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QSC パワードスピーカー Kファミリー

Introduciong the K.2 Series. The next Standard

QSC K.2シリーズは、間違いなく次世代のスタンダードとなる優れたパワードスピーカーの傑作です。各モデルは高性能ウーハーとコンプレッション・ドライバー用に調整された2000 Wパワーモジュールを搭載しています。DMT™ (Directivity Matched Transition)により、リスニングエリア全体に臨場感あふれるサウンドをスムーズに響かせます。高性能オンボードDSPが提供するQSC社独自のフィルター技術「Intrinsic Correction™」と、高度なシステムマネージメントにより、さらなる性能の向上を図っています。
プリセットライブラリーを使用して、一般的なアプリケーション(ステージモニター、ダンスミュージック、様々な楽器のアンプ再生、ハンドヘルド・マイク等)をサポートするだけでなく、入力タイプ、ディレイ、EQ、クロスオーバーなど、ユーザーが設定、保存、呼び出し可能なシーンを提供します。メインPA、またはフロアモニターのどちらでも使用することができ、吊り下げ、壁掛け、トラスシステムの他、スピーカースタンドへのマウントも可能。水平、または7.5度下向きに設置することができます。

頑丈で軽量、かつスタイリッシュなスピーカーの頂点に立つK.2シリーズは間違いなく観客を魅了するでしょう。

ラインナップ

  • あらゆるアプリケーションに最適なソリューション(K12.2、K10.2、K8.2)

    • ミュージシャン、バンド
    • DJ、モバイル・エンターテーメント
    • 小規模のクラブ、会場
    • レストラン、バー
    • 音楽プロダクション
    • 楽器用アンプ
  • シリーズの優れた機能はそのままに
    (K12.2、K10.2、K8.2)

    • 素晴らしいサウンドを簡単操作で実現
    • 優雅で独特のスタイル
    • QSC伝統の信頼性
    • ABS樹脂製の頑丈なエンクロージャー
    • Directivity-Matched Transition™ (DMT)搭載
    • Intrinsic Correction™ DSPフィルタリング搭載
    • DEEP™ 搭載
    • デュアル・ポール・マウント対応
  • さらに多くの機能を追加
    (K12.2、K10.2、K8.2)

    • 最新のエレクトロニクス
    • スタイリッシュなエンクロージャー
    • 強化されたユーティリティ
    • 優れた音響特性
  • 最新のエレクトロニクスを採用 (K12.2、K10.2、K8.2)

    • 2025Wパワーモジュール
      1800W(LF)225W(HF)
    • LCDディスプレイから
      最新のDSPコントロール設定が可能
      様々なアプリケーション用プリセット、
      ユーザー設定可能なシーンを搭載
    • Aux入力(3.5mmステレオミニ端子)
      専用ゲインコントロール付き
    • パッシブ用ハイ・インピーダンス
      入力端子(コンボ端子)
  • プリセットについて
    (K12.2、K10.2、K8.2)

    様々なアプリケーションに対応したプリセットを搭載

    • DEFAULTスタンダード・ボイス
    • *LIVEライブミュージック向けボイス
    • LIVE BRIGHTライブミュージック向けボイス「LIVE」ボイスより少し明るい音
    • DANCEダンス/ポップ/ヒップホップ向けに高域の明瞭さと低域を強調するボイス
    • STAGE MONITOR 1マイク・ステージモニター用ボイス
    • STAGE MONITOR 2マイクを使用しないステージモニター用ボイス(ドラム、キーボード STAGE MONITOR 1 より低域を強調
    • ACOUSTIC GUITAR/VOX入力 A にボーカルマイク、入力 B にアコースティックギターを使用するためのボイス。
    • BASS AMPコンボベースアンプに繋いで演奏しているようなボイス
    • HAND MICミキサーを使用せずにダイナミックマイクを繋ぐときのボイス
    • HEAD MICミキサーを使用せずにヘッドセットマイクを繋ぐときのボイス
    • STUDIO MONミキシング向けにニアフィールド・モニター、またはスタジオモニターとして使用できるように深みのあるサウンドを使用して全体的にバランスの取れたスピーカーレスポンスを提供します。
  • シーンについて (K12.2、K10.2、K8.2)

    シーンのパラメータを調整、保存、呼び出し可能

    • 入力ソースA
    • 入力ソースB
    • プリセット
    • クロスオーバー
    • ディレイ
    • EQ
  • 新しくなったエンクロージャーと
    強化されたユーティリティ
    (K12.2、K10.2、K8.2)

    • スムーズで洗練されたスタイル
    • デザインを邪魔しないM10アイボルト取付け穴
    • ポールマウントの安定性を改善
    • 最適なモニターアングル(55°)
    • 8インチもモニターアングルを対応
    • フロントグリルの内側に布スクリーンを追加
  • 優れた音響特性 (K12.2、K10.2、K8.2)

    • さらに高い出力音圧レベルアップ(2-3dBアップ)
    • より深い低域コンプレックス・エクスカーション・リミッティング
    • 向上した明瞭さフラット・フェーズ・レスポンス)
  • アクセサリー (K12.2、K10.2、K8.2)

    • K.2LOC(背面パネル・ロックカバー)
    • Kシリーズ・トートバッグ
    • Kシリーズ・アウトドアーカバー
    • K.2専用ヨークブラケット
    • M10Kit-Cアイボルト
      • ※Kシリーズ・トートバッグはK.2とKシリーズに使用可能です。
      • ※Kシリーズ・アウトドアーカバーはK.2とKシリーズに使用可能です。
      • ※新しいK.2専用ヨークブラケットは従来のシリーズには使用できません。

基本操作メニュー

K12.2、K10.2、K8.2

KS212C

KS112

KS118

▲ MENU

TouchMix から K.2 を設定

▲ MENU

背面パネル詳細

K12.2、K10.2、K8.2

  1. 1ディスプレイ
  2. 2メインニューに戻る
  3. 3サブメニュー、数値の選択
  4. 4選択した数値の確定
  5. 5SIG: 信号が入力された場合LEDが点灯
  6. 6MIC: 入力Aのゲインがマイクレベルにセットされると点灯
  7. 7HI-Z: 入力Bのゲインがハイ・インピーダンスレベルにセットされると点灯
  8. 8GAIN: 各入力のゲイン調整
  9. 9C IN: 3.5mm ステレオミニ
    入力端子: オーディオプレーヤーなどを接続
  10. 10MIC/LINE: コンボ入力端子
    A: ライン/マイクレベル入力
  11. 11HI-Z/LINE: コンボ入力端子
    B: ライン/パッシブ楽器レベル入力
  12. 12XLR Thru 端子 A: 10.に入力された信号を出力
  13. 13XLR Thru 端子 B: 11.に入力された信号を出力
  14. 14XLR 出力端子: 入力 A、B、C のミックス信号出力
  15. 15電源スイッチ
  16. 16電源コネクター

KS212C

  1. 1ディスプレイ
  2. 2メインニューに戻る
  3. 3サブメニュー、数値の選択
  4. 4選択した数値の確定
  5. 5SIG: 信号が入力された場合LEDが点灯
  6. 6ゲイン調整
  7. 7LINE: コンボ入力端子
    A/B: ライン入力
  8. 8XLR Thru端子 A/B: 入力A/Bに入力された信号を出力
  9. 9電源スイッチ
  10. 10電源コネクター

KS112

  1. 1ディスプレイ
  2. 2メインニューに戻る
  3. 3サブメニュー、数値の選択
  4. 4選択した数値の確定
  5. 5SIG: 信号が入力された場合LEDが点灯
  6. 6ゲイン調整
  7. 7LINE: コンボ入力端子
    A/B: ライン入力
  8. 8XLR Thru端子 A/B: 入力A/Bに入力された信号を出力
  9. 9電源スイッチ
  10. 10電源コネクター

KS118

  1. 1ディスプレイ
  2. 2メインメニューに戻る/前のメニューに戻る
  3. 3サブメニュー、数値を選択
  4. 4選択した数値の確定
  5. 5SIG: 信号が入力された場合LEDが点灯
  6. 6ゲイン
  7. 7ライン入力
  8. 8スルー出力
  9. 9電源スイッチ
  10. 10電源コネクター
▲ MENU

外部機器接続図

  1. 1ベースギター
  2. 2サブウーハー
  3. 3ステージモニター
  4. 4サブウーハーコントロ-ル
  5. 5キーボード
  6. 6拡張スピーカー/ミキサー
  7. 7PA システム
▲ MENU

アプリケーションガイド1

ソロパフォーマー

ストリート・パフォーマンス/カクテルパーティー向けセッティング

ソロパフォーマー(シンガー、楽器演奏者)はK.2に搭載されているミキサーを使用することができます。小規模の機材を使用するストリート・パフォーマンスやカクテルパーティーには、ボーカルマイクをK8.2の入力A、アコースティックギターを入力B、さらにもう1台のK8.2を繋ぎます。AC電源が準備できない場所でも、消費電力が少ないため、数時間程度なら、バッテリーやインバーター電源を使用して演奏することができます。

ACOUSTIC GUITAR / VOXプリセットは、入力Aにボーカルマイク、入力Bにアコースティックギターを接続するように最適化されています。

qsc k2シリーズ セッティング例1

コーヒーショップ/ホームコンサート向けセッティング

このセッティングでは、観衆に届くようにメインとして2台のK8.2を準備します。1台目にアコースティックギターとボーカルマイクを繋ぎ、そのMIX OUTをもう1台のK8.2に繋ぎます。さらにそのMIX OUTを3台目のK8.2に繋いでモニターとして使用します。

qsc k2シリーズ セッティング例2

デュオ: ギター、ベース、ボーカル

ギター/ベースのデュオ、両方ともボーカルを取るケース。2台のボーカルマイクとギターとベースをDIボックスを経由して小型ミキサー(TouchMix-8)に接続しています。ミキサーのメイン出力を2台のK10.2に繋いでメインスピーカーとして使用します。

qsc k2シリーズ セッティング例3
▲ MENU

アプリケーションガイド2

レストラン/バー向けセッティング

レストランや広めのバーにおいて、会場全体のサウンドレベルを最適に保つためには、4ゾーンの音響システムを採用すると良いでしょう。さらにペアのサブウーハーを追加することにより低域レスポンスを強化できます。その際、デジタルミキサー(TouchMixTM-16)をセットアップし、4つのAUX出力をK8.2スピーカーに繋げることにより、それぞれのゾーンをカバーすることができます。そして残りのAUX出力はVIPルームに設置されたKS212Cサブに繋ぐことにより、セッティングが完結します。

技術解説

デジタルミキサーにより、ライブ・パフォーマンス、メディア・プレイヤー、TVチューナー、他オーディオソースなどの選択、ミキシング、ルーティングを行い、各ゾーンへ信号を送ることができます。

メイン
3台のK8.2(プリセット: Dance)をロビー、ダイニングエリア、テラスに設置、もう1台をVIPルーム(プリセット: Dance、Sub: 80 Hz)に設置して、KS212C(ローパス: 80 Hz)とペアを組みます。ステージには、2台のK8.2(プリセット: Live; Sub: 80 Hz)とKS212C(ローパス: 80 Hz)を設置します。
アクセサリー
K8.2ヨークマウントキット×4
qsc k2シリーズ セッティング例4

カラオケ向けセッティング

カラオケには、K12.2ペアにヨークマウントキットを使用して固定したシステムを使います。デジタルミキサーにより、カラオケ・プレイヤー、ワイヤレス・マイク、有線マイクをミキシングします。

技術解説

デジタルミキサーを使い、カラオケプレイヤーとワイヤレスマイクをミキシングする必要があります。

メイン
K12.2(プリセット: 初期設定)×2
アクセサリー
K12.2ヨークマウントキット×2
qsc k2シリーズ セッティング例5

ダンスクラブ向けセッティング

ダンスクラブでは、デュアルCDプレイヤーを接続したDJミキサー、ラップトップPCを使用して予め作成したミックスとリミックスを再生したり、マイクから観衆にアナウンスしたりします。メインスピーカーはK.2モデルの中で一番大きいK12.2をKW181と一緒に使用し、DanceプリセットとSubの設定によってダンスフロアーの床を響かせます。さらにK8.2をDJのプレイバックモニターとして使用します。

技術解説

ラップトップPCとCDプレイヤーはDJミキサーに接続し、その出力とアナウンス用マイクはTouchMix-8に繋がります。TouchMix-8の出力からメインとサブに音を送り、Aux1はプレイバックモニターへ繋がります。

メイン
K12.2(プリセット: Dance、Sub: 100 Hz)×2
KW181(ローパスフィルター: 100 Hz固定)×1
モニター
K8.2(プリセット: Stage Monitor 1)
qsc k2シリーズ セッティング例6

