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QSC パワーアンプ特集

業務用音響機器の設計・製造におけるリーディングカンパニーとして知られるQSCは、設立以来40年以上もの歴史を誇ります。パワーアンプをはじめ、ラウドスピーカー、DSP、デジタルミキサーなど総合的な音響機器メーカーとして全世界に販売網を持ち、設備用、移動式、映画用など多岐に渡る分野で優れた製品を提供し続けています。

PLDシリーズは、QSCの最新技術を結集した革新的、かつ画期的なDSP搭載マルチチャンネル・パワーアンプです。フロントには大型カラー液晶ディスプレイ、各chにクロスオーバー、5バンドPEQ、リミッター、ディレイを搭載。合計出力をチャンネル数に合わせて分配可能にしたFlexible Amplifier Summing TechnologyTM(FAST) により、様々なシステムに対応可能な最先端モデルです。

GXDシリーズは、PLDシリーズと同等のDSP、大型LCDディスプレイを採用し、PLDシリーズが誇る最高の音質をリーズナブルな価格で提供するために開発された最新パワーアンプです。

PLX2シリーズは、Powerlightテクノロジーを搭載した、プロユース向けのPLX2 02シリーズと、PLX2 02シリーズのサウンドを継承しつつ、必要な機能だけに絞り、コンパクト化を図ったPLX2 04シリーズをラインナップ。

軽量設計ながら驚異のハイパワーを誇るGXシリーズは、QSCオリジナルの最新鋭保護回路"GuardRail"を搭載し、すべてのパフォーマーに最高のサウンドを提供します

QSC パワーアンプ シリーズセレクター
QSC パワーアンプ モデルセレクター

PLDシリーズ

音響機器メーカーのトップとして40年以上の実績を積み上げてきたQSCが最先端のテクノロジーを惜しみなく注ぎ込んだ史上最高のパワーアンプです。4ch仕様、2U、軽量設計の筐体にDSPを搭載したマルチチャンネルパワーアンプです。
  • 高いパフォーマンスと軽量化を両立

    新しい出力デバイスを使用したカスタムパワー・ステージと、QSC 第3 世代クラスDパワーアンプ・デザインを採用し、更に、パワー・ファクター・コレクション(PFC)とパワーライト・パワー・サプライの併用により、軽量、省電力、ハイパワーを実現。

  • 自在なルーティング、様々なシステムに対応

    Flexible Amplifier Summing TechnologyTM(FAST) により合計出力をフレキシブルに分配し、自由にルーティングを組むことが可能。

    • One-Channel Configurations

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    • Two-Channel Configurations

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    • Three-Channel Configurations

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    • Four-Channel Configuration

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    Power Specifications

      PLD4.2 PLD4.3 PLD4.5
      Peak  Continuous Peak Continuous Peak Continuous
    4 Independent Channels
    A, B, C, D
    500 W 400 W 900 W 625 W 1200 W 1150 W
    700 W 400 W 1400 W 625 W 2000 W 1250 W
    625 W  325 W 1200 W 625 W 1600 W 625 W
    2 Channel BTL Bridged
    A+B or C+D
    Doubles Voltage
    1200 W 800 W 2400 W 1250 W 4000 W 2250 W
    1500 W 600 W NR* NR* NR* NR*
    NR* NR* NR* NR* NR* NR*
    2 Channel Parallel
    AB or CD
    Doubles Current
    500 W 400 W 1300 W 1150 W 1250 W 1150 W
    950 W 800 W 2000 W 1250 W 2400 W 2250 W
    1200 W 800 W 2500 W 1250 W 4000 W 2100 W
    1 Channel 3CH Parallel
    ABC
    Triples Current
    500 W 400 W 1400 W 1150 W 1400 W 1150 W
    950 W 800 W 2400 W 2000 W 2500 W 2400 W
    1800 W 1200 W 3500 W 2500 W 4500 W 4100 W
    1 Channel Bridged/Parallel
    AB+CD
    Doubles Current and Voltage
    1600 W 1500 W 3500 W 2500 W 4500 W 4200 W
    2500 W 1600 W 5000 W 2500 W 7500 W 4200 W
    NR* NR* NR* NR* NR* NR*
    1 Channel 4CH Parallel
    ABCD
    Quadruples Current
    500 W 400 W 1400 W 1150 W 1600 W 1150 W
    1000 W 800 W 3000 W 2500 W 3000 W 2300 W
    1700 W 1600 W 5000 W 2500 W 5300 W 4200 W

    For complete specifications of power output distribution (single, bridged, parallel channels and all combinations), please refer to the product’s User Manual.
    NR* = Not Recommended due to excessive current draw
    BOLD = Optimal configuration for the load and channel count

  • スピーカー・プリセット・ウィザード

    定番スピーカーに対応した内蔵プリセット、ユーザープリセットを使用し、短時間で容易にセットアップを完了。

    • QSC PLDシリーズ 拡大する
    • QSC PLDシリーズ 拡大する
    内蔵プリセット
    QSC Audio
    • AP-5102
    • AP-5122
    • AP-5122m FOH
    • AP-5122m MON
    • AP-5152
    • GP118-sw
    • GP212-sw
    • GP218-sw
    • S8T
    • S10T
    • S12
    • WL118-sw
    • WL-2102
    • WL212-sw
    • WL218-sw
    B52
    • LX1515V3
    • LX18V3
    • MX1515
    • MX18S
    Cerwin-Vega (CV)
    • EL-36C
    • TS-42
    EV
    • ELX112
    • ELX115
    • ELX215
    • TX2152
    • TX2181
    JBL
    • JRX112M
    • JRX115
    • JRX118S
    • JRX125
    • MRX515
    • MRX518S
    • MRX525
    • MRX528S
    • PRX415M
    • PRX425
    • SRX712M
    • SRX715
    • SRX718S
    • SRX722
    • SRX725
    • SRX728S
    • SRX738
    • VRX932LA
    Peavey
    • PR10
    • PR12
    • PR15
    • PV115
    • PV118
    • PV12M
    • PV215
    • PVX12
    • PVX15
    • SP218
    • SP4
    Yamaha
    • BR12
    • BR12M
    • BR15
    • C115V
    • S115V
    • S215V
    • SM15V
    • SW218V
  • スピーカーの潜在能力を引き出す高性能DSP

    各チャンネルにクロスオーバー、5バンド・PEQ、リミッター、ディレイを搭載し、あらゆるシステムに対応します。

    • クロスオーバー

      QSC PLDシリーズ CROSSOVER拡大する
    • 5バンド PEQ

      QSC PLDシリーズ 5band PEQ拡大する
    • リミッター

      QSC PLDシリーズ LIMITER拡大する
    • ディレイ

      QSC PLDシリーズ DELAY拡大する
  • 操作性に優れたフロントパネル

    QSC PLDシリーズ フロントパネル拡大する

    LEDメーター、LEDインジケーター、400×240TFTカラーディスプレイ、ロータリー・エンコーダー、ナビゲーションボタンを搭載し、直観的なシステムのコントロールが可能。

  • QSC Amplifier Navigator

    PLDシリーズに搭載された最新のDSPは、専用ソフトウェア「Amplifier Navigator」をインストールしたPCとUSB接続すれば、PCの大きな画面上からもコントロールすることができます。

    ソフトウェアのダウンロードはコチラ: http://www.qsc.com/resources/software-and-firmware/amplifier-navigator/

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      METERS画面

      システム構成とレベルモニタリングが可能です。

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      INPUTS画面

      各入力チャンネルのGAINを変えることができ、アンプ側のLEDメーターより細かい目盛で確認することができます。

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      OUTPUTS画面 SOURCE SELECT

      この画面では各出力にどの入力信号を割り当てるかを選択することができます。

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      OUTPUTS画面 FILTERS/DELAY

      ハイパスフィルター、ローパスフィルター、ディレイを設定します。下記は、ローパスフィルターが50Hz、スロープタイプは、LR24(Linkwitz?Riley 24dB/oct)が選択されています。

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      OUTPUTS画面 LIMITER

      リミッターの各パラメーターを設定することができます。下記はインピーダンスは8Ω、オートマチック、出力スレッショルド400W、タイプはAggressiveを選択しています。

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      OUTPUTS画面 SPEAKER PROFILE

      OUTPUT Aに設定されているスピーカーのプロフィールを確認できます

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      PRESET EDITOR画面

      PLDシリーズには、予め色々なパターンのシステム構成がプリセットとして用意されています。各項目を入力してオリジナルのプリセットを作成、保存することもできます。

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      各スピーカーのクロスオーバー、ディレイ、リミッター、5バンド・パラメトリック・イコライザーを設定することができます。

  • 仕様比較表

    PLD4.2 PLD4.3 PLD4.5
    4ch Contious 400W 625W 1150W
    400W 625W 1250W
    325W 625W 625W
    2ch Contious 800W 1250W 2250W
    800W 1200W 2250W
    650W 1200W 2100W
    1ch Contious 1600W 2500W 4200W
    1600W 2500W 4200W
    1600W 2500W 4250W
    1600W 2500W 3700W
    歪み 0.01-0.03%
    0.03-0.06%
    出力回路 クラスD
    ダンピングファクター >150
    入力端子 XLR
    出力端子 スピコン
    アンプ、負荷保護 ショートサーキット、オープンサーキット、熱, RF保護、On/Offミュート、DC異常シャットダウン、突入電流保護、入力電流保護
    電源 AC100-240V 50/60Hz
    消費電力(1/8POWER) 5.2A/8Ω、6.3A/4Ω、4.9A/2Ω 5.3A/8Ω、5.6A/4Ω、6.3A/2Ω 8.1A/8Ω、9.9A/4Ω、7.2A/2Ω
    寸法 W48.2xH8.9xD30.5 cm W48.2xH8.9xD40.6 cm
    本体重量/梱包重量 8.4kg/10.0kg 9.5kg/11.3kg 10.0kg/11.8kg
PA現場のプロが絶賛!
レビュー写真 ステージ レビュー写真 PLD

今回、QSCのPLDシリーズを使用したのは2000人規模の野外コンサート。ラック内に上下(かみしも)2台ずつ、合計4台のPLD4.5を収納。そしてメインスピーカー用で使用することに。その結果、多くの絶賛コメントが寄せられました。

  • ■コスト対パワー&音質が優れている。
  • ■パワーに対して消費電力が少ない。
  • ■すっきりした音質で使いやすい

信頼性についても、「QSC社のパワーアンプはこれまで30台ほど使ったが、ガリノイズ以外、壊れたことがないのでメーカーに対する信頼性は高い!」と二重丸!

