションからメインとモニターを備えたフルステージまで、真の価値を提供し、顧客からの評判を向上させます。
教会、礼拝堂
教会、礼拝堂
QSC K.2 Series™は、ポータブルPA、ステージモニター、楽器用アンプ、または常設のいずれにおいても、ハイパフォーマンス、驚くべき価値、長期にわたる満足度の高いサービスを提供します。持ち運びが簡単で、セットアップも簡単、そして使いやすいK.2は、どこで使っても高品質なサウンドを実現する最適なソリューションです。K Familyのラウドスピーカーは、重要なリスナーやプロのエンジニア、オーディオ初心者に愛用されており、音楽、メッセージ、そしてインパクトのある体験を常に提供できるようサポートします。
House of Worship K.2 アプリケーションガイド
オーストラリア発
TAGVオフィスにある壁。Keith HaringとJean-Michel Basquiatへの敬意を表した壁絵が描かれていて、人気があります。写真提供p1xels
QSC製品の代理店であるTAGは、QSCのスピーカーにペイントをほどこす「More Than A Black Box」アート・プロジェクトの詳細を発表。
この企画の構想はTAG社が2019年に新しいVictorianオフィスを開いたときに生まれました。TAGVオフィスの広い側壁はアートの展示にも最適で、以前にもオーストラリアのストリートアーティストFintan Mageeの「The Refugee」を含むストリートアートが展示されていました。TAGが入居したとき、壁はNychosによるカンガルーの解剖図が描かれていました。
ストリートアートのエクスパートであるDean Sunshineと写真家p1xels、さらに8名のストリートアーティストの協力により、ある計画が立てられました。それは、National Gallery of Victoriaで開催されたKeith HaringとJean-Michel Basquiatの展示会に合わせて、壁を刷新するというものでした。3週間に渡り行われた作業により、モンゴルのアーティストであるHeescoによる二人の肖像画、Conrad BizjackとCheheheによる背景画、さらにDvate、Sabeth、Phibs、Ling、Dukeの5人によるグラフィティが描かれました。このコラボレーションは、QSCマーケティング・マネージャーNicholas Simonsenに感銘を与え、彼はアーティストと継続して仕事をしたいと考えました。
「壁面のアート創作が開始されたとき、クリエイティブな創作中に音楽を聞けるようにQSCのペアスピーカーを設置しました。壁が素晴らしい色で蘇っていく現実離れした経験にチーム全体が感動していました。最初に思いついたのは、アートと同様に、QSC K.2スピーカーをそのサウンドのように鮮やかに彩ることです。豊富な経験を持ったアーティストがK.2スピーカーをキャンバスとして使うことにより、単なる「黒い箱」以上の存在になります。
CheheheによるQSC K.2スピーカーペインティング。写真提供p1xels
2月の終わりに郊外で行われたCan’t Do Tomorrowアート・フェスティバルにおいて初披露されたスピーカーは、TAGVオフィス壁アートプロジェクトに参加したアーティストCheheheがペイントしました。Simonsen氏「Cheheheのスタイルは理想的で、スピーカーボックスを「アート」で装飾しました。最初のコンセプトでは、スピーカーグリルだけペイントしようと考えていましたが、Chehehe氏はスピーカーキャビネット全体が素早く、鮮やかにキャンバスになることを証明してくれました。」と語っていました。
幅広い層の観衆がWinnebagoのCrossroadsに集い、若者に熱狂を与え、年配の方もクリアで心地良いサウンドを楽しんでいます。
米国イリノイ州Winnebago(2020年7月9日)
イリノイ州WinnebagoではCrossroads Community Churchが、過去数年間、様々な場所を借りて集会を行ってきましたが、自らが所有する教会を建てることになりました。新しい教会では、PAシステムを組み上げる必要があり、ボランティアが牧師と教会で演奏するバンドのために、セットアップを行いました。建物に関する詳細な分析の後、イベント運営会社のWhite Train Entertainment社は、QSCのラインアレイが新しい教会の条件に最適だと判断しました。KLA12を両サイドに4台吊り下げ、KS212C指向性サブウーファーペアをステージ下に設置、さらにK8.2をモニター用に2台、フロント用に2台設置しました。
「収容人数は200名弱、Crossroadsにとってはラインアレイに置き換えるのは大きなチャレンジでした。」White TrainのJeremy Rollefson氏がコメントしています。「システムインテグレーターとして、2010年からQSCを使用してきました。ライブサウンド分野で複数の資格を持ち、ツアーエンジニアとしての経歴もあります。現代の教会では、日曜礼拝以外にも多くのイベントが行われているため、PAシステムは、過酷に使用されています。
KLA12ラインアレイを使用するという決定に至るまで、Rollefson氏は各要素のバランスを特に考慮しました。「礼拝において、重要な要素の1つは美観。吊り下げたラインアレイはポールマウントや積み重ねたスピーカーよりすっきりと見えます。」
「次にカバレージと位相について考えました。天井が低くて反響が大きい空間においてラインアレイは全ての音域とスペース全体をカバーするのに理想的なシステムです。QSC KLA12は、この価格帯で最も正確なレスポンス特性を持っています。5つのボックスで構成されたシステムの場合、垂直方向に90度、水平方向に90度のカバレージを持ち、消費電力も低く、長期的に考えても費用対効果が高いと言えます。
低音に関して言えば、美観を考え、サブウーファーをステージ下に取り付けたかったのです。ステージの下には、高さ50cmくらいの空間があるため、KS212Cが十分収まります。3600Wアンプを搭載、周波数特性は44Hzまでカバーするデュアル12インチウーファーは18インチに匹敵する出力を誇ります。
サブウーファーを選択するとき、出力だけが重要な項目ではありません。教会のホールのような空間では、低域のタイトさと明瞭さが重要な要素となります。コントロールされた低音は耳というより体全体で体感させます。KS212Cは、通常はサブウーファー領域では持ち得ない指向性をツインドライバーによりコントロールして作り出します。音響エネルギーを集中させ、後方の出力を前方の出力と比べて最大15dBまで下げて指向性を作っています。
K8.2は小型でパワーがあり、広いカバレージを持っているので、ステージ下のサブウーファーの間にK.8.2を2台設置しました。
全てが設置され調整され、その結果に大変満足したようです。「私がサウンドエンジニアとして行った最初の礼拝では、予想以上の結果となり、多くの感謝の言葉をいただき、礼拝参加者にとって新しい教会は心温まる場所となりました。幅広い層の観衆がCrossroadsに集い、若者は興奮している様子でしたし、シニア層にも明瞭で心地良いサウンドを届けられました。
システム全体が期待以上であり、その質の高いサウンドに驚きました。教会の礼拝へ最適になるように調整されていますが、他のイベントにも柔軟に対応できます。」Crossroads Community Churchのサウンドエンジニア・リーダーのJeffrey Schleich氏がコメントしています。
「礼拝のリーダーとして、過去15年以上、様々な環境に設置されたいろいろなタイプのサウンドシステムを経験してきました。QSCのシステムは素晴らしく、礼拝のサウンド環境を大きく変えました。部屋全体を満たすサウンドは参加者全体に心地良いリスニングレベルになって届いています。」礼拝ディレクターのMelissa Bushman氏がコメントしています。まず気がついたことは、モニターに気を取られる必要がないということです。従来のシステムでは、音量を補うために大声を出していました。今はバランスが良く、快適、集中できます。最高ですね。」