ライブステージ向けセッティング

このクラブには固定ステージがあり、バンドによるライブ演奏が行われています。メインはトップから吊り下げたK12.2が2台と、ステージエプロン真下に設置したKS212Cサブ3台から構成され、クロスオーバーポイントは80 Hzに設定されています。K12.2はM10アイボルトキットを使用して吊り下げることができます(スピーカーを吊り下げる際は、必ず専門の技術者にご相談ください)。今夜は4人のブラス、木管楽器プレイヤーを含む、9人編成のバンドが出演します。ドラマー用にK10.2モニターを使用しますが、他は全てK8.2で構成します。ベーシストはK12.2をベースアンプとして使用し、MIX OUTからラインレベル信号をハウスシステムに送ります。フロント・オブ・ハウスのオペレーターは大型ミキサーを使用してショーのミキシングを行います。モニターミックスはAUX出力から送り、メイン出力からハウスサウンドを送ります。

技術解説

  • リードボーカル: マイク
  • バックコーラス(キーボード奏者用): マイク
  • ギターアンプ: マイク
  • ドラム: マイク
  • トランペット、トロンボーン、木管楽器×2: マイク
  • キーボード: ダイレクト
  • ベース: ダイレクト
メイン
K12.2(プリセット: Live Bright; sub 80 Hz)×2
KS212Cサブ(ローパス: 80 Hz)×3
アクセサリー
M10 kit Cアイボルトキット×2
モニター
K10.2(プリセット: Stage Monitor 1)×8
K10.2(プリセット: Stage Monitor 2)×1
バックライン
ベース: K10.2(プリセット: Bass Amp); Mix Out(メイン・モニター)->ミキサー
qsc k2シリーズ セッティング例7
▲ MENU

アプリケーションガイド3

ソロ/デュオ

ソロ、またはデュオ・シンガー兼アコースティック・ギタリスト向け

K8.2ペアをメインスピーカーとして広い指向角度をカバーし、「K10.2」をステージモニターとして使用する方法を解説します。さらに、K.2シリーズのミキシングを使用してボーカルマイクとギターをMIXします。プリセットとして“Acoustic Guitar / Vox”を設定し、1台目の「K8.2」、入力Aにボーカルマイク、入力Bにギターピックアップを接続します。このスピーカーからのミックスは2台目の「K8.2」をドライブできます。さらに、2台目のMIX OUTはモニター「K10.2」に接続されます。

qsc k2シリーズ セッティング例4

小編成バンド

ギター+ボーカル、ベース+ボーカル、キーボード+ボーカル、ドラムから構成される4人組バンドを想定した設定です。メインには「K8.2」のペア、サブウーハーには「KS212C」を組み合わせて使用します。さらにミキサーからのAUX出力を4台の「K8.2」に接続し、ステージモニターとして使用します。ベーシストは「K10.2」をベースアンプとして使用します。

qsc k2シリーズ セッティング例4

大人編成バンド

4人組の楽器編成に加え、ソロボーカリストと大人数編成のボーカルグループから構成されたバンドを想定します。ゴスペルコーラスはこの典型的な例です。「K12.2」ペアをメインに、2台のサブウーハー「KS212C」を組み合わせます。“Stage Monitor 1”のプリセットを設定した5台の「K8.2」をステージモニターとして使用し、ドラマーは“Stage Monitor 2”に設定した「K10.2」を使用します。ベーシストは「Bass Amp」プリセットを設定した「K10.2」を使用し、そのMIX OUTはメインミキサーに接続されます。

qsc k2シリーズ セッティング例4
▲ MENU

アプリケーションガイド4 ~KS212C~

KS212C単一指向性サブウーハー

サブウーハーから出力される低域は、サウンドのコントロールが最も難しく、放射パターンは、側面、後ろを含む全方向において無指向性です。
通常、音響エネルギーの殆どが観衆の方向だけではなく、望まない方向に及びます。後ろに拡散するエネルギーはほぼ無駄になり、近隣に迷惑をかけることもあります。さらにライブ演奏にフィードバックを引き起こし、振動によりレコード再生などに影響を与えることもあります。
サブウーハーが持つ無指向性の問題を解決するテクニックはいくつかあります。昔から行われているその方法は非常に複雑です。単一指向性パターンを作るために、複数のサブウーハーと、アンプを使用し、綿密に計算したシグナルプロセッシングによりディレイと音の大きさを決め、低音域を干渉させることにより、打ち消し合わせなければなりませんでした。

QSCは単一指向性を実現するために、適正な計算により問題を解決

単一指向性サブウーハーQSC KS212Cは、精密なデジタルプロセッシング(DSP)、3600W出力のアンプと12インチドライバー2台を、前後にバスレフポートを設けたデュアル6次バンドパスエンクロージャーに搭載するなど、複雑なシステムの問題を1台のサブウーハーの中で解決しています。統合されたシステムとして、前後のドライバーに対するタイムディレイとエネルギーの割り当てが常に最適化するようにDSPが調整することにより、優れた単一指向性を実現しています。
指向性パターンは広い前葉を持ちながらも、後方へのエネルギーは低く保たれています。その結果、前後比で15dB。すなわち、32倍のパワーの違いを実現しています。

KS212Cにはユーザーがパラメーターを調整できるDSPが搭載されています。

  • クロスオーバー周波数:K.2シリーズ:80Hz、KW、KLA、旧Kシリーズ:100Hz
  • ディレイ:0~100msec、トップとサブの時差をディレイ時間により調整
  • シーン:DSP設定を含む5種類のユーザー設定シーンを搭載

近隣住民に迷惑をかけません。

多くの人はコンサートやパーティが大好きです。ただしそれに参加していない近隣住民は例外です。最も障害となるのは、サブウーハーが出す低音です。壁を通り抜け、長い距離に拡散していきます。ときには近隣住民から苦情が寄せられたり、警察が来たりすることも考えられます。ところが一般的な無指向性サブウーハーの代わりにKS212Cを使用すると、重低音を拡散させたくない住宅地を避けてセットし、観衆には優れた低音を届けることができます。

qsc KS212C アプリケーションガイド1

野外イベント

下図は少人数ロックバンドやDJが出演する野外イベントの例です。結婚式、企業の野外親睦会、公園、裏庭など、住宅地の中で行われるイベントです。
KS212C単一指向性サブウーハーを使用すると、迷惑がかかりそうな方向を避けて音を出し、イベントを盛り上げることができます。

qsc KS212C アプリケーションガイド2

野外フェスティバル

KS212CはKLA12ラインアレイと音を補完し合うスピーカーとしても使用できます。
野外フェスティバルのようなイベントには、ラインアレイの音響パターンを、単一指向性サブウーハーの音響パターンにマッチさせることができます。もちろん、近隣住民にも迷惑がかかりません。

qsc KS212C アプリケーションガイド3

フィードバックを抑える

観衆に音楽を理屈抜きに楽しんでもらうのは、ミュージシャンにとって最高の喜びです。その中でサブウーハーは重要な役割を果たします。しかしながら、サブウーハーの低音はステージの機器に影響します。そしてその振動はマイクとスタンド、ドラムスネア、真空管アンプなどにも伝わります。この振動は音響機器に歪みやフィードバックを起こします。単一指向性サブウーハーは低域をコントロールするのに有効なため、欲しい所に低音を送り、不要な所からは遠ざけることができます。
このシステムはサブウーハーがステージ真正面から、または正面やサイドに向かって設置されている場合に特に有効です。一般のサブウーハーは低音がステージにあふれてマイクに入り、フィードバックを起こすこともあります。KS212Cをメインスピーカーの面より前に設置して、タイムアライメントを使用して数ミリ秒ディレイをかけることにより低音を(演者でなく)、観衆に向けて届けることができます。

qsc KS212C アプリケーションガイド4

安定したレコードの再生

レコードを回すDJはサブウーハーが観衆を楽しませる最高の機材であることを知っています。しかし同時にターンテーブルを振動させるやっかいものでもあります。この振動がレコードに伝わったとき、レコード針とカートリッジを動かします。ひどいときは、溝から完全に外れてしまうこともあります。
ここでKS212Cが再び登場します。サブウーハーの後ろ側を機材に向けて設置すると、ダンスビートによりターンテーブルが揺さぶられることはありません。複数のサブウーハーを下図のように向けて設置するとターンテーブルやレコード針への影響を最小限にすることができます。K.2スピーカーをKS212Cの上にポールマウントで設置すると、明瞭でクリーンなサウンドが得られます。

qsc KS212C アプリケーションガイド5

ドラマーが演奏に集中できる

ドラマーがモニターに使用しているサブウーハーは、ドラマーが演奏に集中するのに重要な役割を果たします。KS212Cサブウーハーはその単一指向性により他のバンドメンバーの演奏に影響を与えません。

単一指向性サブウーハーの設置(一般のサブウーハーとは異なります)

壁面

無指向性による余分な低音解消のため、壁に対して、または角にサブウーハーを設置する技術についてある程度知られていると思います。これは無指向性サブウーハーには有効でも、単一指向性サブウーハーには効果がありません。KS212C単一指向性サブウーハーの場合、フロントとリアのポートから出る音響経路を確保するためにトップとサイドにスペースが必要です。このスペースによりフロントとリアポートから出る音が干渉し、指向性パターンが生まれます。
KS212Cを壁から全ての方向に対して最低50cm以上離して設置します。過去の経験からステージの下には置かないほうが良いという結果が得られています。どうしても置かなければならない場合、ステージ上に置いたときと同様、エンクロージャーから周囲50cmの範囲に何もない位置に設置してください。

qsc KS212C アプリケーションガイド6

複数の単一指向性サブウーハーを設置

一般のサブウーハーを音響効果を高めるため設置する際によく使われるのは互いに密着させる方法です。この方法を採ると、複数のサブウーハーが1つの大きなサブウーハーとして機能します。
この手法は単一指向性サブウーハーにはあまり良いとはいえません。もし、この方法を適用して互いを密着させ設置すると、フロントとリアポート間における音響経路の長さを変えてしまい、リアキャンセル効果が薄れてしまうからです。結果として単一指向性がかなり失われてしまいます。
壁、ステージ、その他障害物に対して、縦置き、横置きに拘わらず、最低50cm以上離して設置してください。

qsc KS212C アプリケーションガイド7

サブウーハーを積み重ねる

どうしてもサブウーハーを積み重ねなければならない場合があると思います。この場合でも理想的とはいえませんが、KS212Cを横置きにして2台までなら、縦に積み重ねても単一指向性が得られます。フロント・リアの音響エネルギー差は12.5dB、十分許容できる範囲です。この場合でも3台以上積み重ねることは推奨できません。また、縦置きにして縦に積み重ねることは絶対に避けなければなりません。

qsc KS212C アプリケーションガイド8

アプリケーションガイド5 ~KS118~

カーディオイドセットアップ

2台以上のKS118サブウーファーとCARDIOIDメニューを使用することにより、システムの前後で最大15dBの音量差を生み出すカーディオイド特性を実現することができます。CARDIOIDメニューを開き、観衆側に向いているサブウーファーはFORWARD、反対側に向いているサブウーファーはREARを選択します。ここではKS118を2台使用して指向性を実現する方法を示しています。

