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QSC パワードスピーカー CPシリーズ

QSCブランドをイメージする高性能、優れた音質、長期にわたる信頼性。世界中で活躍する多くのプロミュージシャンがQSCに信頼を寄せるようになった理由です。これにより、「素晴らしい体験と優れたパフォーマンス」を自信を持って届けることができます。CPシリーズは、その変わらない伝統を踏襲、超コンパクトデザインにより同クラスをリードする価値を提供します。

CPシリーズについてまず驚くのは、そのコンパクトなデザインです。ライン、アングル、カーブ、どの角度から見ても調和しスタイリッシュな外観です。さらに高効率1000Wアンプ、マッチング・トランス、最新のDSP、このサイズのスピーカーとして期待を大きく超える性能を誇ります。

コンパクト設計により軽量化も実現。搬送が容易になり、狭いステージなど様々な用途に対応できます。シングルボックスPAシステムとして使用できる便利な3つの入力端子(マイク/ライン、ライン、音楽再生機器用)を装備。簡単にセットアップでき、エンターテインメント、教育関係、教会などのイベントに最適です。また、大規模システム用に組み込むスピーカーとして、ポールマウントによる設置も可能。フロアモニター、様々な楽器のアンプとしても使用できます。オプションのヨークマウントにより壁やトラスへの設置も可能。使用頻度の高い音響システム用に最適化されたプリセットを、DSPコントロールによりワンタッチで設定できます。

ラインナップ

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サンプル音源

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比較表

  CP8 CP12
タイプ 2ウェイ・パワードスピーカー
LFトランスデューサー 8" (203 mm) 12" (305 mm)
HFトランスデューサー 1.4" (35.6 mm) 
周波数レスポンス (-6 dB) 56 Hz - 20 kHz 49 Hz - 20 kHz
周波数レンジ (-10 dB) 53 Hz - 20 kHz 47 Hz - 20 kHz
カバレージ 90° Axisymetric 75° Axisymetric
出力音圧レベル 124dB @1 M, peak 126dB @1 M, peak
アンプ Class D Peak: 800 W (LF), 200 W (HF)
コントロール Power
2 x Gain
マイクブーストプッシュスイッチ
6ウェイ・コンツアー・セレクションスイッチ
インジケーター Power LED
2 x Input Signal LED
Input B Mic selected LED
Limiter active LED
AC電源 ユニバーサルパワーサプライ 100 - 240 VAC, 50 - 60 Hz
入出力コネクター 2 x ロッキングXLRメス/TRSフォン・コンボ
1 x 3.5 mm TRS (ステレオ入力)
1 x XLRオス (Mix出力)
1 x IECパワーコネクター
消費電力
(100VAC、1/8POWER)
0.75 A
エンクロージャー ポリプロピレン
アタッチメント・ポイント M10
カラー ブラック(RAL 9011)
グリル 18ゲージ・パウダーコーテッド・スチール
寸法(HxWxD) 411 x 273 x 256 mm 516 x 350 x 323 mm
重量 9.5kg 13.7kg
適合規格 EMC、UL、CB
別売アクセサリー CP8 Tote
CP8 Outdoor Cover
CP8YM-BK
CP12 Tote
CP12 Outdoor Cover
CP12YM-BK
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特徴

QSCブランドが保証する

  • High performance -高性能
  • Superior quality -高品質
  • Lasting reliability -信頼性

Ultra compact

CPシリーズはQSCの伝統を守りながら超コンパクトデザインとこのクラス最高レベルの性能を実現

Best in Class

QSCが誇る性能、品質、信頼性によるクラス最高レベルのスピーカー

Portable

コンパクトサイズで軽量。搬送が簡単。様々な設置用途に対応
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背面パネル詳細

1.SIG:信号入力時に点灯、2.LINE A IN:ラインレベル入力(コンボ端子)、3.GAIN A/B:ゲイン(感度)調整ノブ、4.LIMITER:DSPリミッターが作動した時に点灯、5.POWER:電源がオン時に点灯、6.B INがマイクレベルに設定されているとき点灯、7.MIC/LINE B IN:ライン/マイクレベル入力(コンボ端子)、8.CONTOUR:プリセット/クロスオーバー選択、9.MIC BOOST:マイクレベルを+26dBブースト(B IN)、10.音楽再生機器入力(3.5mmミニフォン端子)、11.出力(ラインレベル、3つの入力信号のミックス)、12.電源スイッチ、13.電源コネクター
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外部機器接続

A.サブウーハーと組み合わせた接続、B.ステージモニターとして接続、C.サブウーハーへサブミックスを出力、D.楽器用アンプとして使用、E.セカンドスピーカーを追加接続、F.マイクを接続、G.音楽再生機器接続
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設定ガイド

TouchMix全機種にはQSCスピーカーとサブウーハーに対する設定ガイドが用意されています。最適なゲイン設定を行うことができ、CPシリーズの性能を最大限に引き出すことができます。
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Tech Corner

Tech Corner

床に置いた時の音の放射について

最初に、音に関する物理学の基本的なことを思い出してみましょう。「放射空間」とは何を意味するのか。低周波(通常は200Hz以下)では音の放射が無指向性であり、硬い壁や床が放射空間を制限すると、音圧が高くなります。自由空間で200Hz以下の周波数特性がフラットなラウドスピーカーを床の上に置いた場合、低周波において最大6dB高い音圧が発生します。

図1. - 放射空間とは、ラウドスピーカーが音を放射している空間のことです。
放射空間の変化は、200Hz以下の音に影響を与えます。

フロアモニターの調整

では、ラウドスピーカーをフロアモニターとして設定する場合、この現象をどう扱うと良いのでしょうか?QSC K.2とCPシリーズのアクティブ・ラウドスピーカーには、フロアモニター、ステージモニターなど、一般的に使用される用途に合わせた数多くのプリセットが用意されています。これらのプリセットは、クリアかつタイトでパンチの効いた低音再生を維持するために、低音レベルを適切に減衰させます。低域のレベルが高すぎると、特定の低音が強調され、共振が発生し、意図しないダイナミクスを持つ濁ったオーディオ再生になることを覚えておいてください。

それでは、両ラウドスピーカーシリーズについて詳しく見ていきましょう。CP8とCP12のフロアモニタープリセットを使用すると、入力AとBの両方で、フルでバランスの取れたサウンドのためのボイシングを設定することができます。それと同時に、ライブマイクが近くにある場合の安定性を高めるために、可能な限り低域を減らしています。

図2. - CPシリーズコンパクトパワードラウドスピーカーには、フロアモニターを含む6つのDSPプリセットが搭載されています。
QSC K.2シリーズの3つのモデルとその11種類のプリセットを見てみると、2つの異なるステージモニタープリセットを搭載していることにお気づきでしょう。

図3 QSC K.2シリーズのアクティブスピーカーは、2つの異なるステージモニターを含む11種類のDSPプリセットを搭載しています。
Stage Monitor 1 プリセットは、ステージ上での過度な低音を抑えるために使用されるもので、特にボーカルやアコースティック楽器、ハンドパーカッションなどに適しており、効率的に低音を減衰させることができます。

一方、Stage Monitor 2 プリセットは低音の減衰が少ないため、キーボードやドラム、ベース・ギター、その他の楽器、または低域のスペクトルを広く再現するソースなど、タイトな低域の再生が必要な場合に選択してください。

次回、QSCのアクティブスピーカーをステージモニターとしてセットアップしてステージに立つときは、便利なフロアモニタープリセットの選択をお忘れなく!

Tech Corner

バランスケーブルとアンバランスケーブルの違いは?

まず、すべてのケーブルはノイズの影響を受けて、オーディオシステム全体の音質を低下させる可能性があるため、アプリケーションに適したケーブルを選択することが非常に重要です。

アンバランスケーブル

アンバランスケーブルは、ケーブル内部の2本の導線が1つのコネクターに接続されたもので、信号線とシールド/グラウンド線で構成されています。標準的なTS(チップ、スリーブ)ギターケーブルはアンバランスケーブルです。AVコンポーネントで使用される標準的なRCA ケーブルは、2本のアンバランスケーブル(赤と白のRCAコネクター)を使用しています。

ケーブルの中央に信号線があり、その周囲をシールド/グラウンド線が取り囲んでいます。シールド/グラウンド線は、オーディオ信号の一部を伝送するのと、信号線を静電気やノイズ、電波(RF)などの外部干渉からシールドするという2つの役割を果たします。アンバランスケーブルのノイズ除去が十分ではない場合、ケーブル自体がアンテナのような役割を果たし、ノイズを拾ってしまいます。これを防ぐため、アンバランスケーブルの長さは、4-6メートルを超えないようにしてください。特にノイズの多い環境で使用する場合や、キーボード、ギター、MP3 プレーヤーなど、一般的にレベルの低い信号を使用する場合に注意が必要です。

バランスケーブル

バランス接続は、信号をシールド/グラウンド線から分離して伝送することで、この問題を解決します。バランスケーブルは、2つの信号線をシールドで囲んでいます。バランス接続は「差動入力」を使用します。つまり、回路は2本の信号線間の電圧差のみにより作用します。両方ともシールドに対する電圧差が同じであれば相殺され、回路はノイズを無視することができます。

一般的に、2つの導線上の信号は互いに対象であると考えられていますが、実際にはそうでない場合もあります。バランス出力の中には、信号を片側だけで駆動し、もう片方をグラウンドに終端して、インピーダンスを駆動側と同じにしているものがあります。

バランス接続というのは、信号の対称性ではなく、両方の信号線のグラウンドへのインピーダンスが正確に等しくなっているということです。これは、一方の側に入ってきたノイズがもう一方の側にも等しく入り、相殺されるという考え方です。さらに高性能のバランスケーブルでは、2本の信号線がツイストされていて、静電ノイズや電磁ノイズが相殺されます。
そのため、バランスケーブルは、15~30 メートルの長さのものもあります。バランス信号用に設計された標準的なバランスコネクターは、XLRとTRS(チップ・リング・スリーブ)です。

Tech Corner

デイジーチェーン接続できるパワードスピーカーは何台ですか?

多くのAVレンタルまたは固定設備音響システムでは、同じオーディオコンテンツを再生する多数のスピーカーのセットアップを必要とする場合があります。これを実現する最も簡単な方法は、多数のパワードスピーカーをデイジーチェーン接続することです。

QSCパワードスピーカーは、2種類の外部出力を備えています。QSC K.2、KW、およびKLAシリーズは、スルー(パラレル)出力を備えています。入力端子の近くにある出力端子で、矢印で示されています。これらのラインレベル出力から、それぞれ次のパワードスピーカーの入力に配線します。このとき送られる信号は入力されたものと同じ信号であるため、元のスピーカー側で設定されたゲイン調整の影響を受けません。これをプリゲインと呼びます。

注:KLAシリーズには出力が1つあり、単に「ライン出力」とラベル付けされていますが、実際にはプリゲインの「スルー」出力です。

2つ目のタイプとして「ミックス」出力(古いKおよびKWモデルでは「ライン出力/ポストゲイン」)があります。このラインレベル出力は、すべての入力チャンネル(A、B、C)のポストゲインミックスを生成します。3つのチャンネルのいずれかのゲインを調整すると、Mix Out信号は影響を受けますが、DSP処理は行われません。QSC K.2、KWおよびCPシリーズは、このミックス出力を備えています。

妥協のない音質を維持しながら、安全にデイジーチェーン接続できるパワードスピーカーの数をチェックしてみましょう。

■スルー出力
プリゲイン「スルー」出力を使用して、大量のスピーカーをデイジーチェーン接続できます。最終的に数十ユニットを接続すると、ケーブルの長さに応じて、回線レベルの信号損失が発生します。 注:CPシリーズは「スルー」出力ではなく、「ミックス」出力のみを備えています。

■ミックス出力
ポストゲインミックス出力では、ゲイン回路を通るために常に小さなノイズが追加され、このノイズはデイジーチェーン接続されたスピーカーを追加するたびに増大します。ミックス出力を使用する場合、デイジーチェーン接続は最大4台までにすることをお勧めします。CPシリーズにはミックス出力しかないため4台までとなります。

■使用例
一般的な使用方法として、チェーン内にある最初のスピーカーだけミックス出力を使用する「ミキサー」として、それ以降はスルー出力を使用して、複数スピーカーをデイジーチェーン接続します。この方法はミックス出力を1つだけしか使用していないため、一番安全であり、スルー出力を使用して数十台のユニットをデイジーチェーン接続できます。

Tech Corner

CPシリーズの優秀なプリセット機能

パワードスピーカーCP8とCP12は、ラインレベル専用の入力A、マイクレベルとラインレベル用の入力Bの2つの入力を装備。入力BにはMIC BOOSTと呼ばれる機能があり、このボタンを押すと、MICレベル(+25 dB)入力になります。

そして、各用途に最適な6つの異なるボイシング・プリセットがあり、このプリセットは基本的に入力Aと入力Bの両方に効果を与えますが、例外もあります。

DanceまたはDance Ext Subプリセットを選択し、MIC BOOSTがオンのとき、入力BはSpeechプリセットに変わります。これにより、Danceサウンドの中でも、高品質で輪郭のはっきりとした音声を提供することができます。

また、Speechプリセットを選択すると、入力Aはライブ音源用のDefaultプリセット、入力BはSpeechプリセットになり、明瞭さと安定感のあるマイクの音(入力B)とナチュラルな音源のサウンド(入力A)を両立させることができます。