「White Train Entertainmentが持つQSCとの信頼はすでに確固たるものでした。Crossroads Community Churchでの成功は、最近の一例となりました。何度もツアーを上手くこなしてきたという経験から、QSC製品の品質と耐久性には自信を持っています。」とRollefson氏。「設置されたシステムが優れた性能を発揮する。それは、QSCが守り続けてきた価値によるものです。そして、顧客が満足していれば、私も幸せです。まさにウィンウィンの関係ですね。
By Christophe Anet(2020年4月28日)
世界的な感染危機により、多くの方がリハーサル、作曲、レコーディングなどをホームスタジオで行っていることでしょう。この記事では、理想的な制作環境を作るために、ホームスタジオのセットアップにおける最も重要な点について実用的なアドバイスとヒントを紹介しようと思います。
まず始めに、みなさんの中にはライブ等で、QSC K.2スピーカーを既に使用している方もいるでしょう。K.2シリーズには11種類のプリセットが用意されていて、その中の1つに「Studio Monitor」というのがあります。このプリセットはQSCのエンジニアがホームスタジオを考慮して開発したもので、スタジオモニターに必要とされる完全にフラットな周波数特性と、非常に明瞭な低域を実現します。このプリセットを使用すると、何もせずともモニターしている音を忠実に再現することができるリファレンス・スピーカーになります。
さて、さっそくみなさんの部屋の状態を見て、セットアップを行い、いくつかのステップに従って制作環境を最適化していきましょう。思い出してほしいのは、私達が聴いている音は、私達の聴く能力とスピーカーの性能、そして部屋の音響特性の組み合わせであるということです。
図1:ホームスタジオにおける最適なリスニングポジションとスピーカーの配置
硬い壁、屋根、床は音を反射します。そして反射する音が元の音と同位相になると、リスニングポイントにおける音圧が増加します。反対に、位相がずれると音圧は減少します。
図2:硬い壁は、音のエネルギーを反射します。この反射を最小限にするために、吸収材を使用したり、異なる形状の壁を試したりすることを推奨します。
部屋の両サイドで同じような反射があるときのみ、最も正確なステレオイメージが得られます。両側の壁に対して同じ距離を保ち、左右のスピーカーを同じ高さ、左右対称に置く必要があります。
音の物理学の基礎を思い出してみてください。まず最初に音は周波数により伝わり方が異なります。下図に示されているように、低域における無指向性拡散から非常に指向性が強い高域拡散まで幅があります。
図3:音は周波数により伝わり方が異なります。
次に「Radiation Space」と呼ばれている指標について説明します。「Radiation Space」は簡単に言うとスピーカーが音を拡散する体積のことです。低域において(200Hz未満)、硬い壁が音の拡散を抑制するとき、音圧レベルは増加することを理解する必要があります。スピーカーが置かれた壁によりRadiation Spaceが半分になる度に、音圧レベルは2倍になります。
200Hz未満においてもフラットな低域レスポンスを持つ自由空間に置かれたスピーカーは、硬い壁を背にして置かれた場合、6dBサウンドレベルが高くなります。部屋の角では12dBまで上がります。
図4:Radiation Spaceはスピーカーが音を拡散している体積として定義されます。
Radiation Spaceを変えると、200Hz未満のスピーカー出力に影響します。ではどうしたら良いのでしょうか?ホームスタジオにあるスピーカーが壁に背を向けて置かれている、または角に置かれている場合、低音再生がクリアでタイト、そしてパンチのある音に戻るように、低音の出力レベルを数dBレベル、200Hz未満の出力レベルを下げます。過度の低音域は共振を生み、不明瞭なミックスを作ります。低域レスポンスを減少させるには、スピーカーに搭載されたEQを使用したり、ミキサーから設定します。
200Hz未満で起こる他の現象も見てみましょう。スピーカーと壁の間にある程度の距離がある場合、距離が音の波長の1/4に等しいときの周波数では、壁からの反射はスピーカーから前方向に向かう音の拡散と位相がずれています。これにより、この特定の周波数における壁からの反射音は同じ周波数の前方向に向かう音をキャンセルします。この周波数では、音のレベルは著しく減少します。これを櫛形フィルターキャンセルと呼び、スピーカー出力のEQ調整では対応できません。
図5:スピーカーの背面にある硬い壁による音のキャンセル現象
さて、この問題に対して何ができるでしょうか?この強いキャンセル現象を防ぐために、まず最初にスピーカーを壁にできるだけ近づけてみてください。しかし先述した通り、スピーカーを壁に近づけて置いたときは、低音が増幅されるため、低域の周波数特性の適切な調整が必要となります。
別の選択として、スピーカーを壁から少し離して置くこともできます。このとき、スピーカーの前面から後ろの壁までの距離が0.6m以内になるようにしてください。こうすると、低域は元のままに再生されます。広い部屋でスピーカーを壁から離すと目立つようになるかもしれませんが、音響的に考えると、背面壁のキャンセル効果との兼ね合いで妥協が必要だと言えます。
ホームスタジオで音楽制作を行うなら、ホームスタジオでの音響環境が音楽制作の音質全体に影響を与えます。壁、天井、床の他に、ミキシングコンソール、テーブル、機材収納ラック、家具などが音の反射を引き起こします。その反射はできるだけ最小限にしなければなりません、狭い部屋でのスピーカーの配置は簡単ではありませんが、スピーカーを最大限に活用するためのアドバイスを紹介しました。
最後になりますが、QSCを含む、高品質のスピーカーは、非常に高いレベルでオーディオを再生することができます。これを計り、調整する良い方法は、サウンドレベルメーターを使うことです。キャリブレーショントーン(ホワイトノイズ、またはピンクノイズ)により、リスニングポイントで、バランス良くリスニングレベルが86dBになるようにスピーカーをセッティングします。ではみなさんが、ホームスタジオを見直し、スピーカーを正しく設置できるよう願っています。
CP8はとてもコンパクトで求めやすく、その素晴らしいサウンドは別次元といえます。QSCは私達にとって小規模、中規模コンサートに主力のスピーカーとなっています。
フロリダ州マイアミ(2020年3月17日)
マイアミはあらゆるものがスタイリッシュな街として有名ですが、オーケストラも例外ではありません。指揮者のEduardo Marturet氏はSWAROVSKIのクリスタルの指揮棒を振り、ブラームスからベートーベン、ジャズ、ラテン、映画音楽まで幅広いジャンルの音楽を指揮します。普段はアートギャラリーとイベントスペースとして使用されているMoore Elastika Buildingなど、個性のある会場で行われるコンサートのために、イベント企画会社のPete Diaz Productionsは、コンパクトパワードスピーカーCP8、パワードスピーカーK12.2、サブウーファーKW181など、QSCの製品を多く採用しました。
「Moor Buildingはマイアミ・デザイン地区(Miami Design District)の中心的な存在であり、マイアミ・シンフォニーがそこで季節毎に数回コンサートを行っています。」Pete Diaz Productions 社のPeter Diaz Jr.氏が次のようにコメントしています。「私達は音響設備に関してマイアミ・シンフォニーの指定業者になっていて、全ての観客用とオーケストラのモニターとしてQSCを使用しています。」会場は1階のメイン客席と吹き抜けになっている3層の2~4階席から構成されています。この中で特に吹き抜けのアトリウム席において、どこに座っていても音が同じように聞こえるようにするのはとても困難な仕事でした。
比較的狭く垂直方向に高い空間がある会場でのコンサートをプロデュースすることについて聞かれたとき、Diaz氏は「この会場では機材の配置が最も難しかったです。オーケストラは1階に、観客席の一部も同じフロアーにあります。メインフロアーを囲むようにバルコニーにも客席があります。様々なエリアに対してそれぞれのリスニングゾーンを考える必要がありました」とコメントしています。