qsc KS212C アプリケーションガイド5
▲ MENU

比較表

  K8.2 K10.2 K12.2
タイプ 多目的 2ウェイ・パワードスピーカー
LFトランスデューサー 8" (203 mm) 10" (254 mm) 12" (305 mm)
HFトランスデューサー 1.4" (35.6 mm)
チタニウム・ダイアフラム・コンプレッションドライバー
周波数レスポンス (-6 dB) 59 Hz - 20 kHz 56 Hz - 20 kHz 50 Hz - 20 kHz
周波数レンジ (-10 dB) 55 Hz - 20 kHz 50 Hz - 20 kHz 45 Hz - 20 kHz
カバレージ 105° Axisymetric 90° Axisymetric 75° Axisymetric
出力音圧レベル 128 dB @1 M, peak
122 dB @ 1 M, continuous
130 dB @1 M, peak
124 dB @ 1 M, continuous
132 dB @ 1 M, peak
126 dB @ 1 M, continuous
アンプ Class DPeak: 1800 W (LF), 225 W (HF)
冷却 低ノイズ、可変式、スピードファン
コントロール Power
3 x Level
ロータリーエンコーダー (プッシュ)
2 x セレクションボタン
インジケーター モノクロLCDディスプレイ
1.75" x 1" (45 mm x 25.4 mm)
2 x Power LED (フロント&リア)
3 x Input Signal LED
Input A Mic selected LED
Input B Hi-Z selected LED
Limiter active LED
入出力コネクター 2 x XLRメス/TRSフォン・コンボ
(Mic/Line入力、Hi-Z/Line入力)
1 x 3.5 mm TRS (ステレオ入力)
2 x XLRオス (Loop-thru出力)
1 x XLRオス (Mix出力)
1 x ロック付きIECパワーコネクター
AC電源 ユニバーサルパワーサプライ 100 ? 240 VAC, 50 ? 60 Hz
消費電力(100VAC、1/8POWER) 2.1 A
エンクロージャー 耐衝撃ABS樹脂
アタッチメント・ポイント 2 x M10 +プルバック
カラー ブラック(RAL 9011)
グリル 18 ゲージ・パウダーコーテッド・スチール, internal cloth lining
寸法(HxWxD) 449 x 280 x 269 mm 519 x 320 x 300 mm 602 x 356 x 350 mm
重量 12.2 kg (27 lbs) 14.5 kg (32 lbs) 17.7 kg (39 lbs)
適合規格 CE, WEEE, UL, China RoHS, RoHS II, FCC Class B
別売アクセサリー K8 Tote
K8 Outdoor Cover
K8.2 Yoke
M10 Kit-C
K.2-LOC Lock Out Cover
K10 Tote
K10 Outdoor Cover
K10.2 Yoke
M10 Kit-C
K.2-LOC Lock Out Cover
K12 Tote
K12 Outdoor Cover
K12.2 Yoke
M10 Kit-C
K.2-LOC LockOut Cover
KS112KS212CKS118
構成6次バンドパスデュアル6次バンドパスダイレクト・ラジエイティング
LFトランスデューサー1 × 12"(305 mm)2 × 12"(305 mm)1 × 18"(457 mm)
周波数レスポンス (-6 dB)41 Hz - 108 Hz39 Hz - 118 Hz41 Hz - 98 Hz
周波数レンジ (-10 dB)38 Hz - 121 Hz44 Hz - 104 Hz35 Hz - 111 Hz
出力音圧レベル128 dB @ 1 m (peak)132dB @1m, peak136dB @1m, peak
アンプClass D
2000W (peak)
Class D
2 x 1800W (peak)
Class D
3600W (peak)
冷却低ノイズ、可変式スピードファン
コントロールPower On/Off
Gain Control
Rotary encoder
2 x selection buttons
インジケーター2 x Power LED (フロント、リア)
Input Signal LED
Limiter Active LED
入出力コネクター2 x XLRメス/TRSフォン・コンボ
2 x XLRオス (Loop-thru出力)
1 x ロック付きIECパワーコネクター
AC電源ユニバーサルパワーサプライ 100 - 240 VAC, 50 - 60 Hz
消費電力(100VAC、1/8POWER)2.4A3..6A3..6A
エンクロージャー15mmバーチ合板18mmバーチ合板18mmバーチ合板
仕上げ黒色塗装
寸法(HxWxD)622 x 394 x 616 mm622 x 394 x 851 mm640 x 520 x 785 mm
重量28.4kg40.1kg47kg
付属品4 x キャスター4 x キャスター
スピーカーマウントポール
35mm-M20、91.4cm
4 x キャスター
別売アクセサリーKS112CVR
KS-LOC
SP-16
SP-26
SP-36
KS212C
KS-LOC
SP-16
SP-26
KS118-CVR
KS-LOC
SP-16
SP-26
SP-36
▲ MENU

周波数グラフ

▲ MENU

設置例

▲ MENU

Q&A

K.2は何の略ですか?
第2世代Kシリーズの略称です。
KシリーズとK.2シリーズの違いは何ですか?
多くの新しい機能が追加されています。
  • *Kシリーズの2倍以上のピークパワー。より効率の良いパワー分配(LF: 1800W+ HF: 225W)
  • *強化されたDSP、ユーザーが調整可能なクロスオーバー、ディレイ、EQ
  • *LCDディスプレイにより先進的機能とコントロール設定が可能
  • *HI-Z(ハイインピーダンス)入力
  • *安定感が増すデュアルポール固定カップ
  • *フロアーモニターとして使用可能(K8.2)
  • *内側に布スクリーンを追加したフロントグリルによる洗練された外観
  • *3.5mmステレオミニ入力端子搭載
  • *3つの入力に対して独立したゲインコントロール
  • *より傾斜の深いモニターアングル(55度)
「プリセット」と「シーン」の違いは何ですか?
「プリセット」はアプリケーション別に作られ、予め搭載された「ボイス」のことです。(フロアーモニター、ヘッドセットマイク、ベースギター等)
「シーン」はユーザーが設定した入力タイプ、選択したプリセット、クロスオーバー、ディレイ、EQの設定を1つにまとめて登録したものです。
「プリセット」はいくつ搭載されていますか?
11種類の「プリセット」が用意されています。
「シーン」はいくつまで登録できますか?
5種類の「シーン」を登録することができます。
「シーン」に名前を付けることは可能ですか?
予め決まった名前「User 1-5」を使用します。
シングル・チルト・ポールカップをデュアル・ポールカップに変更したのは何故ですか?
チルト・ポールカップは当時、革新的な固定方法でしたが、1つマイナーな問題がありました。下向き7.5度にスピーカー位置を調整すると、スピーカーの重心からずれて、不安定になりました。新しいデュアル・ポールカップでは、これが改善され、常に重心に固定されるようになりました。
RCA端子に変えて、3.5mmステレオミニ端子を採用したのはなぜですか?
Kシリーズが出た2006年頃には、まだiPhoneのようなデバイスが登場していませんでした。元々RCA端子はDJミキサーとCDプレーヤーに多く使用されていました。2007年にiPhoneが登場して以来、音楽を再生するデバイスが大きく変わり、3.5mmステレオミニ端子が最も汎用性のあるコネクターとして普及したのです。
3.5mmステレオミニ端子はステレオ入力になっていますか?
ステレオ入力ですが、配線によってモノラルにもなります。
K.2はBluetoothオーディオ・ストリーミング再生をサポートしていますか?
サポートしていません。
リモート・ボリューム・コントロールを無くした理由を教えてください。
K.2のリアパネルは、従来機種よりコンパクトにすることに重点を置き、設計されました。リモート・ボリューム・コントロールはKシリーズの小型モデルのユーザーだけに多く使用されていましたので、リアパネルのスペースをより幅広い機能に割り当てるために、K.2シリーズでは無くすことにしました。
リアパネルのLCDディスプレイはどうして消灯するのですか?
このディスプレイは30秒間何も操作がないと消灯します。暗いステージ上でモニターとして使用している時に、K.2のリアパネルが明るく光るのを防ぐためです。
屋内、屋外など使用環境に応じてLCDディスプレイのコントラストを調整することはできますか?
ディスプレイからUtility Settings Menuを使用して調整できます。
従来のKシリーズと比較して、K.2が立ち上がるまでの時間が長くなったのはなぜですか?
K.2シリーズではLCDディスプレイからメニュー選択操作ができるようになりました。これにより、マイクロプロセッサを追加し、その立ち上がりに時間がかかるようになりました。
4バンドEQにブースト機能がないのは何故ですか?
サウンドエンジニアの間では過去の経験から、足りない周波数を増幅するより、超過した周波数をカットすることが多いと言われています。カットするだけのイコライジングはフィードバックのリスクを最小限にするという利点があります。
ディレイタイムの最大値はいくらですか?
100mSです。長さに換算すると34.6mです。
DEEPに設定パラメータが無いのは何故ですか?
DEEP™(Digital Extension and Excursion Processing)はDance、Live、Bass Amp、Studio Monitorなど多くのプリセットに含まれています。もし、低域が強すぎる場合は、EQセッティングを調整することができます。
Input 2 (HI-Z)の用途は何ですか?
Input 2 (HI-Z))のインピーダンスは250kΩで、エレキベース、アコースティックギター、マンドリン、バンジョー、ウクレレなど、パッシブタイプの楽器を繋ぎます。
DSPの設定と入力ゲインを保護したいのですが?
ロックアウトカバー(K.2-LOC)がオプションで用意されています。
フロントパネルのパワーLEDは消すことができますか?
Kシリーズ同様、消すことができます。
Kシリーズでサポートされている機能ですが、フロントパネルのLEDをLimiterにリンクすることはできますか?
K.2シリーズでは、この機能はサポートされていません。
KシリーズのアウトドアカバーはKシリーズとK.2シリーズ、どちらでも使用できますか?
どちらでも使用可能です。
K YOKEブラケットはKシリーズ、K.2シリーズ、どちらでも使用可能ですか?
K.2シリーズ用に新しく専用ブラケットが用意されています。
新しいK YOKEブラケットは水平、垂直、どちらでも使用できますか?
取付け位置を変えることで、どちらでも使用可能です。
M10 KIT-CアイボルトはKシリーズ、K.2シリーズ、どちらでも使用できますか?
使用可能です。K.2シリーズで使用する場合、アイボルト2個とプルバックポイントを使用して吊り下げることができますが、Kシリーズの場合は、アイボルトが3個必要です。
K.2シリーズはKシリーズと比べて重量は変わっていますか?
K8.2はK8と同じ12.2 kg、K10.2もK10と同じ14.5 kg、K12.2は少し軽くて17.7 kg、K12は18.6 kgです。
K.2シリーズの冷却ファンは可変速度対応ですか?
アンプの温度が設定値まで下がると、ファンの速度は遅くなり、熱くなるとDSPが最適な速度を選択して冷却します。
K、KWシリーズと新しいK.2シリーズをミックスして使用することは可能ですか?
近くに置いて別々に使用するには問題ありません。例えば、K.2をメインに使用して、K、KWシリーズをモニターとして使用する場合などです。K.2シリーズとK、KWシリーズをスピーカーアレイとして使用することは、推奨できません。何故なら、広いカバレージを確保するために、複数台のスピーカーのオーバーラップが最小限になるように設置しなければならず、そのために全て同じ型のスピーカーで構成する必要があるからです。
今持っているKW181サブウーハーはK.2シリーズに使用できますか?
K.2のクロスオーバー設定で、100Hzを選択しKW181の位相を最適化してください。
KS212cカーディオイド・サブウーハーはK.2シリーズに使用できますか?
K.2のクロスオーバー設定で、80Hzを選択しKSの位相を最適化してください。
KSUBはK.2シリーズに使用できますか?
パワーの低いK8.2とK10.2はそれぞれ個別にKSUBとクロスオーバー設定を100Hzにしてマッチングさせることができますが、ハイパワーのK12.2はKSUBとマッチングさせるのは難しいでしょう。
K.2シリーズではHFクロスオーバーポイントはどの位でしょうか?
2kHzです。これがK.2のコンプレッションドライバーに対する最適な値となります。
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ホームスタジオでのQSCラウドスピーカーの最適な使い方

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世界的なCOVID-19感染拡大の危機により、多くの方がホームスタジオで音楽のリハーサルや作曲、レコーディングを行っています。また、QSC K.2 Series™ アクティブ・ラウドスピーカーをライブパフォーマンス、コンサート、イベント制作、パーティーなどで使用されてきた方もいらっしゃることでしょう。

K.2シリーズの11のプリセットの中に「スタジオモニター」と呼ばれるものがあることにお気づきでしょうか?私たちのラウドスピーカーエンジニアリングチームは、ホームスタジオでの使用を念頭に置いてこのプリセットを開発しました。このプリセットは、高品質なスタジオモニターにとって重要な仕様である非常にフラットな周波数特性と非常にタイトなローエンドを特徴としています。このプリセットを使用すると、制作しているコンテンツに何かを追加したり削除したりすることなく、モニターしている音源を忠実に再現するリファレンス・ラウドスピーカーとしてK.2シリーズを使用することができます。

QSC K.2シリーズのアクティブ・ラウドスピーカー(またはその他のQSCモデル)をホームスタジオのスタジオモニターとして最適に使用する方法や、ルームセットアップの方法を詳細にお知りになりたい場合は、こちらをお読みください。

バランスケーブルとアンバランスケーブルの違いは?

まず、すべてのケーブルはノイズの影響を受けて、オーディオシステム全体の音質を低下させる可能性があるため、アプリケーションに適したケーブルを選択することが非常に重要です。

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アンバランスケーブル

アンバランスケーブルは、ケーブル内部の2本の導線が1つのコネクターに接続されたもので、信号線とシールド/グラウンド線で構成されています。標準的なTS(チップ、スリーブ)ギターケーブルはアンバランスケーブルです。AVコンポーネントで使用される標準的なRCA ケーブルは、2本のアンバランスケーブル(赤と白のRCAコネクター)を使用しています。

ケーブルの中央に信号線があり、その周囲をシールド/グラウンド線が取り囲んでいます。シールド/グラウンド線は、オーディオ信号の一部を伝送するのと、信号線を静電気やノイズ、電波(RF)などの外部干渉からシールドするという2つの役割を果たします。アンバランスケーブルのノイズ除去が十分ではない場合、ケーブル自体がアンテナのような役割を果たし、ノイズを拾ってしまいます。これを防ぐため、アンバランスケーブルの長さは、4-6メートルを超えないようにしてください。特にノイズの多い環境で使用する場合や、キーボード、ギター、MP3 プレーヤーなど、一般的にレベルの低い信号を使用する場合に注意が必要です。

バランスケーブル

バランス接続は、信号をシールド/グラウンド線から分離して伝送することで、この問題を解決します。バランスケーブルは、2つの信号線をシールドで囲んでいます。バランス接続は「差動入力」を使用します。つまり、回路は2本の信号線間の電圧差のみにより作用します。両方ともシールドに対する電圧差が同じであれば相殺され、回路はノイズを無視することができます。

一般的に、2つの導線上の信号は互いに対象であると考えられていますが、実際にはそうでない場合もあります。バランス出力の中には、信号を片側だけで駆動し、もう片方をグラウンドに終端して、インピーダンスを駆動側と同じにしているものがあります。

バランス接続というのは、信号の対称性ではなく、両方の信号線のグラウンドへのインピーダンスが正確に等しくなっているということです。これは、一方の側に入ってきたノイズがもう一方の側にも等しく入り、相殺されるという考え方です。さらに高性能のバランスケーブルでは、2本の信号線がツイストされていて、静電ノイズや電磁ノイズが相殺されます。
そのため、バランスケーブルは、15~30 メートルの長さのものもあります。バランス信号用に設計された標準的なバランスコネクターは、XLRとTRS(チップ・リング・スリーブ)です。

デイジーチェーン接続できるパワードスピーカーは何台ですか?