現場のプロが最後に語った言葉!

「お金を出せば良いアンプはいくらでもある。でも消費電力が大きくてC型コンセントがないと使いにくいなど、電源に注意しなければいけないものが多かった。PLD4.5は消費電力を気にしなくてもよい。“史上最強の壁コンアンプ”です。」

(株)うさぎや プロフィール

昭和51年(1976年)に徳島で創業。
コンサートPAを中心に、音響と楽器レンタル、照明・映像に関する企画設計やオペレーションに至る総合サービスを展開しています。

海外レビュー

QSC PLD 4.5アンプレビュー

By Walter Lutzu

暑い夏には、イベントやコンサートも多く開催されます。会場に足を運ぶのが習慣になっている編集者としては、機材をテストする絶好のチャンスです。
QSCから発表された新しいアンプPLD4.5を試し、E215とW218swサブウーファーのテストもできました。

PLD4.5アンプは市場に出てるほとんどのスピーカーに対応するよう、20個のファクトリープリセットが用意され、さらにそれらを変更保存することができる50個のユーザープリセットを用意されています。また、FAST(Flexible Amplifier Summing Technology)によりアンプ出力を1、2、3、4チャンネルに自由に分配、柔軟かつ多用途に使用できます。

EQ、クロスオーバー、リミッター、ディレイをコントロールする4つのDSPチャンネルがあり、外付けのプロセッサーユニットを必要としません。

フロントパネルにはチャンネル・セレクト・ボタン、ミュートボタン、LEDによる入出力メーター、400x240液晶スクリーン、操作ナビゲーションボタン、電源ボタンがあり、左右に一体型アルミハンドルが備えられ、すっきりとした重厚感のあるプロ仕様の外観を実現しています。

背面パネルには、XLR入力x4、並んでXLR出力x4、コンピューターに接続してソフトウェアをアップデートしたり、プリセットを保存、呼び出しをするためのUSBポート、スピコンNL4出力x4、ブリッジ用出力x2が用意されています。
出力は4種類。

  • 1150W/8Ωx4
  • 2250W/4Ωx4
  • 2250W/8Ωx2
  • 4200W/8Ωx1

2Uラック対応。質量11.8kg

仕様

  • 定格歪み率(THD):0.01-0.06%
  • 最大歪み率(THD):1.00%
  • 周波数特性:20Hz-15kHz±0.2dB、20Hz-20kHz+0.2/-0.7dB
  • ノイズ(ウェイトなし、出力ミュートなし):-101dB
  • ノイズ(ウェイトあり、出力ミュート):-109dB
  • ゲイン:38.4dB
  • ダンピングファクター:>150
  • 入力インピーダンス:>10kΩ(バランス)
  • 最大RMS入力レベル:
    3.9V-12.28V(+24dBu)
    12V-3.88V(+14dBu)
  • アンプ、負荷保護回路:ショート、オープン、熱、RF保護
    ミュートON/OFF時のノイズ制御、DC電源異常によるシャットダウン、突入電流、入力電流リミット保護
  • 電源:
    PLD4.2:AC100-132/200-240V、50-60Hz
    PLD4.3/4.5:AC100-240V、50-60Hz

テスト環境(PLD4.5+E215+E218swサブウーファー)

新製品を試すとき、いつも気持ちが高ぶります。ところが、これらを移動しなければならないと気がついたとき、この高揚感は少し覚めてしまいます。E215の420x1125x464mm、質量49.1kgは決して小さくはありません。しかしながら、この大きさ質量には明確な理由があります。

大きさと質量はシャーシの材料(木製)と、何よりも内蔵された部品に依存します。E215は、2-wayフルレンジスピーカー。台形型エンクロージャーにアルミダイキャスト製ハウジングと3.5インチ・ムービングコイルを持ち、連続許容入力500Wの15インチ・ウーファーを2台搭載しています。特殊な周波数カット機構を採用して低域出力を最適化、HFクロスオーバーセクションにおける干渉を最小限にします。大型2.8インチ・コンプレッション・ドライバーを、75°の角度を持つDMTウェーブガイドに接続、ステージから最も離れたリスナーにもしっかりと中高域、高域を届けます。

E218swはダイレクト・ラジエーション・サブウーファーであり、構造は「beat hard」を目的として設計され、アルミ製バスケットを採用した18インチウーファーを2台搭載しています。寸法は1180x616x640mm、質量が76.4kgです。縦置き、横置きどちらでも対応でき、ライブはもちろん、大音量のダンスミュージックにもインパクトのある強い低域を出力します。
思わず笑みがこぼれるサウンドです。実際、サブウーファー単体から出る「しっかりとした」インパクトのあるサウンドは久しぶりに聴きました。パワフルでバランスが取れていて、ヘッドルームに余裕があります。

このアンプとシステムのパワー限界点を探ることはできませんでした。騒音の問題があり、広場でこれ以上ハードにシステムをドライブすることができそうもなかったからです。水平方向のカバレージは正確にコントロールされていて、QSCの公式データに記載されているように、指向角度の精度もかなり高くなっています。

結論

機材屋である我々にとって、マイク、LEDスポットライト、ミキサーなどをテストするのはいつも楽しいのですが、このスピーカーは別次元です。大音量で聴いても全く疲れない余裕のあるヘッドルーム、マスターフェーダーから指を離すのが惜しいくらいでした。
設置手順は直感的で分かりやすく、マニュアルを開く必要はありませんでした。
アンプの操作は簡単で直感的、そしてスムーズです。メニューは全体が分かりやすくデザインされています。

製品は構造とサウンドのあらゆる面から見てもよくできています。問題としてあえて挙げるなら、スピーカーの重さとシャーシ上面にハンドルがないことくらいです。
このシステムはハイパワー、高い信頼性、そして品質を求めるユーザーに最適だと思います。倉庫からトラックに積んでイベントからイベントへ運ばれるような用途に向いています。そしてシステムのトータル価格はとても魅力的です。

FAST (Flexible Amplifier Summing Technology)

By David Fuller 2016年8月23日

過去の知識や経験を無意味にしてしまう技術革新が起こるときがあります。数年前、QSCは4チャンネルDSPパワーアンプの新しいプラットフォームを発表。ライブサウンドにはPLDシリーズ、会議室などの設備用にはCXDシリーズ、映画館にはDPAシリーズなどが登場しました。

共通仕様

  • 第4世代PowerLightスイッチング電源搭載
  • 出力補正技術Power Factor Correction(PFC)採用
  • スピーカーに合わせてサウンドを調整するDSP搭載
  • 第3世代クラスDトポロジー採用
  • QSC独自の技術であるブリッジ方式FAST (Flexible Amplifier Summing Technology)採用。FASTこそが劇的にアンプ業界の考え方を変えるものです。

オームの法則を理解するとFASTを理解できます。

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出力(W)は電圧(V)の2乗を抵抗値(R)で割り算したものです。
W=V2/R(スピーカーのインピーダンス(R)は周波数と温度により変化します)
一般的なアンプはブリッジ接続せずに、2Ωのときに最大出力が得られるように、高出力アンプを設計しています。

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アンプをブリッジ接続すると、出力電圧を単純に2倍にすることができます。しかしながら、電流のリミットは変わりません。電流は低いインピーダンスのとき多く流れますが、熱が問題となり、限界があります。これにより、2倍の電圧が得られるメリットは、4Ω以上のインピーダンスを使用するときのみ有効となります。これが、2Ω負荷に対してブリッジ接続の出力が仕様書に掲載されない理由です。

QSCから発表された新しい世代のFASTを採用したアンプは、ブリッジとパラレル両方の接続に対応しています。一般的なアンプが2Ω負荷に対して最大出力が得られるように設計されているのに対して、FASTアンプでは、6Ω(4Ωと8Ωの間)のとき最大出力が得られるように設計され、FASTアンプはブリッジ接続とパラレル接続、両方に対応することができます。

ブリッジ接続とパラレル接続の違いについて

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ブリッジ接続とパラレル接続の違いは、電池を使って説明すると分かりやすいと思います。
2本の電池を直列に繋いで電球に接続すると、電圧が2倍になり、電球は明るく光ります。アンプのブリッジ接続も同じです。並列に繋いで電球に接続すると、明るさはそのままに、電球を2個繋ぐことができます。これはアンプのパラレル接続と同じです。アンプ出力のインピーダンスが低くなり、電圧は十分ですから、多くのスピーカーを鳴らすことができます。

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FASTを使用し、アンプをブリッジ接続すると、高いインピーダンス(8-16Ω)に対して効率良く大きな出力が得られ、同時にパラレル接続のときでも、低いインピーダンス(2-4Ω)に対して大きな出力が得られます。

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さらにFASTアンプは、低インピーダンス(1-2Ω)において大きい電流が得られるため、3チャンネルや4チャンネルでもパラレル接続が可能となります。大規模なシステムに対して、4チャンネルを使用したブリッジ-パラレル接続が可能となり、4-8Ωスピーカーでも8000Wのダイナミックパワーをも得ることができます。

パラレル接続でもブリッジ接続より高い出力を得ることができるなら、どうして皆が同じようにやろうとしないのでしょうか?
答えは簡単です。設計するのが本当に難しいからです。QSCは業界で屈指の技術者を擁しているからこそ、実現できたのです。

Tech Corner

Tech Corner

バランスケーブルとアンバランスケーブルの違いは?