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Q&A

CPというのは何を意味していますか?
Compact Poweredの略で、その名の通り、コンパクトなパワードスピーカーです。
CPシリーズの2モデルについて教えてください?
CP12とCP8の2モデルをラインアップしています。CPシリーズは超コンパクト、高性能そしてシンプルなユーザーインターフェースを特徴としています。CP12は12インチスピーカーを搭載しながらも筐体は通常の10インチパワードスピーカーと同等のサイズに抑えています。CP8は8インチスピーカーを搭載。8インチスピーカーとしては十分な性能を発揮し、サイズが小さく、軽く運びやすいのが特徴です。
CPシリーズはKシリーズやK2シリーズと比較して性能はどうですか?
QSCのスピーカーは全シリーズにおいて高い音響性能レベルを保っています。CPシリーズにおいても同様です。KシリーズやK2シリーズと比較しても遜色ない音響性能を発揮します。
プリセットはどのように使用するのですか?
用途別にスピーカーの音質を設定することができます。6種類のプリセットが用意されています。
Default
工場出荷時に設定されている標準ボイスです。ライブ、プログラムソース、各種楽器に使用できます。
Default Ext Sub
標準ボイスに、80Hzハイパスフィルターを加え、KS112のようなサブウーハーと一緒に使用することができます。
Dance
低域を強調し、中高域を明瞭にします。ポップミュージックやエレクトロニックミュージックなどのプログラムソースの再生に最適です。
Dance Ext Sub
Danceのボイスに、80Hzハイパスフィルターを加え、KS112のようなサブウーハーと一緒に使用することができます。
Floor Monitor
フロアモニターとして使用するとき、全音域に対してバランスの取れたサウンドを鳴らし、ライブでマイクがスピーカーに近い場合でも安定したサウンドが得られます。
Speech
ハンドマイクやヘッドセットマイクの使用時でも明瞭な音が得られます。(チャンネルBのみ)
Ext Subを使用しているときのクロスオーバー設定はどうなりますか?
80Hzです。
チャンネルBにあるMic Boostボタンの目的は何ですか?
このボタンを押すと+25dBブーストが加えられ、黄色LEDが点灯し、Mic Boostがかかったことを示します。低い音量レベルのマイクやオーディオソースなどに使用できます。
CPシリーズにはポールマウント用ソケットはいくつありますか?
スピーカーの底面にストレートマウント用が1つあります。
スピーカーを連結して使用するには?
オーディオソースを最初のスピーカーにあるチャンネルA、B、Cのどれかに接続し、Mix Outから次のスピーカーのチャンネルA端子に接続します。そのスピーカーのMix Outから同様にさらに次のスピーカーに接続し、これを繰り返します。システムのノイズレベルを低く抑えるため、推奨されるスピーカー接続数は最大4台です。
CPシリーズはBluetooth通信に対応していますか?
いいえ、対応していません。
搭載されているミニフォン端子はステレオ接続ですか?
いいえ、モノラルです。ステレオソースを繋ぐことはできますが、出力はモノラルになります。
アンプパネルに冷却ファンが見あたりませんが、CPシリーズは自然冷却を採用しているのでしょうか?
搭載しているアンプモジュールは効率が良いため、冷却用のファンを必要としません。
ギターやベースなどHi-Zインピーダンスの楽器を接続することはできますか?
CPシリーズにはHi-Z専用入力端子はありません。接続する場合、パッシブDIボックスを利用することを推奨します。
CPシリーズは壁やトラスなどに固定できますか?
オプションのブラケットを使用して水平、または垂直に固定できます。
CPシリーズはKシリーズ、K.2シリーズ、KWシリーズなどとミックス、マッチングできますか?
異なるスピーカーを使用して同じリスニングエリアをカバーすることは避けたほうがよいでしょう。複数のスピーカーを使い、より広い可聴範囲を狙うなら、各スピーカーのリスニングエリアがオーバーラップしないように間隔を置いて水平に配置するとよいでしょう。この場合でも、全て同じスピーカーを使用することを推奨します。しかし、例えばK.2をメインに使用して、CPシリーズのスピーカーをモニター用途に使用するのは全く問題ありません。
15Aブレーカーのコンセントに何台のCPシリーズを接続できますか?
10台まで可能です。高効率クラスDアンプにより消費電力が低く抑えられています。
Limit LEDはどんなときに点灯しますか?
Limit LEDはダイナミックレンジのピークに達したとき点灯、通常レベルに戻ったとき消灯します。LEDが連続的に点灯しているときは、過大なレベル信号からスピーカーを守るため保護回路が働いています。このとき、サウンド品質の劣化が起こる場合があります。
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国内ミュージシャンの商品レビュー①

イベント会場に入り、リハーサルを始めてみるとQSC CP12のそのビジュアルとサウンドのギャップに驚きました。非常にコンパクトな外観にもかかわらず、クリアな音が高音から低音までストレスなく出てくる印象です。細かい表現や、アタックなどの再現も過不足ありません。パワーに関しても、イベントで他のPAシステムを使ったDJタイム直後のライブ(ボーカル、アコギ、ボイスパーカッションの小編成)でも、物足りなさは一切感じませんでした。バックパネルを見てみるとContourで6つのプリセットが用意されています。今回はここをいじることはできませんでしたが、用途に合わせてスピーカーの音質を変えられるのは使い勝手が良いと思います。このサイズのスピーカーでできる事としてはかなり満足のスペックを持っていると感じました。場所も取らないし、思わぬ場所を即席ライブ会場にできる頼もしいアイテムだと思います。

MaL(Breath)

日本のボイスパーカッショニストの草分けであり、ソリスト、リズムプレイヤーとして舞台音楽、CM音楽、Jazz、Pops、Dance音楽等、様々なジャンルのステージでコラボレーションを重ねている。
自らのパートを『Breath(呼吸)』奏者と銘打ち、音楽性、空間表現力という要素を前面に押し出したボイスパーカッションのパフォーマンスを武器に、昨今では国民文化祭オープニングステージや、音楽エンターテインメントチーム「踏音archipelago」など、その活動をさらに広げている。

www.malbreath.com

国内ミュージシャンの商品レビュー②

今回は、知人の結婚式にてQSC CP12(メインスピーカー)、KS212C(サブウーファー)をレンタルしました。150名ほどの来賓者の来る、カジュアルな結婚パーティでした。用途してしてはラウンジライクなDJプレイと、ギター・キーボード・ドラムの3ピースバンドでのジャズライブの余興用でした。カジュアルで上品かつグルーヴィーな雰囲気を求めていたのですが、スピーカーもウーファーも求めていた雰囲気をばっちりと演出してくれ、とても品質が良かったです。特にサブウーファーは低音の輪郭がくっきりと出ていました。当初は必要ないかもしれないとレンタルを迷いましたが、会場全体のグルーヴ感を演出するのに必須だったと終わってみて気付き、レンタルして良かったと思いました。カジュアルで大人数のパーティなどにはもってこいの機材だったので、スピーカーだけでも十分かもしれませんが、いつものパーティに特別感を出したい、プラスアルファで全体のグルーヴ感を引き出したい、という時には特にお勧めのアイテムです。次回もぜひセットでレンタルしたいと思います。

Chilly Source

ABOUT
Chillで気持ち良い音楽をテーマにラジオ配信、楽曲制作、映像制作、アパレル制作、空間プロデュースなどを総合的に行うライフスタイルレーベル。毎週日曜日、YouTubeで22時からDJやゲストアーティストによる様々なChillout musicを配信している。また、アーティストやDJ以外にも、ビデオグラファーやデザイナーなどのクリエイターも所属し、約30名ほどのメンバーがチームで活動をしている。

MESSAGE
Chilly Sourceは皆さんへ、新しいライフスタイルを提案します。レストランやカフェで、いつもよりご飯が美味しく、会話が楽しく、最高にリラックスしている。そこには自然と体にしみこんでく、Chill Out MusicつまりChilly Sourceの音楽が聞こえてくるから。皆さんに最高の音楽をお届けします。ちょっと僕らのChilly Source味見してみませんか?

Home Page:http://chillysourcetokyo.com/
SoundCloud:https://soundcloud.com/chillysource
Facebook:https://www.facebook.com/chillysourcetokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/chillysourcetyo/

国内ミュージシャンの商品レビュー③

QSCのスピーカーはよく使っていて、変なピーク感の無いフラットでナチュラルな印象を持っていたのですが、今回初めて使ったこのモデルCP12も印象は変わらず良かったです。今回は会場も小さな体育館位のスペースに300人程のイベントでしたので若干パワー不足も否めませんでしたが、「キャパmax100人まででデカ目のカフェでドラム無しのパーカッション」とかですと、バッチリかと思います。
上位モデルK.2シリーズになるとパワーは増しますが、DSPの設定等もあり、ちょい専門的になるので、こちらですと予めプリセットされたツマミをカチカチ回して「いいな」と思ったとこで止めればよいのであまり機材に詳しく無い方でもオススメです。

このシリーズに初めてサブウーファーKS212Cを入れてオペしてみましたが、歌、ピアノやアコギのツヤ感が、あると無いとでは全く違います。また指向性を持たせているとの事ですが、ステージ上への回り込みが本当に少ないのには驚きました。
これにより、ステージ上の演奏者はスッキリとモニターする事が出来ます。
アコギも低音がハウったりしにくいですし。ベース&ドラムがいるバンド編成ですと必須なものだとは思いますが、今回のようにギター&パーカッションのような編成でも表現の幅が広がり、一台導入する事でワンランク上のサウンドになるように感じます。

石本 大介

高校よりギターを始め、ヘヴィメタル一本槍。徐々にブルースやジャズに目覚め、大学在学中から渋谷エッグマンなどへの出演を中心に本格的に音楽活動を始める。2005年に自身のユニットにて住友紀人氏プロデュースによるアルバムをリリース。2007年頃から作編曲家としての活動を始める。「UTAGE」「CDTV」他、CM、ドラマ、映画の音楽制作に関わる。また都内ライブハウス等での音響エンジニアやイベントの開催運営など様々な分野にて活動中。studio SOUKOオーナー。

国内ミュージシャンの商品レビュー④

今回QSC/CP12を、モニター用として使用した感想ですが、まずQSCの特徴として、偏ったピーク感等がないので超短時間でビシっと音が決まります。 というかほぼ何も要らないか、若干のローカットをかけるだけでほとんどの場合大丈夫だと思われます。そしてモニター用であるならば恐らくどんな大きな会場であろうとも問題ないと思われる程の押し出し感、音圧感があるので、余裕を持ってモニター出来ます。結果ハウリング対策にもなります。この値段、コンパクトさ、軽さを考えると裏方だけでなくミュージシャン(特にキーボーティスト)が一つ持っておけば、PAに依存しない自分専用のモニターやミニライブなど色々と重宝すると思います。アコギアンプにも良さそうですね・・・LA辺りのギタリストみたいにアコギアンプとして自分の好きな音を作りそれをマイクで拾ってもらう、なんて使い方もオシャレだと思います。

石本 大介

高校よりギターを始め、ヘヴィメタル一本槍。徐々にブルースやジャズに目覚め、大学在学中から渋谷エッグマンなどへの出演を中心に本格的に音楽活動を始める。2005年に自身のユニットにて住友紀人氏プロデュースによるアルバムをリリース。2007年頃から作編曲家としての活動を始める。「UTAGE」「CDTV」他、CM、ドラマ、映画の音楽制作に関わる。また都内ライブハウス等での音響エンジニアやイベントの開催運営など様々な分野にて活動中。studio SOUKOオーナー。

国内ミュージシャンの商品レビュー⑤

カホンに座り、アコースティック編成での演奏でフロアモニターとして使用。音の解像度が高く、とてもクリアに各楽器のモニターが可能でした。はっきりとした音ではあるものの耳につく感じはありませんでした。耳に対してのスピーカーの角度もちょうど良く、モニター位置も決定しやすかったです。

大塚 雄士 (Zildjianエンドーサー)

幼い頃から父親が家で流すジャズやポップスを聴いて育ち、 中学生の頃に出会ったMr.Childrenの影響でギター、ドラムを始める。
その後の学生生活の中で様々な楽器に触れるうちに「打楽器こそ自分にとって最適な表現方法」であると感じ、本格的に音楽家としての道を志す。
「歌に寄り添い、歌を生かす演奏」を信条に、ジャンルや奏法に縛られない自由なプレイスタイルで数多くのアーティストのライブやレコーディングに参加する。
近年は音楽家として培ってきたリズム感、音楽家としての視点を活かし、ミュージックビデオの撮影、編集なども行っている。

https://www.otsuka-yushi.net/

海外レビュー

モントリオールMusicopratikリハーサルスタジオ、QSC CPシリーズを採用

2019/12/17 FOHスタッフニュース


モントリオールのMusicopratikリハーサル・スタジオには、5つのリハーサルルームとレコーディング・スタジオがあります。今回、これらの音響設備をQSC CP12コンパクトスピーカーにアップグレードしました。

「もちろん市内にはこの場所以外にもスタジオがあります。私達は高品質の機材を揃えることにより、より良い評価を得て、多くの人に選ばれる存在になりたいと思っています。」共同オーナーであるPatrick Mainville氏がコメントしています。

高い品質を追求するために、Musicopratikはリハーサルルームにある全てのメインスピーカー、モニタースピーカーをQSC CP12に更新しました。4.6mx4.6mから6mx7mの広さがある5つのリハーサルルーム。準備室を備えたレコーディング・スタジオもあり、この全ての部屋にCP12が設置されました。「2005年にスタジオを始めてから、QSC以外のステージモニターを使ってきました。しかしながら、今回、アップグレードするにあたり、他のどのスピーカーよりも優れたサウンドを持つQSCに決めました。」Mainville氏はCPシリーズについて熟知しています。高いSPLでもクリーンなサウンドを出力する1000WクラスDパワーアンプ、様々な用途に使用でき、操作が簡単なEQプリセット、最高のサウンドクオリティを実現するIntrinsic Correction機能を持つ高度なDSPなど。しかしCP12を選んだ理由は、こうした特定の機能によるものではなく、バンドが持つありがちな問題を解決できたことです。「以前のスピーカーでは、シンガーがバンドの中で自分自身の歌声がよく聞こえないという問題がありました」。しかし、CP12を導入して以来、シンガーから「以前よりはっきりと聞こえるようになった」という多くのコメントをもらいました。

またMainville氏はノイズが少なく、音が明瞭なことも特筆できるとコメントしています。「最近、最大手と思われる有名ブランドのモニタースピーカーを導入しました。ホワイトノイズがひどくてね。代理店の人は、おそらくこちらの電源に問題があると言っていました。ところが、QSCに交換してから、ノイズがずっと少なくなりました。電源については何もしていません」。

現在まで、MusicopratikはCP12を26台購入し、今後さらに増える予定です。また、小規模ながら音響機器レンタルも始めました。CP12はとてもコンパクトで軽量、デザインも良く、レンタルビジネスにもぴったりです。

QSCに決めたのは、レンタル用途とスタジオ使用、両方にとって重要な要素である、丈夫で信頼性が高いという評判からです。毎月およそ2000人の顧客が店に訪れます。ここは、検討している製品の耐久性を知りたいとき、理想的なテスト場所といえるでしょう。アンプやスピーカーは常に週、30~50時間、音を出している状態です。過去に問題が起こったことはなく、QSCが3年保証を提供できるのは、製品の良さの背景に、彼らの品質に対する真摯な姿勢があるからだと思いました。

コストパフォーマンスもMusicopratikにとって大切な要素でした。高い品質には少しくらいコストをかけてても良いと思っていますが、CP12はサウンドに優れ、しかも価格はお手頃。何もストレスを感じることなく聴くことができます。

Rentex社が音響機器レンタル機種にQSC CPシリーズを追加

2019/11/04 マサチューセッツ州CANTON

全米の主な大都市に拠点を持つ1980年創業のRentex社は米国でユーザーから最も信頼されている最大の音響機器レンタル会社です。音響機器レンタル、ステージ、ライブイベントなどの会社に音響機器を供給し、コントラクターやイベントプロデューサーがクライアントのあらゆる要求に応えることができるようにパートナーシップを結び、発展してきました。その実現のため、Rentex社は細部までメンテナンスが行き届いた機材を大量に揃えています。最近QSC CPシリーズCP12が加わり、その品揃えは、さらに充実したものとなっています。
「クライアントへ豊富な選択肢を用意するために、膨大な在庫を維持しています」。テクノロジー担当ディレクター、Ken Carmichael氏がコメントしています。「国内どこでも直ぐに機材を届けることができます。返却されれば、クリーニングと検査を行い、確かに新品と同じ状態になっているかを確認します。この高いサービスレベルを維持するためにQSCは大きなアドバンテージを持っていると思います。