多くのAVレンタルまたは固定設備音響システムでは、同じオーディオコンテンツを再生する多数のスピーカーのセットアップを必要とする場合があります。これを実現する最も簡単な方法は、多数のパワードスピーカーをデイジーチェーン接続することです。

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QSCパワードスピーカーは、2種類の外部出力を備えています。QSC K.2、KW、およびKLAシリーズは、スルー(パラレル)出力を備えています。入力端子の近くにある出力端子で、矢印で示されています。これらのラインレベル出力から、それぞれ次のパワードスピーカーの入力に配線します。このとき送られる信号は入力されたものと同じ信号であるため、元のスピーカー側で設定されたゲイン調整の影響を受けません。これをプリゲインと呼びます。

注:KLAシリーズには出力が1つあり、単に「ライン出力」とラベル付けされていますが、実際にはプリゲインの「スルー」出力です。

2つ目のタイプとして「ミックス」出力(古いKおよびKWモデルでは「ライン出力/ポストゲイン」)があります。このラインレベル出力は、すべての入力チャンネル(A、B、C)のポストゲインミックスを生成します。3つのチャンネルのいずれかのゲインを調整すると、Mix Out信号は影響を受けますが、DSP処理は行われません。QSC K.2、KWおよびCPシリーズは、このミックス出力を備えています。

妥協のない音質を維持しながら、安全にデイジーチェーン接続できるパワードスピーカーの数をチェックしてみましょう。

■ スルー出力
プリゲイン「スルー」出力を使用して、大量のスピーカーをデイジーチェーン接続できます。最終的に数十ユニットを接続すると、ケーブルの長さに応じて、回線レベルの信号損失が発生します。 注:CPシリーズは「スルー」出力ではなく、「ミックス」出力のみを備えています。

■ ミックス出力
ポストゲインミックス出力では、ゲイン回路を通るために常に小さなノイズが追加され、このノイズはデイジーチェーン接続されたスピーカーを追加するたびに増大します。ミックス出力を使用する場合、デイジーチェーン接続は最大4台までにすることをお勧めします。CPシリーズにはミックス出力しかないため4台までとなります。

■ 使用例
一般的な使用方法として、チェーン内にある最初のスピーカーだけミックス出力を使用する「ミキサー」として、それ以降はスルー出力を使用して、複数スピーカーをデイジーチェーン接続します。この方法はミックス出力を1つだけしか使用していないため、一番安全であり、スルー出力を使用して数十台のユニットをデイジーチェーン接続できます。

KS シリーズのクロスオーバー設定について

KSシリーズ、アクティブ・サブウーファーは全機種に強力なDSPを備えており、クロスオーバー周波数(ローパス)など多くの有効なパラメーターを調整できます。

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KSサブウーファーを有効に働かせるためには、適切なクロスオーバー周波数を選択し、サブウーファーとフルレンジスピーカーの両方に正しい設定をする必要があります。

  1. サブウーファー80Hz、フルレンジスピーカー80Hz
    双方のスピーカーが連動して働き、パワフルな低音が出力されながらも過剰な低域を抑えます。
  2. サブウーファー100Hz、フルレンジスピーカー100 Hz
    スムーズに双方のスピーカーが連動するのと同時に、フルレンジスピーカーに余裕が生まれます。
  3. サブウーファー100 Hz、フルレンジスピーカー80 Hz
    両方のユニットが80 Hz〜100 Hzの間で同じエネルギーを再生することにより、低域が増します。
  4. サブウーファー80 Hz、フルレンジスピーカー100 Hz
    クロスオーバー領域は、フラットでスムースではなくなり、90 Hzを中心とする-5 dBの減衰が生じ、低音再生が損失します。

したがって、QSCサブウーファーとスピーカーを最大限に活用するには、クロスオーバーを適切に調整することが重要です。

ディレイスピーカーのセットアップ方法は?

Tech Corner

大きな部屋や屋外では、聴衆全体に適切な音を提供するために、メインステージまたはイベント会場から比較的離れた場所に追加のスピーカーを設置する必要がある場合があります。サテライトスピーカー、またはディレイスピーカーとも呼ばれるこれらのスピーカーが、メインステージのスピーカーとのディレイ時間を適切に調整されると、音楽はクリアで、エコーがなく、アナウンスも明瞭になり、パフォーマンスを楽しむことができます。

いくつかの基本的なことから始めましょう。まず、ディレイスピーカーを含むすべてのスピーカーは聴衆に向けて、適切な方向にセットする必要があります。音は344 m /秒(または1128フィート/秒)で移動し、その速度は主に温度により変化し、湿度の上下でもわずかに変化します。 20度(基準温度)では速度は344 m / s、5度では334 m / s、35度では352 m / sです。メインスピーカーの音と、ディレイスピーカーの音が聴衆に到達するまでの時間に差が生じる場合、ディレイスピーカーの音をメインスピーカーの音と一致させる必要があります。

そのためには、遠くに設置したディレイスピーカーの音を遅らせる必要があります。これを達成する方法は? K.2およびKSシリーズでは、搭載されたDSPを使用して、メートル、フィート、またはミリ秒単位でディレイ時間を設定することができます。各ディレイスピーカーを設定する最も簡単な方法は、メインスピーカーとディレイスピーカーとの距離を測定し、ディレイを必要とする各スピーカーに値を入力することです。非常に低い、または高い温度(5度または35度など)で使用する場合は、音速の変化を考慮して調整してください。

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レビュー

国内ミュージシャンの商品レビュー①

qsc k10.2 TouchMix-16 使用画像

先日、学校公演でミキサー(QSC TouchMix-16)と、スピーカー(QSC K10.2)をセットで使わせてもらいました。まず、ミキサーの使用感ですが、本当に直感でわかるレイアウト、機能になっていて、説明書なしでも、ほとんどの機能を呼び出し、使う事ができました。
さらに、とても大きいポイントとして、Trim(マイクゲイン)のノブが、各チャンネル独立して手が直ぐ届くところにハードとして存在してるので、各楽器のボリュームの調整が本当に楽でした。デジタルの卓だと、必ず、一度、タッチパネルなど触って調整したいチャンネルを選択しなくてはならない所ですが、その分手間が省けますし、液晶では、EQや、コンプを出しながら、左手でTrimノブで、ボリュームを上げたり出来ますので、サウンドチェック時にも、演者を待たせる事無くとても早く作業できます。時間がない中で、この使いやすさは本当に素晴らしいです。アウトが、メインアウトの他に、6系統あり、各々にEQもついてるので、ステージ内の音も細かく調整できます。EQの効きも非常に良いですし、コンプやゲートも音楽的に美味しい変化の仕方をします。iPadのアプリで遠隔操作もでき、現代の美味しい機能が全て揃ってる感じでしょうか。

パワードスピーカーK10.2と合わせてのサウンドについてですが、クリアでパンチがあるサウンド。ですが、クリアな音にありがちな耳が痛いようなこともありません。2000Wのパワーの余裕感からか、遠くまで豊かに音が鳴る印象です。体育館サイズであれば、十分に低音も響きます。

ミキサーもスピーカーもサイズが小さめで、持ち運びも楽です。トータルでめちゃくちゃオススメです!今回は、プリセットについてはあまり触れなかったのですが、次回以降に色々と試してみたいと思います。

soki - 木村創生

soki - 木村創生

09年より日本を代表するファンクバンド オーサカ=モノレール、17年より、YelloKingsに在籍
毎年行われているワールドツアーでは、モントリオール国際ジャズフェスティバル、ニューポートジャズフェスティバル、WOMAD Festival、フジロックフェスティバル、ライジングサンロックフェスティバル、などビックフェスティバルにも多数出演
Funkyかつ歌心のあるドラミングで 加藤ミリヤ、清水翔太、テヨン、吉田山田、C & K、BENI、松浦亜弥、ISEKI、Keyco、ROOTSOUL、鬼束ちひろ、HanahSpring、伊藤多喜雄などサポート

instagram
https://www.instagram.com/sokidrums/

国内ミュージシャンの商品レビュー②

qsc k12 使用画像

前のモデルであるQSC/K12は何回か仕事で使ったことがあり、クセのない(嫌なピーク感の無い)品のある音という印象を持っていました。K10.2を初めて使ってみて、その傾向のまま、全ての帯域をさらに余裕で鳴らせるようになっており、音の密度感もマシマシになったという印象です。そのため、ほとんどチューニングをしなくとも良い音にサッと決まってくれて助かりました。バンド編成はボーカル、カホン、ジャンベ、アコギ、キーボードでしたが、アコースティックで繊細な音楽にもマッチしつつ、音圧もしっかり余裕があるので、余計なEQをしなくてもよく、自然なままのサウンドを鳴らすことができました。フルバンドでのキック、あるいは特別に低域が必要なEDMパーリーとかでなければ、体育館規模のキャパでもサブウーハー無しで全然イケちゃいそうです。でも、背面パネルにあったモード選択でそれもイケちゃうのか、今回はそこまでセッティングに時間を持てませんでしたが機会があればまた試してみたいです。あと軽くて最高!!(20kg越えると腰がキツイ)

石本大介

石本大介

高校よりギターを始め、ヘヴィメタル一本槍。徐々にブルースやジャズに目覚め、大学在学中から渋谷エッグマンなどへの出演を中心に本格的に音楽活動を始める。2005年に自身のユニットにて住友紀人氏プロデュースによるアルバムをリリース。2007年頃から作編曲家としての活動を始める。「UTAGE」「CDTV」他、CM、ドラマ、映画の音楽制作に関わる。また都内ライブハウス等での音響エンジニアやイベントの開催運営など様々な分野にて活動中。studio SOUKOオーナー。

twitter https://twitter.com/ishimotodaisuke

国内ミュージシャンの商品レビュー③

qsc KS212C 使用画像

今回は、知人の結婚式にてQSC CP12(メインスピーカー)、KS212C(サブウーファー)をレンタルしました。150名ほどの来賓者の来る、カジュアルな結婚パーティでした。用途してしてはラウンジライクなDJプレイと、ギター・キーボード・ドラムの3ピースバンドでのジャズライブの余興用でした。カジュアルで上品かつグルーヴィーな雰囲気を求めていたのですが、スピーカーもウーファーも求めていた雰囲気をばっちりと演出してくれ、とても品質が良かったです。特にサブウーファーは低音の輪郭がくっきりと出ていました。当初は必要ないかもしれないとレンタルを迷いましたが、会場全体のグルーヴ感を演出するのに必須だったと終わってみて気付き、レンタルして良かったと思いました。カジュアルで大人数のパーティなどにはもってこいの機材だったので、スピーカーだけでも十分かもしれませんが、いつものパーティに特別感を出したい、プラスアルファで全体のグルーヴ感を引き出したい、という時には特にお勧めのアイテムです。次回もぜひセットでレンタルしたいと思います。

Chilly Source

Chilly Source

ABOUT
Chillで気持ち良い音楽をテーマにラジオ配信、楽曲制作、映像制作、アパレル制作、空間プロデュースなどを総合的に行うライフスタイルレーベル。毎週日曜日、YouTubeで22時からDJやゲストアーティストによる様々なChillout musicを配信している。また、アーティストやDJ以外にも、ビデオグラファーやデザイナーなどのクリエイターも所属し、約30名ほどのメンバーがチームで活動をしている。

MESSAGE
Chilly Sourceは皆さんへ、新しいライフスタイルを提案します。レストランやカフェで、いつもよりご飯が美味しく、会話が楽しく、最高にリラックスしている。そこには自然と体にしみこんでく、Chill Out MusicつまりChilly Sourceの音楽が聞こえてくるから。皆さんに最高の音楽をお届けします。ちょっと僕らのChilly Source味見してみませんか?