イベントを運営しているRichard Gomez氏(Pete Daizのエンジニア)は、特に不規則な空間を、少ない数の大型スピーカーからの音ではなく、多くのスピーカーから出る音でカバーするのが一番良いと考え、直ぐにQSCのCP8を思い浮かべました。Peter Jr.氏は「QSC CP8の大きさが重要でした。」と言っています。「中2階席の天井の高さはそれほど高くありません。8フィート(2.4m)くらいです。CP8は小ぶりなため、様々な形で設置することができます。90°の均等なカバレージは全ての観客が確実に同じリスニング体験をすることができるようにしてくれます。そして、会場全体に使用するのに16台、コントラバスやティンパニーの低音を響かせるためにKW181サブウーファーを4台導入しました。これによりフロアー毎に独立した音のゾーンを確立することができました。大型のフルレンジスピーカーK12.2は、メインフロアーに音を行き渡らせ、演奏するオーケストラのモニターとして使用されています」。
さらにDiaz氏はCP8のエンクロージャーの大きさから想像できないほどのサウンドにも魅了されました。
「CP8の定格出力は1000W(ピーク)というのは知っていました。でも、あんな小さな箱からパンチのある音がでるとは思いませんでした。カバレージ全体を通して安定した周波数特性を保証するDirectivity Matched Transition TMのおかげですね。オーケストラはナイトクラブで聴くダンスやロックミュージックとは違います。繊細で複雑な音楽であり、観客はじっくりと聴き入ります。CP8は小さくてもレスポンスが良く、細部を再現するのに優れています。」
Pete Diaz Production社は「これ以上の幸せはありません。みんなQSC CP8に本当に満足しています。リスナーからもサウンドについてとても好意的なコメントを常にいただいています。」
オーケストラのメンバーからは他セクションの楽器音がよく聞こえると評判です。実績のある指揮者であり、音楽ディレクターのマエストロMarturet氏も、CP8のサウンドに大変満足しています。
プロダクション会社にとって、同じ製品を複数台買うことになるので、コストパフォーマンスも重要です。Diaz氏は、CP8に満足しています。「CP8はコンパクトで購入しやすい価格かつ、サウンドも素晴らしいスピーカーです。私達の小~中規模のコンサートに欠かせない機材となっています」。
繁忙期には、4つのステージ・パフォーマンスが同時に行われることもありますが、どのステージでもQSCは確実に最高のサウンドを届けます。
テネシー州、ナッシュビル。(2019年8月15日)
Kid Rock’s Big Ass Honky Tonk&Rock 'n' Roll Steakhouseは5階建てのビルに4つのステージを持つナッシュビルで最大の(斬新な)エンタテインメント施設です。QSCが設置した、統合オーディオ機器によるライブサウンドはオーディオマニアも納得です。「ビル全体ではトータル2000人、メインホールだけでも2階席と合わせて600人収容可能です。繁忙期には、4つのステージで同時にパフォーマンスが行われ、1日に16組のバンドそれぞれが4時間の演奏を行うこともあります。バンドの入れ替えが激しいため、PAシステムには高い柔軟性と信頼性が求められますが、QSCは確実にこの要求に応えてくれます。」とサウンドエンジニアのJosh Hastick氏。
メインホールのステージでは、両脇にKLA12ライン・アレイが置かれ、KW181サブウーファーがサウンドを補助しています。8台のK10.2がモニターとして使われ、さらにKW181が設置されています。メインホールと2階席の中間に16台のAC-S6Tがサテライトスピーカー(CXD4.3パワーアンプにより駆動)として設置され、メインスピーカーに合わせてディレイをかけてドライブしています。さらに大勢の観客が座るバルコニー用にK10.2とK12.2が置かれ、KW181サブウーファーで低域を補完しています。
3階と4階、さらに最上階にあるBARのPA機能は独立しています。3つのステージに設置されたPAシステムは全く同じ構成となっており、メインスピーカーとしてE112(CXDパワーアンプがドライブ)、KS212C指向性サブウーファーが両脇に設置され、モニターとしてK10.2、さらにCXDパワーアンプがドライブするAC-S6Tがサテライトスピーカーとして設置されています。さらに、最上階のバーにあるテラスにはAD-S12スピーカーが10台、AD-S112SWサブウーファーが4台、設置されています。
ナッシュビルにあるGC Pro社のGreg Glaser氏はプラン、機材の搬入、設置まで重要な役割を果たしています。GregとMike Mill(Honk Tonk Centralのサウンド・スーパーバイザー)はQSCのシステムを推進しました。
再びサウンドエンジニアのHastick氏のコメントです。「メインホールの壁と2階席上には、窓があり、天気によって開けたり閉めたりします。席が埋まっていて窓があいていると、デッド(残響が弱い)になり、空席が多いときに閉まっていると、ライブ(残響が強い)になります。KLAシステムは両方に問題なく対応することができます。アレイは良くチューニングされていて、誰かが最上階のBARで歌っても問題が起きないように設計されているのです。もし、偶然マイクをステージに向けてしまってもフィードバックが起こることはありません。」
サテライトスピーカーからの音は、メインスピーカーから出ている音と同じタイミングで観客の耳に届かなければなりません。QSCはディレイを使用してこの問題を解決しています。ディレイはミキサーを使わずにCXDシリーズのアンプ内で調整されています。設定は簡単。ラップトップを繋いでスピーカーのプロファイルを選択するだけです。
QSCの地元代理店、HWP社のKevin Duthu氏によると、「スピーカーの設定は、上のフロアーに設置しているE112システムでも有効です。QSCのシステムでは、スピーカーの設定を、測定用マイクからのデータに基づいて行っています。フルレンジ向けの設定、ダンスミュージック用の設定、壁との距離、サブウーファーの有無などに基づいて「ボイス」とも呼んでいる設定をします。実際の作業は、E112を設置して、CXDアンプを使用して音出しをします。これで99%の仕事は完了です。」
しかし、「上の階はメインホールより小さいため、より厳密な低音の管理が必要となります。KS212Cは、この要求を満たすのに理想的なサブウーファーです。指向性サブウーファーであるKS212Cなら、複雑な調整をすることなく、電源を入れてすぐに使えます。低域の音響エネルギーは低音が必要なダンスフロアーに向けて広がり、テーブルの上のグラスや、ステージ裏にある鏡を振動させることもありません。しかも、ボスの突然の指令により、たとえ不本意に音量を上げてしまっても、サウンドはパンチが効いていて明瞭です。」
「他のメーカーも素晴らしいライブサウンド機材を作っています。しかし導入後、時間と努力を費やしてサポートしようとするメーカーは多くありません。QSCのシステムは信頼性が高く、しかもここやあらゆる環境で問題が起こったとき、常にサポートしてくれます。」
QSCのサウンドと高いコストパフォーマンスに感銘を受けた。そのサウンドはさらに良くなっていく。
米国イリノイ州シカゴ(2019年9月25日)
スケートボーダーやミュージシャンにとってVansは単なる履き物を超えた存在です。このブランドは創造性や都会の熱気、独立心などの象徴と言えます。Vans Warped Tourは25年続いていて有名ですが、より規模の小さいHouse of Vansイベントでは、バンド、DJ、ビジュアル・アーティスト、スケーターが集まり、ワークショップ、アート展示などがシカゴ、ロンドンの会場で行われています。さらにデトロイトや香港では、ポップアップイベント(期間限定イベント)も行われています。Vansの北米ライフスタイル・イベント・マネージャーであるChuck Radue氏は、QSCのライブサウンド機材に強いこだわりを持っていて、特にTouchMix-30 Proデジタルミキサー、KW153とK12.2スピーカー、KW181サブウーファーがお気に入りです。