Rentex社にとってCP12が魅力的だったのはサウンド・クオリティーの高さです。セールスディレクターのRob Garbey氏。「CP12の前は、他社のコンパクト12インチ2wayアクティブスピーカーをレンタル品として出していましたが、CP12が持つクリーンな1000WクラスDアンプパワーとIntrinsic Correction™を搭載した先進のDSPにより、聴き慣れている他のモデルと比較しても音楽性に優れているという見解を持ちました。」
レンタルビジネスでは、機材はほぼ4つの状態(移動、セットアップ、待機、使用中)にあります。全てが順調に進むことにより、待機時間が減り、利益が向上します。過去のQSC製品の実績からCP12は素晴らしいサウンドと共に耐久性に優れている確信があるため、安心してビジネスに使用することができます。

「QSCのK10は長年使用してきましたが、とても信頼性が高く、頑丈です」。Garvey氏。「新しいCPシリーズが信頼されているのは、QSCがずっと前からその品質基準を守ってきたからです。」

また、機材の輸送コストにも注意を払う必要があります。CP12の重量はわずか13.7kg、これもRentex社が購入することを決めた大きな理由です。「スピーカー重量は、輸送にかかるコストになります」。「CPシリーズは他社のスピーカーと比べてとても軽量化されていて、5kg程度軽くなっています。この点でも、我々の利益に貢献しています。

収益について考えれば、品質、信頼性、性能が向上しても、それが導入コストを押し上げるなら、Rentex社の経理部は喜びません。「CPシリーズは他のブランドよりも200ドル以上低価格でした。これが最後の一押しです」。性能が良くて低価格ということはこのビジネスではあり得ないことですが、CP12は例外です。」

QSC CPシリーズスピーカー

By Steve Savanyu

優れた音質、耐久性、使いやすさを持つQSCパワードスピーカーは、ミュージシャン、パフォーマンス・グループ、DJ、機材レンタル会社、音響設備にとって最高の選択でしょう。新しいCPシリーズは、お求めやすい価格でQSCが誇るオーディオ・クオリティーを提供します。
ほとんどのユーザーにとって必要のない機能は省きつつ、パワードスピーカーの持つ柔軟性とオーディオ性能を実現します。CP12は12インチウーファー搭載、小型のCP8は8インチウーファー搭載。両モデルともにクラスD、1000Wアンプにより、LFドライバーに800W、HFドライバーに200Wのパワーを提供し、CP12は水平75度、CP8は水平90度のカバレージを持っています。
エンクロージャーは丈夫なポリプロピレン製。QSCの従来モデルよりも小型軽量化を実現しています。また、傾斜面を使用してフロアモニターとしても使用可能です。
底面にはポールマウント・ソケットがあり、持ち運びに便利なハンドルが付いています。重量はCP12が13.7kg、CP8が9.5kgとなっています。
18ゲージ・スチール・フロントグリルがスピーカーを保護。他のQSCのスピーカーと違ってグリルの裏にフォームが貼られてない為、飲み物をこぼしたり、屋外でフロアモニターとして使用した場合の雨が気になります。(QSCはオプションとして屋外用カバーを用意しています。)
リアパネルには、コントロールつまみや入出力端子、電源コネクター、電源スイッチ、電源LED、リミッターLEDがあり、誤操作を防ぐため表面より奥に配置されます。
両モデルとも3種類の入力端子が用意され、入力Aと入力Bはライン/楽器用XLRフォン・コンボ端子、ゲインつまみと信号モニター用LEDがあり、入力Bはスイッチによりマイクとライン入力を切り替えることができます。入力Cは入力Aとミックスされ、ミックス信号はAのゲインつまみによりコントロール。入力Cの信号をミュージック・プレーヤー側のコントロールにより、A、B、C、3つの信号をミックスすることもできます。
ミックスしたライン信号を他のスピーカーに送るためにスルー出力端子(XLR)が用意されています。「CONTOUR」スイッチにより、ライブでよく使用されるDSPのプリセットを選択可能です。プリセット名は分かりやすく表記されていて、用途に合わせたプリセットが選択できます。DEFAULTはフラットなEQ特性を持ち、スタンドアロン、フルレンジ用に調整されています。Ext SUBはCPシリーズをサブウーファーと併用するときに、低域をカットするために使用。DANCEはDJの多くが好む魅惑的なドンシャリ・サウンドを実現。サブウーファーを使用する場合、DANCE EXT SUBにセットします。FLOOR MONITORはDANCEと反対にボーカルを引き出すため、中域を強調。SPEECHはスピーチに最適な音質にするため、低域と高域を抑えます。モードスイッチを切り替えるときは、大きいノイズが出るのを防ぐため、ミュートされます。
今回、CP12ペアとCP8ペアを評価用に受け取りました。最初に気が付いたことは、「包装がしっかりしているな」ということです。QSCがこの点を重視しているのは、さすがだと思いました。包装がしっかりしているので、納品段階での破損を防いでいます。
まず、受け取ったスピーカーを部屋にセットアップして好みのトラックを流してみました。最初、ミュージック・プレーヤーを小型ミキサーのライン出力経由で、Cに直接接続。両モデルともにサウンドはクリアで明瞭、期待以上にしっかりとした低音です。特にコンパクトで軽量なCP8のサウンドは豊かで印象的でした。
次にCONTOURスイッチを使っていろいろなプリセットを試聴。予想通りDEFAULTが一番満足できるバランスでした。
次に、QSCのサブウーファー(K-Sub)を両モデルに接続してみました。これも期待通り明瞭な低音と音圧です。参考までに上位機種であるKシリーズのスピーカーとも比較してみました。Kシリーズのほうがよりスムーズなサウンドが得られるのは認めざるを得ませんが、価格はおよそ2倍になります。多くのユーザーは、新しいCPシリーズの方がコストパフォーマンスが良いと判断するでしょう。

ドイツにおける評価テスト

ドイツで開催されたGerman Musik Festivalにおいて、K-SubとQSC TouchMix16ミキサーと共にCPの実演評価を行いました。ボーカルとソロを伴った伝統的なドイツスタイルのブラスバンドの演奏です。会場はおよそ400人収容可能なGerman cultural centerを使用し、メインPAとして、K-Subの上にCP12をポールマウントして、CONTOURコントロールをEXT SUBに設定。サウンドは音圧が大きくクリアで、部屋の奥まで十分広がっていました。
周りが混雑してきたとき、時々、最大限までボリュームを上げることもありました。夜になって、フェスティバルの終わり頃、運営の人から「今までで最高のサウンドだったよ。来年もお願いしますよ。フル編成のドイツのブラスバンドが定番の「Highway to Hell」や「Don’t Stop Believing」を演奏するのをぜひ聴きに来てください。」と声をかけられました。
CP8はフロアモニターとして使用され、CONTOURスイッチをFLOOR MONITORにセット。サウンドは輝きがありパンチが効いていました。自分の声をはっきりと聴くことができ、ボーカリストなら誰でもきっと満足するでしょう。軽量な本体は移動が容易。傾斜を利用してステージモニターとして設置も簡単。MIX OUT端子を使用してモニターの連結も問題なくできます。

Bistroにて

スタジオで時々小さなステージ、照明などをジャズバーみたいにセットアップして、ジャズのレコーディング・パーティを行います。今回はCP8をフロント・オブ・ハウスPAとして使用してみました。CONTOURスイッチはDEFAULTにセット。驚くようなサウンドが得られました。小さいボックスなのにしっかりとした低域、クリアなミッド・ハイ。広い部屋ならこれをメインPAとして使用しませんが、この用途なら理想的なスピーカーだと思います。

結論

堅実でしっかりとした素晴らしいサウンドを手頃な価格で得ようとするパフォーマーにとってQSCは最高の選択です。CPシリーズは簡単にセットアップできるように設計されたスピーカーです。多数の機能を盛り込むのではなく、オーディオ性能を追求し、お求めやすい価格を実現。しかも使いやすさも考えてあります。柔軟性の高い入力端子、ミキシング機能を持つCPシリーズは、コンパクトで優れたサウンドを持つスピーカーを求めているシンガーソングライターやソロアーティストにとって最適な選択と言えます。

また、機材レンタルビジネスにも理想的。ラップトップとマイクを組み合わせて複数のロケーションを結んで行う会議用システムなどに使用可能です。CP8は小型ながら音楽再生でもしっかりとした低域が得られ、単純に音楽プレーヤーを繋いでレベルを調整するだけで良いサウンドを楽しめます。DJや小規模バンドには、ゆとりのあるパワーと明瞭さが重宝されるでしょう。さらに低音が必要なら、QSCのサブウーファーを追加すれば良いのです。

最後に、こんな話があります。この評価の間に、地元のバンドで演奏している友人が訪ねてきて、CP12を聴いていきました。その後、すぐに自分のバンド用にCP12ペアを買いに行ったそうです。

コンパクトPA QSC CPシリーズ

By Production Partner Magazine

2019/03

QSC CPシリーズはサブウーファーとパワードスピーカー2モデルから構成されています。最新のDSPテクノロジーを使用し、小型ながら素晴らしいサウンドを提供します。

当初、大出力PAアンプメーカーとして知られていたQSCは、その後ライブサウンド全体を包括するメーカーとして発展してきました。今日では、ライブ、映画館、各種設備などで使用される機材とシステムを提供しています。ライブサウンド分野では、DSP搭載のデジタルミキサー、パワーアンプ、コンパクトスピーカーからミッドサイズ・ラインアレイまで製造販売しています。固定設備用ミキサーMP-MシリーズはBGMとアナウンス用に設計され、店舗やレストランに使用されています。大規模システム向けには、世界中で知られているQ-SYSシステムを提供しています。Q-SYS Core Processorはアナウンスシステム、スピーカー、パワーアンプ、コントロール・インターフェース、カメラ等を統合し、スタジアム用オーディオ・ビジュアルシステム、カンファレンス・センターなどを構築することができます。今回パワードスピーカーCPシリーズにCP8、サブウーファーにKS112が追加されました。CPシリーズはこれによりCP12とCP8の2機種になりました。両モデル共に、サブウーファーKS112、またはKS212Cと組み合わせて使用できます。頑丈なポリプロピレン製の上面には持ち運びに便利なハンドル、底面にはポールマウント用ソケットがあり、吊り下げのためにオプションのヨークマウント用金具が使用できます。また、搬送用トートバッグ、屋外用カバーも用意されています。8インチ、または12インチ・ウーファー、1.4インチ・ツィーターから構成され、クロスオーバー周波数2.2kHzとなっています。2つのモデルの違いはツィーターのカバレージです。CP8は90度x90度、CP12は75度x75度となっています。用途としては、小規模PAシステムなどですが、DJモニター、またはフロアモニターとしても使用できます。フロアモニターとして使用するために、キャビネットに傾斜がついていて、専用のDSPプリセットが用意されています。

QSC CP8コンパクトパワードスピーカー

CP8は非常にコンパクトなスピーカーで、片手で簡単に運ぶことができ、設置も簡単です。フロントグリルを外すと、ウーファー、ツィーターとポートノイズを回避する大きいバスレフポートがあります。
リアパネルには、電源コネクターとON/OFFスイッチの他に3つの入力を持った一種の小型ミキサーがあり、XLR/TRSコンボ端子による2つの入力をミックスすることができます。入力Bは楽器、またはマイク用、+25dBのマイクブーストボタンを搭載しています。入力Cはステレオミニ端子。スマートフォンなどの音源とマイクからのスピーチを簡単にミックスできます。全ての入力をミックスした信号をXLR出力端子から他のスピーカーや他の機材へ送ることができます。
DSPプリセットは、Default(サブウーファー有/無)、Dance(サブウーファー有/無)、Floor Monitor、Speechの6種類からつまみで選択します。

QSC KS112アクティブ・サブウーファー

CP8ペアと共に使用するサブウーファーとしてKS112をラインアップしています。
クラスD、2000Wアンプを搭載。ディスプレイやつまみ類を保護するために表面より奥に配置、さらにガイドレールが搬送時のダメージから確実に守ります。2つの入力とスルー出力。2つの入力信号は内部でミックスされます。クロスオーバーポイント、ディレイ、その他設定はディスプレイ、各ボタン、つまみを使用して行うことができます。KS112にはハイパスフィルターが用意されていません。信号はフルレンジ・スピーカー側でフィルターをかけます。80Hz/100Hz、どちらのクロスオーバー周波数を使用するかは取扱説明書を参照してください。CP8の場合、80Hzにセットします。
図1と図2にKS112を単独で使用したときとCP8と組み合わせて使用したときの周波数特性を表します。CP8はクロスオーバー付近で良い特性を示してします。低域のカットオフ周波数は40Hz近辺です。50Hzと100Hzの間で強調されていて、これはおそらく意図的に2-3dB増やし、低域を歪ませることなく能力を発揮できるようにしたためだと思われます。

図1
図1
図2
図2

新しいKSシリーズKS212Cは、KS112よりキャビネットが240mm広くなっています。2つの12インチウーファーを、2つの独立したパワーアンプにより駆動し、低域に指向性を持たせています。

Directivity Matched Transition(DMT)

QSC独自の技術であるDMTは、音の拡散において、ピンチング(音量の減少)を起こすことなく指向性を保ちます。CPシリーズはこの技術を有効に使っています。CP8のカバレージは90度、CP12は75度です。12インチ・ウーファーは8インチより密度の高いサウンドを出力することから、同じクロスオーバー・ポイントでスムーズなトランジェントを実現するには、さらに高い音圧のツィーターが必要となります。図6は8インチ・ウーファーとカバレージ90度ツィーターがうまく協調している様子を表しています。このグラフは水平方向の音の広がりを表しているため、クロスオーバー周波数2.2kHzはこのグラフから見えません。-6dBにおいて(グラフのオレンジから黄色の境目)、平均カバレージ角は1kHz以上でおよそ100度です。これはデーターシートにある公式なカバレージ角90度より広くなっています。

図5
図5
図6
図6

スピーカーユニットが上下に配置されているマルチウエイ・システムの場合、水平方向の音の広がりに対しては特に問題ありませんが、垂直方向の音の広がりには少しやっかいなことが起こります。スピーカーの指向性に対する補正に加えて、クロスオーバー領域でのサミングに対する角度に依存したディレイが影響するからです。多くのスピーカーは、これが原因となって、クロスオーバー・ポイント近辺のわりと広い周波数領域において、指向性によるピンチング(音量の減少)の問題を引き起こします。一般に鋭い分離カーブとリニアな位相特性はこの種の望ましくない影響を最小限にすることができます。QSCがCP8にどのタイプのフィルターを使用したのかは分かりません。見つけ出すには多くの時間とテストが必要でしょう。図7の垂直方向の音の広がりを見ると、指向性の問題はなく、ほぼ完璧に見えます。クロスオーバー周波数あたりに狭いピンチ効果が見られますが、その他は水平方向と同じようにスムーズな特性を示しています。ウーファーの中心からずれた位置関係とバスレフポートにより600Hz近辺に少し弱い上下対称性が見られます。