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SoundCloud https://soundcloud.com/chillysource
Facebook https://www.facebook.com/chillysourcetokyo/
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国内ミュージシャンの商品レビュー④

CP12 使用画像

QSCのスピーカーはよく使っていて、変なピーク感の無いフラットでナチュラルな印象を持っていたのですが、今回初めて使ったこのモデルCP12も印象は変わらず良かったです。今回は会場も小さな体育館位のスペースに300人程のイベントでしたので若干パワー不足も否めませんでしたが、「キャパmax100人まででデカ目のカフェでドラム無しのパーカッション」とかですと、バッチリかと思います。
上位モデルK.2シリーズになるとパワーは増しますが、DSPの設定等もあり、ちょい専門的になるので、こちらですと予めプリセットされたツマミをカチカチ回して「いいな」と思ったとこで止めればよいのであまり機材に詳しく無い方でもオススメです。

このシリーズに初めてサブウーファーKS212Cを入れてオペしてみましたが、歌、ピアノやアコギのツヤ感が、あると無いとでは全く違います。また指向性を持たせているとの事ですが、ステージ上への回り込みが本当に少ないのには驚きました。
これにより、ステージ上の演奏者はスッキリとモニターする事が出来ます。
アコギも低音がハウったりしにくいですし。ベース&ドラムがいるバンド編成ですと必須なものだとは思いますが、今回のようにギター&パーカッションのような編成でも表現の幅が広がり、一台導入する事でワンランク上のサウンドになるように感じます。

石本大介

石本大介

高校よりギターを始め、ヘヴィメタル一本槍。徐々にブルースやジャズに目覚め、大学在学中から渋谷エッグマンなどへの出演を中心に本格的に音楽活動を始める。2005年に自身のユニットにて住友紀人氏プロデュースによるアルバムをリリース。2007年頃から作編曲家としての活動を始める。「UTAGE」「CDTV」他、CM、ドラマ、映画の音楽制作に関わる。また都内ライブハウス等での音響エンジニアやイベントの開催運営など様々な分野にて活動中。studio SOUKOオーナー。

QSCとHouse of Vansのコンサート

QSCのサウンドと高いコストパフォーマンスに感銘を受けた。そのサウンドはさらに良くなっていく。

米国イリノイ州シカゴ(2019年9月25日)

QSCとHouse of Vansのコンサート

スケートボーダーやミュージシャンにとってVansは単なる履き物を超えた存在です。このブランドは創造性や都会の熱気、独立心などの象徴と言えます。Vans Warped Tourは25年続いていて有名ですが、より規模の小さいHouse of Vansイベントでは、バンド、DJ、ビジュアル・アーティスト、スケーターが集まり、ワークショップ、アート展示などがシカゴ、ロンドンの会場で行われています。さらにデトロイトや香港では、ポップアップイベント(期間限定イベント)も行われています。Vansの北米ライフスタイル・イベント・マネージャーであるChuck Radue氏は、QSCのライブサウンド機材に強いこだわりを持っていて、特にTouchMix-30 Proデジタルミキサー、KW153とK12.2スピーカー、KW181サブウーファーがお気に入りです。

フットワークが求められるイベントの場合、Radue氏が最初に上げた重要なポイントは、iOSやAndroidデバイスからリモートコントロールできる機能です。「TouchMix-30 Proが持つこの機能は、便利です。Sessionsというイベントをシカゴで行っていますが、そこでは、オープン・スケーティング、ライブ・ストリートアート展示、ローカルバンド演奏などが行われています。観衆は音楽に合わせて自身がスケートボードを楽しんでいるような感覚を味わえます。その状況では、ミキサーを観衆の真ん中に置くことはできません。そのため、ミキサーをステージ横など最適とは言えない場所に設置することもあります。このような条件でも、サウンドエンジニアはiPadを持って歩きながらサウンドを操作できるのです。」

TouchMixの持つマルチトラック・レコーディング機能は2つの異なるタイプのイベント、Share the StageとSide stripe Sessionsシリーズで使用されています。「Share the Stageでは、観客の中に入って、TouchMixを使用して全トラックを録音し、ビデオへ取り込み、ゲストアーティストやプロデューサーが評価。優秀なバンドはHouse of Vansのショーでゲストアーティストの前座として演奏を披露します。また、Side stripe Sessionsシリーズという音楽チャンネルは、YouTubeのVansチャンネルで観ることができます。全てのトラックはTouchMixから録音され、収録したハードドライブをビデオ部門に渡すだけです。

カリフォルニア州コスタメサにあるVansの本社において、「shoebox」と呼ばれる狭い部屋が社員のためのジャムセッションルームとして解放されています。Vansは音楽好きが集まる会社です。アートを楽しむことによって幸せを感じる会社なのです。その音楽空間を作るのに、VansはRadue氏の豊富な音楽経験を活用しています。彼はVansの仕事をする前、17年間、Raptureというバンドでツアーを行ってきました。長い間、機材のことを学び、たくさんの音楽を聴いてきました。その経歴を通してQSCのファンになっていたのです。Vans社内では、オーディオ通として知られていて、ジェネラルマネージャーがChuckにPAが必要と言うと、すぐにQSC製品が導入されます。

shoeboxではK12.2はモニターとして使用されています。このクリーンなサウンドを持つクラスDアンプはわずか18kgのエンクロージャーから2000Wを出力。House of Vansのポップアップイベント(期間限定イベント)の多くではメインスピーカーとして設置されています。「カバレージとクリアなサウンドはとても素晴らしいです」。K.2シリーズに搭載されたEQプリセットはとても優秀で、EQやコンプレッションをミキサーで細かく設定する必要はなく、スピーカーの背面パネルにあるメニューによって状況に最適なサウンドを簡単に作れます。

我々が深く関わり、サウンドが最も素晴らしかったイベントはアーティストのMatthew Dear氏と共にデトロイトで行ったシンセサイザー・ワークショップでしょう。K12.2をスピーカースタンドに取り付けて単独で使用しました。その後、ブルックリンにおいて2回目のイベントを行い、シンセサイザーのミキシングにTouchMix-8を使用。私自身も個人的にTouchMix-8を持っていて、いろいろな用途に使用しています。

TouchMixのインターフェースは、素速く設定ができて、素晴らしいサウンドが得られます。イベントでは、4,5組のバンドがそれぞれ4,5曲演奏する場合があり、その場でサウンドチェックを行い、メインミックスとモニターミックスを素早く調整できるのは本当に助かります。

最後に重要な点ですが、Radue氏はshoeboxより大きな会場での、KW中心のシステムも賞賛しています。昨年、世界中からアーティストが集まり、600人以上が参加した屋外パーティーが開催されました。会場にはKW153とKW181サブを設置し、野外でも問題無くステージを移行できました。

Radue氏には、深く根付いたQSCへの信頼があります。パワードスピーカーがまだ登場したての頃、予算内で提示されたQSCの音質と製品品質に感銘を受けました。50ポンド以下の価格で実現した、1,000Wの出力に驚かされ、その後、QSCは、ますます品質を上げています。

コンパクトPA QSC CPシリーズ

By Production Partner Magazine (2019年3月)

QSC CPシリーズはサブウーファーとパワードスピーカー2モデルから構成されています。最新のDSPテクノロジーを使用し、小型ながら素晴らしいサウンドを提供します。

当初、大出力PAアンプメーカーとして知られていたQSCは、その後ライブサウンド全体を包括するメーカーとして発展してきました。今日では、ライブ、映画館、各種設備などで使用される機材とシステムを提供しています。ライブサウンド分野では、DSP搭載のデジタルミキサー、パワーアンプ、コンパクトスピーカーからミッドサイズ・ラインアレイまで製造販売しています。固定設備用ミキサーMP-MシリーズはBGMとアナウンス用に設計され、店舗やレストランに使用されています。大規模システム向けには、世界中で知られているQ-SYSシステムを提供しています。Q-SYS Core Processorはアナウンスシステム、スピーカー、パワーアンプ、コントロール・インターフェース、カメラ等を統合し、スタジアム用オーディオ・ビジュアルシステム、カンファレンス・センターなどを構築することができます。今回パワードスピーカーCPシリーズにCP8、サブウーファーにKS112が追加されました。CPシリーズはこれによりCP12とCP8の2機種になりました。両モデル共に、サブウーファーKS112、またはKS212Cと組み合わせて使用できます。頑丈なポリプロピレン製の上面には持ち運びに便利なハンドル、底面にはポールマウント用ソケットがあり、吊り下げのためにオプションのヨークマウント用金具が使用できます。また、搬送用トートバッグ、屋外用カバーも用意されています。8インチ、または12インチ・ウーファー、1.4インチ・ツィーターから構成され、クロスオーバー周波数2.2kHzとなっています。2つのモデルの違いはツィーターのカバレージです。CP8は90度x90度、CP12は75度x75度となっています。用途としては、小規模PAシステムなどですが、DJモニター、またはフロアモニターとしても使用できます。フロアモニターとして使用するために、キャビネットに傾斜がついていて、専用のDSPプリセットが用意されています。

QSC CP8コンパクトパワードスピーカー

CP8は非常にコンパクトなスピーカーで、片手で簡単に運ぶことができ、設置も簡単です。フロントグリルを外すと、ウーファー、ツィーターとポートノイズを回避する大きいバスレフポートがあります。
リアパネルには、電源コネクターとON/OFFスイッチの他に3つの入力を持った一種の小型ミキサーがあり、XLR/TRSコンボ端子による2つの入力をミックスすることができます。入力Bは楽器、またはマイク用、+25dBのマイクブーストボタンを搭載しています。入力Cはステレオミニ端子。スマートフォンなどの音源とマイクからのスピーチを簡単にミックスできます。全ての入力をミックスした信号をXLR出力端子から他のスピーカーや他の機材へ送ることができます。
DSPプリセットは、Default(サブウーファー有/無)、Dance(サブウーファー有/無)、Floor Monitor、Speechの6種類からつまみで選択します。

QSC KS112アクティブ・サブウーファー

CP8ペアと共に使用するサブウーファーとしてKS112をラインアップしています。
クラスD、2000Wアンプを搭載。ディスプレイやつまみ類を保護するために表面より奥に配置、さらにガイドレールが搬送時のダメージから確実に守ります。2つの入力とスルー出力。2つの入力信号は内部でミックスされます。クロスオーバーポイント、ディレイ、その他設定はディスプレイ、各ボタン、つまみを使用して行うことができます。KS112にはハイパスフィルターが用意されていません。信号はフルレンジ・スピーカー側でフィルターをかけます。80Hz/100Hz、どちらのクロスオーバー周波数を使用するかは取扱説明書を参照してください。CP8の場合、80Hzにセットします。
図1と図2にKS112を単独で使用したときとCP8と組み合わせて使用したときの周波数特性を表します。CP8はクロスオーバー付近で良い特性を示してします。低域のカットオフ周波数は40Hz近辺です。50Hzと100Hzの間で強調されていて、これはおそらく意図的に2-3dB増やし、低域を歪ませることなく能力を発揮できるようにしたためだと思われます。

図1
図1
図2
図2

新しいKSシリーズKS212Cは、KS112よりキャビネットが240mm広くなっています。2つの12インチウーファーを、2つの独立したパワーアンプにより駆動し、低域に指向性を持たせています。

Directivity Matched Transition(DMT)

QSC独自の技術であるDMTは、音の拡散において、ピンチング(音量の減少)を起こすことなく指向性を保ちます。CPシリーズはこの技術を有効に使っています。CP8のカバレージは90度、CP12は75度です。12インチ・ウーファーは8インチより密度の高いサウンドを出力することから、同じクロスオーバー・ポイントでスムーズなトランジェントを実現するには、さらに高い音圧のツィーターが必要となります。図6は8インチ・ウーファーとカバレージ90度ツィーターがうまく協調している様子を表しています。このグラフは水平方向の音の広がりを表しているため、クロスオーバー周波数2.2kHzはこのグラフから見えません。-6dBにおいて(グラフのオレンジから黄色の境目)、平均カバレージ角は1kHz以上でおよそ100度です。これはデーターシートにある公式なカバレージ角90度より広くなっています。

図5
図5
図6
図6

スピーカーユニットが上下に配置されているマルチウエイ・システムの場合、水平方向の音の広がりに対しては特に問題ありませんが、垂直方向の音の広がりには少しやっかいなことが起こります。スピーカーの指向性に対する補正に加えて、クロスオーバー領域でのサミングに対する角度に依存したディレイが影響するからです。多くのスピーカーは、これが原因となって、クロスオーバー・ポイント近辺のわりと広い周波数領域において、指向性によるピンチング(音量の減少)の問題を引き起こします。一般に鋭い分離カーブとリニアな位相特性はこの種の望ましくない影響を最小限にすることができます。QSCがCP8にどのタイプのフィルターを使用したのかは分かりません。見つけ出すには多くの時間とテストが必要でしょう。図7の垂直方向の音の広がりを見ると、指向性の問題はなく、ほぼ完璧に見えます。クロスオーバー周波数あたりに狭いピンチ効果が見られますが、その他は水平方向と同じようにスムーズな特性を示しています。ウーファーの中心からずれた位置関係とバスレフポートにより600Hz近辺に少し弱い上下対称性が見られます。

図7
図7
図8
図8

最大SPLレベル

指向性に加えてCP8のサイズと価格も驚きです。最大SPLはCP8がどれくらいパワフルかを表しています。サブウーファーなしで最大10%歪ませる加速試験により、120Hz以上で平均117dB出力することができます。1~3kHzの範囲では、120dBをマークしています。KS112サブウーファーを加えると、低域は50Hzまで拡張し、ここでも120dBをマークしています。これらの性能は小さいCP8とKS112がミニPAシステムとして十分使用できることを表しています。
次の最大SPLテストは、スペクトルを自由に割り当てることができる60種類のサインカーブを使用したマルチトーン手法として一般に知られています。結果を図9、10に示します。