フットワークが求められるイベントの場合、Radue氏が最初に上げた重要なポイントは、iOSやAndroidデバイスからリモートコントロールできる機能です。「TouchMix-30 Proが持つこの機能は、便利です。Sessionsというイベントをシカゴで行っていますが、そこでは、オープン・スケーティング、ライブ・ストリートアート展示、ローカルバンド演奏などが行われています。観衆は音楽に合わせて自身がスケートボードを楽しんでいるような感覚を味わえます。その状況では、ミキサーを観衆の真ん中に置くことはできません。そのため、ミキサーをステージ横など最適とは言えない場所に設置することもあります。このような条件でも、サウンドエンジニアはiPadを持って歩きながらサウンドを操作できるのです。」
TouchMixの持つマルチトラック・レコーディング機能は2つの異なるタイプのイベント、Share the StageとSide stripe Sessionsシリーズで使用されています。「Share the Stageでは、観客の中に入って、TouchMixを使用して全トラックを録音し、ビデオへ取り込み、ゲストアーティストやプロデューサーが評価。優秀なバンドはHouse of Vansのショーでゲストアーティストの前座として演奏を披露します。また、Side stripe Sessionsシリーズという音楽チャンネルは、YouTubeのVansチャンネルで観ることができます。全てのトラックはTouchMixから録音され、収録したハードドライブをビデオ部門に渡すだけです。
カリフォルニア州コスタメサにあるVansの本社において、「shoebox」と呼ばれる狭い部屋が社員のためのジャムセッションルームとして解放されています。Vansは音楽好きが集まる会社です。アートを楽しむことによって幸せを感じる会社なのです。その音楽空間を作るのに、VansはRadue氏の豊富な音楽経験を活用しています。彼はVansの仕事をする前、17年間、Raptureというバンドでツアーを行ってきました。長い間、機材のことを学び、たくさんの音楽を聴いてきました。その経歴を通してQSCのファンになっていたのです。Vans社内では、オーディオ通として知られていて、ジェネラルマネージャーがChuckにPAが必要と言うと、すぐにQSC製品が導入されます。
shoeboxではK12.2はモニターとして使用されています。このクリーンなサウンドを持つクラスDアンプはわずか18kgのエンクロージャーから2000Wを出力。House of Vansのポップアップイベント(期間限定イベント)の多くではメインスピーカーとして設置されています。「カバレージとクリアなサウンドはとても素晴らしいです」。K.2シリーズに搭載されたEQプリセットはとても優秀で、EQやコンプレッションをミキサーで細かく設定する必要はなく、スピーカーの背面パネルにあるメニューによって状況に最適なサウンドを簡単に作れます。
我々が深く関わり、サウンドが最も素晴らしかったイベントはアーティストのMatthew Dear氏と共にデトロイトで行ったシンセサイザー・ワークショップでしょう。K12.2をスピーカースタンドに取り付けて単独で使用しました。その後、ブルックリンにおいて2回目のイベントを行い、シンセサイザーのミキシングにTouchMix-8を使用。私自身も個人的にTouchMix-8を持っていて、いろいろな用途に使用しています。
TouchMixのインターフェースは、素速く設定ができて、素晴らしいサウンドが得られます。イベントでは、4,5組のバンドがそれぞれ4,5曲演奏する場合があり、その場でサウンドチェックを行い、メインミックスとモニターミックスを素早く調整できるのは本当に助かります。
最後に重要な点ですが、Radue氏はshoeboxより大きな会場での、KW中心のシステムも賞賛しています。昨年、世界中からアーティストが集まり、600人以上が参加した屋外パーティーが開催されました。会場にはKW153とKW181サブを設置し、野外でも問題無くステージを移行できました。
Radue氏には、深く根付いたQSCへの信頼があります。パワードスピーカーがまだ登場したての頃、予算内で提示されたQSCの音質と製品品質に感銘を受けました。50ポンド以下の価格で実現した、1,000Wの出力に驚かされ、その後、QSCは、ますます品質を上げています。
「QSCモニタースピーカーは、ギターアンプが出力できるサウンド全てに対応できるだけでなく、旧来のギタースピーカーでは不可能なサウンドも出力できます。」
米国カリフォルニア州 ロサンゼルス(2019年4月23日)
Dweezil Zappa氏はギターに関して並々ならぬこだわりを持っています。ロックギタリストの巨匠であり型破りな作曲家でもある父親(Frank Zappa)の影響を受けて、子供のころから音楽に浸って育ちました。そして、遺伝により受け継がれた完璧主義の考えと生き様に影響を受けたそのテクニック、トーン、機材の幅広い知識などを持つミュージシャンの象徴となりました。ソロ活動から父親Frank Zappaのトリビュート・プロジェクト、これから予定している2019 Experience Hendrixツアーまで、QSCをフルに活用して伝説のサウンドを再現し、さらに全く新しいサウンドを作り出しました。最近のコンサートで使用した機材には複数のK12.2とK10.2が含まれています。
「およそ11年前にQSCと出会ったのです。その頃、Fractal AudioのAxe Effectsデジタルモデリング・デバイスを使用していました。Axe Effectsはダイレクト・レコーディングで使用するように設計されており、ステージでも使用する必要に迫られました。その時試したほとんどのステージモニター用スピーカーは納得できるものではありませんでした。その時QSCを試しました。たしかKWシリーズだったと思います。最もフラットな周波数特性を持ち、何ら問題もなくスタジオで設定した通りのサウンドが得られました。パワード・ステージモニターのジャンルにおいて、QSCは私の基準となる機材となりました。低域はボリュームを上げてもしっかりとした音を保ち、キャビネットが他のスピーカーのように共振することはありませんでした。ギターサウンドは自然でフィードバック奏法にも無理なく反応するのが気に入りました。QSCスピーカーの持つサウンドの明瞭さと十分なヘッドルームは、私の演奏に対する要求を完全に満たしたものとなりました。」
Dweezil Zappa氏は、コンサートで演奏するギタートーンを作る時、極めて注意深くそのプロセスを実行します。Frank Zappaの曲を演奏する時は、ギタートーンをDNAレベルまで探り、サウンドを再現します。スタジオやステージでの父の仕事を見て育ったため、父が使用したものとその使い方をとても良く理解していました。サウンドを再現する時、Jimi Hendrixのような他のアーティストに対しても、同じアプローチを取ります。使用している機材とその使用方法を調べ、信号経路を正確に再現します。今でもギターにアナログペダルも使っています。音の感じ方とトーンが大きく異なるからです。音作りの時に何か良いアイデアが浮かぶと、QSCのスピーカーを使用してCDやファイル音源からオリジナルの音源を注意深く聴き始めます。ミックスダウンの時に加えたコンプレッションやEQなど、音質を変えているスタジオ要素を探します。つまり、ギターアンプの音にスタジオで加工を加えている可能性があるのです。モデリングアンプを使用してプリセットを作り、レコーディングの音と一致するギターの音を作ります。ミックスを分析するのと、楽器単体の音を聴くのに同じスピーカーを使用できるのは大きなメリットです。これはアルバムミックスに必要な周波数特性を再生できない普通のギター・コンボ・アンプではできないことです。