まず、すべてのケーブルはノイズの影響を受けて、オーディオシステム全体の音質を低下させる可能性があるため、アプリケーションに適したケーブルを選択することが非常に重要です。

アンバランスケーブル

アンバランスケーブルは、ケーブル内部の2本の導線が1つのコネクターに接続されたもので、信号線とシールド/グラウンド線で構成されています。標準的なTS(チップ、スリーブ)ギターケーブルはアンバランスケーブルです。AVコンポーネントで使用される標準的なRCA ケーブルは、2本のアンバランスケーブル(赤と白のRCAコネクター)を使用しています。

ケーブルの中央に信号線があり、その周囲をシールド/グラウンド線が取り囲んでいます。シールド/グラウンド線は、オーディオ信号の一部を伝送するのと、信号線を静電気やノイズ、電波(RF)などの外部干渉からシールドするという2つの役割を果たします。アンバランスケーブルのノイズ除去が十分ではない場合、ケーブル自体がアンテナのような役割を果たし、ノイズを拾ってしまいます。これを防ぐため、アンバランスケーブルの長さは、4-6メートルを超えないようにしてください。特にノイズの多い環境で使用する場合や、キーボード、ギター、MP3 プレーヤーなど、一般的にレベルの低い信号を使用する場合に注意が必要です。

バランスケーブル

バランス接続は、信号をシールド/グラウンド線から分離して伝送することで、この問題を解決します。バランスケーブルは、2つの信号線をシールドで囲んでいます。バランス接続は「差動入力」を使用します。つまり、回路は2本の信号線間の電圧差のみにより作用します。両方ともシールドに対する電圧差が同じであれば相殺され、回路はノイズを無視することができます。

一般的に、2つの導線上の信号は互いに対象であると考えられていますが、実際にはそうでない場合もあります。バランス出力の中には、信号を片側だけで駆動し、もう片方をグラウンドに終端して、インピーダンスを駆動側と同じにしているものがあります。

バランス接続というのは、信号の対称性ではなく、両方の信号線のグラウンドへのインピーダンスが正確に等しくなっているということです。これは、一方の側に入ってきたノイズがもう一方の側にも等しく入り、相殺されるという考え方です。さらに高性能のバランスケーブルでは、2本の信号線がツイストされていて、静電ノイズや電磁ノイズが相殺されます。
そのため、バランスケーブルは、15~30 メートルの長さのものもあります。バランス信号用に設計された標準的なバランスコネクターは、XLRとTRS(チップ・リング・スリーブ)です。

Tech Corner

QSC FASTパワーアンプについて聞いたことがありますか?

新しいテクノロジーが登場すると、ユーザーはそれまでの概念を再考し、システムの定義や設計の方法を変更することがあります。数年前、QSCは、Flexible Amplifier Summing Technology™(FAST)を備えた4チャンネルDSPパワーアンプという新しいパワーアンプのプラットフォームを導入しました。現在、このテクノロジーは、PLD、CXD、CX-Q、DPAおよびDPA-Qシリーズに搭載されています。

この画期的なFAST(Flexible-Amplifier-Summing-Technology)により、QSCアンプは従来よりも広範囲のスピーカー負荷(インピーダンス)において効率的に動作させることが可能になりました。この技術を新しいClass-D制御回路に組み込むことにより、ユーザーは、負荷の異なる複数のアンプ出力チャンネルを組み合わせることができ、それぞれの出力チャンネルへ最適な電力伝送を可能にします。

単一の負荷インピーダンス(4Ω、8Ωなど)で最高の効率(および出力)を提供するように設計された従来のアンプとは異なり、FASTを備えたQSCのアンプでは、ユーザーはスピーカーの負荷に対して最適な出力構成を選択できます。ブリッジ、パラレル、およびブリッジ-パラレルなど様々なモードでアンプの出力チャンネルを柔軟に組み合わせることができ、アンプはそれに合わせて電圧、電流の供給を最適化することができます。たとえば、2つのチャンネルをブリッジモードで使用すると、高いインピーダンス(8?16オーム)に最適化された、より大きな出力が得られます。2つのチャンネルをパラレル接続した場合も、低インピーダンス(2?4Ω)に最適化された大きな出力が得られます。それだけではありません。
QSCのFASTアンプは、3つ(または4つ)のチャンネルをパラレルモードで組み合わせて、低インピーダンス(1?2Ω)で高い電流を実現する機能も提供します。また、4つすべてのチャンネルをブリッジ-パラレル接続して、4?8Ωの負荷に最適化された8000Wの出力を実現することもできます。

GXシリーズ

軽量設計ながら驚異のハイパワーを誇り、すべてのパフォーマーに最高のサウンドを提供するGXシリーズ。
  • GXシリーズ専用の保護回路“GuardRail”を搭載

    アンプ駆動による温度上昇や音の歪みによるトラブルを未然に防ぎます。過大出力などの原因によりアンプに負荷がかかると、温度異常によるミュートが行われる前に音量が下がり、冷却ファンが最高速で回転します。入力信号のレベルを下げることにより、アンプは1~2 分以内に標準的なゲインに復帰します。

  • コンパクトで軽量なボディ

    QSC GXシリーズ 外観拡大する

    奥行きは、エフェクトラックにもマウント可能な25.7cm
    重量は、GX3:12.1kg、GX5:12.6kg、GX7:7kg

  • サブウーハー用クロスオーバースイッチ搭載

    QSC GXシリーズ サブウーハー用クロスオーバースイッチ拡大する

    2ウェイ・システムに最適な100Hzのロー/ハイパスフィルターにより、1台でハイボックスとサブウーハー用の信号を振り分けることができます。
    ※ステレオ2ウェイの場合は、2台のアンプが必要です。

  • さまざまなシステムを構築

    通常のステレオ再生をはじめ、ステレオ2ウェイ、メインとモニターなど、さまざまなシステムに柔軟に対応します。

    • QSC GXシリーズ接続例 サブウーハーとフルレンジスピーカー拡大する
    • QSC GXシリーズ接続例 メインスピーカーとモニタースピーカー拡大する
    • QSC GXシリーズ接続例 ステレオ音源の再生拡大する
    • QSC GXシリーズ接続例 両方のチャンネルで同じ信号を再生拡大する
  • 豊富な入出力端子

    QSC GXシリーズ 入力端子拡大する QSC GXシリーズ 出力端子拡大する

    入力端子はXLR、TRSフォン、RCAを搭載し、ミキサーはもちろん、CDデッキなども接続可能。出力端子はスピコン、フォン、5ウェイ・バインディングポストを搭載し、ライブ、発表会など幅広い用途に対応します。

海外ブログ

聴覚マスキングによる音の認識への影響

By Christphe Anet (2021年7月8日)


私たちが耳にしているものは、音源が周囲の環境の影響を受け、耳と脳により音として変換されたものです。この記事では、人の聴覚に関するある側面と、それによる音の知覚への影響について考えてみます。

聴覚マスキングとは

私達の耳と脳は、聞いた音のイメージを頭の中に作ります。音は、耳の器官(鼓膜、骨、蝸牛など)に直接伝わり、聴覚神経を通して受ける情報を脳により解読します。聴覚マスキングと呼ばれる音の知覚を変えてしまうという、興味深いものがあります。
聴覚マスキングは、ある音の存在により、ある音の認識が損なわれることです。周波数領域でのマスキングは、同時マスキング、周波数マスキング、スペクトラムマスキングとして知られています。時間領域でのマスキングは、テンポラル・マスキングまたは非同期マスキングと呼ばれます。この記事では、「聞きたい音が同時に鳴っているマスキング音により損なわれる」同時マスキングについて説明します。

マスクされた場合の閾(しきい)値

「マスキングされた場合の閾(しきい)値」の意味について考えます。まず、「マスキングされていない閾値」は、マスキング信号が存在しない状態で認識できる最も小さい信号レベルと定義されます。これに対して「マスキングされた場合の閾値」は、マスキング信号と組み合わされたとき、認識できる最も小さい信号レベルです。
マスキングの量はマスクされたときと、されないときの差で表します。例えば、「マスキングされていない閾値」が20dBで「マスキングされた場合の閾値」が36dBのとき、マスキングの量は16dBです。

聴覚マスキングのテストは、まずテスト信号の「マスキングされていない閾値」を計測します。それから、マスキング信号を固定の音圧レベルで出力しながら、テスト信号を同時に流します。テスト信号のレベルを徐々に上げていき、「マスキングされた場合の閾値」を計測します。