図7
図7
図8
図8

最大SPLレベル

指向性に加えてCP8のサイズと価格も驚きです。最大SPLはCP8がどれくらいパワフルかを表しています。サブウーファーなしで最大10%歪ませる加速試験により、120Hz以上で平均117dB出力することができます。1~3kHzの範囲では、120dBをマークしています。KS112サブウーファーを加えると、低域は50Hzまで拡張し、ここでも120dBをマークしています。これらの性能は小さいCP8とKS112がミニPAシステムとして十分使用できることを表しています。
次の最大SPLテストは、スペクトルを自由に割り当てることができる60種類のサインカーブを使用したマルチトーン手法として一般に知られています。結果を図9、10に示します。

図9
図9
図10
図10

歪みの値をシミュレーションするため、ハーモニックや相互変調歪みなど、実際の入力信号とは無関係に全スペクトラム線が追加されます。ボリュームはトータル歪みがリミットの10%(-20dB)に到達するまで上げることができます。言い換えれば、リミッターがこれ以上、上げられないレベルになるのを防ぎます。CP8は、フルレンジモード、無反響、フルスペース、距離1mの条件で、EIA-426Bを使用し、一般的な音楽のスペクトラムに対してピークレベル122dBを出力します。達成した平均SPLは110dB。KS112サブウーファーと併用して126dBピーク、平均114dBとなっています。メーカーのデーターシートではCP8が124dB、KS112が126dBとなっています。フルレンジ・スピーカーとサブウーファーの組み合わせでは詳細な情報は与えられていません。今回、我々が行ったテストはデーターシートの値の有効性を証明するものとなりました。

結論

今回のリスニングテストでは、CP8を無反響ルームに設置しました。大音量にもかかわらず、締まりがあり、音質も素晴らしいです。あえて問題点を挙げるとすれば、サブウーファーを併用したとき、CP8の低音が前に出すぎてしまうことです。しかし、これはEQを使用して容易に修正できます。CPシリーズは、求めやすい価格設定により、少ない予算で数多くのスピーカーを準備することができるでしょう。

QSC CPシリーズ・パワードスピーカー

素晴らしいサウンド、コンパクトサイズ、そして軽量。ミキサーを必要としないサウンドコントロールを搭載。

By Loren Allrin, Church Production Magazine

2019/01/22

パワードスピーカーは、よりパワフルになり、その用途を広げながら、価格はより求めやすくなっています。パワードスピーカーのリーディング・カンパニーであるQSCは、この変化に対して大きな役割を果たしてきました。今回発表したCPシリーズは、性能の向上と低価格化、この両方の流れをさらに推し進めるために開発されました。
CP8とCP12は非常によく似ていて、その違いはキャビネットの大きさとウーファーの大きさ(それぞれ8インチ、12インチ)くらいです。両モデルともに1.4インチツイーターを使用していて、指向角度はCP8は90°、CP12は70°です。両モデルともにコンパクトで軽量、持ち運びもセットアップも簡単です。

様々な利点

大きさや重さ以外、CP8とCP12に使用されている部品は共通です。1000WのクラスDアンプを搭載。800Wはウーファー、200Wでツイーターをドライブします。CPシリーズは、小さいスピーカーは小さい音しか出ないという常識を覆しています。最大SPLは124dB(CP8)、126dB(CP12)。より大型のCP12は50Hz(-6dB)まで、CP8は55Hzまでの低域を再生します。
素晴らしいサウンド、コンパクトなサイズ、軽量、広い用途に対応する入力端子、様々なマウント方式に対応、CPシリーズは様々な利点を持つスピーカーです。
様々な用途とシステム構成に対応するため、いろいろな音質を作ることができるシグナルプロセッシング機能を持つDSPを搭載し、ロータリーノブを使用して選択する方式を取っています。Default、Dance、Floor Monitor、Speechが用意されていて、Default ExtとDance Subでは、80Hzのハイパスフィルターが有効になり、拡張用のサブウーファーが使用できます。完成度の高いサウンドはスピーカーで音色を調整する必要がないため、特定の曲調に合わせたEQプリセットというのは存在しません。背面パネルにあるDanceという表記にとらわれず、フラットなミックスに重低音と高音を強調するプリセットだと考えるほうが良いでしょう。4つのプリセットを試すと、それぞれの効果に驚くと思います。今回、プリセットの表記は無視してCP12はDefault(ハイパスフィルターOFF)に設定し、サブウーファーを追加、CP8はDance(ハイパスフィルターON)に設定してフロアーモニターとして使用しました。Speechはサウンドをフラットにする効果はあまりありませんが、ボーカルに明瞭さを加えることができます。CPシリーズのDSP設定はサウンドの選択幅を広げ、様々な用途に使用できます。

CPシリーズは3つの入力があり、同時に使用可能です。XLR/フォン・コンボが2つ(入力A、B)、3.5mmステレオミニが1つ(入力C)用意されています。入力AとCには共用のゲインノブとシグナルLED。入力Bにはマイク・ブーストボタン(25dB)があります。Speechのプリセットは入力Bのみ有効です。例えば、Danceのセッティングのときに、マイクブーストのスイッチを押すと、入力BはSpeechのプリセットに設定されます。他の設定は3つの入力全てに有効となっています。(DSPによるサウンド・エフェクトはミックス出力には反映されません。)
CPシリーズにはミキサーを不要とする、簡単で便利なサウンド設定機能があります。
様々な用途に対応できることがCPシリーズスピーカーの特長です。簡単で便利なサウンド設定機能があり、ミキサーを必要としません。

  • ボーカルマイク、アコースティックギター、バックミュージックを接続
  • ボーカルマイク、キーボード、ワイヤレスマイクを接続
  • ゲインコントロール付き入力を備えたフロアモニターとして使用

他にもたくさんの用途に対応します。25dBブーストスイッチをONにしても、マイクが口元から離れていたり、か細い声だと、設定によっては十分な音量を得られない可能性があることは、留意してください。

オプションと評価

CPシリーズは様々なマウント方式に対応しています。フロアモニター用に傾斜したエンクロージャー。スタンド、またはサブウーファー(QSC KS112など)のトップにポール・マウントするためのポールソケットがあります。さらにスピーカーを垂直、あるいは水平に吊り下げて角度を調整できるヨーク金具があります。QSCはスピーカー設計に関して長い歴史と経験があり、素晴らしいサウンドを持つスピーカーを開発してきました。CPシリーズはこの伝統を受け継いでいて、私はこの小さなスピーカーから出るサウンドのクオリティーとボリュームに感銘を受けました。もし、QSC社がCPシリーズとセットでサブウーファーを売り込もうとしても、うまくいかないと思います。なぜなら、CPシリーズは単体でも十分な低音が出るため、ほとんどの用途でサブウーファーを必要としません。特にCP8は、「サブウーファーはどこにあるのか?」と他人から尋ねられるかもしれません。
CP8はCP12よりずっと小型にもかかわらず、最大SPLは2dB小さいだけです。十分なレベルの低音があり、広い指向角度90°は小さい部屋での使用やモニタースピーカーでも十分な性能を発揮します。小型のウーファーから出る音の十分な拡散により、広いスイートスポットが得られます。
素晴らしいサウンド、コンパクトなサイズ、軽量、幅広い用途に使用できる入力、様々な設置に対応できるマウントオプションなど、CPシリーズは期待通り、メリットの多いスピーカーです。

QSC CP8パワードスピーカー

QSCがラインナップに低価格帯のモデルを加えて戻ってきました。今回QSCがリリースした製品がどのくらいコストパフォーマンスが高いか、Alex Wilson氏が、詳しく報告してくれます。

By Alex Wilson

スピーカーの性能と大きさはトレードオフの関係にあります。小型スピーカーは十分な音量が得られないし、大音量、クリーンサウンドを求めるなら、多くのコストと運ぶ労力が必要です。
QSCが発表した新しいCPシリーズは、この困難な問題の解決を狙って開発されました。Quilter Sound Companyは1968年にカリフォルニア州で創立以来、洗練されたライブサウンド、劇場用機器、そして音響システムの会社として確固たる地位を築いてきました。最近は、そのブランド力を維持しながら、小型でシンプルな製品の開発にも取り組んでいます。
QSCの創設者であるPat Quilter氏がQSCの取締役会会長として残りながら、彼の名前を冠したブランドを立ち上げているのはとても興味深いです。彼のQuilter Labsは小型の楽器用ソリッドステート高級アンプを作るベンチャー企業です。Quilter氏の高性能設計と伝統の技術を守って作られているため、興味がある方なら一見の価値があります。

十分な低域を持つ高性能スピーカー

話をCPシリーズに戻しましょう。今回8インチ・ウーファーを搭載したモデルを入手しました。これ以外に12インチ・ウーファーを搭載したモデルもあります。8インチモデルを箱から出して最初に気がつくことは質量9.5kgという軽さです。
今回の発表は、ポータブルなスピーカーを買おうとしている人にとって、ぴったりのタイミングです。既に意中の製品を検討中なら尚更でしょう。ポールマウントが可能で、楽器用アンプやステージモニターとしても使用できます。さらにエンクロージャーの傾斜を使って演奏者が聴きやすい角度に設置できます。
また、オプションとしてヨークマウント金具、頻繁に輸送するのであれば専用カバーとバッグも用意されています。
パワーは1000W。十分な低音を響かせ、大音量を繰り返し再生する十分なヘッドルームがあります。CP8のスペックを見ていくと、音圧レベルは124dB SPL、周波数特性47Hz~20kHz、カバレージ角90°となっています。
カタログスペックの先入観にとらわれずに、サウンドだけに注目してもCP8は本当に素晴らしいスピーカーです。QSCは高性能オーディオ機器メーカーとして評判が高く、今回のCP8も例外ではありません。実際、小型ながら低音の響きは素晴らしいものがあります。Contourノブにより、音色の調整も可能です。

「ダンス」、「フロアモニター」、「スピーチ」のプリセットが用意されていて、さらに「デフォルト」、または「ダンスモード」を選択しつつ、サブウーファーを追加するモードがあります。もっと精密なコントロールができるEQを望むユーザーにとっても、このシステムの容易さとわかりやすさには興味を持つでしょう。

とても便利なミキサー機能

CP8の入力はとても充実しています。ライン、マイク/ライン(マイクブースト付き)、3.5mmステレオミニの入力を3つ装備していて、別々にボリュームをコントロールすることができます。また、スピーカー本体だけで3つのチャンネルをミックスすることができます。
iPadからバックミュージックを流し、歌い、楽器を演奏する大道芸人にとってCP8は一台でミキサーの役割も果たす最適なシステムと言えます。セットアップはとても簡単。設置後すぐに使用できます。また、その軽量さから、屋外で活動するミュージシャンにとっても良い選択と言えるでしょう。
さらに、CP8は最も安価なスピーカーとは言えないまでも、コストパフォーマンスは抜群です。QSCは高級機器のメーカーとして有名ながら、CP8は比較的安価に、高品質を提供します。

まとめ

QSC CP8は非常にコンパクトにもかかわらず、優れたサウンドを実現しています。クラスDの 1,000Wアンプにより、軽量なフレームから驚くような音量が得られます。可搬性と音質はスピーカーを購入する際に重要なポイントです。その両方を満足させるとともに、よく考えられた入出力は使いやすく、このクラスではベストのスピーカーと言えます。

注目すべき点

  • 感度124dB SPL、周波数特性47Hz~20kHz
  • 広いカバレージ角:90°
  • ゲインコントロール付き3チャンネル入力
  • 便利なDSPオプションとプリセットスイッチ
  • 小型軽量

利点

  • 小型軽量
  • 広い用途
  • 高いコストパフォーマンス

留意点

EQ設定がプリセットのみのため、細かいコントロールは不可

QSC CPシリーズ ~パワードPAスピーカー~

QSCがエントリークラスに投入した初めてのスピーカー。CPシリーズをさっそくテストしてみました。

QSCは長い間ポータブル・パワードスピーカーの世界で中心的な役割と果たし、そのシステムはパワー、性能、品質において高い評価を得ています。しかし、エントリークラスと言われる領域において、ラインナップがありませんでした。今回リリースされたCP (Compact Powered) シリーズが、そのラインナップの穴を完全に埋めてくれました。CPシリーズをリリースするにあたり、その背景にある開発ポリシーは、低い価格ながら既存のモデルの単純な廉価版にしないということでした。価格は、成功を収めたKシリーズより低く抑えながら、全ての領域にわたり全く異なる設計を行い、キャビネットサイズと形もKシリーズとは全く別のものとなりました。私が知る限り、プロセッシング、アンプ、ドライバーはCPシリーズ独自のものです。

高級品を扱うメーカーがエントリーレベルの製品を売り出すとき、最初に思い浮かぶのは、いつも「この価格で期待できる性能が得られるのか?」「メーカーとして誇れる性能と品質であるか?」です。QSCの機材が安価なエントリークラスだと思っている人はいないでしょう。高い評価を得ているブランドのライブ機材としてCPシリーズを位置づけようとするなら、CPシリーズはその期待に添う要素を数多く持っていると思います。

現在、2つのモデル(CP8とCP12)が既にリリースされています。両モデル共にポリプロピレン製キャビネットを採用、リアパネルに3つの入力端子を持ち、同じパワーアンプを搭載しています。明らかな違いは、ウーファーサイズとスピーカーの大きさと質量、そして最大SPL値です。コンパクトで、縦長のKシリーズに比べるとより正方形に近い印象です。CP12は幅350mm、高さ516mm、小型のCP8は高さ411mmです。質量に関しては、それぞれ13.7kg、9.5kg。持ち運びやすい質量です。見た目より重く感じるのは頑丈に作っているからだと思います。市場にはもう少し軽いスピーカーもありますが、CPシリーズはそれらと比較して、がっしりとして見えます。フロアモニターとしては、質量バランス、傾斜角度もちょうど良く、滑りやすい床の上でもゴム足がついていて安定感を与えます。両モデルには高効率クラスDアンプを搭載。最大出力はウーファーが800W、1.4インチ高域コンプレッション・ドライバーが200Wとなっています。届いた箱を開けて最初にCPスピーカーの外観が気に入りました。特にキャビネット上部にある大型の頑丈なハンドルが好印象です。さらに、CP12には側面に凹みがあり、スタンドやポールにマウントするときに持ち上げて位置合わせをするのに便利です。黒色メタルグリルがキャビネット前面を保護し、叩いても異音はありません。スピーカーの底にあるポールマウント用ソケットを取り外して内部を見てみました。支柱が本体と一体化されているのが分かりました。それに沿ってきれいに貼られた吸音材、存在感のあるドライバーマグネット、整然と配線されたケーブル類が見えました。
感心したのは、スピーカーの空間とアンプの間がパンチ穴のある金属板により仕切られていたことです。これはファンを用いずに冷却の効率を上げるためでしょう。

操作パネル

リアパネルには全ての入出力とコントロールがあります。A、B、C、3つの入力があり、AとBはXLR/TRSコンボ、Cは3.5mmステレオミニ(CDなど外部音源用。内部でモノラルに変換)となっています。他に、チャンネルA、Cレベルコントロール用つまみ、チャンネルBレベルコントロール用つまみがあります。チャンネルBにはマイク信号ブースト用(25dB)ボタンがあり、ワンプッシュでマイクとラインを切りかえることができます。ブーストの状態はLEDにより表示されます。