Dweezil Zappaのショーは、ほんとうに変化に富んでいるため、全域にわたる周波数特性は重要な要素です。「ステージ機材は極端なものになる可能性があるね」。Fractal AxeFX III プロセッサーを2台使用しました。それぞれ複数の独立したシグナルパスがあり、ステレオ出力セクションが2つあります。アンプソースが4台、スピーカーモデル+DIが使用可能。さらにペダルも使用しています。5つ、または6つのエフェクターがFractalユニットに接続され、内部で8つのペダルに繋がっています。スタジオで行っているように、ミキサーを使用してウエットとドライ・シグナルをブレンドするのが好きです。そのために、あらゆるサウンドを組み合わせて、パンとボリュームがコントロールされた柔軟性の高い多数のプリセットがあります。DIによるサウンドは普通のギターアンプでは同じではありません。ピックアップがついたアコースティックギターも同様です。どんな場合でも、QSCのサウンドは素晴らしく、サイズはコンパクトです。別のツアー用には、もっと大きめの機材があります。機材は輸送費がとても高額になるため、ヨーロッパやオーストラリアのコンサートにはコンパクトな機材を使用します。予算が限られていたり会場が小さい場合などは、QSCのK10.2スピーカー・ペアを使用します。会場が大きい時は、K12.2ペア2セット使用して一種のクアッド・サラウンド・システムのように使用します。
QSCのリファレンス・グレードのモニタリングが必要な時もあります。ライブ音を出す時はオリジナルのレコーディングとは異なる設定が必要です。例えば「Zappa Plays Zappa」では曲とギターが密接に結びついて、メロディーが十分滑らかに流れる必要がありますが、ギターを交換する時間がない時もあります。父が使用していたギターと異なるギブソンSGを使うかもしれません。オリジナルのギターサウンドにできるだけ近づけるため、エフェクターとモデリングを使用し解決します。ここでもK.2の正確さと再現性が生きてきます。
ギタリストの多くが、汎用のスピーカーは応答性と伝統のギターアンプが持つ魂に欠けると不満に思っていることについてZappa氏に尋ねると、「サウンドが良くて演奏を助けてくれるなら、それがその曲にとって最適なツールじゃないかと思います。」ミュージシャンの多くは、昔の音を懐かしんだり、ブランドの音を理想化してしまいがちです。しかし実際は聴いている音が現実なのです。以前にQSCのスピーカーで素晴らしい体験をしたことがあります。もし自然なフィードバックが欲しいなら、スピーカーの前に立ってギターを弾きます。そうすると、まるでギターアンプのように反応します。弦をつま弾いてQSCスピーカーから出るパンチのあるレスポンスを聴いて感じる音。それはアンプやキャビネットに直接繋いで感じるのと同等の音です。レイテンシーの問題がある時は、モデリングシステムか、モニターに繋がるシステムに問題があるのでしょう。
ライブからライブへ、使えば使うほどQSCスピーカーは、ステージでも使えるパワーレベルだけでなく、正確な音を出すスタジオモニターとしても使えるのでは、と気づかせてくれます。素晴らしく立体的なサウンドは、最終レコーディングにそのまま反映させることができます。最近、FOHコンソールを使用してライブアルバムを制作することができました。そのサウンドはスタジオで制作したミックスと変わりませんでした。QSC K.2はコアとなるリファレンス・スピーカーとしての役割を果たしました。結論として、QSCモニターはギターアンプが出力できるサウンド全てに対応できるだけでなく、ギタースピーカーだけでは不可能なサウンドも出力できます。
様々な音楽を扱う人たちにとってQSCは素晴らしい存在
米国カリフォルニア州ロサンゼルス(2019年4月11日)
素晴らしい音楽を上質なワインに例えるなら、ロサンゼルスを拠点に活躍する音楽集団「Flight of Voices」はソムリエです。優れた音楽を多数準備し、音楽を選ぶ手助けをしています。Malibu’s Saddlerock Gardensから伝統のVillage Studios、ビバリーヒルズにある全体がピンク・ソルトでできた部屋でのコンサートまで、幅広い個性のある屋内外の会場で演奏しています。それにはパワフルで軽量、使いやすいPAが必要です。彼らはパートナーとしてQSCを選びました。ミックスダウンとレコーディングにはTouchMix-30 Proを使用。メインにK12.2パワードスピーカー、サブウーハーにKS112、そしてモニター用としてK10.2を3台使用しています。
創業者でオーナーでもあるSophie Ills氏、共同オーナーのAlex Nimier氏、サウンドエンジアのRobert Richardson氏に話を聞きました。
山の上、洞窟、スタジオなど、私たちは、いろいろな場所でコンサートを行います。毎週Guitar Centerから機材をレンタルしていたときも、いつもQSCを使用していました。会場が常に変わるため、Flight of Voicesのサウンドシステムは、拡張性があり会場の雰囲気にフィットし、小回りがきく必要があります。私たちが行うショーは観衆が12人から200人と様々です。屋内、屋外にかかわらず、同じセットアップで使用できます。システムのサウンドは素晴らしく、K12.2は2000Wもの出力があります。最大規模の観衆のときでも十分な音飛びがあり、少ない観衆のときでも、演奏のニュアンスが伝わるハイファイなサウンドを届けます。他のスピーカーと違ってボリュームを落としても明瞭さが失われることはありません。
聴く人が多岐に渡っているだけではなく、様々なジャンルのサウンドを組み合わせ、毎回異なる音楽体験を届けています。ジャズシンガーとフォークシンガーを組み合わせたり、ソウルシンガー、ラテンパーカッションなどともセッションを行っています。同じ組み合わせのアーティストが何度かショーを行うこともありますが、初めてのメンバーで演奏することもあります。
TouchMix-30 Proはたくさんの便利な機能を持っています。様々なボーカルと楽器に対して素早くセットアップできるシーン設定、会場毎のハウリング防止とルームチューニング、タブレット端末からのリモートコントロールなどです。「WiFiルーターに接続してネットワークをセットアップします。iPadでTouchMixをコントロールしながら会場を動き回り、各スポットのサウンドをチェックします。演奏の邪魔になる長いケーブルを観客の足下に這わせる必要はありません。iPadの操作画面はTouchMix本体と全く同じです。二つの間に動作状態の違いや遅れなどはありません。実際にショーの最中にTouchMix本体を操作する必要はほとんどありません。
TouchMixの音質は、プリアンプ、EQ 、コンプレッション、エフェクトなど全てが一級品です。会場とアーティストが様々なため、チャンネル毎にEQ を設定し、全てをサウンドに凝縮、必要に応じてコンプレッションやリバーブをかけます。これらの調整はいつも素早くできます。
先週土曜日に行われたVillage StudiosのMoroccan Ballroomでのコンサートでは、8人のミュージシャンが演奏しました。フラメンコギター、カクテルドラム、ウッドベース、サックス、フルート、クラリネット、アコースティックギター、グランドピアノ+ボーカルによる演奏は素晴らしいの一言。そしてQSCのサウンドシステムは会場にぴったりで、とてもマッチしていました。
Flight of Voicesチームは、TouchMixシリーズを高く評価しています。特にマルチトラックレコーディング機能とステレオミックスをコンピューターを使用せずに直接ハードドライブに保存できる点です。我々の根幹はライブです。しかし、およそ6ヶ月前、様々なアーティストを組み合わせて、オリジナルだけでなく、カバー曲に驚くような編曲をし、YouTubeビデオのセッションを作り始めました。
セッションのときは、照明と撮影もやります。セッションのレコーディングには後で編集可能なトラックを、確実に作ることができるシステムが必要です。TouchMixに接続したハードドライブに保存できるので、ラップトップは必要ありません。TouchMix-16は軽量小型だけでなく、十分すぎる性能があります。
その軽さは魅力的ですね。屋内外問わずに、搬入はとても楽です。様々なジャンルの音楽に関わっている人にとって、QSCは本当に素晴らしいものだと思います。
米国カリフォルニア州ロサンゼルス(2019年2月11日)