近い周波数の同時マスキング

同時マスキングは、原音と同じ長さのノイズ(マスク音)により原音が聞こえなくなることです。マスク音が原音の「マスキングされた場合の閾値」をどれだけ上昇させるかは、原音の周波数とマスク音の周波数に依存します。
最大のマスク効果が起こるのは、マスク音と原音が同じ周波数のときです。原音がマスク音の周波数からずれるほどマスクの影響は少なくなります。この現象は「同一周波数マスキング」と呼ばれています。マスク音と原音が同じ可聴フィルター領域にあり、両者(原音、マスク音)を区別できない状態です。

図1では410Hzを中心としたマスク音を使用した、同時マスキング現象を表しています。聞こえ方への影響はマスク音の強度により大きくなることがわかります。低いレベルでは、マスク音が20から40dBあたりの音なら、聴力に影響を与えません。マスク音強度が50~80dBに上昇すると、特にマスク音より高い周波数で影響は広くなります。これを「上昇拡散マスキング」と呼び、干渉音は、低い周波数より高い周波数の信号をより強くマスキングすることを示しています。

近い周波数の同時マスキング
図1-410Hzを中心とした狭い周波数のマスク音を使用して、様々なサウンドレベルにおけるマスキングの効果を示した。青いデシベル・レベルはマスク音強度を表し、黒い線はそれぞれのマスク音に対応するマスキングカーブを示している。

低周波数におけるマスキング

150Hzマスキングトーンを使用して実験、効果は高周波に向かって広く上向きに広がります。聴覚マスキング現象は強くなり、音声スペクトラム全体に拡張していくことがわかります。

低周波数におけるマスキング
図2:150Hzを中心とした狭い周波数のマスク音を使用して、様々なサウンドレベルにおけるマスキングを計測。青いデシベル・レベルはマスク音強度を表し、黒い線はそれぞれのマスク音に対応するマスキング効果を示している。

音の知覚変化

スピーカーとサブウーハーのセットアップにより聴覚マスキングが音の認知にどう影響を及ぼすかを考えます。上記の例とグラフから、低周波数から中低域周波数の再生レベルが高いと、聴覚マスキングが起こり、高い周波数のサウンドの聞こえ方に影響を与えると予想できます。
PAシステムにおいて、屋内、屋外問わず、サブウーハーが過剰な低音を再生するとき、聴覚マスキングが起こり、中低域がぼんやり濁ったようになり、明瞭さやダイナミクスが失われるように感じます。中低域がぼやけて焦点がずれ、特定の楽器のレベルが低すぎと感じられ、ミックスのバランスが崩れます。中低域領域において、音の一部が失われるのです。

スピーカー1台でも部屋の角、2面の固い壁に近づけて置かれ、低域の減衰が起こらない場合に同じ現象が起きます。配置により、スピーカーの音響放射特性が変わり、200Hz以下で最大12dB低域の増幅が発生。これによって、中低域の音が聞こえにくくなります。

音のマスキングを最小限にする

過剰な低音が生成され、結果的に理想のサウンドが得られない場合はよくあります。これを防ぐ答えはとてもシンプルです。
PAを使用してミックスやダイレクトの過剰な低域レベルを減らします。低音が物足りないと最初不満を感じるかもしれません。しかしながら、そうすることにより、中低域に対して音の明瞭さやクリアさをすぐに取り戻すことができます。適切なバランスが重要です。
実際に、過剰な低音レベルをどうやって減らすか。1つは、ミキサーのメイン出力のミックスバランスを調整。特に録音済みのサウンドを再生する場合はPAシステムにて調整する必要があります。QSC K.2シリーズ・スピーカーとKSシリーズ・サブウーハーはEQが搭載されていて、200Hz以下をシェルビングフィルターにより簡単に調整できます。この使いやすく簡単なEQによりマスキングを調整し、ユーザーシーンとして内部メモリーに保存、いつでも呼び出し可能です。
また、QSC TouchMixミキサーは、EQによりメインやAux出力を精密に調整する機能を搭載しています。

結論

過剰な低周波の音は、音のマスキング効果を発生させ、特定の音を聞こえにくくします。低域レベルを下げることにより、ミックスにおいて全要素のバランスが取れ、適切な立体感のあるサウンドステージを作ることができます。私たちが聴いている音は、音源、環境、そして私たちの耳と脳が音をどう認識するかという、複雑な組み合わせの相互作用であることを忘れないでください。それゆえ音を調整するあらゆる要素を正しく理解する必要があります。

参照

  1. Egan, J.P. and H.W. Hake, On the masking pattern of a simple auditory stimulus. The Journal of the Acoustical Society of America, 1950. 22(5): p. 622-630.
  2. Tobias, J.V., Low‐frequency masking patterns. The Journal of the Acoustical Society of America, 1977. 61(2): p. 571-575.

Christophe Anet氏はQSC社の電気音響システムのエンジニア兼シニア・プロダクト・マーケティング・マネージャー。
長年、世界中のレコーディングスタジオの設計と調整、心理音響学に関する講演を行ってきました。
趣味は、ギターを弾くこと、スイスアルプスでのロッククライミング、水彩で大自然の風景画を描くこと。

コムフィルタリングを回避する方法

By Christphe Anet (2021年6月23日)


コンサートやショーなどのライブイベントで音が薄い、パンチやダイナミックさに欠ける、自分が動くと聞こえ方が変わるなどの経験をしたことはありませんか。サウンドシステムにおいて複数のスピーカーを重ねたり並べていたり、壁などの大きな垂直面で音がはっきりと反射している場合は、「コムフィルタリング」の影響を受けている可能性があります。

この現象を理解するのに位相干渉とは何か、さらに、逆位相干渉について知る必要があります。2つの波形が同じ大きさで、位相がちょうど180度ずれて現れた場合、完全に打ち消されます。2つの波形は合わされてゼロになり、これを逆位相干渉と呼びます。

コムフィルタリングはある波形に同じ波形が遅れて重なり、周波数が増幅、あるいは減衰する現象です。このコムフィルタリングが起こるには、信号のレベルが互いに10dB以内になければなりません。コムフィルターの周波数特性を視覚的に見ると、一定間隔にあいた波形の連続になり、ちょうど髪をとかす櫛のような形状になります。

コムフィルタリング現象の周波数特性
図1-コムフィルタリング現象の周波数特性

この重ね合わせがオーディオ・スペクトラムにキャンセルと増幅を起こし、金属のような音を作ります。主要な周波数レンジの重要な部分が抜けていて、耳障りで鋭い音になります。
コムフィルターは音源(ミュージシャン/楽器)やマイクが演奏中やレコーディング中に動くことにより、反射される波形が連続的に変化し、コムフィルターがオーディオスペクトラム全体に影響します。この様に異なる周波数に対する減衰、増幅が時間的に変化することを「フェーザー効果」と呼びます。

時間によるコムフィルタリング効果

コムフィルターの形と強度は元の音に対する遅れにより決まります。一番強い反射が元の音に対して2msより短い時間に起きるなら、枠内にある高域周波数のみが影響され、あまり気になりません。遅れと反射が10msに近づくと、コムフィルターによるキャンセルと増幅の影響は聞き取りやすい周波数領域に入り、よりはっきり影響がわかるようになります。

最初の反射が20msより遅く到着する場合、人の耳は2つの音(直接と反射)を区別して聴くことができるようになります。2つの音が十分に遅れて届けば、コムフィルターの現象は完全に消えます。

しかし、反射音だけが、コムフィルタリングを起こすわけではありません。複数のスピーカーやマイクもコムフィルタリング効果を引き起こします。

音の反射によるコムフィルタリング

音は音源から放射され、近くの固い表面から反射します。例えば、スネアドラムのマイク録音では、放射された音はマイクに届くのと同様に、部屋の壁に到達し反射されます。テーブル表面、床、天井、さらに家具、窓などからも反射は起こります。

反射音は直接音よりさらに長い距離を伝わり、耳やマイクに遅れて到達します。両方の信号は同じですが、数ミリ秒遅れるためコムフィルタリングを起こし、周波数のいくつかはキャンセルされたり、増幅されたりします。

反射によるコムフィルタリングを避けるため、いくつかの方法があります。1つ目は、音響エネルギーが距離により急速に減衰することを利用して、マイクをできるだけ音源に近づける方法です。これにより、直接音のレベルは反射音よりずっと大きくなります。

もう1つの効果的な方法は、マイクに届く最初の反射音を吸収、または散乱させることで、マイクに入るエネルギーの量を明確に減衰できます。

複数のスピーカーによるコムフィルタリング

同じ信号が複数のスピーカーに送られるときは常にコムフィルタリングが起こる可能性があります。ステレオ音を生成するとき、通常は左右のスピーカーはリスナーから等距離に置かれます。両方の直接音が同時に、全ての周波数が同位相でリスニングポジションに到達すればコムフィルタリングは起こりません。

しかしながら、正確なリスニングポジションで聴くことができない環境、例えば一方のスピーカーに近づいて座っているなどの状況であると、ある周波数がキャンセルされたり、増幅されるため、コムフィルタリングが起こります。

上記のステレオ音における問題はライブサウンドでも起こります。アリーナなど大規模会場において大観衆に届けるために起こる、スピーカーの時間遅れの問題です。この用途では、スピーカーを複数用意する必要があり、メインスピーカーアレイを補助するためにバルコニー下にスピーカーを追加したりします。システムが正しく設置されなければ、メインスピーカーアレイからの音はバルコニー下のスピーカーに遅れて届き、コムフィルタリングが発生します。