CPシリーズには様々な用途向けにEQプリセットが用意されていて、ロータリースイッチにより簡単にEQカーブを切りかえることができます。EQを切り替えるとき、システムは一時的にミュートされ、ノイズが発生することはありません。Default、Dance、Floor Monitor、Speechのメニューが用意され、DefaultとDanceにはさらにサブウーファーと同時に使うときの設定があります。プリセットの名前からその用途が容易に想像できるでしょう。マイクブーストを押すとEQに影響があります。Dance、またはDance with subにセットされているとき、入力Bのマイク・ブースト・スイッチをオンにすると、自動的にSpeechと同じEQカーブに切り替え、25dBをゲインに加えます。

Danceにセットしている場合、音源と、マイクを別々に接続するだけで、ミキサーを使わずに最適なEQが得られます。これはDJが喜ぶ機能でしょう。

電源投入

CP8とCP12についての最初の評価を、音楽を流して行いました。そこで受けたこのスピーカーの最初の印象は、「意外性」と「大きいパワー」でした。そのサイズとカタログスペック124/126 dB SPLからは想像できない出力とパンチのあるサウンドが得られました。両モデル共に、音飛びが良い明瞭な高域とそれを際立たせる中域を持っています。CP8には十分な中域があります。そこでトラックのトップエンドを押さえて、バランスを取り、スタジオで居合わせたボーカルとギタリストとセッションしてみました。Danceプリセットにセットすると、低域を少し強調し、狭い部屋にぴったりのサウンドになりました。
このスピーカーの特性が分かってくると、ライブモニターで使ってみたくなり、数日後、実際に使用してみました。

CP12はさらに太く豊かな低域を持ち、アタック感のあるパンチの効いた低域と中域を出力します。Danceプリセットを使用すると、低域はさらに太くなり、中域がスムーズになりました。EQとブーストを組み合わせていろいろ試していたら、チャンネルBのマイクブースト・スイッチを押すと、チャネルAだけで再生していても、少しの間システム全体をミュートすることに気がつきました。

QSCのスピーカーはノイズが少ないという点で評価が高く、待機状態では、ノイズはほとんど発生しません。電源のON/OFF時にも自動ミュートによりノイズはありません。
私のこだわりからですが、ステップ式のツマミは数字に合わせ確実にセットできるのが良いですね。

ライブアクション

CPスピーカーをいくつかのコンサートに持っていき、メインとモニターに使用しました。それぞれ特長に合わせて、CP12はボーカル/ピアノ/管楽器用PAに、CP8はメインボーカルのフロアモニターとして使用しました。システムは180人程度のホールでうまく働き、どの声量でもボーカルの明瞭さは保たれていました。その時のボーカリストもCP8を気に入って、音が大きすぎることもなく、音抜けの良さとクリアさを保っていたと言っていました。

CP12に関しては、さらに大きな野外ステージでフロアモニターとして使用し、素晴らしいサウンドを出力しました。次に、CP8をピットで演奏するバンド用にキーボードアンプ/モニターとして試し、最終的にはオーケストラの中でピアノの音域を拡張するために使用しました。そこでも理想的なサウンドが得られました。エレクトリックピアノが作るような音ではなく、スピーカーからの出力であることを感じさせない、クリーンな中域、引き締まった低域、超低音を強調し過ぎないサウンドになっていました。ギターアンプとしても効果的だと思います。スタジオにぜひ一台欲しいですね。

スタジオに戻って

CPスピーカーを再びスタジオに持ち帰り、返却する前日にボリュームをリミットまで上げてみたり、やれることは全てやりました。リミッターがスムーズに働くのが印象的でした。このスピーカーは技術的に本当にうまく作られていると思います。最大出力を出すために、CP12ペアにサブウーファーをそれぞれ接続して、Default with subプリセットを使用しました。このセットアップだと、パワフルな高域が独特の音質になり、ライブで使わなかったのはもったいなかったなと思いました。

最後のテストとして、CP8とサブウーファーを組み合わせてみる必要がありました。これは期待以上の結果となりました。CP8のみでも、小さいサブウーファー(QSCの製品で一番近いのはKS112でしょうか)と一緒に使えば、ラウンジやバーのような落ち着いた環境にちょうど良いと思いました。

まとめ

CPスピーカーを使ってみて、QSCは狙い通りのスピーカーを作ったと思います。単に「安いスピーカー」としてではなく、Kシリーズより手軽な価格でありながら、特に会場の規模が適切であれば、一般のライブ用途には十分なスピーカーといえます。Kシリーズの安価版というわけではなく、QSCの最新技術を使用した全く新しい製品となっています。高い品質に仕上がったCPシリーズは、人間工学に沿って設計されたコンパクトなパワードスピーカーです。両モデルともにアンプを内蔵し、モニターとして優れた性能を発揮します。将来的に、QSCのKシリーズレベルまで機材の拡張を考えているなら、今すぐCPシリーズを検討してみるのはいかがでしょうか。

QSC CPシリーズ ~コンパクトスピーカーの新製品をレポート~

By Craig Leerman

QSC CPシリーズには8インチ(CP8)と12インチ(CP12)のモデルがあり、両モデル共に1.4インチ・コンプレッション・ドライバー、800W(LF)と200W(HF)を出力するクラスDアンプ、DSPプリセットが搭載されています。
ステージモニター、ポールマウント、ヨークマウント(M8アタッチメント・ポイント)に対応。搬送用バッグ、屋外用カバー、簡単に取り付けできるヨークマウントがオプションとして用意されています。
二つのモデルの違いはウーファーのサイズと指向角度です。CP8は8インチウーファーを搭載し、指向角度90度、周波数特性56Hz~20kHz。CP12は12インチウーファーを搭載し、指向角度75度、周波数特性49Hz~20kHzです。
両モデルともに同じDSP、リアパネルにはゲインコントロール付きライン入力(XLR/TRSフォン・コンボ)、ゲインコントロール付きマイク/ライン入力(XLR/TRSフォン・コンボ)を搭載しています。また、信号レベルを表すLEDインジケーター、マイク/ライン入力にはマイクレベルを選択する為のマイク・ブーストボタン(+25dB)、各種音楽プレイヤー再生用3.5mmステレオミニ端子があります。XLR出力端子からは、他のスピーカーに3チャンネルの入力全てをミックスした信号を送ることができます。
さらにDSPがリミットを検知したことを表示するリミットLEDと電源LEDを搭載し、DSP音質調整用ノブによりプリセットを選択することができます。プリセットとして、Default、EXT Sub、Dance、Dance EXT Sub、Floor Monitor、Speechを用意。電源スイッチとIEC電源コネクターが搭載されています。
エンクロージャーはポリプロピレン製(黒)、18ゲージ・パウダーコーティング・スチールグリルがついています。寸法は、CP12が516 x 350 x 323 mm、重量は13.7kg、CP8が411 x 273 x 256 mm、重量は9.5kg。
成型プラスチックハンドルが上部についていて搬送に便利です

外観と機能

CP8ペアを取り出して最初に気がついたのは、全面カバーのフロントグリルでした。とてもシャープなデザインです。上部にあるプラスチックハンドルは大きく、持ちやすく、大きな手に手袋をしても問題ありません。
一般にポールマウントスピーカーとして12インチや15インチウーファーを搭載したものが好まれますが、私の会社では8インチから10インチウーファーを搭載した小さいモデルが良く使われます。これらは、主にBGMとスピーチを併用する会社のイベントに最適です。美的観点からも、あまり目立たない外観が良いでしょう。
CP8はその小さな外観と軽さから完璧なモデルです。もちろん通常の音楽再生用として十分な重低音を出力し、バンドや低音が効いた音楽をサポートする必要がある場合、サブウーファーを追加することもできます。
テストするため、お気に入りのテストトラックを数曲流しました。リアパネルのツマミ類はわかりやすく、初心者でもマニュアルを読むことなくDSPの働きを理解できるでしょう。
CP8はその小さなボックスからは想像もつかない驚くような低音を響かせ、全体的に明るい音質を持っています。DSPの初期設定はフラット、EXT Subにするとサブウーファーが担当する低域をカットします。QSCは以前に評価したKS212Cデュアル12インチ単一指向性モデルなど、すでに多くのサブウーファーをラインアップしています。
Dance EQにすると、少なくとも私の耳にはドンシャリの周波数特性を持つ音質になり、多くのDJとその観衆が好む低域と高域をブーストしたサウンドになります。このプリセットを使用すると、それほど大きくない音量でも低音を響かせることができます。
Dance EXT Subの設定にすると、低域をカットし、Dance EQパラメーターの特性を残しつつサブウーファーとマッチするようなサウンドになります。Floor Monitor設定にすると、モニタリングに特化した音になり、ステージにモニターを置いたとき起こる低域の応答性を補正します。
最後に、Speech設定はボーカル領域である中高域を強調し、低音が大きくなりすぎないように少しカットします。この設定は自分の声でもうまく働くことを確認しました。しかしDefault設定でも十分に自分の声をうまく出力できました。おそらく、ほとんどの場合、フルレンジ再生をサポートするためDefault設定を使用することになるでしょう。CP12ペアは、12インチウーファーを使用しているため、予想通り低域の存在感があり、高域はCP8と同様のパフォーマンスを聞かせてくれました。

小さいが強力

CP8を現場で試しました。最初は会議室(広さ20mx9m)で行われる、ある企業のイベントでした。スピーカーは三脚に設置、カバレージ角90度に会場が収まるようにステージの左右に置きました。Defaultに設定するだけで、男性発表者の声も女性発表者の声もはっきりと聞こえ、音楽にも十分な低域が得られました。
次に地方の学校で数回行われたシンガーソングライターLizzie Siderのコンサートに機材を持ち込みました。ある時、ミキサーがステージ後ろの、重いビロードカーテンの裏側に置かれたため、PAがまるで聞こえませんでした。そこで、コンソールの隣にキュー・スピーカーとして大きめのCP12を設置し、バランスを調整しました。
別の日は、CP12ペアをステージモニターとして設置しました。Lizzieの隣に立ってサウンドチェックを行い、彼女のギターとボーカル、そして他のトラックがキーボード伴奏を含めてクリアに聞こえるか確認しました。調整が終わると、彼女は音にとても満足していました。このスピーカーは小さいステージで演奏するモニターとしても優れた選択です。特にCP8はとてもコンパクトで、音量も十分です。搬送のときにも荷台のスペースを取りません。

その他

続いて、カジノの大広間で行われたある企業の発表会にCP8を使用しました。再び三脚に取り付けてステージの左右に設置し、100名以上の参加者の席をカバー。女性司会者の声は豊かで明瞭でした。ショーの一環として、クラブで鳴らすようにマイケル・ジャクソンの曲を小型のCP8で響かせました。
最後は、Get Out The Vote(選挙に行こう)集会でした。大規模な設備の中で、CP8はステージ横、ミックスポジション用のキュー・スピーカーとして設置しました。今回もサウンドは素晴らしく、ラッパーのA2が「コンパクトなのにスピーカーの音量と明瞭さが印象的だね」とコメントしていました。
CPシリーズを様々な用途に使用してみて、私は高い評価を与えます。使いやすく、やりたいと思ったこと全てを処理してくれました。ヨークマウント、トラスから吊り下げる、ポールマウントなど柔軟に設置できるのも気に入りました。
企業やレンタル会社としては、様々な用途に使えます。メインスピーカーとしても、会場全体をカバーするためにも、ステージモニターとしても優れています。大道芸人やDJにも気に入られるでしょう。

QSC CP8パワードスピーカー・レビュー

11月9日 By Lewis Noke-Edwards

CP8はQSCによる1000W、2wayスピーカーです。ライブ、クラブ、DJ、ダンスミュージックなど、FOH用スピーカーやライブのシングルモニターとしても使用されています。パーティー会場、ライブステージ、DJイベントにおいて、スムーズでシンプルなモニター・セットアップを実現するプロセッサーも搭載。フルレンジ8インチコーン、1000WクラスDアンプモジュールを内蔵し、同クラスのスペックを持つスピーカーと比べてコンパクトな設計です。また、QSC独自のサウンドコントロール技術により、様々なユーザーの異なる使用環境に合わせてスピーカーをチューニングすることができます。さらにQSCのDirectivity Matched Transition(DMT)を採用し、会場に均一なサウンドを出力します。CP8の外観はブラックに統一され、ライブ会場や演奏者の要求に応えるステージモニターとして優れた性能を発揮します。
CP8は音源のサウンドを忠実に再現。これまでのスピーカーと比べても再現能力が高く、モニタリングに最適です。このサイズのスピーカーは、録音時に部屋で鳴るサウンドを増幅するのに使用したり、再生する際、トラックに高揚感を与え、例えば、マイクで録音したスネア、キック、ギターなど個々の音を生き生きとしたサウンドにします。CP8はこの用途にぴったりです。サウンドは明瞭、搭載されたDSP、チューニング、クロスオーバー・テクノロジーにより不意のフィードバックや不要なサウンドを自然に取り除くことができます。
また、ステージモニターとして使用するにも最適です。ステージにある他の音源に干渉されたり、モニター環境によるフィードバックを作ることなく、個々の演奏者に向けてスイートスポットを提供して、快適な演奏環境を実現できます。
一緒に使用するスピーカーのサイズやユーザーレベルに関わらず、どのスピーカーアレイにも相性が良いスピーカーです。小型、頑丈、軽量で、小規模コンサートやDJイベントに最適。この小型スピーカーは大規模ライブにおいても、創造性が必要とされるプロスタジオにおいても重宝します。搭載されたプロセッサーは、屋外パーティでの簡単なシステムから、プロのスタジオまで、セットアップをサポートしてくれます。設置、マウント、チューニング、操作のあらゆる点において優れたスピーカーです。セットアップで戸惑うことはありません。

海外ブログ

完成した作品に適切なフォーマット

By Christphe Anet (2021年2月10日)

曲を作り、音楽や効果音を録音したり作成する方法はさまざまです。あらゆるオーディオ制作において、最終的に必要な各トラックからミックスダウンを行います。次に、マスタリングにより最終パッケージにまとめます。ここで作品はリリースされ、放送、ダウンロード、ストリーミングされたり、またはCD、DVD、SACDなどのメディアを通じて販売されます。
音楽制作において作品を作り始めるとき、新しい作品をどのように共有するかを考えるのは極めて重要なことであり、そのために曲をどのように効率良く録音するか、最適なフォーマットは何かを決めなければなりません。

デジタル時代の今、多くのオーディオ・ファイル・フォーマットがあり、最高のサウンドクオリティーを持つオーディオ・フォーマットはどれか、ストリーミングにはどれを使うべきか、様々なSNSメディアとストリーミング・プラットフォームでの違いは何か、などを調べる必要があります。インターネットで通信できる容量は増え、以前ほどオーディオファイルを圧縮する必要はありませんが、音楽制作に係わる全ての人がオーディオファイルを圧縮すると、音質は劣化するという認識を持っています。