図9
図9
図10
図10

歪みの値をシミュレーションするため、ハーモニックや相互変調歪みなど、実際の入力信号とは無関係に全スペクトラム線が追加されます。ボリュームはトータル歪みがリミットの10%(-20dB)に到達するまで上げることができます。言い換えれば、リミッターがこれ以上、上げられないレベルになるのを防ぎます。CP8は、フルレンジモード、無反響、フルスペース、距離1mの条件で、EIA-426Bを使用し、一般的な音楽のスペクトラムに対してピークレベル122dBを出力します。達成した平均SPLは110dB。KS112サブウーファーと併用して126dBピーク、平均114dBとなっています。メーカーのデーターシートではCP8が124dB、KS112が126dBとなっています。フルレンジ・スピーカーとサブウーファーの組み合わせでは詳細な情報は与えられていません。今回、我々が行ったテストはデーターシートの値の有効性を証明するものとなりました。

結論

今回のリスニングテストでは、CP8を無反響ルームに設置しました。大音量にもかかわらず、締まりがあり、音質も素晴らしいです。あえて問題点を挙げるとすれば、サブウーファーを併用したとき、CP8の低音が前に出すぎてしまうことです。しかし、これはEQを使用して容易に修正できます。CPシリーズは、求めやすい価格設定により、少ない予算で数多くのスピーカーを準備することができるでしょう。

シンガーソングライター Raquel Lily氏 QSCを使用

By QSC(2019年6月20日)

シンガーソングライター Raquel Lily

シンガーソングライターのRaquel Lily氏は、QSCデジタルミキサーTouchMix、パワードスピーカーK.2シリーズをTwitch.tvチャンネルでのライブストリーミング、地元の会場やイベントでのソロやバンド演奏など、幅広いパフォーマンスで使用しています。

このビデオでは、RaquelさんがTouchMixをどのように使用しているか、なぜそれを気に入っているかについて語っています。

TouchMixで録音したオリジナルソング「Kicking You Down」をチェックしてみてください。

Dweezil Zappa氏、伝統的なギターサウンドを出力するためにQSCを選択

「QSCモニタースピーカーは、ギターアンプが出力できるサウンド全てに対応できるだけでなく、旧来のギタースピーカーでは不可能なサウンドも出力できます。」

米国カリフォルニア州 ロサンゼルス(2019年4月23日)

Dweezil Zappa氏

Dweezil Zappa氏はギターに関して並々ならぬこだわりを持っています。ロックギタリストの巨匠であり型破りな作曲家でもある父親(Frank Zappa)の影響を受けて、子供のころから音楽に浸って育ちました。そして、遺伝により受け継がれた完璧主義の考えと生き様に影響を受けたそのテクニック、トーン、機材の幅広い知識などを持つミュージシャンの象徴となりました。ソロ活動から父親Frank Zappaのトリビュート・プロジェクト、これから予定している2019 Experience Hendrixツアーまで、QSCをフルに活用して伝説のサウンドを再現し、さらに全く新しいサウンドを作り出しました。最近のコンサートで使用した機材には複数のK12.2とK10.2が含まれています。

「およそ11年前にQSCと出会ったのです。その頃、Fractal AudioのAxe Effectsデジタルモデリング・デバイスを使用していました。Axe Effectsはダイレクト・レコーディングで使用するように設計されており、ステージでも使用する必要に迫られました。その時試したほとんどのステージモニター用スピーカーは納得できるものではありませんでした。その時QSCを試しました。たしかKWシリーズだったと思います。最もフラットな周波数特性を持ち、何ら問題もなくスタジオで設定した通りのサウンドが得られました。パワード・ステージモニターのジャンルにおいて、QSCは私の基準となる機材となりました。低域はボリュームを上げてもしっかりとした音を保ち、キャビネットが他のスピーカーのように共振することはありませんでした。ギターサウンドは自然でフィードバック奏法にも無理なく反応するのが気に入りました。QSCスピーカーの持つサウンドの明瞭さと十分なヘッドルームは、私の演奏に対する要求を完全に満たしたものとなりました。」

Dweezil Zappa氏は、コンサートで演奏するギタートーンを作る時、極めて注意深くそのプロセスを実行します。Frank Zappaの曲を演奏する時は、ギタートーンをDNAレベルまで探り、サウンドを再現します。スタジオやステージでの父の仕事を見て育ったため、父が使用したものとその使い方をとても良く理解していました。サウンドを再現する時、Jimi Hendrixのような他のアーティストに対しても、同じアプローチを取ります。使用している機材とその使用方法を調べ、信号経路を正確に再現します。今でもギターにアナログペダルも使っています。音の感じ方とトーンが大きく異なるからです。音作りの時に何か良いアイデアが浮かぶと、QSCのスピーカーを使用してCDやファイル音源からオリジナルの音源を注意深く聴き始めます。ミックスダウンの時に加えたコンプレッションやEQなど、音質を変えているスタジオ要素を探します。つまり、ギターアンプの音にスタジオで加工を加えている可能性があるのです。モデリングアンプを使用してプリセットを作り、レコーディングの音と一致するギターの音を作ります。ミックスを分析するのと、楽器単体の音を聴くのに同じスピーカーを使用できるのは大きなメリットです。これはアルバムミックスに必要な周波数特性を再生できない普通のギター・コンボ・アンプではできないことです。

Dweezil Zappaのショーは、ほんとうに変化に富んでいるため、全域にわたる周波数特性は重要な要素です。「ステージ機材は極端なものになる可能性があるね」。Fractal AxeFX III プロセッサーを2台使用しました。それぞれ複数の独立したシグナルパスがあり、ステレオ出力セクションが2つあります。アンプソースが4台、スピーカーモデル+DIが使用可能。さらにペダルも使用しています。5つ、または6つのエフェクターがFractalユニットに接続され、内部で8つのペダルに繋がっています。スタジオで行っているように、ミキサーを使用してウエットとドライ・シグナルをブレンドするのが好きです。そのために、あらゆるサウンドを組み合わせて、パンとボリュームがコントロールされた柔軟性の高い多数のプリセットがあります。DIによるサウンドは普通のギターアンプでは同じではありません。ピックアップがついたアコースティックギターも同様です。どんな場合でも、QSCのサウンドは素晴らしく、サイズはコンパクトです。別のツアー用には、もっと大きめの機材があります。機材は輸送費がとても高額になるため、ヨーロッパやオーストラリアのコンサートにはコンパクトな機材を使用します。予算が限られていたり会場が小さい場合などは、QSCのK10.2スピーカー・ペアを使用します。会場が大きい時は、K12.2ペア2セット使用して一種のクアッド・サラウンド・システムのように使用します。

QSCのリファレンス・グレードのモニタリングが必要な時もあります。ライブ音を出す時はオリジナルのレコーディングとは異なる設定が必要です。例えば「Zappa Plays Zappa」では曲とギターが密接に結びついて、メロディーが十分滑らかに流れる必要がありますが、ギターを交換する時間がない時もあります。父が使用していたギターと異なるギブソンSGを使うかもしれません。オリジナルのギターサウンドにできるだけ近づけるため、エフェクターとモデリングを使用し解決します。ここでもK.2の正確さと再現性が生きてきます。

ギタリストの多くが、汎用のスピーカーは応答性と伝統のギターアンプが持つ魂に欠けると不満に思っていることについてZappa氏に尋ねると、「サウンドが良くて演奏を助けてくれるなら、それがその曲にとって最適なツールじゃないかと思います。」ミュージシャンの多くは、昔の音を懐かしんだり、ブランドの音を理想化してしまいがちです。しかし実際は聴いている音が現実なのです。以前にQSCのスピーカーで素晴らしい体験をしたことがあります。もし自然なフィードバックが欲しいなら、スピーカーの前に立ってギターを弾きます。そうすると、まるでギターアンプのように反応します。弦をつま弾いてQSCスピーカーから出るパンチのあるレスポンスを聴いて感じる音。それはアンプやキャビネットに直接繋いで感じるのと同等の音です。レイテンシーの問題がある時は、モデリングシステムか、モニターに繋がるシステムに問題があるのでしょう。

ライブからライブへ、使えば使うほどQSCスピーカーは、ステージでも使えるパワーレベルだけでなく、正確な音を出すスタジオモニターとしても使えるのでは、と気づかせてくれます。素晴らしく立体的なサウンドは、最終レコーディングにそのまま反映させることができます。最近、FOHコンソールを使用してライブアルバムを制作することができました。そのサウンドはスタジオで制作したミックスと変わりませんでした。QSC K.2はコアとなるリファレンス・スピーカーとしての役割を果たしました。結論として、QSCモニターはギターアンプが出力できるサウンド全てに対応できるだけでなく、ギタースピーカーだけでは不可能なサウンドも出力できます。

Flight of Voicess、 QSCと共に活動の場を広げる

様々な音楽を扱う人たちにとってQSCは素晴らしい存在

米国カリフォルニア州ロサンゼルス(2019年4月11日)

素晴らしい音楽を上質なワインに例えるなら、ロサンゼルスを拠点に活躍する音楽集団「Flight of Voices」はソムリエです。優れた音楽を多数準備し、音楽を選ぶ手助けをしています。Malibu’s Saddlerock Gardensから伝統のVillage Studios、ビバリーヒルズにある全体がピンク・ソルトでできた部屋でのコンサートまで、幅広い個性のある屋内外の会場で演奏しています。それにはパワフルで軽量、使いやすいPAが必要です。彼らはパートナーとしてQSCを選びました。ミックスダウンとレコーディングにはTouchMix-30 Proを使用。メインにK12.2パワードスピーカー、サブウーハーにKS112、そしてモニター用としてK10.2を3台使用しています。
創業者でオーナーでもあるSophie Ills氏、共同オーナーのAlex Nimier氏、サウンドエンジアのRobert Richardson氏に話を聞きました。

山の上、洞窟、スタジオなど、私たちは、いろいろな場所でコンサートを行います。毎週Guitar Centerから機材をレンタルしていたときも、いつもQSCを使用していました。会場が常に変わるため、Flight of Voicesのサウンドシステムは、拡張性があり会場の雰囲気にフィットし、小回りがきく必要があります。私たちが行うショーは観衆が12人から200人と様々です。屋内、屋外にかかわらず、同じセットアップで使用できます。システムのサウンドは素晴らしく、K12.2は2000Wもの出力があります。最大規模の観衆のときでも十分な音飛びがあり、少ない観衆のときでも、演奏のニュアンスが伝わるハイファイなサウンドを届けます。他のスピーカーと違ってボリュームを落としても明瞭さが失われることはありません。
聴く人が多岐に渡っているだけではなく、様々なジャンルのサウンドを組み合わせ、毎回異なる音楽体験を届けています。ジャズシンガーとフォークシンガーを組み合わせたり、ソウルシンガー、ラテンパーカッションなどともセッションを行っています。同じ組み合わせのアーティストが何度かショーを行うこともありますが、初めてのメンバーで演奏することもあります。
TouchMix-30 Proはたくさんの便利な機能を持っています。様々なボーカルと楽器に対して素早くセットアップできるシーン設定、会場毎のハウリング防止とルームチューニング、タブレット端末からのリモートコントロールなどです。「WiFiルーターに接続してネットワークをセットアップします。iPadでTouchMixをコントロールしながら会場を動き回り、各スポットのサウンドをチェックします。演奏の邪魔になる長いケーブルを観客の足下に這わせる必要はありません。iPadの操作画面はTouchMix本体と全く同じです。二つの間に動作状態の違いや遅れなどはありません。実際にショーの最中にTouchMix本体を操作する必要はほとんどありません。
TouchMixの音質は、プリアンプ、EQ 、コンプレッション、エフェクトなど全てが一級品です。会場とアーティストが様々なため、チャンネル毎にEQ を設定し、全てをサウンドに凝縮、必要に応じてコンプレッションやリバーブをかけます。これらの調整はいつも素早くできます。
先週土曜日に行われたVillage StudiosのMoroccan Ballroomでのコンサートでは、8人のミュージシャンが演奏しました。フラメンコギター、カクテルドラム、ウッドベース、サックス、フルート、クラリネット、アコースティックギター、グランドピアノ+ボーカルによる演奏は素晴らしいの一言。そしてQSCのサウンドシステムは会場にぴったりで、とてもマッチしていました。
Flight of Voicesチームは、TouchMixシリーズを高く評価しています。特にマルチトラックレコーディング機能とステレオミックスをコンピューターを使用せずに直接ハードドライブに保存できる点です。我々の根幹はライブです。しかし、およそ6ヶ月前、様々なアーティストを組み合わせて、オリジナルだけでなく、カバー曲に驚くような編曲をし、YouTubeビデオのセッションを作り始めました。
セッションのときは、照明と撮影もやります。セッションのレコーディングには後で編集可能なトラックを、確実に作ることができるシステムが必要です。TouchMixに接続したハードドライブに保存できるので、ラップトップは必要ありません。TouchMix-16は軽量小型だけでなく、十分すぎる性能があります。
その軽さは魅力的ですね。屋内外問わずに、搬入はとても楽です。様々なジャンルの音楽に関わっている人にとって、QSCは本当に素晴らしいものだと思います。