この現象を抑える方法があります。大規模会場のライブサウンドに対して、全スピーカーの音を同期させるため、個々のスピーカーアレイに合わせてディレイ時間をセットします。

スピーカー間のディレイタイムの調整を一カ所のスポットで最適化するのも効果的な方法です。どのような場合でも何か妥協が必要で、複数の音源(スピーカー)を使用する場合、コムフィルタリングの問題は多少なりとも常に存在します。

もし、単一音源スピーカー(QSC CP、K.2、KWシリーズなど)を使用して広範囲をカバーしたいなら、まず、よくコントロールされた指向性を持っているスピーカーのモデルを選択しましょう。カバレージができるだけ重ならないようにしてスピーカーを配置すると、コムフィルタリングはほとんど起こりません。

例えば、公称カバレージが60度、本体側面角18度のKW152を2台使用しましょう。この2台を隣あわせに設置すると、2台の中心軸の角度は36度になり、音響エネルギーが重なっている所は、リスニングエリア内でコムフィルタリングの影響を受けます。スピーカーをより広い60度で設置すると、重なりは最小限になり、全体のカバレージ角は120度まで広がります。

カバレージの重なりによるコムフィルタリング干渉
図2:カバレージの重なりによるコムフィルタリング干渉(左)
より広い角度で設置して、干渉を最小限にし、全体のカバレージ角を広げる(右)

複数のマイクを使用することにより起こるコムフィルタリング

ステレオマイクのテクニックは、録音に臨場感を与えるのに最適な方法です。しかしながら、音が複数のルートを取ってマイクに伝わるとき、ルートが長くなることによる遅れで、特定の周波数がキャンセル、増幅します。ドラムキットを録るとき、様々なマイクが異なる位置に設置されています。そのため、ドラムの音が僅かに違う時間でマイクに到達し、コムフィルタリングを起こしているのです。

また、パネルディスカッションでは、複数のマイクが同時に働きます。各参加者が自分のマイクで話しても、隣のマイクに声が入って、混じり合ってしまい、それがコムフィルタリングを引き起こします。

この複数のマイクによるコムフィルタリングを防ぐいくつかの方法があります。例えば、3対1の法則では、あるマイクが音源から1mの場合、隣のマイクとは最低でも3m離します。

マイク間のリークを減少させるため、マイクを分離することができないなら、オートゲイン(QSC TouchMix30Proデジタルミキサーではオートミックス)を使用します。これは、自分のマイクに話しているときはゲインを上げ、使用していないときはゲインを自動的に下げる機能です。これにより、複数のマイクを使用することによるコムフィルタリングを大幅に減少させることができます。しかしながら、この方法は2本以上のマイクが同時にゲインが上がると効果的ではありません。

結論

コムフィルタリングは音の反射や複数のスピーカーやマイクを使用するとき起こる可能性があります。変化した音は、金属的で不自然、とげとげしく鋭い音になります。コムフィルタリングが起こると、原音における基本周波数の重要な部分が欠落します。私達の耳や脳は音の全共振部分と特定の音質を使って、各音の特性を脳に再現させます。もし、基本周波数が欠落し、再生され、録音されたりすると、音は原音の忠実さを失います。この場合でも、いくつかのヒントとテクニックに従うことによって、多くの異なるライブサウンドやレコーディング用途で起こるコムフィルタリングを最小限に抑えることができます。
ぜひ工夫して音を楽しんでください。

Christophe Anet氏はQSC社の電気音響システムのエンジニア兼シニア・プロダクト・マーケティング・マネージャー。
長年、世界中のレコーディングスタジオの設計と調整、心理音響学に関する講演を行ってきました。
趣味は、ギターを弾くこと、スイスアルプスでのロッククライミング、水彩で大自然の風景画を描くこと。

完成した作品に適切なフォーマット

By Christphe Anet (2021年2月10日)


曲を作り、音楽や効果音を録音したり作成する方法はさまざまです。あらゆるオーディオ制作において、最終的に必要な各トラックからミックスダウンを行います。次に、マスタリングにより最終パッケージにまとめます。ここで作品はリリースされ、放送、ダウンロード、ストリーミングされたり、またはCD、DVD、SACDなどのメディアを通じて販売されます。
音楽制作において作品を作り始めるとき、新しい作品をどのように共有するかを考えるのは極めて重要なことであり、そのために曲をどのように効率良く録音するか、最適なフォーマットは何かを決めなければなりません。

デジタル時代の今、多くのオーディオ・ファイル・フォーマットがあり、最高のサウンドクオリティーを持つオーディオ・フォーマットはどれか、ストリーミングにはどれを使うべきか、様々なSNSメディアとストリーミング・プラットフォームでの違いは何か、などを調べる必要があります。インターネットで通信できる容量は増え、以前ほどオーディオファイルを圧縮する必要はありませんが、音楽制作に係わる全ての人がオーディオファイルを圧縮すると、音質は劣化するという認識を持っています。

オーディオ・コーデックとは

オーディオ・コーデックとはデジタル音声データをエンコードまたはデコードできるデバイスまたはコンピュータープログラムを指します。音楽データやストリーミングデータに対してエンコードまたはデコードするアルゴリズムを実行します。

コーデックはデジタルーアナログコンバーター(DAC)とアナログーデジタルコンバーター(ADC)両方の機能を持ち、同時に実行することができます。MP3、Winodows Media Audio(WMA)、Dolby Advancedなどが一般に使用されているコーデックの例です。音をデータへ、データを音へと変換します。

ロスと圧縮

ファイルサイズを圧縮するかしないかを含めて3種類の基本的なコーデック・タイプがあります。
詳細を見ていきましょう。

  • 非圧縮フォーマット

    録音したデータに対して圧縮しないフォーマットです。音は録音されたままの状態を保ちます。

  • 可逆圧縮フォーマット

    音質に対して妥協することなく、データを圧縮、解凍をすることができます。ファイルサイズは最大50%まで圧縮されます。

  • 非可逆圧縮フォーマット

    録音データに対して重要性が低いデータを破棄するように計算を行い、通信負荷の少ない(軽い)データパッケージを作ります。非可逆圧縮は心理音響原理を使用して極めて小さいサイズに変換します。マスキングという心理音響現象から、録音データのいくつかの要素は、「他の要素」によりカバーされ、リスナーは認識できません。音波を細分化して解析するという、このアルゴリズムは「認知コーディング」と呼ばれ、心理音響解析とデータ削減を実行し、その結果、およそ1/10までサイズを縮小できます。しかしながら、そのようなデータ/サイズ削減はコンピューターの処理量を増加させます。可逆圧縮録音データと違って、非可逆録音データは、全てのオーディオ情報を保有していないことから、音質の損失があります。音質がどの程度損なわれるかは、コーデックの性能(使われているアルゴリズムと、どの程度圧縮できるか)に依存します。

よく使用されるオーディオ・フォーマット

DSD(Direct Stream Digital)

ハイレゾリューション非圧縮オーディオ・フォーマットです。通常の16ビット/44.1kHz PCMデータやFLAC、ALACなどの可逆圧縮フォーマットより高音質です。この高品質コーデック(ΔΣ変調を使用、フォーマットは1ビット/2.8224 MHzサンプリングレート)を使用して録音されたデータを再生するのに高性能オーディオコンバーターが必要となります。

PCM(Pulse Code Modulation)

非圧縮オーディオ・フォーマットであり、アナログ信号をデジタルサンプリングします。コンピューター、CD、DVD、デジタル通信、他、デジタルオーディオアプリケーションの標準デジタルオーディオ・フォーマットとなっています。PCMレコーディングでは、増幅されたアナログ音声が一定間隔でサンプリングされ、各サンプルはデジタルステップ内の最も近い値に数値化されます。

WAV(Waveform Audio Format)

非圧縮フォーマット。非常に高いサンプリングレートと解像度を持ち、人の聴覚をカバーします。ファイルエンコードにはPCMデータフォーマットを使用します。非圧縮フォーマットであるため、ストリーミングには向いていません。

BWF(Broadcast Wave Format)

非圧縮フォーマット。WAVオーディオフォーマットを元にしたオーディオ専用のフォーマットです。EBU(European Broadcasting Union)が「放送用オーディオフォーマット」として採用しています。異なる放送環境やコンピュータ・プラットフォームの機器間でもシームレスにデータのやり取りができます。

AIFF(Audio Interchange File Format)

非圧縮フォーマットです。MacとPC両方に対応しています。Appleにより開発され、サウンドはPCMフォーマットと区別がつきません。データサイズが大きいため、使えないことはありませんが、ストリーミングではあまり一般的に利用されていません。

FLAC(Free Lossless Audio Codec)

可逆圧縮形式、オープンソース・オーディオフォーマットです。非常に効率がよい圧縮アルゴリズムであり、元のサイズに対して50~70%以上圧縮されます。高音質で音楽を保存する方法として一般的です。オープンソースのため、多くの機器とプログラム間で互換性があります。

ALAC(Apple Lossess Audio Codec)

可逆圧縮形式。M4Aファイルフォーマットを使用。他の可逆圧縮フォーマットと比較して、ファイルサイズは小さく、主にApple製品で使用されています。

MP3(Moving Picture Experts Group Layer-3 Audio)