オーディオ・コーデックとは

オーディオ・コーデックとはデジタル音声データをエンコードまたはデコードできるデバイスまたはコンピュータープログラムを指します。音楽データやストリーミングデータに対してエンコードまたはデコードするアルゴリズムを実行します。

コーデックはデジタルーアナログコンバーター(DAC)とアナログーデジタルコンバーター(ADC)両方の機能を持ち、同時に実行することができます。MP3、Winodows Media Audio(WMA)、Dolby Advancedなどが一般に使用されているコーデックの例です。音をデータへ、データを音へと変換します。

ロスと圧縮

ファイルサイズを圧縮するかしないかを含めて3種類の基本的なコーデック・タイプがあります。
詳細を見ていきましょう。

  • 非圧縮フォーマット

    録音したデータに対して圧縮しないフォーマットです。音は録音されたままの状態を保ちます。

  • 可逆圧縮フォーマット

    音質に対して妥協することなく、データを圧縮、解凍をすることができます。ファイルサイズは最大50%まで圧縮されます。

  • 非可逆圧縮フォーマット

    録音データに対して重要性が低いデータを破棄するように計算を行い、通信負荷の少ない(軽い)データパッケージを作ります。非可逆圧縮は心理音響原理を使用して極めて小さいサイズに変換します。マスキングという心理音響現象から、録音データのいくつかの要素は、「他の要素」によりカバーされ、リスナーは認識できません。音波を細分化して解析するという、このアルゴリズムは「認知コーディング」と呼ばれ、心理音響解析とデータ削減を実行し、その結果、およそ1/10までサイズを縮小できます。しかしながら、そのようなデータ/サイズ削減はコンピューターの処理量を増加させます。可逆圧縮録音データと違って、非可逆録音データは、全てのオーディオ情報を保有していないことから、音質の損失があります。音質がどの程度損なわれるかは、コーデックの性能(使われているアルゴリズムと、どの程度圧縮できるか)に依存します。

よく使用されるオーディオ・フォーマット

DSD(Direct Stream Digital)

ハイレゾリューション非圧縮オーディオ・フォーマットです。通常の16ビット/44.1kHz PCMデータやFLAC、ALACなどの可逆圧縮フォーマットより高音質です。この高品質コーデック(ΔΣ変調を使用、フォーマットは1ビット/2.8224 MHzサンプリングレート)を使用して録音されたデータを再生するのに高性能オーディオコンバーターが必要となります。

PCM(Pulse Code Modulation)

非圧縮オーディオ・フォーマットであり、アナログ信号をデジタルサンプリングします。コンピューター、CD、DVD、デジタル通信、他、デジタルオーディオアプリケーションの標準デジタルオーディオ・フォーマットとなっています。PCMレコーディングでは、増幅されたアナログ音声が一定間隔でサンプリングされ、各サンプルはデジタルステップ内の最も近い値に数値化されます。

WAV(Waveform Audio Format)

非圧縮フォーマット。非常に高いサンプリングレートと解像度を持ち、人の聴覚をカバーします。ファイルエンコードにはPCMデータフォーマットを使用します。非圧縮フォーマットであるため、ストリーミングには向いていません。

BWF(Broadcast Wave Format)

非圧縮フォーマット。WAVオーディオフォーマットを元にしたオーディオ専用のフォーマットです。EBU(European Broadcasting Union)が「放送用オーディオフォーマット」として採用しています。異なる放送環境やコンピュータ・プラットフォームの機器間でもシームレスにデータのやり取りができます。

AIFF(Audio Interchange File Format)

非圧縮フォーマットです。MacとPC両方に対応しています。Appleにより開発され、サウンドはPCMフォーマットと区別がつきません。データサイズが大きいため、使えないことはありませんが、ストリーミングではあまり一般的に利用されていません。

FLAC(Free Lossless Audio Codec)

可逆圧縮形式、オープンソース・オーディオフォーマットです。非常に効率がよい圧縮アルゴリズムであり、元のサイズに対して50~70%以上圧縮されます。高音質で音楽を保存する方法として一般的です。オープンソースのため、多くの機器とプログラム間で互換性があります。

ALAC(Apple Lossess Audio Codec)

可逆圧縮形式。M4Aファイルフォーマットを使用。他の可逆圧縮フォーマットと比較して、ファイルサイズは小さく、主にApple製品で使用されています。

MP3(Moving Picture Experts Group Layer-3 Audio)

非可逆圧縮。最も知られたサウンド・コーデックの1つであり、非可逆圧縮を使用し、非常にコンパクトなオーディオファイルを実現しています。MP3データはWAVデータの1/10にすることができ、固定、あるいは可変ビットレートでエンコードすることができます。固定ビットレートはオーディオファイルと同じ音質を確保できますが、ファイルサイズは大きくなります。可変ビットレートは無音のとき音質を落としてファイルサイズを小さくすることができます。

WMA(Windows Media Audio)

可逆圧縮、非可逆圧縮2種類のバージョンがあり、一般的にはWMAデータは非圧縮フォーマットよりサイズが小さくなります。MP3やFLACデータと同等の有用性があります。

Ogg Vorbis

オープンソース、ライセンス使用料なしの非可逆圧縮オーディオフォーマットです。転送速度を犠牲にせずWEB上でストリーミングが可能です。低ビットレートでも優れたサウンドを提供しつつ、オーディオデータを圧縮し、小さいデータサイズを実現しています。OGA/OGGファイルはMP3より高音質になるようです。

AAC(Advanced Audio Coding)

非可逆圧縮。小さいサウンドデータと非常にスムーズなオンライン・ストリーミングが特徴です。可変、または固定ビットレートで作成することができます。原音とほぼ同じ音質が必要な用途には向いていません。

選択方法

最適なオーディオ・フォーマットの選択方法はその用途により異なります。データ配信、またはメディアへ転送するとき、最適な音質のオーディオフォーマットを選択する必要があります。必要以上の高品質オーディオデータは扱いにくく、編集や共有をするのに不都合です。

  • プロのサウンド・エンジニアやコンテンツ・クリエーターは録音、編集、マスタリングするとき、音質を維持するため、非圧縮、高解像度ファイル・フォーマットを使用します。最終オーディオ・フォーマット作成が終了したら、データは配信しやすい圧縮フォーマットに容易にエクスポート(書き出し)することができます。PCM、WAV、BTF、AIFFなどは非圧縮フォーマットの例です。
  • 非圧縮フォーマットより保管容量が少なく、原音の音質をある程度維持している可逆圧縮オーディオ・フォーマットを選択することもできます。FLAC、WMA、ALAC(M4A)などがこれに該当します。
  • インターネットを通してオーディオ・レコーディングをシェアしたり、ストリーミングを行う必要があるなら、非可逆圧縮コーデックを選択してください。最近その音質が急速に改善してきて、可逆圧縮と非可逆圧縮の差が無くなってきています。MP3フォーマットが最も使われているフォーマットです。様々なビットレートで作成でき、音質とサイズのバランスが取れています。この効率の良いサイズはWeb上でオーディオデータを扱うときの標準フォーマットになりました。他に共通のフォーマットとして、Ogg VorbisとAACがあります。

もう一つアドバイスがあります。ミックスダウンを最終ミックスにエクスポートする必要があるとき、オーディオファイルは、保存メディア(CD、DVD)、放送、ストリーミングなどに最適化され、実現できる最高音質のものを選択してください。

インターネットで使用されるオーディオ

たくさんあるSNSプラットフォームを使用し、インターネットを介してオーディオ・コンテンツをシェアすることにより実現できることは無限にあります。インターネットでコンテンツをアップロードするとき、どのオーディオフォーマットを使うべきか。SNSの世界でよく起こるのは、オーディオとビデオの仕様がしばしば変更されることです。最も多い変更は、SNSメディア・プラットフォームに関連したもので、より楽しめる映像とリスニング体験をユーザーに届けるために、問題を解決するためのものです。
これらの変更全てが進化に追従するための挑戦です。次の表にその現状をまとめました。

SNS
オーディオ・フォーマット1 ビデオ・フォーマット1
Facebook ステレオAACコーデック 128 kbps+ MOV、MP4(H.240圧縮コーデック)
Instagram ステレオAACコーデック 128 kbps+ MP4/MOV(H.240圧縮コーデック)
Twitter モノラル/ステレオAAC-LC
(low complexity)
MP4(web), MOV(モバイル)
Snapchat ステレオPCM/AACコーデック,
最小192 kbps、16/24 bitのみ,
サンプルレート48 kHz
MP4/MOV(H.264圧縮コーデック)
YouTube ステレオMP3 (MP3/WAVコンテナー), PCM (WAV コンテナー),
AAC (MOV コンテナー), FLAC 最小ビットレート(非可逆): 64 kbps
MOV、MPEG4、MP4、AVI、WMV、MPEGPS、FLV、3GPP/WebM
LinkedIn AAC/MPEG4コーデック、<=64 kbps ASF、AVI、FLV、MOV、MPEG-1、MPEG-4、MKV /WebM
Vimeo ステレオAAC-LC (Low Complexity),
320 kbps、48 kHzサンプルレート
H.240, Apple Pro解像度422 (HQ)、H.265 (HEVC)コーデック
ストリーミング・プラットフォーム
オーディオフォーマット2
Spotify ステレオFLAC/WAV. 全てのファイルはWAV (44.1 kHz) に変換され、次のフォーマットにコード変換
Ogg/Vorbis (96、160/320 kbps) – AAC (128/256 kbps) – HE-AACv2 (24 kbps)
Pandora
Premium
AAC+ (32 kbps/64 kbps) MP3 (192 kbps)
Apple Music AAC (256 kbps)
SoundCloud WAV、FLAC、AIFF、ALAC、MP3、AAC、Ogg/Vorbis、MP4、MP2、M4A、3GP、3G2、MJ2、AMR、WMA
推奨: WAV (16 and 24 bits), FLAC, AIFF/ALAC
TIDAL HiFi マスター品質–MQA (Master Quality Authenticated)
44.1 kHz / 16 bits~96 kHz/ 24 bits (192 kHz) 2304~9216 kbps
HiFi – FLAC (44.1 kHz / 16 bits) @1411 kbps
標準 – AAC (320 kbps)

TouchMixミキサーとオーディオ・フォーマット

TouchMixの全モデルは、コンピュターを使用せずに、全入力、ステレオミックスダウンの録音、USBドライブへのダイレクト録音をすることができます。トラックは非圧縮32ビットBWF(Broadcast Wave Format)で作成され、ミキサー上でプレイバック、ミックスダウンに使用されます。または、DAW(Digital Audio Workstation)にオーバーダブとポストプロダクション編集用にインポートできます。
さらに、無料のTouchMix DAW Utility(Windows、Mac用)を使用してTouchMixトラックをDAWに、またDAWからTouchMixに転送することもできます。

結論

インターネットの通信量が増加したのにもかかわらず、非可逆圧縮オーディオファイルは、その成長と共に育った音楽愛好家と音楽制作者の間で数世代に渡り標準になっています。しかし、次の世代においては、非圧縮フォーマットの優れた音質を認識させるべきです。
高音質に関心がある全ての人のために、非圧縮、可逆圧縮オーディオを可能な限り積極的に共有し、最高品質のコーデックを求め、最も高いビットレートを選択し、この分野の技術革新から目を離さないようにすべきです。高音質オーディオ再生を目指すなら、高音質オーディオフォーマットが広く使用されなければ意味がありません。

アクティブ・スピーカーの仕様を理解する

By Christphe Anet (2020年11月9日)

アクティブ・スピーカーの機能と仕様は、様々な角度から説明されており難解です。しかし、仕様に使われている専門用語を理解すれば、購入しようとしているスピーカーが自分の求めるものであるかを確認することができます。パッシブ・スピーカーであれば、最大許容入力(W)は良い音質で安全に音を鳴らすのに、最も重要なパラメーターと言えます。

しかしながら、アクティブ・スピーカーにおいては、考慮しなければならないパラメーターがいくつかあります。これらのパラメーターの意味を明確にし、それらの関係について説明します。具体的には、「ワット(W)は音圧(SPL)とは違う」というような内容です。では、なにが違うのか理由を確認していきましょう。

ドライバー感度の意味

ドライバーとトランスデューサーは、共に電気的なオーディオ信号を音に変換するものです。ドライバーにはいくつか仕様があり、その中の1つが「感度」です。ドライバーの感度とは、電気的な出力とそれにより生成された音の大きさの関係を表すものです。感度は、1W(2.83V@8Ω)のパワーを掛けたときの音圧dB(スピーカーからの距離1m)により表されます。例えば、仕様に87dB(1W/1m)などと掲載されています。
オーディオ業界で作られたこの標準規格により、ドライバーの感度が比較できるのです。
感度が高ければ高いほど、同じ入力パワーで再生したときの音が大きくなります。例えば88dB(1W/1m)が平均で84dB以下は感度が低いと言えます。92dB(1W/1m)クラスの高い感度は、需要が高いです。
ドライバー出力を3dB上げるためには、アンプのパワーを2倍にしなければなりません。6dBなら4倍にする必要があります。感度が88dB(1W/1m)のドライバーなら、91dB(1W/1m)を得るのに2W必要になります。

注意

ドライバーの感度は、ドライバーからの距離とアンプのパワーによって決まる音の大きさであり、音質の優劣には関連性がありません。

ドライバー効率

ドライバー感度と効率は関連性がありますが同じではありません。しかし、技術者以外からは、しばしば同じ意味で使われています。効率はアンプのパワーとドライバー出力の比率であり、パーセンテージ(%)で表されます。感度のほうは、ワット/メーター(W/1m)で表されます。
現実には、ドライバーがアンプのパワーを音に変換するときの効率はあまり良くありません。効率は通常0.1%~2%であり、アンプパワーのほとんどが、ドライバーにおいて機械抵抗、摩擦、熱などで失われ、音となるのは僅かです。

ドライバーの物理的な制限

この点において、メーカーがどうしてできるだけ感度が高いドライバーを作ろうとしないのか。その理由は、十分なレベルの感度を得るには妥協しなければならないことが数多くあるからです。例えば、コーン・ドライバーは感度を上げるために軽くすると柔らかくなり、歪みが起きやすくなります。また、ドライバーレスポンスの不要なピークを避けるために、感度を落とす必要もあります。適切な設計とは、あらゆる妥協点とのバランスの結果です。例えば、2つのパラメーターがドライバーのパワー変換能力に影響します。

熱による制限

過大なパワーはボイスコイルギャップ間で収縮を繰り返し、熱を帯びます。ボイスコイルは巻線コイルからできていて、流れる電流に応じてトランスデューサーのコーンを駆動します。熱は、ボイスコイルの変形や接着剤の軟化、絶縁皮膜の焼損などを起こします。さらに、トランスデューサーは、保護できる限界レベルまで駆動されると感度は通常3dB程度落ちます。この現象は「power compression」と呼ばれています。

機械的な変位

過大な入力はドライバーを大きく振幅させ、設計値を超えて動きます。これによりボイスコイルが規定以上に動いてしまい、元の位置に戻らなくなります。

変位が増えるとどうなりますか?