1993年からRolling Stonesの一員としてツアーやレコーディングをしてきたベーシスト、Darryl Jones氏は、パワードスピーカーK10.2に単一指向性を持つパワードサブウーハーKS212Cを組み合わせ、ギタリスト兼バンドリーダーのMike Stern氏と一緒にヨーロッパ・ツアーを行いました。
最近行ったヨーロッパ10カ国のツアーでは、Mike Sternに加えてドラマーのKeith Carlockとサックス奏者のBob Malachも参加。そこでK10.2パワードスピーカーとKS212Cパワード・サブウーハーのペアが採用されました。
「K.2シリーズ・パワードスピーカーは低音を本当に美しく再現するタイトなサウンドを持っているね」とDarryl Jones氏がコメントしています。「KS212Cパワード・サブウーハーから、ローエンドを鳴らすための出力は、それほど大きなものである必要はありません。それでも、普通のベースアンプからは聞こえないような低音を発生させます。」
Darryl Jones氏は、彼自身のソロ活動と同様に多種多様なアーティストとレコーディング、演奏をしています。彼はMiles Davisと5年間にわたり、ツアーとレコーディングを行い、1983年に大きくブレイクしました。その後、Stingの最初のソロバンドに参加し、Peter Gabriel、Madonna、Herbie Hancock and the Headhunters、Eric Claptonなどとも演奏。彼自身のDarryl Jones Project、リーダーを務めるStone Raiders、3 Brave Souls、Chi Town Social Club、そしてMiles Electric Band(Miles Davisフュージョン時代のオールスターバンド)とも共演しています。
K.2シリーズのスピーカーは、Darryl Jones氏が演奏する音楽のジャンルに応じて調整でき、パワフルながらもバランスの良いサウンドを提供します。「もっとフュージョン向けのベースサウンドが欲しい場合は、よりクリーンなプリアンプを使用するんだ」と彼は言います。Darryl Jones氏はMike Sternツアーで、AvalonプリアンプとQSC K.2とKS212Cを使用してプレイしたことがあります。「もちろん良い音がするベースは重要。自身の会社であるJones Musical Instrumentsで自分がデザインし、製造したベースを演奏した時は、EQさえも使用しませんでした。」
「よりダーティなサウンドを求める場合は、チューブアンプを使うだけで温かみのあるサウンドが得られます。スウェーデンのベーシストJonas Hellborg氏が開発に携わるWarwick Amplificationによって作られたNeveのような暖かさと丸みを持つプリアンプを使いました。K.2シリーズのスピーカーの前にこのようなプリアンプがあれば、それだけで素晴らしいサウンドの完成です。」
多くのベースプレーヤーがそうしたように、Darryl Jones氏はJaco Pastoriousの音を真似ることに最初は夢中になっていました。しかし、Danny Wilsonが70年代後半にJeff Lorberと演奏しているのを聴いて、Danny WilsonのベースMusic Manによる、Gallien-Kruegerのアンプヘッド、PAスピーカーから出力するベースサウンドを聴いたとき、それがJaco的なサウンドではないことに気づきました。Jacoは確かにとても美しく、特別なサウンドを作り出しました。しかし、Danny Wilsonの演奏を聴いたとき、「いや違う。Danny Wilsonの演奏こそ、真のベースサウンドだ」と思い、そしてそれが自分が欲しかったベースサウンドであることに気がつきました。そして、K.2シリーズスピーカーを使って、そのサウンドを手に入れられたのです。
Darryl Jones氏のQSC K.2とKS212Cの組み合わせは、大きな出力のサウンドを得られます。しかし、Darryl Jones氏は「別にただ大きな音を出したいわけではないんだ。十分なヘッドルームを持つKS212Cサブウーハーなら、クリーンかつ十分なパワーによる思い通りのベースサウンドが得られるんだ。」と強調しています。
「K10.2は霧が晴れたようなサウンドだね。」
Burbank、カリフォルニア(2018年10月)
キーボード奏者Brett Tuggle氏は、6才からピアノを始め、1980年代はロサンゼルスを拠点としてキーボード奏者兼ギタリストとしてRick SpringfieldとDavid Lee Rothのツアーに参加。1988年のRothのヒット曲「Just Like Paradise」を共同で作曲、Jimmy Page、TotoのSteve Lukather、WhitesnakeのDavid Coverdaleなどと共演しました。90年代は、ブルース・フォークロックの象徴であるFleetwood Macのキーボード奏者としてだけでなく、ソロとしても活動。最近は、ギタリストのLindsey Buckinghamが行ったツアーに参加し、QSC K10.2を使用しています。
「QSCの素晴らしさに気がついたのは数年前、パワードスピーカーが使われだしたころです。」「キーボードが持つ全ての音を忠実に再生できるスピーカーを探していました。シンセサイザーは超低音だけでなく、クリアな中域と輝きを持つ高域を生み出します。キーボード奏者は自分の演奏を本当にリアルな音でモニターしたいと思っています。音色は変えたくありません。もし変えるならキーボードに搭載されたエフェクターを使います。」
「色々なブランドのスピーカーを試しましたが、どれも代わりばえしませんでした。ところがその後NAMMショーで、QSCのブースに立ち寄り、耳にしたそのサウンドに感銘を受けました。まさにぴったりのサウンド、今まで聴いた中のどれよりも素晴らしいと思いました。聴いたのはK10、1000W、K.2シリーズ2000W。サウンドはとてもクリーンで、十分なヘッドルームがありました。マルチ入力端子を搭載していて、ミキサーは必要ありません。キーボード1台か2台を繋いで演奏できます。」
Tuggle氏は、最近参加したLindsey BuckinghamのツアーにK10.2ペアを選びました。K10.2は10インチウーハーと1.4インチ・チタニウム・コンプレッション・ドライバー、前述の2000WクラスDアンプを搭載した軽量な(14.5kg)パッケージとなっています。入出力はXLR-フォン・コンボが2つ(Mic/Line、Mic/Hi-Z)、それぞれハウスPA用にプリゲイン・パススルーXLR出力があります。それから3.5mmステレオミニ、ポストゲインXLRミックス出力があります。
「すごい、完璧ですね」Tuggle氏が嬉しそうに言います。「K.2シリーズはサウンドをレベルアップさせます。ヘッドルームも広いし。Korg Kronos 88LSとRoland VG-99ギターシンセを繋いだけど、接続の柔軟性も気に入っています。背面パネルにある小さなディスプレイからEQやクロスオーバーポイントの設定を保存したり呼び出したりできるのもいいですね。」「Lindseyのスタジオで、とても人気のあるパワード・モニタースピーカーを使ってみたけど、K.2と比較するとサウンドが不明瞭でぼんやりしているようでした。K10.2は特に霧が晴れたようなクリアなサウンドです。
音楽ディレクターWix Wickens氏が参加しているポールマッカートニーのツアーに、TouchMixとK.2シリーズが使用されています。
「私達はあらゆるツアーに対して順応性が求められる。K.2とTouchMixは小さなクラブから大規模アリーナまであらゆる会場に適用できるね。」
ロサンゼルス、カリフォルニア 2018/06/13
ビートルズのオリジナルメンバーであり、その象徴でもあるポール・マッカートニーのバンドで演奏するのは、夢のような話です。もちろんそのライブには完璧さを求められます。キーボードプレイヤーであり音楽ディレクターでもあるWix Wickens氏とキーボードテクニカルエンジニアのHoward“DJ”Howes氏がQSC製品について「QSC TouchMix-30ProデジタルミキサーとK.2シリーズスピーカーを使用している理由は、ポールのツアーでカバーしなければならない数え切れないほどの音楽エッセンスを確実に伝えることができるから」とコメントしています。