非可逆圧縮。最も知られたサウンド・コーデックの1つであり、非可逆圧縮を使用し、非常にコンパクトなオーディオファイルを実現しています。MP3データはWAVデータの1/10にすることができ、固定、あるいは可変ビットレートでエンコードすることができます。固定ビットレートはオーディオファイルと同じ音質を確保できますが、ファイルサイズは大きくなります。可変ビットレートは無音のとき音質を落としてファイルサイズを小さくすることができます。

WMA(Windows Media Audio)

可逆圧縮、非可逆圧縮2種類のバージョンがあり、一般的にはWMAデータは非圧縮フォーマットよりサイズが小さくなります。MP3やFLACデータと同等の有用性があります。

Ogg Vorbis

オープンソース、ライセンス使用料なしの非可逆圧縮オーディオフォーマットです。転送速度を犠牲にせずWEB上でストリーミングが可能です。低ビットレートでも優れたサウンドを提供しつつ、オーディオデータを圧縮し、小さいデータサイズを実現しています。OGA/OGGファイルはMP3より高音質になるようです。

AAC(Advanced Audio Coding)

非可逆圧縮。小さいサウンドデータと非常にスムーズなオンライン・ストリーミングが特徴です。可変、または固定ビットレートで作成することができます。原音とほぼ同じ音質が必要な用途には向いていません。

選択方法

最適なオーディオ・フォーマットの選択方法はその用途により異なります。データ配信、またはメディアへ転送するとき、最適な音質のオーディオフォーマットを選択する必要があります。必要以上の高品質オーディオデータは扱いにくく、編集や共有をするのに不都合です。

  • プロのサウンド・エンジニアやコンテンツ・クリエーターは録音、編集、マスタリングするとき、音質を維持するため、非圧縮、高解像度ファイル・フォーマットを使用します。最終オーディオ・フォーマット作成が終了したら、データは配信しやすい圧縮フォーマットに容易にエクスポート(書き出し)することができます。PCM、WAV、BTF、AIFFなどは非圧縮フォーマットの例です。
  • 非圧縮フォーマットより保管容量が少なく、原音の音質をある程度維持している可逆圧縮オーディオ・フォーマットを選択することもできます。FLAC、WMA、ALAC(M4A)などがこれに該当します。
  • インターネットを通してオーディオ・レコーディングをシェアしたり、ストリーミングを行う必要があるなら、非可逆圧縮コーデックを選択してください。最近その音質が急速に改善してきて、可逆圧縮と非可逆圧縮の差が無くなってきています。MP3フォーマットが最も使われているフォーマットです。様々なビットレートで作成でき、音質とサイズのバランスが取れています。この効率の良いサイズはWeb上でオーディオデータを扱うときの標準フォーマットになりました。他に共通のフォーマットとして、Ogg VorbisとAACがあります。

もう一つアドバイスがあります。ミックスダウンを最終ミックスにエクスポートする必要があるとき、オーディオファイルは、保存メディア(CD、DVD)、放送、ストリーミングなどに最適化され、実現できる最高音質のものを選択してください。

インターネットで使用されるオーディオ

たくさんあるSNSプラットフォームを使用し、インターネットを介してオーディオ・コンテンツをシェアすることにより実現できることは無限にあります。インターネットでコンテンツをアップロードするとき、どのオーディオフォーマットを使うべきか。SNSの世界でよく起こるのは、オーディオとビデオの仕様がしばしば変更されることです。最も多い変更は、SNSメディア・プラットフォームに関連したもので、より楽しめる映像とリスニング体験をユーザーに届けるために、問題を解決するためのものです。
これらの変更全てが進化に追従するための挑戦です。次の表にその現状をまとめました。

SNS
オーディオ・フォーマット1 ビデオ・フォーマット1
Facebook ステレオAACコーデック 128 kbps+ MOV、MP4(H.240圧縮コーデック)
Instagram ステレオAACコーデック 128 kbps+ MP4/MOV(H.240圧縮コーデック)
Twitter モノラル/ステレオAAC-LC
(low complexity)
MP4(web), MOV(モバイル)
Snapchat ステレオPCM/AACコーデック,
最小192 kbps、16/24 bitのみ,
サンプルレート48 kHz
MP4/MOV(H.264圧縮コーデック)
YouTube ステレオMP3 (MP3/WAVコンテナー), PCM (WAV コンテナー),
AAC (MOV コンテナー), FLAC 最小ビットレート(非可逆): 64 kbps
MOV、MPEG4、MP4、AVI、WMV、MPEGPS、FLV、3GPP/WebM
LinkedIn AAC/MPEG4コーデック、<=64 kbps ASF、AVI、FLV、MOV、MPEG-1、MPEG-4、MKV /WebM
Vimeo ステレオAAC-LC (Low Complexity),
320 kbps、48 kHzサンプルレート
H.240, Apple Pro解像度422 (HQ)、H.265 (HEVC)コーデック
ストリーミング・プラットフォーム
オーディオフォーマット2
Spotify ステレオFLAC/WAV. 全てのファイルはWAV (44.1 kHz) に変換され、次のフォーマットにコード変換
Ogg/Vorbis (96、160/320 kbps) – AAC (128/256 kbps) – HE-AACv2 (24 kbps)
Pandora
Premium
AAC+ (32 kbps/64 kbps) MP3 (192 kbps)
Apple Music AAC (256 kbps)
SoundCloud WAV、FLAC、AIFF、ALAC、MP3、AAC、Ogg/Vorbis、MP4、MP2、M4A、3GP、3G2、MJ2、AMR、WMA
推奨: WAV (16 and 24 bits), FLAC, AIFF/ALAC
TIDAL HiFi マスター品質–MQA (Master Quality Authenticated)
44.1 kHz / 16 bits~96 kHz/ 24 bits (192 kHz) 2304~9216 kbps
HiFi – FLAC (44.1 kHz / 16 bits) @1411 kbps
標準 – AAC (320 kbps)

TouchMixミキサーとオーディオ・フォーマット

TouchMixの全モデルは、コンピュターを使用せずに、全入力、ステレオミックスダウンの録音、USBドライブへのダイレクト録音をすることができます。トラックは非圧縮32ビットBWF(Broadcast Wave Format)で作成され、ミキサー上でプレイバック、ミックスダウンに使用されます。または、DAW(Digital Audio Workstation)にオーバーダブとポストプロダクション編集用にインポートできます。
さらに、無料のTouchMix DAW Utility(Windows、Mac用)を使用してTouchMixトラックをDAWに、またDAWからTouchMixに転送することもできます。

結論

インターネットの通信量が増加したのにもかかわらず、非可逆圧縮オーディオファイルは、その成長と共に育った音楽愛好家と音楽制作者の間で数世代に渡り標準になっています。しかし、次の世代においては、非圧縮フォーマットの優れた音質を認識させるべきです。
高音質に関心がある全ての人のために、非圧縮、可逆圧縮オーディオを可能な限り積極的に共有し、最高品質のコーデックを求め、最も高いビットレートを選択し、この分野の技術革新から目を離さないようにすべきです。高音質オーディオ再生を目指すなら、高音質オーディオフォーマットが広く使用されなければ意味がありません。

ライブに備え、機材をすぐに使える状態へ

By Christopher Anet (2021年1月7日)


最近、多くのミュージシャンはツアーに出ずに、ライブから遠ざかっているのではないでしょうか。そして、余った時間を利用してスキルを磨く、または何か新しいことに挑戦しているでしょう。しかし、その間、機材はほとんど使われていないはずです。実は機材は使っていないときが最も壊れやすいのです。機材を次のイベントまで完璧な状態に保つために、手入れや保存の仕方について知ることが重要です。
高いお金を出して購入したのですから、保管の仕方に注視するのは当然のことです。

バックアップする

ハードディスクやメモリーカードなどは、ほとんどのオーディオシステムで使われています。これらの機材を保管する前に、バックアップを取り、バックアップが使える状態にあることをチェックしましょう。

埃は天敵です

電子機器にとって埃は天敵です。ハンダ接点を弱くし、ツマミからはノイズを発生させます。予防として、保管のときも機材には常にカバーを掛けてください。また、定期的にほこりを取り除いてください。先端にブラシがついた掃除機は埃や小さなゴミを取るのに便利です。
機材をクリーニングするなら、柔らかい布に中性洗剤を含ませて埃を拭いてください。布はマイクロファイバーやソフトラグのように柔らかく、機材表面に優しいものを選んでください。
クリーニングには何か特別な専用品が必要と思うかもしれません。しかし、ほとんどの場合、少し水で湿らせた布が一番良い選択になります。石けんやクリーナーは機材の表面を傷める可能性があります。

接点のクリーニング

日常的な埃の除去だけでなく、ハンダ付けの部分も、良好な接触状態を保つのにクリーニングが必要です。機材がバッグに収納されていたとしても、腐食は進み、接点の状態を悪化させます。次のライブ前に、全てのケーブルと機材との接触状態が良好かどうかチェックする必要があります。接触が悪いところを見つけたら、接点復活剤を使用するのも良いでしょう。速乾性のスプレーで、繊細な電子回路にも使用できるように設計されており、ハンダ付けされた部品の接触不良を引き起こす汚れを取り除くことができます。