技術的には「点音源」と呼ばれている位置からの距離が離れていればいるほど、聞こえる音のレベルが下がります。空気を介した音は、距離に応じてエネルギーを失っていきます。一般的なルールは、距離を2倍にすると、サウンドレベルは1/4になります。数学的に表すと、無反射の状態で、点音源からのサウンドレベルは、距離を2倍にすると6dB下がります。この法則は「逆二乗の法則」と呼ばれています。
標準の「逆二乗の法則」で表すと、感度86dB(1W/1m)のドライバーをアンプ出力100Wで駆動するとき、1m離れた点で測るサウンドレベルは106dBです。2mにすると、106dBから100dBに落ちます。4mにすると、さらに6dB下がって94dBになります。

音圧(SPL)とは

音圧は人によって感じ方が違うために、客観的な数値で表現します。音圧レベルとはなにかを理解するために、まず「音圧」の意味を理解する必要があります。
0dB SPLは健康な若い人が1kHzの音を聴くことができる平均的な音圧レベルです。
スピーカーの仕様を見ると、2種類のSPLが記載されています。

  • 最大SPL(Lピーク)
    瞬間的な最大音圧
  • 等価平均SPL
    特定の時間間隔において測定された平均の音圧レベル

さらに、科学的根拠があり、再現性がある値にするために計測値とともに、測定条件の記載義務があります。

アクティブ・スピーカーの仕様

アクティブ・スピーカーシステムは周波数帯域別に割り当てた複数のドライバーから構成されます。それぞれ帯域専用アンプから出力された信号は、アクティブ・クロスオーバーフィルターを通り、低レベルオーディオ信号でも周波数帯域別に分離され、それぞれ帯域専用のドライバーから出力されます。
アクティブ・スピーカーシステムの仕様にはドライバー感度、効率、インピーダンスが表記されていません。なぜなら、アクティブ・スピーカーは包括的なシステムとして設計されていて、メーカーは各パワーアンプとベストマッチする最適なドライバー感度を選択しているからです。このシステムのために問題となる仕様はSPLです。つまり、ある距離において、どのくらい大きい音を再生できるかということです。
これまでの説明から、パワーアンプ出力のみならず、ドライバー感度、効率、インピーダンス、物理的制約が重要な設計要素であることがわかると思います。開発担当者は、目標である仕様(最大SPLと等価平均SPL)を実現するための適切な選択をしています。

結論

アクティブ・スピーカー設計において、同じSPLを技術的に実現するためのパワーアンプとドライバーの組み合わせは無限にあります。低い感度のドライバーは大きいアンプパワーが必要であり、逆もまた同様です。インピーダンスが違うと必要な出力も変わります。
アクティブ・スピーカーにおいて、音に関連した最も重要な仕様はSPLです。最後に、アクティブ・スピーカーを選択するとき、注目すべき最も重要な指標は音質と原音に忠実なサウンドの再現性であることも忘れないでください。

ライブに備え、機材をすぐに使える状態へ

By Christopher Anet (2021年1月7日)

最近、多くのミュージシャンはツアーに出ずに、ライブから遠ざかっているのではないでしょうか。そして、余った時間を利用してスキルを磨く、または何か新しいことに挑戦しているでしょう。しかし、その間、機材はほとんど使われていないはずです。実は機材は使っていないときが最も壊れやすいのです。機材を次のイベントまで完璧な状態に保つために、手入れや保存の仕方について知ることが重要です。
高いお金を出して購入したのですから、保管の仕方に注視するのは当然のことです。

バックアップする

ハードディスクやメモリーカードなどは、ほとんどのオーディオシステムで使われています。これらの機材を保管する前に、バックアップを取り、バックアップが使える状態にあることをチェックしましょう。

埃は天敵です

電子機器にとって埃は天敵です。ハンダ接点を弱くし、ツマミからはノイズを発生させます。予防として、保管のときも機材には常にカバーを掛けてください。また、定期的にほこりを取り除いてください。先端にブラシがついた掃除機は埃や小さなゴミを取るのに便利です。
機材をクリーニングするなら、柔らかい布に中性洗剤を含ませて埃を拭いてください。布はマイクロファイバーやソフトラグのように柔らかく、機材表面に優しいものを選んでください。
クリーニングには何か特別な専用品が必要と思うかもしれません。しかし、ほとんどの場合、少し水で湿らせた布が一番良い選択になります。石けんやクリーナーは機材の表面を傷める可能性があります。

接点のクリーニング

日常的な埃の除去だけでなく、ハンダ付けの部分も、良好な接触状態を保つのにクリーニングが必要です。機材がバッグに収納されていたとしても、腐食は進み、接点の状態を悪化させます。次のライブ前に、全てのケーブルと機材との接触状態が良好かどうかチェックする必要があります。接触が悪いところを見つけたら、接点復活剤を使用するのも良いでしょう。速乾性のスプレーで、繊細な電子回路にも使用できるように設計されており、ハンダ付けされた部品の接触不良を引き起こす汚れを取り除くことができます。

機材の寿命

オーディオ機材に使用されている部品には寿命の存在が避けられないものもあります。真空管、ヒューズ、ギター弦、オーディオケーブルなどは劣化する前に交換する必要があります。ギターアンプやマイク・プリアンプにある真空管が突然ノイズを発し、不安定になることがあります。接点に関しても保管しているだけで劣化することがあるため、全ての電源を入れて音に問題がないか確認します。ケーブル、弦、コネクター、電池、それから真空管とヒューズは常に予備が必要です。
電池は長い間使用しない場合、抜いておくべきです。どのようなタイプの電池でも、液漏れの可能性があり、それはオーディオ機材に影響を与えます。特に注意すべきは電池によりLEDディスプレーや他のデジタル部品に電気を供給しているビンテージ・シンセサイザーでしょう。電池を外しておき、次のライブの時には新しい電池に交換することを強く推奨します。

乾燥した場所

湿気は明らかにオーディオ機材の敵です。使用しないときは、乾燥した場所に保管すべきです。地域によっては除湿機を使う必要もあるでしょう。湿気の多いところは接点表面に腐食した薄膜を作り、接触不良を起こします。
長期間保存するとき、乾燥した場所を選び、腐食や酸化を遅らせる透過性防錆潤滑剤などを使用してプラグやソケットを保護します。
マイクに関しては特別な注意が必要です。湿気がマイク内に入ると、ダイアフラムの動きが悪くなり、音が不自然になります。不適切なフィルターを使用したマイクは、使用中にボーカリストの息がかかり、この問題を引き起こす可能性すらあります。乾燥させると問題が解消することもあります。

適切な温度

非常に高温になる環境はオーディオ機器には良くありません。保管場所が非常に高温になるのを防ぐために、十分な換気を行ってください。また、ファンを搭載したオーディオ機材は、排気やヒートシンクが周囲の壁などにブロックされていないか確認する必要があります。氷点下の車のトランクに入れていたオーディオ機材は、使用する前にゆっくりと室温に戻しておく必要があります。急に温かい部屋に持ち込むと、機材表面が結露し、電気的、機械的問題を引き起こす可能性があります。保管温度は室温(20℃)が最適です。

スピーカー

スピーカーも他の機材同様、手荒に扱ってはいけません。衝撃により、ボイスコイルの調整位置がずれたり、コーンに影響を与えます。この問題をチェックするのに、クリーンなベース音を含む音源を普通の音量で鳴らして、ベース音が「きしむ」かどうかスピーカーの近くで聴いてみてください。初めは問題がなくとも、時間の経過と共に悪化し、トランスデューサーの交換、またはスピーカーごと交換することになるかもしれません。スピーカーのモデル、特に長い間保管されていた旧モデルでは、コーンの乾燥、加水分解などで破れてしまうものもあり、使用不可能になる場合もあります。次のライブ前に、ぜひチェックしておいてください。

適切な電源を使用

仕様通りの電源を使用しているか確認します。保管する前に電源にラベルを貼っておくと良いでしょう。電源装置を交換する必要がある場合、次の点に注意してください。

  • メーカーが使用できる電圧範囲を設定している場合を除いて、仕様に示された電圧の電源を使用してください。仕様より高い電圧を使用すると、機材に影響を与える可能性があります
  • 仕様に示された最小電流を供給できる電源を使用してください。供給できる電流が少ない場合、動作に影響を与える可能性があります。
  • 電源の極性に十分注意してください。特に直流電流は極性が正しくないと、使用できず、機材の破損の原因にもなります。極性はラベルに記述されています。

ケーブル、プラグ、ソケット

一般にケーブル、プラグ、ソケットは他の部品より問題を起こす可能性が高いです。だからこそ、故障を防止し機材の寿命を長くするために十分注意を払い、頻繁にチェックする必要があります。また、これらの部品は故障する前に事前に何らかの予兆があります。

摩耗

プラグを何度もソケットに抜き差しすると摩耗します。接触が悪くなる前に交換する必要があります。

湿気による腐食

プラグとソケットは湿気により腐食し、接触が悪くなります。内部が腐食していると、抜き差しがきつくなってきます。応急処置として、透過性防錆潤滑剤などをかけて接触の問題を一時的に解決することができます。

ケーブルの断線

ケーブルは曲げを繰り返すと被覆内に損傷を与えることがあります。機材に接続してからケーブルを指で上下に振りながら全体をチェックしてください。定常的なノイズや信号の分断が起きる場合、ケーブルを交換する必要があります。
電線は何度も曲げを繰り返すと断線します。これを防ぐためにケーブルを緩くコイル状に巻くことによって寿命を延ばすことができます。シールドケーブルには特に効果的です。ケーブルをコイル状に巻くのに一般的に知られた方法がいくつかあります。QSCでは、いわゆる「8の字巻き」を推奨しています。(https://www.youtube.com/watch?v=cpuutP6Df84)

整理整頓してケースに収納する

機材を安全に確実に保管するには、機材を整理整頓して収納する必要があります。所有するサウンドシステムには複数の部品やオプションパーツがあると思います。適切に保管すると、部品が混ざったり、壊れたりするのを防ぐことができます。重要なのは、全ての部品をグループ分けして整理してから安全なケースに収納することです。床に直に置いたり、むき出しの状態で放置しないようにすることです。
整理しておくことで、機材が必要なときに直ぐ探し出せるようになります。また、ケースに何が入っているか分かるようにラベルを貼っておくことも重要です。

結論

機材をクリーニングしたり維持したりするのは本当に大変なことです。しかしながら、少しの努力の積み重ねにより機材は良い状態に保たれ、いつでもステージに戻ることができます。

CPシリーズの賢い機能

By Christophe Anet(2020年9月11日)

パワードスピーカーCP8、CP12は2つの入力を装備しています。入力Aはラインレベル用、入力Bはマイクとラインレベル両方に使用できます。また、MIC BOOSTと呼ばれる機能があり、マイクを入力Bに繋いでこのMIC BOOSTボタンを押すと、MICレベル(+25dB)に切り変わります。
さらに、用途に応じて6種類のボイスコントロールが用意されていて、基本的に入力A、B両方をコントロールします。

賢い機能も備わっており、例えばDANCE、またはDANCE EXT SUBプリセットを選択し、MIC BOOSTをONにすると、入力BはSPEECHプリセットに切り替わります。
適切なボイス用プリセットを使用した高い品質のボイス再生が可能です。

さらにはSPEECHプリセットを選択すると、入力AはDEFAULTになり、あらゆる音源を使用できます。入力BはSPEECHになり、ハンドヘルドマイクやヘッドセットマイクを使用しても明瞭で安定したサウンドを得られます。

ボイス 入力A 入力B 入力B(MIC BOOST ON)
Default Default Default Default(+25dB)
Default w/sub Default w/sub Default w/sub Default w/sub(+25dB)
Dance Dance Dance Speech(+25dB)
Dance w/sub Dance w/sub Dance w/sub Speech(+25dB)
Floor Monitor Floor Monitor Floor Monitor Floor Monitor(+25dB)
Speech Default Speech Speech(+25dB)

ギタリストのためのCPシリーズ

By Christophe Anet(2020年5月29日)

今日のモデリング・ギターアンプ用プロセッサーとペダルは、サウンドに信じられないような多様性をもたらしています。そのテクノロジーにより、膨大な種類のアンプサウンドを利用でき、ほぼ無限とも言えるトーンを作ることができます。

このパラダイムシフトが起きたことにより、多くのギタリストがモデリングしたトーンを、QSCのCPシリーズのようなFRFRスピーカーによって実現できるようになりました。

FRFRスピーカーとは

FRFRはFull Range Flat-Responseの略であり、あらゆるトーンやピッチをニュートラルに再生し、入力信号から可能な限りクリーンで正確なサウンドを作り出します。FRFRスピーカーは入力した信号に対して基本的に何も足したり引いたりせず、音を出します。望むサウンドを作り出すのに必要なオプションを全て備えている最近のモデリングアンプに最適です。
FRFRスピーカーを選択するとき、注意深くその能力を考慮する必要があります。すなわち、真のフラットレスポンスを持ち、繊細さや、大きくてダイナミックな変化を扱えるかです。エレキギターの音のピークは通常のプログラム音源の10倍と大きいため、クリーンなピークを再生でき、オリジナルのギター信号を悪化させることのない、ゆとりのあるヘッドルームを持つことが、高性能FRFRスピーカーの条件となります。

ギターキャビネットとFRFRスピーカー

一方で、従来のギターキャビネットも依然として存在しています。キャビネットに隠されたアイデアにより、いろいろな方法でギタートーンを色づけし、ユニークなサウンドを作りだしています。ギターキャビネットはまた、エンクロージャーデザインと固有のトランスデューサーの音響特性により、高域に向かって自然にロールオフする周波数レスポンスを生み出しています。 ギターアンプをモデリングしたサウンドを、FRFRスピーカーでない通常のスピーカーから出力すると、スピーカーの持つ個性とぶつかりあって、スピーカーをエミュレーションするという目的にそぐわないことになります。

PAとFRFRスピーカー

ほとんどのFRFRスピーカーは、特定の機能やトーンへのレスポンス、ユーザーが設定できる項目がPAシステムと異なります。
あるFRFRスピーカーは伝統のギターキャビネットを再現することを目的に作られており、また別のFRFRスピーカーは簡単に使えるPAスピーカーを目指しているように思えます。どちらの場合も、EQが搭載されているかとフロアモニターとして使用できるかがギタリストにとって重要な機能となっています。
最も一般的なPAスピーカーは大音量で、バンドの全ての楽器の音を再現できるように設計されています。一方でFRFRスピーカーは、できるだけニュートラルなサウンドを目指しています。モデリング用デバイスがサウンドを作り出すのために用意した真っ白なキャンバスのようなものです。