Howes氏「ポールとはもう16年以上働いています。ポールがツアーを再開したとき、最初のツアーの前にキーボード機材の選択、設置、プログラミングを行いました。QSCを選択した1番の理由はバランスの良さかな。Wixは、ギタリストがアンプを選ぶように、ステージでは自分が普段使用しているスピーカーを使います。彼はモニターと同じように、バックラインから自分の演奏している音をクリアに聴きたいと思っていたからです。」Howes氏は続けます。
「最初、QSCについては友人のJ.C.Faxasから聞きました。その頃、私達はサラウンド・チャンネルが必要なスタジオ・プロジェクトがあり、スタジオの音響モデルに5台のKシリーズを追加してミックスを行いました。Kシリーズは元々スタジオモニタースピーカーとして設計されたわけではないのに、そのサウンドは素晴らしく明瞭でパワフル、欲しい音を驚くほど忠実に再現してくれました。」
「QSCのスピーカーは、スタジオモニターとして十分使用できるだけの再現性を持っていると分かりました。本来の目的であるライブモニターとして使用するのは全く問題ないだろうね。」Howes氏は納得していました。「以前私達のバンドで使用していた別のスピーカー、私達が望むようなサウンドは得られませんでした。そこでWixにK.2シリーズのことを伝えました。当時、彼はサイドステージでもハッキリとした音が聴こえるスピーカーを求めていました。さっそくK12.2とKsubを各2台で鳴らしたところ、そのクリアなサウンドに大変満足できました。EQを使用する必要もなく、クロスオーバーをうまく利用しただけでした。それ以来、K.2は、ライブ会場でもしっかりとした音を鳴らしてくれます。」
K12.2は、2000Wパワーとスムーズな可聴範囲を保証するDirectivity-Matched Transitionにより、キーボードモニター以上の性能を発揮してくれます。
ライブパフォーマンスに対する欲望が衰えない、生きる伝説となったアーティストと仕事をするとき、QSCの信頼性はキーとなります。ビートルズがツアーを止めた理由の1つは当時、ライブのときに彼らが求めるサウンドが得られる機材がなかったからです。Howes氏は続けます。「多くのバンドがワールドツアーを行った後、2~3年休むのに、ポールは毎年ワールドツアーを行っています。QSCの信頼性は恒常的なツアーを行うモチベーションを支えています。」
Wickens氏はフル編成ライブ演奏にこだわっています。バックトラックは使用せず、ステージでマッチする機材を繋げて使用するのです。「古いローランドJVとヴィンテージ・サンプラーのサウンドが好きだから、今でも使っています。ライブシステム構築ソフトMainStageを実行するMacを2台使用。Wixは演奏に両手両足を使い、同時にコントローラーを使用します。全ての機材を操作しているとき、TouchMixは他のどのミキサーより直感的に操作できます。」
「TouchMixでマルチトラックを録音することができるというのはとても便利です。」Howes氏が続けます。「TouchMixはWixの機材だけにリンクされていて、録音したいときは、ボタンをタッチしてTouchMixに録音した後でコンピューターに転送できます。もちろんUSB経由でコンピューターに直接転送することもできます。TouchMixには本当に素晴らしい技術がたくさん使われています。私達はあらゆる環境に柔軟に対応できなければなりません。K.2とTouchMixは小さなクラブから大規模なアリーナまでどんな環境にも適用できます。」
Wickens氏は自分の機材としてQSCを使用しています。「QSC TouchMixとK.2をツアーの間ずっと使用してきました。とても満足してます。素晴らしいサウンド、セットアップも簡単、そしてツアーで実力を発揮しています。」
By QSC. 2018/04/23
Dave Dobbyn氏は70年代後半から活躍しているニュージーランドを代表するミュージシャン、シンガーソングライター、レコーディングプロデューサーです。
Dobbyn氏は多くの曲を書いて、ニュージーランドのヒットチャートを賑わせてきました。ソングライターとして最も多くのSilver Scroll Awardを受賞。2001年にはニュージーランド音楽産業に対する貢献から特別功労賞を受賞しています。
Daveは長年にわたりライブ演奏にQSC Kシリーズ・パワードスピーカーを使用。QSCから2016年にK.2シリーズ・パワードスピーカーとTouchMixデジタルミキサーが発表されたときには、K10.2ペアとTouchMix-30 Proをライブとリハーサルに使用しました。Daveは「新しいQSCのスピーカーとミキサーに大変興奮してます。リハーサル、ツアー、レコーディングにとあらゆる用途で活躍してくれ、私が好むクリアでパンチのあるサウンドです」とコメントしています。
soki - 木村創生
先日、学校公演でミキサー(QSC TouchMix-16)と、スピーカー(QSC K10.2)をセットで使わせてもらいました。まず、ミキサーの使用感ですが、本当に直感でわかるレイアウト、機能になっていて、説明書なしでもほとんどの機能を呼び出し、使うことができました。
続きを読む石本大介
前のモデルであるQSC/K12は何回か仕事で使ったことがあり、クセのない(嫌なピーク感の無い)品のある音という印象を持っていました。K10.2を初めて使ってみて、その傾向のまま、全ての帯域をさらに余裕で鳴らせるようになっており、音の密度感もマシマシになったという印象です。
続きを読む最初に、音に関する物理学の基本的なことを思い出してみましょう。「放射空間」とは何を意味するのか。低周波(通常は200Hz以下)では音の放射が無指向性であり、硬い壁や床が放射空間を制限すると、音圧が高くなります。自由空間で200Hz以下の周波数特性がフラットなラウドスピーカーを床の上に置いた場合、低周波において最大6dB高い音圧が発生します。
図1. - 放射空間とは、ラウドスピーカーが音を放射している空間のことです。
放射空間の変化は、200Hz以下の音に影響を与えます。
では、ラウドスピーカーをフロアモニターとして設定する場合、この現象をどう扱うと良いのでしょうか?QSC K.2とCPシリーズのアクティブ・ラウドスピーカーには、フロアモニター、ステージモニターなど、一般的に使用される用途に合わせた数多くのプリセットが用意されています。これらのプリセットは、クリアかつタイトでパンチの効いた低音再生を維持するために、低音レベルを適切に減衰させます。低域のレベルが高すぎると、特定の低音が強調され、共振が発生し、意図しないダイナミクスを持つ濁ったオーディオ再生になることを覚えておいてください。
それでは、両ラウドスピーカーシリーズについて詳しく見ていきましょう。CP8とCP12のフロアモニタープリセットを使用すると、入力AとBの両方で、フルでバランスの取れたサウンドのためのボイシングを設定することができます。それと同時に、ライブマイクが近くにある場合の安定性を高めるために、可能な限り低域を減らしています。
図2. - CPシリーズコンパクトパワードラウドスピーカーには、フロアモニターを含む6つのDSPプリセットが搭載されています。
QSC K.2シリーズの3つのモデルとその11種類のプリセットを見てみると、2つの異なるステージモニタープリセットを搭載していることにお気づきでしょう。
図3 QSC K.2シリーズのアクティブスピーカーは、2つの異なるステージモニターを含む11種類のDSPプリセットを搭載しています。
Stage Monitor 1 プリセットは、ステージ上での過度な低音を抑えるために使用されるもので、特にボーカルやアコースティック楽器、ハンドパーカッションなどに適しており、効率的に低音を減衰させることができます。
一方、Stage Monitor 2 プリセットは低音の減衰が少ないため、キーボードやドラム、ベース・ギター、その他の楽器、または低域のスペクトルを広く再現するソースなど、タイトな低域の再生が必要な場合に選択してください。
次回、QSCのアクティブスピーカーをステージモニターとしてセットアップしてステージに立つときは、便利なフロアモニタープリセットの選択をお忘れなく!