機材の寿命

オーディオ機材に使用されている部品には寿命の存在が避けられないものもあります。真空管、ヒューズ、ギター弦、オーディオケーブルなどは劣化する前に交換する必要があります。ギターアンプやマイク・プリアンプにある真空管が突然ノイズを発し、不安定になることがあります。接点に関しても保管しているだけで劣化することがあるため、全ての電源を入れて音に問題がないか確認します。ケーブル、弦、コネクター、電池、それから真空管とヒューズは常に予備が必要です。
電池は長い間使用しない場合、抜いておくべきです。どのようなタイプの電池でも、液漏れの可能性があり、それはオーディオ機材に影響を与えます。特に注意すべきは電池によりLEDディスプレーや他のデジタル部品に電気を供給しているビンテージ・シンセサイザーでしょう。電池を外しておき、次のライブの時には新しい電池に交換することを強く推奨します。

乾燥した場所

湿気は明らかにオーディオ機材の敵です。使用しないときは、乾燥した場所に保管すべきです。地域によっては除湿機を使う必要もあるでしょう。湿気の多いところは接点表面に腐食した薄膜を作り、接触不良を起こします。
長期間保存するとき、乾燥した場所を選び、腐食や酸化を遅らせる透過性防錆潤滑剤などを使用してプラグやソケットを保護します。
マイクに関しては特別な注意が必要です。湿気がマイク内に入ると、ダイアフラムの動きが悪くなり、音が不自然になります。不適切なフィルターを使用したマイクは、使用中にボーカリストの息がかかり、この問題を引き起こす可能性すらあります。乾燥させると問題が解消することもあります。

適切な温度

非常に高温になる環境はオーディオ機器には良くありません。保管場所が非常に高温になるのを防ぐために、十分な換気を行ってください。また、ファンを搭載したオーディオ機材は、排気やヒートシンクが周囲の壁などにブロックされていないか確認する必要があります。氷点下の車のトランクに入れていたオーディオ機材は、使用する前にゆっくりと室温に戻しておく必要があります。急に温かい部屋に持ち込むと、機材表面が結露し、電気的、機械的問題を引き起こす可能性があります。保管温度は室温(20℃)が最適です。

スピーカー

スピーカーも他の機材同様、手荒に扱ってはいけません。衝撃により、ボイスコイルの調整位置がずれたり、コーンに影響を与えます。この問題をチェックするのに、クリーンなベース音を含む音源を普通の音量で鳴らして、ベース音が「きしむ」かどうかスピーカーの近くで聴いてみてください。初めは問題がなくとも、時間の経過と共に悪化し、トランスデューサーの交換、またはスピーカーごと交換することになるかもしれません。スピーカーのモデル、特に長い間保管されていた旧モデルでは、コーンの乾燥、加水分解などで破れてしまうものもあり、使用不可能になる場合もあります。次のライブ前に、ぜひチェックしておいてください。

適切な電源を使用

仕様通りの電源を使用しているか確認します。保管する前に電源にラベルを貼っておくと良いでしょう。電源装置を交換する必要がある場合、次の点に注意してください。

  • メーカーが使用できる電圧範囲を設定している場合を除いて、仕様に示された電圧の電源を使用してください。仕様より高い電圧を使用すると、機材に影響を与える可能性があります
  • 仕様に示された最小電流を供給できる電源を使用してください。供給できる電流が少ない場合、動作に影響を与える可能性があります。
  • 電源の極性に十分注意してください。特に直流電流は極性が正しくないと、使用できず、機材の破損の原因にもなります。極性はラベルに記述されています。

ケーブル、プラグ、ソケット

一般にケーブル、プラグ、ソケットは他の部品より問題を起こす可能性が高いです。だからこそ、故障を防止し機材の寿命を長くするために十分注意を払い、頻繁にチェックする必要があります。また、これらの部品は故障する前に事前に何らかの予兆があります。

摩耗

プラグを何度もソケットに抜き差しすると摩耗します。接触が悪くなる前に交換する必要があります。

湿気による腐食

プラグとソケットは湿気により腐食し、接触が悪くなります。内部が腐食していると、抜き差しがきつくなってきます。応急処置として、透過性防錆潤滑剤などをかけて接触の問題を一時的に解決することができます。

ケーブルの断線

ケーブルは曲げを繰り返すと被覆内に損傷を与えることがあります。機材に接続してからケーブルを指で上下に振りながら全体をチェックしてください。定常的なノイズや信号の分断が起きる場合、ケーブルを交換する必要があります。
電線は何度も曲げを繰り返すと断線します。これを防ぐためにケーブルを緩くコイル状に巻くことによって寿命を延ばすことができます。シールドケーブルには特に効果的です。ケーブルをコイル状に巻くのに一般的に知られた方法がいくつかあります。QSCでは、いわゆる「8の字巻き」を推奨しています。(https://www.youtube.com/watch?v=cpuutP6Df84)

整理整頓してケースに収納する

機材を安全に確実に保管するには、機材を整理整頓して収納する必要があります。所有するサウンドシステムには複数の部品やオプションパーツがあると思います。適切に保管すると、部品が混ざったり、壊れたりするのを防ぐことができます。重要なのは、全ての部品をグループ分けして整理してから安全なケースに収納することです。床に直に置いたり、むき出しの状態で放置しないようにすることです。
整理しておくことで、機材が必要なときに直ぐ探し出せるようになります。また、ケースに何が入っているか分かるようにラベルを貼っておくことも重要です。

結論

機材をクリーニングしたり維持したりするのは本当に大変なことです。しかしながら、少しの努力の積み重ねにより機材は良い状態に保たれ、いつでもステージに戻ることができます。

QSC GXアンプが伝統のRock-Olaジュークボックスを刷新

2020年2月27日 MUSIC CONNECTION最新ニュース


仲間と一緒に音楽を楽しむ方法として、ジュークボックスほど長く皆に親しまれてきたものは他にありません。その中で、ジュークボックスの普及に最も貢献したのは、Rock-Ola社でしょう。その名前は創業者のDavid Cullen Rockolaから取ったものです。同社は1927年にコイン式体重計の製造を始め、その後、アミューズメントの世界にも進出。1年以上前にAlexander Walder-Smith氏が、Rockola社を買収し、Rock-Olaのアメリカ的な創意工夫とサウンドにいついてこだわって製品開発を行っています。彼が行った最初の仕事はRock-Olaジュークボックスの心臓部に、QSC GXシリーズ・パワーアンプを採用することでした。

Walder-Smith氏は20年もの間Rock-Ola社の取引先であり、英国の市場にジュークボックスを供給。Rock-Ola社がアメリカに歴史を体現するブランドであるということを認識していました。買収したとき、最初に確認したのは、多くのジュークボックスの部品がアメリカの歴史を継承していることでした。そして、その歴史をさらに継承していくために、QSCは最適だったのです。QSCはアメリカの会社であり、創設者であるPat Quilterのビジョンと共に小さな会社からスタート、品質を重視した製品により、大きく成長してきました。

Rock-Ola社がGX3を選択したのは、その素晴らしい性能とサウンドに感銘を受けたからです。最終的な決定をする前に、Rock-Ola社のチームは性能を試し、スピーカーに最適なパワー、4Ωと8Ω負荷に対する余裕のあるヘッドルームなどの優位点を確認しました。アンプのアップグレードにあたり、エンジニアリングを担当する上級副社長が長期間、多くのアンプをテストし、GX3が最適であると判断しました。使っていたスピーカーとの相性も良く、サウンドは圧倒的に優れていました。コンパクトで軽く、ジュークボックスのキャビネットに余裕を持って収まります。大音量で再生してもサウンドは常にクリーンです。ジュークボックスは、12時間以上連続で使用されることがあります。しかし、GXシリーズのGuardRailTM保護機構は、過負荷や過熱によりジュークボックスがダウンするのを防ぐため、自動的にゲインを抑え、クリーンなサウンドを保ちます。

Walder-Smith氏とデジタル担当副社長のBob Brinklow氏はRock-Olaの新しいVinyl 45シリーズを誇りに思っています。このジュークボックスは3つのモデルから構成されていて、アナログ・レコードを再生するためのカスタムプリアンプを社内で開発。GX3とのマッチングも非常に優れていました。

Walder-Smith氏がコメントしています。「Vinyl 45製品ラインにはJohn Papaの名前を取った特別バージョンが含まれています。JohnはNational Jukebox Exchange社のオーナーであり、ジュークボックスやコインを入れて動作するエンターテインメント・マシンの復活についての第一人者でもあります。コレクターや熱狂的なファンの間では人気があり、とにかく我々はJohnと一緒に何かを作りたかったのです。その中で生まれたJohn Papaエディションは、アップグレードされたフォノ・カートリッジ、伝統的なコインスロットとメカニズム、そしてGX5にステップアップしたアンプを搭載しています。1万ドルで販売され、搭載されたQSCのアンプは、最高級の品質であることは間違いありません。また、Bluetoothストリーミングが使用できるため、SpotifyやiTunesなどから曲を送信し、最高のアンプとスピーカーを用いた音楽を聴くことができます。」

Walder-Smith氏がRock-OlaとQSCを融合したメリットについてさらに語ります。「木材でさえカリフォルニア産。このジュークボックスを完全なアメリカ製にしたかったのです。「ロンドンのHigh Streetでも、ハーレーダビッドソンの話をすれば誰でも、それはアメリカのブランドだと分かります。我々は次に新しい製品を発表するとき、(これ以上話すべきではありませんが、家庭用のスマートシステムを考えています)無意識にアメリカのイメージを持ってもらいたいと思っています。QSCは品質と耐久性をサポートしてくれていて、音楽を聴く製品におけるハーレーダビッドソンになることを支えてくれると期待しています。