世界的ベーシスト、Darryl Jones氏が、QSCパワードスピーカーK.2シリーズとパワードサブウーハーKS212Cを採用。

米国カリフォルニア州ロサンゼルス(2019年2月11日)

1993年からRolling Stonesの一員としてツアーやレコーディングをしてきたベーシスト、Darryl Jones氏は、パワードスピーカーK10.2に単一指向性を持つパワードサブウーハーKS212Cを組み合わせ、ギタリスト兼バンドリーダーのMike Stern氏と一緒にヨーロッパ・ツアーを行いました。
最近行ったヨーロッパ10カ国のツアーでは、Mike Sternに加えてドラマーのKeith Carlockとサックス奏者のBob Malachも参加。そこでK10.2パワードスピーカーとKS212Cパワード・サブウーハーのペアが採用されました。
「K.2シリーズ・パワードスピーカーは低音を本当に美しく再現するタイトなサウンドを持っているね」とDarryl Jones氏がコメントしています。「KS212Cパワード・サブウーハーから、ローエンドを鳴らすための出力は、それほど大きなものである必要はありません。それでも、普通のベースアンプからは聞こえないような低音を発生させます。」
Darryl Jones氏は、彼自身のソロ活動と同様に多種多様なアーティストとレコーディング、演奏をしています。彼はMiles Davisと5年間にわたり、ツアーとレコーディングを行い、1983年に大きくブレイクしました。その後、Stingの最初のソロバンドに参加し、Peter Gabriel、Madonna、Herbie Hancock and the Headhunters、Eric Claptonなどとも演奏。彼自身のDarryl Jones Project、リーダーを務めるStone Raiders、3 Brave Souls、Chi Town Social Club、そしてMiles Electric Band(Miles Davisフュージョン時代のオールスターバンド)とも共演しています。
K.2シリーズのスピーカーは、Darryl Jones氏が演奏する音楽のジャンルに応じて調整でき、パワフルながらもバランスの良いサウンドを提供します。「もっとフュージョン向けのベースサウンドが欲しい場合は、よりクリーンなプリアンプを使用するんだ」と彼は言います。Darryl Jones氏はMike Sternツアーで、AvalonプリアンプとQSC K.2とKS212Cを使用してプレイしたことがあります。「もちろん良い音がするベースは重要。自身の会社であるJones Musical Instrumentsで自分がデザインし、製造したベースを演奏した時は、EQさえも使用しませんでした。」
「よりダーティなサウンドを求める場合は、チューブアンプを使うだけで温かみのあるサウンドが得られます。スウェーデンのベーシストJonas Hellborg氏が開発に携わるWarwick Amplificationによって作られたNeveのような暖かさと丸みを持つプリアンプを使いました。K.2シリーズのスピーカーの前にこのようなプリアンプがあれば、それだけで素晴らしいサウンドの完成です。」

多くのベースプレーヤーがそうしたように、Darryl Jones氏はJaco Pastoriousの音を真似ることに最初は夢中になっていました。しかし、Danny Wilsonが70年代後半にJeff Lorberと演奏しているのを聴いて、Danny WilsonのベースMusic Manによる、Gallien-Kruegerのアンプヘッド、PAスピーカーから出力するベースサウンドを聴いたとき、それがJaco的なサウンドではないことに気づきました。Jacoは確かにとても美しく、特別なサウンドを作り出しました。しかし、Danny Wilsonの演奏を聴いたとき、「いや違う。Danny Wilsonの演奏こそ、真のベースサウンドだ」と思い、そしてそれが自分が欲しかったベースサウンドであることに気がつきました。そして、K.2シリーズスピーカーを使って、そのサウンドを手に入れられたのです。
Darryl Jones氏のQSC K.2とKS212Cの組み合わせは、大きな出力のサウンドを得られます。しかし、Darryl Jones氏は「別にただ大きな音を出したいわけではないんだ。十分なヘッドルームを持つKS212Cサブウーハーなら、クリーンかつ十分なパワーによる思い通りのベースサウンドが得られるんだ。」と強調しています。

キーボーディストBrett Tuggle、ギタリストLindsey BuckinghamがQSC K10.2でツアー

「K10.2は霧が晴れたようなサウンドだね。」

Burbank、カリフォルニア(2018年10月)

キーボード奏者Brett Tuggle氏は、6才からピアノを始め、1980年代はロサンゼルスを拠点としてキーボード奏者兼ギタリストとしてRick SpringfieldとDavid Lee Rothのツアーに参加。1988年のRothのヒット曲「Just Like Paradise」を共同で作曲、Jimmy Page、TotoのSteve Lukather、WhitesnakeのDavid Coverdaleなどと共演しました。90年代は、ブルース・フォークロックの象徴であるFleetwood Macのキーボード奏者としてだけでなく、ソロとしても活動。最近は、ギタリストのLindsey Buckinghamが行ったツアーに参加し、QSC K10.2を使用しています。

「QSCの素晴らしさに気がついたのは数年前、パワードスピーカーが使われだしたころです。」「キーボードが持つ全ての音を忠実に再生できるスピーカーを探していました。シンセサイザーは超低音だけでなく、クリアな中域と輝きを持つ高域を生み出します。キーボード奏者は自分の演奏を本当にリアルな音でモニターしたいと思っています。音色は変えたくありません。もし変えるならキーボードに搭載されたエフェクターを使います。」

「色々なブランドのスピーカーを試しましたが、どれも代わりばえしませんでした。ところがその後NAMMショーで、QSCのブースに立ち寄り、耳にしたそのサウンドに感銘を受けました。まさにぴったりのサウンド、今まで聴いた中のどれよりも素晴らしいと思いました。聴いたのはK10、1000W、K.2シリーズ2000W。サウンドはとてもクリーンで、十分なヘッドルームがありました。マルチ入力端子を搭載していて、ミキサーは必要ありません。キーボード1台か2台を繋いで演奏できます。」

Tuggle氏は、最近参加したLindsey BuckinghamのツアーにK10.2ペアを選びました。K10.2は10インチウーハーと1.4インチ・チタニウム・コンプレッション・ドライバー、前述の2000WクラスDアンプを搭載した軽量な(14.5kg)パッケージとなっています。入出力はXLR-フォン・コンボが2つ(Mic/Line、Mic/Hi-Z)、それぞれハウスPA用にプリゲイン・パススルーXLR出力があります。それから3.5mmステレオミニ、ポストゲインXLRミックス出力があります。

「すごい、完璧ですね」Tuggle氏が嬉しそうに言います。「K.2シリーズはサウンドをレベルアップさせます。ヘッドルームも広いし。Korg Kronos 88LSとRoland VG-99ギターシンセを繋いだけど、接続の柔軟性も気に入っています。背面パネルにある小さなディスプレイからEQやクロスオーバーポイントの設定を保存したり呼び出したりできるのもいいですね。」「Lindseyのスタジオで、とても人気のあるパワード・モニタースピーカーを使ってみたけど、K.2と比較するとサウンドが不明瞭でぼんやりしているようでした。K10.2は特に霧が晴れたようなクリアなサウンドです。

QSC TouchMix and K.2 Series Perform Eight Days a Week

音楽ディレクターWix Wickens氏が参加しているポールマッカートニーのツアーに、TouchMixとK.2シリーズが使用されています。

「私達はあらゆるツアーに対して順応性が求められる。K.2とTouchMixは小さなクラブから大規模アリーナまであらゆる会場に適用できるね。」

ロサンゼルス、カリフォルニア 2018/06/13

ビートルズのオリジナルメンバーであり、その象徴でもあるポール・マッカートニーのバンドで演奏するのは、夢のような話です。もちろんそのライブには完璧さを求められます。キーボードプレイヤーであり音楽ディレクターでもあるWix Wickens氏とキーボードテクニカルエンジニアのHoward“DJ”Howes氏がQSC製品について「QSC TouchMix-30ProデジタルミキサーとK.2シリーズスピーカーを使用している理由は、ポールのツアーでカバーしなければならない数え切れないほどの音楽エッセンスを確実に伝えることができるから」とコメントしています。

Howes氏「ポールとはもう16年以上働いています。ポールがツアーを再開したとき、最初のツアーの前にキーボード機材の選択、設置、プログラミングを行いました。QSCを選択した1番の理由はバランスの良さかな。Wixは、ギタリストがアンプを選ぶように、ステージでは自分が普段使用しているスピーカーを使います。彼はモニターと同じように、バックラインから自分の演奏している音をクリアに聴きたいと思っていたからです。」Howes氏は続けます。
「最初、QSCについては友人のJ.C.Faxasから聞きました。その頃、私達はサラウンド・チャンネルが必要なスタジオ・プロジェクトがあり、スタジオの音響モデルに5台のKシリーズを追加してミックスを行いました。Kシリーズは元々スタジオモニタースピーカーとして設計されたわけではないのに、そのサウンドは素晴らしく明瞭でパワフル、欲しい音を驚くほど忠実に再現してくれました。」
「QSCのスピーカーは、スタジオモニターとして十分使用できるだけの再現性を持っていると分かりました。本来の目的であるライブモニターとして使用するのは全く問題ないだろうね。」Howes氏は納得していました。「以前私達のバンドで使用していた別のスピーカー、私達が望むようなサウンドは得られませんでした。そこでWixにK.2シリーズのことを伝えました。当時、彼はサイドステージでもハッキリとした音が聴こえるスピーカーを求めていました。さっそくK12.2とKsubを各2台で鳴らしたところ、そのクリアなサウンドに大変満足できました。EQを使用する必要もなく、クロスオーバーをうまく利用しただけでした。それ以来、K.2は、ライブ会場でもしっかりとした音を鳴らしてくれます。」

K12.2は、2000Wパワーとスムーズな可聴範囲を保証するDirectivity-Matched Transitionにより、キーボードモニター以上の性能を発揮してくれます。
ライブパフォーマンスに対する欲望が衰えない、生きる伝説となったアーティストと仕事をするとき、QSCの信頼性はキーとなります。ビートルズがツアーを止めた理由の1つは当時、ライブのときに彼らが求めるサウンドが得られる機材がなかったからです。Howes氏は続けます。「多くのバンドがワールドツアーを行った後、2~3年休むのに、ポールは毎年ワールドツアーを行っています。QSCの信頼性は恒常的なツアーを行うモチベーションを支えています。」

Wickens氏はフル編成ライブ演奏にこだわっています。バックトラックは使用せず、ステージでマッチする機材を繋げて使用するのです。「古いローランドJVとヴィンテージ・サンプラーのサウンドが好きだから、今でも使っています。ライブシステム構築ソフトMainStageを実行するMacを2台使用。Wixは演奏に両手両足を使い、同時にコントローラーを使用します。全ての機材を操作しているとき、TouchMixは他のどのミキサーより直感的に操作できます。」
「TouchMixでマルチトラックを録音することができるというのはとても便利です。」Howes氏が続けます。「TouchMixはWixの機材だけにリンクされていて、録音したいときは、ボタンをタッチしてTouchMixに録音した後でコンピューターに転送できます。もちろんUSB経由でコンピューターに直接転送することもできます。TouchMixには本当に素晴らしい技術がたくさん使われています。私達はあらゆる環境に柔軟に対応できなければなりません。K.2とTouchMixは小さなクラブから大規模なアリーナまでどんな環境にも適用できます。」
Wickens氏は自分の機材としてQSCを使用しています。「QSC TouchMixとK.2をツアーの間ずっと使用してきました。とても満足してます。素晴らしいサウンド、セットアップも簡単、そしてツアーで実力を発揮しています。」

ニュージーランドのミュージック・レジェンド、Dave Dobbyn氏 QSCを使用

By QSC. 2018/04/23

Dave Dobbyn氏は70年代後半から活躍しているニュージーランドを代表するミュージシャン、シンガーソングライター、レコーディングプロデューサーです。

Dobbyn氏は多くの曲を書いて、ニュージーランドのヒットチャートを賑わせてきました。ソングライターとして最も多くのSilver Scroll Awardを受賞。2001年にはニュージーランド音楽産業に対する貢献から特別功労賞を受賞しています。

Daveは長年にわたりライブ演奏にQSC Kシリーズ・パワードスピーカーを使用。QSCから2016年にK.2シリーズ・パワードスピーカーとTouchMixデジタルミキサーが発表されたときには、K10.2ペアとTouchMix-30 Proをライブとリハーサルに使用しました。Daveは「新しいQSCのスピーカーとミキサーに大変興奮してます。リハーサル、ツアー、レコーディングにとあらゆる用途で活躍してくれ、私が好むクリアでパンチのあるサウンドです」とコメントしています。

単一指向性サブウーハーQSC KS212Cのメリット

By Lee Glynn. 2018/04/03

今回はQSC KS212Cサブウーハーを使って、単一指向性サブウーハーの特徴と、ライブ機材に入れるとどのようなメリットがあるのかを紹介します。

単一指向性サブウーハーの利点について聞いたことがあっても、ライブサウンドにとって単一指向性であることがどのくらい重要なのかを認識している人は少ないと思います。今までは単一指向性サブウーハーは存在せず、選択の余地がありませんでした。しかし、KS212Cがリリースされ、ライブに急速に使用されるようなると、以前のように低域を相殺させるようなセッティングは必要がなくなりました。KS212C単体で単一指向性が実現できるようになったのです。DJ、ライブ・ミュージシャン、演奏会場のオーナーに対して、単一指向性サブウーハーが最高のサウンドクオリティと共に、どのようなメリットをもたらすか報告したいと思います。

単一指向性サブウーハーの利点

単一指向性サブウーハーの利点を理解するには、その効果について知る必要があります。
単一指向性について考えるとき、PAシステムのカバレージ、またはマイクの録音エリアを表すハート型をイメージすると分かりやすいと思います。(下図参照)
例えば、単一指向性マイクは、下図のハート型エリアの通り、その指向性によりマイクの後ろより前のほうがよりクリアに音を捕らえることができます。
では単一指向性サブウーハーの利点とは何でしょうか?