ギタリストのために作られたCPシリーズ

CP8とCP12コンパクト・パワードスピーカーは、小さなパッケージながら驚くような性能を提供します。高効率1000Wパワーアンプを搭載し、非常に軽量(CP8:9.5kg、CP12:13.7kg)、輸送やステージ、スタジオへの設置に便利です。両方のモデルともにミックス可能な3種類の入力(MIC、MIC/Line、3.5mmステレオミニ)を備えていて、FRFRスピーカーの用途に推奨される「フロアモニター」プリセットを含む、多数のDSP機能を備えています。
FRFRスピーカーに「フロアモニター」プリセットがなかった場合、低域レスポンスが強調されすぎてしまいます。フロアモニターは床に寝かせて設置する関係で、200Hzより下の低域が最大6dB程度までブーストされてしまいます。これはギターサウンドにとって望ましいものではありません。「フロアモニター」プリセットはこの低域ブーストを抑えて、フラットなレスポンスを与えます。
オプションについてですが、CPシリーズ用トートバッグを使用すると、会場から会場への輸送も簡単に楽に行えます。また、屋外用カバーにより、演奏中、急な天候の変化からスピーカーを守ることができます。

CPシリーズをFRFRやPAスピーカーとして使用する方法

ギター用機材を最終的に決めなければならないとき、ユーザーの主観的な判断が重要となりますが、CPシリーズをFRFRやPAスピーカーとして使うときには、便利なオプションがいくつか用意されています。

A.ギターアンプモデラーを使用する

通常のモデリングギターアンプ用プロセッサーはCPシリーズなどのFRFRスピーカーを直接接続できるステレオ出力を搭載していて、モデル化されたギターアンプの音を忠実に再生することができます。さらに、CPシリーズのMix出力(ポストゲインXLR端子)から使用すると、L/R出力をFOHミキシングコンソールに直接送ることができます。

図1。CP12(左)とCP8(右)ペアをステレオ・ギター・アンプモデラー用に使用。

B.ロードボックス/スピーカーシュミレータを直接PAに接続

他によく使われる機材構成としては、ギターアンプヘッドをDSPによるスピーカー(トランスデューサー)シミュレーターを搭載したロードボックスに接続するなどがあります。このシミュレーターはギターアンプ用キャビネットのインピーダンス負荷と電気特性、音響特性をエミュレーションしたものです。ロードボックスの出力は直接CPシリーズに送られるか、またはFOHミキシングコンソール経由でPAスピーカーに送られます。

図2:ギターアンプヘッドとDSPスピーカーシミュレーターを搭載したロードボックスPAスピーカーとして使用

C. エフェクト・ペダル/キャビネット・シミュレーターを使用して直接PAに接続

次のオプションは、ギターアンプを使用せずに、パーソナルモニターとして使用するCPシリーズに直接接続するか、ミキサー経由でPAスピーカーへ接続します。

図3:PAスピーカーとして、またはエフェクトペダルとキャビネットシミュレーターを接続したパーソナルモニターとして使用

D. アコースティックギター用アンプ

エレクトリック・アコースティックギター(エレアコ)には、アコースティックギターの出力をプリアンプDIボックスに送り、DIボックス出力をCPシリーズに接続してPAスピーカーやパーソナルモニターとして使用できます。CPシリーズには入力が複数用意されているため、マイク(XLRフォン・コンボ端子)と外部オーディオ(3.5mmステレオ端子)を同時に接続することができます。
以上から、CPシリーズ自体をミキサーとしても使用し、完全なパーソナルPAシステムとして使用できます。また、CPシリーズを4台まで連結し、広い部屋で幅広いエリアにいる聴衆に音を届けることができます。

図4:アコースティックギター、マイク、外部オーディオを接続してPAスピーカーとして使用

結論

ほとんどのギタリストは、従来からのアンプ/スピーカーキャビネット構成に慣れています。ところが、技術の進化により、FRFRスピーカーが登場し、高性能ギターアンプモデラーとの組み合わせにより、演奏体験は可能な限り「実物」に近くなったと言われています。
ギター関連の機材を含むオーディオ信号チェーンの中で最も重要な要素は、トーンの繊細さが現れているかどうかは別として、間違いなくスピーカーです。PAシステムやFRFRスピーカーをパーソナルモニターとして使用するとき、CPシリーズは最高のオーディオ性能、優れた音質、耐久性と信頼性を持つパワードスピーカーと言えます。
このトピックを参考に、ぜひ自分自身のトーンを作ってみてください。

QSC、Miami Symphonyのサウンドをランドマーク施設へ

フロリダ州マイアミ(2020年3月17日)

マイアミはあらゆるものがスタイリッシュな街として有名ですが、オーケストラも例外ではありません。指揮者のEduardo Marturet氏はSWAROVSKIのクリスタルの指揮棒を振り、ブラームスからベートーベン、ジャズ、ラテン、映画音楽まで幅広いジャンルの音楽を指揮します。普段はアートギャラリーとイベントスペースとして使用されているMoore Elastika Buildingなど、個性のある会場で行われるコンサートのために、イベント企画会社のPete Diaz Productionsは、コンパクトパワードスピーカーCP8、パワードスピーカーK12.2、サブウーファーKW181など、QSCの製品を多く採用しました。

「Moor Buildingはマイアミ・デザイン地区(Miami Design District)の中心的な存在であり、マイアミ・シンフォニーがそこで季節毎に数回コンサートを行っています。」Pete Diaz Productions 社のPeter Diaz Jr.氏が次のようにコメントしています。「私達は音響設備に関してマイアミ・シンフォニーの指定業者になっていて、全ての観客用とオーケストラのモニターとしてQSCを使用しています。」会場は1階のメイン客席と吹き抜けになっている3層の2~4階席から構成されています。この中で特に吹き抜けのアトリウム席において、どこに座っていても音が同じように聞こえるようにするのはとても困難な仕事でした。

比較的狭く垂直方向に高い空間がある会場でのコンサートをプロデュースすることについて聞かれたとき、Diaz氏は「この会場では機材の配置が最も難しかったです。オーケストラは1階に、観客席の一部も同じフロアーにあります。メインフロアーを囲むようにバルコニーにも客席があります。様々なエリアに対してそれぞれのリスニングゾーンを考える必要がありました」とコメントしています。

イベントを運営しているRichard Gomez氏(Pete Daizのエンジニア)は、特に不規則な空間を、少ない数の大型スピーカーからの音ではなく、多くのスピーカーから出る音でカバーするのが一番良いと考え、直ぐにQSCのCP8を思い浮かべました。Peter Jr.氏は「QSC CP8の大きさが重要でした。」と言っています。「中2階席の天井の高さはそれほど高くありません。8フィート(2.4m)くらいです。CP8は小ぶりなため、様々な形で設置することができます。90°の均等なカバレージは全ての観客が確実に同じリスニング体験をすることができるようにしてくれます。そして、会場全体に使用するのに16台、コントラバスやティンパニーの低音を響かせるためにKW181サブウーファーを4台導入しました。これによりフロアー毎に独立した音のゾーンを確立することができました。大型のフルレンジスピーカーK12.2は、メインフロアーに音を行き渡らせ、演奏するオーケストラのモニターとして使用されています」。

さらにDiaz氏はCP8のエンクロージャーの大きさから想像できないほどのサウンドにも魅了されました。
「CP8の定格出力は1000W(ピーク)というのは知っていました。でも、あんな小さな箱からパンチのある音がでるとは思いませんでした。カバレージ全体を通して安定した周波数特性を保証するDirectivity Matched Transition TMのおかげですね。オーケストラはナイトクラブで聴くダンスやロックミュージックとは違います。繊細で複雑な音楽であり、観客はじっくりと聴き入ります。CP8は小さくてもレスポンスが良く、細部を再現するのに優れています。」

Pete Diaz Production社は「これ以上の幸せはありません。みんなQSC CP8に本当に満足しています。リスナーからもサウンドについてとても好意的なコメントを常にいただいています。」

オーケストラのメンバーからは他セクションの楽器音がよく聞こえると評判です。実績のある指揮者であり、音楽ディレクターのマエストロMarturet氏も、CP8のサウンドに大変満足しています。

プロダクション会社にとって、同じ製品を複数台買うことになるので、コストパフォーマンスも重要です。Diaz氏は、CP8に満足しています。「CP8はコンパクトで購入しやすい価格かつ、サウンドも素晴らしいスピーカーです。私達の小~中規模のコンサートに欠かせない機材となっています」。

聴力を守りましょう。

By Chirstophe Anet 2019年12月3日

世界は大きな音であふれています。
私たちの身の回りは魅力あるサウンドと音楽、そして同時にあらゆる種類のノイズにあふれています。PA機器の出現と発達により、私たちは非常に長い時間、大きな音の中で生活しています。ナイトクラブ、バー、映画館、コンサート、スポーツイベント、フィットネスクラスなど、多くの音楽とノイズにさらされています。これらの音は聴力に影響を及ぼすでしょうか。長く健康な聴力を保つのに何をすべきでしょうか。この質問に答えるために、いくつかの情報とガイドラインを用意しました。

1968年以来、QSCは、アンプ、スピーカー、デジタルミキサーを提供することで、演奏者、PAエンジニア、そしてコンサート会場の要求に応えてきました。現在、様々な用途にQSCの機材が使用されています。私たちは、魅力的な素晴らしいパフォーマンスを生み出す手助けをし、世界中の多くの観衆に驚くような体験を届けるために製品とシステムを設計し続けています。未来は若い世代にかかっています。そのために、彼らが健康的な聴力を持ち続けることはとても重要なことです。絶妙なイコライジング、サウンド再生の精密な調整、優れたミキシングなどは人の聴力が健康に保たれているからこそ実現できるものです。

難聴の治療方法は見つかっていません

大きな音にさらされ続けると、耳の感覚器官が疲労します。その結果、一時的に難聴になったり、耳鳴りが起きたりします。大音量のコンサートを聴いた後、音が聞こえにくくなることがあります。これは耳の感覚器官が回復すると元に戻ります。しかし、非常に大きな音を長くまたは持続的に聴き続けると、時間がそれほど長くなくとも、耳の感覚器官にダメージを及ぼし、慢性難聴を引き起こすことがあります。直ぐには気付かないかも知れませんが、初めに高域に影響が現れ、大きな音を長く聴き続けると、難聴が進み、やがて会話の聞き取りに影響を及ぼし、生活にさえ支障が出る場合があります。

難聴の定義

人の可聴範囲は周波数が20Hzから20kHz、音の強さは0dBから120dB以上であることをまず思い出してください。0dBは完全な静寂ではなく、平均的正常な人が聴き取れる限界という意味です。90dBを超えると不快感を覚え、120dBは痛みを感じるレベルです。難聴の症状は、部分的に聞こえる場合もあるし、全く聞こえない状態になることもあります。難聴の検査では、片方の耳で25dBの音が聞こえるかどうかをテストします。

世界の傾向

WHOの最新の報告では、世界中で10億人の若者が、リスニング環境が原因による難聴になるリスクを抱えていると言われています。

  • 年齢が12歳から35歳の人、4300万人以上が様々な原因により難聴を抱えて生きている。
  • 10代の6人に1人が大音量による慢性的な難聴になっている。
  • 過去10年間で10代の難聴は30%増加している。

安全なリスニング環境とは

安全なリスニング環境レベルは、音の強さ、時間の長さ、頻度により定義されます。これら3つの要素は相互関係にあり、全体の音響エネルギー量として表されます。1人あたりの安全に聴くことができる音響エネルギーは決まっています。例えば、小さい音を長時間聴いても、大きな音を短時間聴いても、影響はあるということです。8時間連続して聴くことができる音響エネルギー量の許容レベルは85dBとされています。音量が上がると安全に聴くことができる時間も短くなります。

地下鉄のホームで聴く音は110dBですが、聴力に影響がなく聴くことができる時間は1日に15分程度と言われています。携帯オーディオプレーヤーの出力は75dBから最大136dB程度と言われています。安全な音量にセットすることが重要で、聴く時間(長さ)にも注意が必要です。
ナイトクラブやバーで聴く音は平均104dBから112dBくらいです。ポップスのコンサートはそれより大きいと言われています。工場で働いている人は85dB、8時間の環境にいると言われています。バーテンダーは110dBの音楽を、15分間聴くことで、同じ音響エネルギー量にさらされています。

次にいろいろな音とその大きさを示します。

  • ささやき:20dB
  • 通常の会話:60dB
  • 草刈り機:100dB
  • MP3プレーヤー(ボリューム高):110dB
  • コンサート/ナイトクラブ:120dB
  • 花火:150dB
難聴が起こる音の大きさとリスニング時間
大きさリスニング時間
85 dB8時間
90 dB4時間
95 dB2時間
100 dB1時間
105 dB30分
110 dB15分
115 dB8分
120 dB4分
125 dB2分
130 dB1分
135 dB30秒
140 dB15秒
150 dB7秒

難聴防止対策

難聴は簡単な方法で防止することができます。

ボリュームコントロール
1日に音楽を聴くことができる安全なレベルは、85dB未満で最大8時間です。声を大きくしないと会話が聞き取れない、または片手を伸ばした距離でも会話がよく聞こえない場合、音楽のボリュームが大きすぎます。ボリュームを下げるだけでも難聴を防ぐことができます。
イヤプラグを利用する
頻繁に通うナイトクラブに、大音量のコンサート、スポーツイベント、他ライブなどではイヤプラグ(耳栓)をすることにより難聴を防止することができます。イヤプラグを使用すると5dBから45dB、音のレベルを下げることができます。
ノイズキャンセリング付きヘッドホンを使用する
ノイズキャンセリング付きヘッドホンを使用するとバックグラウンドノイズを大幅にカットすることができると同時に、小さい音量で音楽を楽しむことができます。電車や飛行機内で、頻繁に音楽を聴く人はぜひ検討するべきです。
ボリュームを安全なレベルに絞る
静かな環境で聴く場合、携帯音楽プレイヤーのボリュームは最大の60%を超えないようにします。
大音量にさらされる時間に制限を設ける
聴取時間はトータル音響エネルギーに対する重要な要素の1つです。
受ける音響エネルギーに制限を設ける方法
  • 音楽等を聴取しない休憩時間を作る
  • 大音量を発する音源から離れる。
  • 携帯音楽プレイヤーの使用時間を制限する。例えば、1日1時間以内にすることにより受ける音響エネルギー量を減らすことができます。
リスニング時間とレベルをモニターする
スマートフォンに騒音測定のアプリをダウンロードして使用することにより、難聴のリスクを知ることができます。
定期的に検査する
特に若い世代は聴力を定期的に検査することを推奨します。

結論

聴力は繊細な能力です。大音量の音楽を聴き続けて起こる難聴は治療方法が見つかっていません。ミュージシャン、エンターティナー、サウンドエンジアなどにとって、難聴は生活に支障をきたすのみならず、仕事とキャリアにも影響を及ぼします。しかし、難聴は注意することにより簡単な方法で防ぐことができます。QSC製品は素晴らしいパフォーマンスを生み出す手助けをしています。私たちは将来に渡り、アーティストたちが情熱と創造性を発揮できるように、聴力を守る必要があります。

Christophe Anet氏はQSC社の電気音響システムのエンジニア兼シニア・プロダクト・マーケティング・マネージャー。
長年、世界中のレコーディングスタジオの設計と調整、心理音響学に関する講演を行ってきました。
趣味は、ギターを弾くこと、スイスアルプスでのロッククライミング、水彩で大自然の風景画を描くこと。

使用画像

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