Rock-Ola社については下記ホームページを参照してください。
https://www.rock-ola.com/collections/jukeboxes

PLX2 02シリーズ

全米で最も支持されているパワーアンプのリーディングカンパニーQSC。
PLX2シリーズはQSCにフラッグシップモデルとして、ライブ、ミュージシャン、ポータブルPAの要求を満たす高品質なサウンドを提供し続けています。
  • 第三世代のPower Lightテクノロジー

    軽量な筐体ながら、クリーンで歪みのないパワフルなサウンド、QSCならではの高い信頼性を実現

  • プロユースの現場に対応

    ステレオは8Ω/4Ω/2Ω、ブリッジは8Ω/4Ωに対応

  • 2種類の低域フィルター

    PLX2 02シリーズには、2種類の低域フィルターが搭載されており、これらを組み合わせることで可能な限り最適なパフォーマンスを提供することができます。

    • Top/Full/Subフィルター

      2ウェイシステムに最適な100Hzのロー/ハイパスフィルターにより、1台でハイボックスとサブウーハー用の信号を振り分けることができます。
      ※ステレオ2ウェイの場合は、2台のアンプが必要です。

    • 33Hz/Fullフィルター

      サブウーハーシステムに対応する33Hzローカットフィルター
      33Hz以下を再生可能なサブウーハーは「Full」、サブウーハーではない場合は「33Hz」に設定することをお薦めします。

    • PLX2シリーズ 02モデル 低域フィルター拡大する
    Load Top/Full/Sub Switch 33Hz/Full Switch
    Subwoofer Sub Full or 33Hz
    Small Full Range
    (10" and smaller woofer)
    Full 33Hz
    Large Full Range
    (12" and larger woofer)
    Full Full or 33Hz
    Top Box Top Full
    Studio Reference Full Full
  • 豊富な入出力端子

    PLX2シリーズ 02モデル 入出力端子拡大する

    入力:XLR、TRSフォン、出力:スピコン、5ウェイ・バインディングポスト

  • クリップリミッター搭載

    PLX2シリーズ 02モデル クリップリミッター拡大する

    アンプに過大負荷がかかった場合にスピーカーを保護し、アンプの負荷を軽減させます。

  • コンパクトで軽量なボディ

    PLX2シリーズ 02モデル 外観拡大する

    エフェクトラックにマウント可能な奥行き37.9cm、9.5kg

PLX2 04シリーズ

PLX2 02シリーズと同じサウンドを提供しながらも、スペックを必要最小限に抑えることにより、コンパクト化、かつコストパフォーマンスに優れた04シリーズ。
  • 第三世代のPower Lightテクノロジー

    軽量な筐体ながら、クリーンで歪みのないパワフルなサウンド、QSCならではの高い信頼性を実現

  • シンプルな入出力端子

    PLX2シリーズ 04モデル 入力端子拡大する PLX2シリーズ 02モデル 出力端子拡大する

    入力は、XLR、TRSフォン、出力はスピコン。

  • コンパクトで軽量なボディ

    PLX2シリーズ 02モデル 外観拡大する

    エフェクトラックにマウント可能な奥行き27.9cm、5.9kg

  PLX1104 PLX1804 PLX1802 PLX2502 PLX3102 PLX3602 GX3 GX5 GX7
ステレオ8Ω 325W 600W 330W 450W 600W 775W 300W 500W 725W
ステレオ4Ω 550W 900W 575W 750W 1000W 1250W 425W 700W 1000W
ステレオ2Ω - - 900W 1250W 1550W 1800W - - -
ブリッジ8Ω - - 1200W 1500W 2100W 2600W - - -
ブリッジ4Ω - - 1800W 2500W 3100W 3600W - - -
歪率 <0.02% 0.05%未満 0.05%未満 0.05%未満
出力回路 クラスAB クラスH
(2段階)
クラスAB クラスH
(2段階)
クラスH
(2段階)
クラスH
(2段階)
クラスB クラスH クラスH
ダンピングファクター 200以上 500以上 100 100 100
入力 XLR、TRSフォン XLR、TRSフォン、RCA
出力 スピコン スピコン、バインディングポスト スピコン、フォン、バインディングポスト
クロスオーバー なし 100Hz(TOP/FULL/SUB)、33Hz/FULL FULL/100Hz(ch1:LF、ch2:HF)
保護回路 ショートサーキット、オープンサーキット、異常温度、超高周波無線周波、異常負荷、電源ON/OFFミュート、DC異常ブロック、クリップリミッター、超低周波フィルター、(-3dB@5Hz) ショートサーキット、オープンサーキット、異常温度、無線周波、DC異常負荷保護
電源 AC100V 50/60Hz
消費電力
(1/8出力、4Ω)
9.0A 10.1A 9.7A 9.0A 10.6A 13.1A 7.6A 7.0A 12.2A
奥行き 27.9cm 37.9cm 25.7cm
高さ 2U
重量 5.9kg 9.5kg 12.1kg 12.6kg 7.7kg

GXDシリーズ

GXDシリーズは、QSCのフラッグシップPLDシリーズと同等のDSP、大型LCDディスプレイを採用。PLDシリーズの最高の音質をリーズナブルな価格で提供するために開発された最新パワーアンプです。
  • 軽量、省電力

    高効率クラスDアンプとユニバーサルパワーサプライを採用

  • 直感的な操作が可能

    GXDシリーズ ディスプレイ拡大する

    ステータスを表示する大型液晶ディスプレイとロータリーエンコーダーによる簡単セットアップ

  • PLDシリーズと同等のDSP

    • ハイパス/ローパスフィルター

      余計な低域、または高域をカットし、スピーカーの特性に合わせた調整が可能

      QSC GXDシリーズ HIGH/LOW PASS拡大する

      クロスオーバー周波数と極性を設定

    • 4バンドPEQ

      大胆な調整から繊細な調整までを可能にするパラメトリックタイプのイコライザー

      QSC GXDシリーズ 4band PEQ拡大する

      ゲイン、中心周波数、バンド幅を設定

    • ディレイ

      離れた位置に設置することで生じる音が耳に到達するまでの時間差を調整

      QSC GXDシリーズ DELAY拡大する

      ディレイタイムをフィート、m、ミリ秒のいずれかで設定

    • リミッター

      アンプ内部の温度上昇とオーバードライブからアンプを保護

      QSC GXDシリーズ LIMITER拡大する

      タイプ、スピーカーの連続許容入力、
      インピーダンスを設定

  • マルチ・ルーティング

    20種類のプリセットを内蔵、ステレオ、モニター、サブウーハー、バイアンプ、モノと状況に合わせたシステム構築が可能

    • 2ch 入力、ステレオDSP、2ch 出力 (プリセット番号:P1-P7)
    • 2ch 入力、セパレートDSP、2ch 出力 (P8- P10)
    • 1、または2ch 入力(モノラルミックス)、セパレートDSP、2ch 出力 (P11- P18)
    • 1、または2ch 入力(モノラルミックス)、ステレオDSP、2ch 出力 (P19-P20)
    QSC GXDシリーズ Configuration
      プリセット名 入力 出力 DSP DSP A DSP B
    LPF HPF LPF HPF
    P1 ST SAT FULLRANGE 2ch 2ch ステレオ バイパス 20Hz バイパス 20Hz
    P2 ST SAT 80Hz 2ch 2ch ステレオ バイパス 80Hz バイパス 80Hz
    P3 ST SAT 90Hz 2ch 2ch ステレオ バイパス 90Hz バイパス 90Hz
    P4 ST SAT 100Hz 2ch 2ch ステレオ バイパス 100Hz バイパス 100Hz
    P5 ST SUB 80Hz 2ch 2ch ステレオ 80Hz 20Hz 80Hz 20Hz
    P6 ST SUB 90Hz 2ch 2ch ステレオ 90Hz 20Hz 90Hz 20Hz
    P7 ST SUB 100Hz 2ch 2ch ステレオ 100Hz 20Hz 100Hz 20Hz
    P8 MONITORS 60Hz 2ch 2ch セパレート バイパス 60Hz バイパス 60Hz
    P9 MONITORS 80Hz 2ch 2ch セパレート バイパス 80Hz バイパス 80Hz
    P10 MONITORS 100Hz 2ch 2ch セパレート バイパス 100Hz バイパス 100Hz
    P11 SUB SAT 80Hz 1 or 2ch 2ch セパレート 80Hz 20Hz バイパス 80Hz
    P12 SUB SAT 90Hz 1 or 2ch 2ch セパレート 90Hz 20Hz バイパス 90Hz
    P13 SUB SAT 100Hz 1 or 2ch 2ch セパレート 100Hz 20Hz バイパス 100Hz
    P14 BIAMP 1000Hz 1 or 2ch 2ch セパレート 1000Hz 20Hz バイパス 1000Hz
    P15 BIAMP 1100Hz 1 or 2ch 2ch セパレート 1100Hz 20Hz バイパス 1100Hz
    P16 BIAMP 1200Hz 1 or 2ch 2ch セパレート 1200Hz 20Hz バイパス 1200Hz
    P17 BIAMP 1300Hz 1 or 2ch 2ch セパレート 1300Hz 20Hz バイパス 1300Hz
    P18 BIAMP 1500Hz 1 or 2ch 2ch セパレート 1500Hz 20Hz バイパス 1500Hz
    P19 MONO SATS 50Hz 1 or 2ch 2ch ステレオ バイパス 50Hz バイパス 50Hz
    P20 MONO SUB 100Hz 1 or 2ch 2ch ステレオ 100Hz 20Hz 100Hz 20Hz

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