世界的なCOVID-19感染拡大の危機により、多くの方がホームスタジオで音楽のリハーサルや作曲、レコーディングを行っています。また、QSC K.2 Series? アクティブ・ラウドスピーカーをライブパフォーマンス、コンサート、イベント制作、パーティーなどで使用されてきた方もいらっしゃることでしょう。
K.2シリーズの11のプリセットの中に「スタジオモニター」と呼ばれるものがあることにお気づきでしょうか?私たちのラウドスピーカーエンジニアリングチームは、ホームスタジオでの使用を念頭に置いてこのプリセットを開発しました。このプリセットは、高品質なスタジオモニターにとって重要な仕様である非常にフラットな周波数特性と非常にタイトなローエンドを特徴としています。このプリセットを使用すると、制作しているコンテンツに何かを追加したり削除したりすることなく、モニターしている音源を忠実に再現するリファレンス・ラウドスピーカーとしてK.2シリーズを使用することができます。
QSC K.2シリーズのアクティブ・ラウドスピーカー(またはその他のQSCモデル)をホームスタジオのスタジオモニターとして最適に使用する方法や、ルームセットアップの方法を詳細にお知りになりたい場合は、こちらをお読みください。
多くのAVレンタルまたは固定設備音響システムでは、同じオーディオコンテンツを再生する多数のスピーカーのセットアップを必要とする場合があります。これを実現する最も簡単な方法は、多数のパワードスピーカーをデイジーチェーン接続することです。
QSCパワードスピーカーは、2種類の外部出力を備えています。QSC K.2、KW、およびKLAシリーズは、スルー(パラレル)出力を備えています。入力端子の近くにある出力端子で、矢印で示されています。これらのラインレベル出力から、それぞれ次のパワードスピーカーの入力に配線します。このとき送られる信号は入力されたものと同じ信号であるため、元のスピーカー側で設定されたゲイン調整の影響を受けません。これをプリゲインと呼びます。
注:KLAシリーズには出力が1つあり、単に「ライン出力」とラベル付けされていますが、実際にはプリゲインの「スルー」出力です。
2つ目のタイプとして「ミックス」出力(古いKおよびKWモデルでは「ライン出力/ポストゲイン」)があります。このラインレベル出力は、すべての入力チャンネル(A、B、C)のポストゲインミックスを生成します。3つのチャンネルのいずれかのゲインを調整すると、Mix Out信号は影響を受けますが、DSP処理は行われません。QSC K.2、KWおよびCPシリーズは、このミックス出力を備えています。
妥協のない音質を維持しながら、安全にデイジーチェーン接続できるパワードスピーカーの数をチェックしてみましょう。
■ スルー出力
プリゲイン「スルー」出力を使用して、大量のスピーカーをデイジーチェーン接続できます。最終的に数十ユニットを接続すると、ケーブルの長さに応じて、回線レベルの信号損失が発生します。注:CPシリーズは「スルー」出力ではなく、「ミックス」出力のみを備えています。
■ ミックス出力
ポストゲインミックス出力では、ゲイン回路を通るために常に小さなノイズが追加され、このノイズはデイジーチェーン接続されたスピーカーを追加するたびに増大します。ミックス出力を使用する場合、デイジーチェーン接続は最大4台までにすることをお勧めします。CPシリーズにはミックス出力しかないため4台までとなります。
■ 使用例
一般的な使用方法として、チェーン内にある最初のスピーカーだけミックス出力を使用する「ミキサー」として、それ以降はスルー出力を使用して、複数スピーカーをデイジーチェーン接続します。この方法はミックス出力を1つだけしか使用していないため、一番安全であり、スルー出力を使用して数十台のユニットをデイジーチェーン接続できます。
大きな部屋や屋外では、聴衆全体に適切な音を提供するために、メインステージまたはイベント会場から比較的離れた場所に追加のスピーカーを設置する必要がある場合があります。サテライトスピーカー、またはディレイスピーカーとも呼ばれるこれらのスピーカーが、メインステージのスピーカーとのディレイ時間を適切に調整されると、音楽はクリアで、エコーがなく、アナウンスも明瞭になり、パフォーマンスを楽しむことができます。
いくつかの基本的なことから始めましょう。まず、ディレイスピーカーを含むすべてのスピーカーは聴衆に向けて、適切な方向にセットする必要があります。音は344 m /秒(または1128フィート/秒)で移動し、その速度は主に温度により変化し、湿度の上下でもわずかに変化します。 20度(基準温度)では速度は344 m / s、5度では334 m / s、35度では352 m / sです。メインスピーカーの音と、ディレイスピーカーの音が聴衆に到達するまでの時間に差が生じる場合、ディレイスピーカーの音をメインスピーカーの音と一致させる必要があります。
そのためには、遠くに設置したディレイスピーカーの音を遅らせる必要があります。これを達成する方法は? K.2およびKSシリーズでは、搭載されたDSPを使用して、メートル、フィート、またはミリ秒単位でディレイ時間を設定することができます。各ディレイスピーカーを設定する最も簡単な方法は、メインスピーカーとディレイスピーカーとの距離を測定し、ディレイを必要とする各スピーカーに値を入力することです。非常に低い、または高い温度(5度または35度など)で使用する場合は、音速の変化を考慮して調整してください。
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特にPA機材を触ってこなかった私が、聴いた瞬間、音の違いがわかりました!サウンドハウスでは、社内パーティーのバンド演奏にこのスピーカーを使っています。今まで使われていたスピーカーと違い、音が真っ直ぐ飛び込んでくる感じがしました。それに大きい音でも、それほど耳が痛くなりません。なんでそんなに違うのか?と不思議に思い、PAをしているスタッフに聞いてみたところ、音の指向特性が今までのスピーカーとは全く違うということ。あとは小さくてもパワーが充分にあるので、余裕をもって鳴らすことができるということでした。他にもスピーカー本体に、使用する場面に応じて、音の特性を切り替える機能があったりととても便利。あまりPAに詳しくない私にも、とにかく音が良い!というのは本当に良くわかりました!ぜひみなさんも聴いてみてください!
QSCパワードスピーカーK.2シリーズには、いろいろな楽器用プリセットが用意されています。今回はその中からベースアンプ用プリセットを試してみました。操作はとても簡単!PRESET画面からBASS AMPを選ぶだけです。ベースをダイレクトに繋いでレベルつまみを上げるとあらビックリ!メチャメチャ良い音じゃないですか!指弾きでは輪郭がしっかりとしたローエンド、スラップでは切れのあるトップエンドが心地良いです。比較用に同じウーハーサイズ、出力200Wの某コンボアンプで弾き比べたところ、音圧、音質ともにQSCが好みの音でした。同じサイズでも出力W数が大きい方が出音に余裕があり、PAスピーカーならではの広いレンジが一般的なベースアンプとは違い、弾いていて気持ち良く感じる理由なんだと思います。K.2シリーズなら3チャンネルありますから、音源を同時に流したり、コーラス用のボーカルマイクを接続することもできます!PAスピーカーとしてだけでなく、ベーシストにも使っていただきたいおすすめのパワードスピーカーです。
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