マイクの指向性パターンのように、単一指向性サブウーハーは自分の後ろ側に漏れる無駄な音を減らし、音量が落ち込んだり、周波数特性が低下したりするのを防ぎます。これにより聴衆やダンスフロアの人が聴くサウンドの音量バランスや音質が向上します。
つまり、壁の近くに設置したスピーカーの裏側から発され、壁から反射してくる音がほとんどゼロになるということです。屋外では全てが観衆に向かって出るようになり、明瞭にサウンドを聴くことができ、音域も広がります。フェス会場では低音を感じることができないことも多いのですが、単一指向性サブウーハーなら感じられるはずです。
下図では普通のサブウーハーと単一指向性サブウーハーのエネルギー分布を表しています。この図から、ライブ会場のセットアップでは単一指向性サブウーハーを使用したほうがより優れたサウンドが得られることは明らかです。

  • 一般のサブウーハーは指向性を持たず、エンクロージャー全体から360°均一に音場が発生するため、ステージ上に不必要な低域が回り込み、両サイドとリア側にも無駄な音場が発生します。

  • KS212Cサブウーハーは指向性を持ち、低音域を「必要な場所に限定」することができます。キャビネットの前後で15dB以上の音響エネルギーの差を実現しています。

今日まで、単一指向性サブウーハーは製品として販売されていませんでした。サウンドエンジニアが様々な機材を駆使して調整したり、サブウーハーの配置を変えたりして対応してきました。
このような方法をとらなくてはいけないと考えるだけで疲れてきます。
QSCのチームが今までのライブ会場セットアップの常識を変えてしまう解決策を生み出しました。もうPAシステムを設置するのに物理学の学位を取得する必要はありません。

世界で最初の単一指向性サブウーハー

QSC KS212Cは、世界で最初の最上位クラスのシングルボックス単一指向性サブウーハーです。ライブ会場のオーナー、フェス運営会社、サウンドエンジアに単一指向性のメリットを提供します。以前のように特定周波数をキャンセルするためにPA機材に角度をつけて設置する必要もありません。また、それによる信号のロスもありません。
ライブで演奏している人、会場内の観衆など、ハイクオリティーなサウンドを求めている人にとって素晴らしいオールインワンのソリューションです。
小規模コンサート会場で演奏するとき、低音を必要な所にだけ鳴らすのに理想的なサブウーハーです。また、ステージでの調整は必要なく、低音を管理したり、余分な低域を少なくすることができます。
3600WクラスDパワーモジュールを搭載。大音量フルパワーで演奏することができます。さらに、最新のDSPテクノロジーとデュアル12インチ・ドライバー、6次バンドパス・チャンバーにより、キャビネットの前後で15dB以上の音響エネルギー差を実現しています。

単一指向性はどうして必要なのでしょうか?

まだその音を聴いていないなら、そのメリットに驚くと思います。15dBの差は明らかです。この単一指向性は簡単な操作で実現できます。また、キャスターとハンドルによって簡単に運べます。

15dBという数値がどのくらいの差なのか想像できない場合、30Wと1000Wの差と考えると理解できると思います。単一指向性サブウーハーを使用すると、確実に観衆に音声が届けられます。

不快な唸り音や不明瞭な音はほとんどありません

サウンドエンジニアはステージ上で発生する可能性がある不要な低域について良く分かっています。それが、不明瞭なミックスを作り、ステージでの唸り音が、楽器の音やミックスを聴きにくくしてしまいます。この不要な低域の大部分はサブウーハーの後ろ側に発散する低音によって引き起こされます。QSC KS212Cサブウーハーはステージ上の唸り音を著しく減少させ、ステージ上で低域が拡散するのを防ぎます。そうしてマイクが拾う低音を減少させることにより、ミックスをクリーンに保ちます。

低音の問題はこれで解決

野外コンサートやライブ演奏ではサウンドに何らかの制約があるのは当たり前です。低音は非常に遠くまで届くため、近くの住民や他のステージで演奏しているアーティストから苦情が出ることもあります。単一指向性サブウーハーはその問題を解決し、低音がステージの後ろ側と住宅地には響かないようにすることができます。これが単一指向性サブウーハーの最も大きなメリットです。

QSC KS212C Subwoofer In Review

QSC KS2112Cサブウーハー
デュアル12インチ単一指向性サブウーハーKS212C

By Craig Leerman, 2018/04/26

KS212Cは、デュアル12インチ・コーン・トランスデューサー、クラスDアンプを搭載した1800W出力を持つ単一指向性サブウーハーです。6次バンドパス方式設計を採用、ウーハーの両側にポートチャンバーを設けることにより迫力のある低音を生み出します。
音飛びの良いサブウーハー、最新のDSPテクノロジー。これらの技術全てを密接に結びつかせることにより、指向性を持たせ、キャビネットの前後で15dB以上の音圧レベル差を実現しています。さらにQSC独自のTFRTM(Turbulent Flow Reduction)ポートデザインにより最適なレゾナント・チューニングと高速エアーフローを可能にしています。

最大出力音圧レベル132dB@1m(ピーク)、周波数特性39Hzから118Hz(-10dB)を実現。
厚く塗装されたバーチ製エンクロージャーはサイズ幅39.4x高さ62.2x奥行85.1cm、重量40.1kg。M20ソケットに35mm径のポールを差し込みスピーカーを設置することができます。アルミ製ハンドルと4個のキャスターにより設置しやすく、可搬性に優れています。また、別売アクセサリーとして専用カバーが用意されています。

今回のレビュー用にQSC社のK10.2フルレンジ・パワードスピーカー・ペアを用意しました。

さらに詳しく

この新しいサブウーハーを箱から取り出して最初に目に付いたのは、3インチの大型キャスターでした。殆どのサブウーハーはキャスターがついていないか、別売になっています。KS212Cに付いているキャスターは丈夫な上、演奏中に振動したりカタカタと音を出したりしません。デュアルポートが印象的なキャビネットの外観は美しく、ゴム足がついていて、対面にはゴム足を受ける溝があり、積み重ねたときに位置を固定できます。キャビネットはフロントポートをつかんで簡単に立たせることができます。逆に設置状態から移動用に倒すのも簡単です。リアパネルにポートが2つあり、コントロールパネルに対しバランス良く配置されています。左側に電源コネクター、ファン、電源スイッチがあり、右側にはTRS/XLRコンボ端子とXLR出力が2チャンネル用意されていて、コントロールノブ1つで両チャンネルとも調整できます。使いやすいディスプレイと2つのプッシュボタン、メニューを選択する大型のノブが搭載されています。単一指向性特性は工場出荷時に精密に調整され設定は固定されています。クロスオーバー、ディレイはDSPを利用して調整することができ、さらに設定した内容はシーンとして保存と呼出ができます。KS212Cには2つの基本的なシステム構成が用意されています。1つは一般のPAシステムで使用されている構成。左右それぞれ1台、または複数台を左右両サイドのスピーカーとして使用します。もう1つはサブウーハーとして1台のみを設置し、ステレオトップと組み合わせた構成です。その際にはAB入力にミキサーからのステレオ信号を送ることにより、チャンネルAB「thru」出力端子経由でフルレンジスピーカーにステレオ信号を送ることができます。サブウーハーが2台も必要ない小規模な会場にはちょうど良いかもしれません。

コントロールとI/O(リアパネル)

開梱してからシステムセットアップまではとても簡単。すぐにデモトラックを再生することができました。エンクロージャーの後ろ側に回ると期待通りに、高い減衰率を実感。サウンドエンジニアの1人が「1台のボックスで強い単一指向性が得られるのは素晴らしい。サブウーハーを2台以上積み上げて同じ結果を得ようとすると結構大変だからね。」と言ってました。KS212Cは殆どの音楽ジャンルに必要な音量を得られ、その低音はしっかりとしてタイト。小さなボックスからアタック感のある音を鳴らします。

QSC KS212Cサブウーハーをいろいろな会場でテスト

キャスター付き。移動は簡単。保護用に専用カバーが用意されています。

予め評価する項目を全て確認した後、KS212Cをいろいろな会場に設置してテストしました。最初のテストはある会社のイベント会場で行いました。ミーティング・セッションの前後にロビーで音楽を流しながら発表を行うという内容でした。このイベントの会場設置はここ数年、毎年行っていて、最近の音楽で構成された曲目に少し低音を効かせたいと思っているのは分かっていました。ロビーのコーナーに三脚を使用してK10.2ペアを設置。それから少し離れたところ、壁の真ん中あたりにサブウーハーを置き観葉植物で隠しました。1台でも十分な低音が得られ、強い単一指向性により低音はそのまま、お客様とバーテンダーの会話は邪魔しません。これは普通の無指向性サブウーハーではできないことです。次のテストは同僚のサウンドエンジニアが関わっている教会のバンドと共に行いました。前のテスト同様、K10.2フルレンジスピーカーをペアでスタンドを使用して設置し、KS212Cは重低音が得られるようにステージの中央前に横置きに設置しました。

演奏を行うステージは小さく、床から70cm程度の高さにあり、ステージスカートが設営されていました。友人のサウンドエンジニアが「ステージ前に置くと低域のサウンドによりステージがガタガタと振動してしまう」と忠告してくれました。「でもKS212Cは単一指向性が強くそのような問題は起きない。しかも1台しか使わない」と言ったら、冗談だろうって言われました。

テストトラックを再生した瞬間、単一指向性のすごさにサウンドエンジニアの表情が驚きに変わりました。やがて彼の顔はにんまりとしてそれが他のバンドメンバーにも伝わりました。彼らが先に会場に到着してステージとKS212Cの回りを歩いたときには、低音に指向性があるなんて信じていなかったようです。次の会場では、KS212Cを壁面から1m離れた所に設置して単一指向性が本当にうまく働くかどうかテストしました。我々の耳には指向性があることがはっきりとわかりました。さらに全員の一致した感想として出たのは、KS212Cをペアで使用するとステージ上の低音抜けをうまく避けることができるということです。

十分すぎる性能

最後にテストしたのは、ホテルの大会場で行うDJ機材との組み合わせです。長期にわたるイベントの最後に行われる300人以上が参加するディナーとダンスパーティでKS212Cを評価しました。いつもは18インチ・フロントロード・サブウーハー・ペアと共にK10.2と同じ性能の小型フルレンジスピーカーをペアで使用しています。チームメンバーも同様に、KS212Cは、2台の大型サブウーハーによる構成と同じかそれ以上の性能を発揮するだろうと期待していました。そしてその通りの性能を発揮してくれました。ダンスフロア前方の床に、スタンドを使用して観衆より高い位置にK10.2を設置しました。KS212Cに搭載されているディレイは、サブウーハーより数メートル後ろにあるトップと同期させるのに役立ちました。いつものように、イベントが始まる2,3時間前にDJが到着したときにはシステムの設置は完了していました。DJはサブが1台しかないのを見て直ぐに、これでは不十分だなと感じているようだったため、彼がコンピューター・プレイバック用機材を設置した後すぐに、何曲か再生してみるようにお願いしました。彼は十分な低音が響くBruno Marsのモダンダンスセレクションを選択しました。私はステージのDJステーション横にいる彼の隣に立ちました。彼は首を振ってやはり低音が足りないと言ったため、私はダンスフロアまで確認しに行こうと言いました。そしてそこで彼の驚く顔を見たのです。ダンスフロアには予想以上の十分な低音が響いていました。イベントの開催中、後で彼のコメントを聞きました。彼は通常のPAシステムのような低音を感じることができなかったことに少し不満を持ちました。なぜなら、今まではステージで響く低音がDJステーションまで伝わってくるのを感じていたからだそうです。しかし、筆者としてはステージでのパフォーマンスは大きく改善され、特に低音ノイズが拡散することが少なくなったことは特筆に値すると思います。KS212Cは素晴らしいコンパクトサブウーハーです。必要なユニットを追加することにより、大きな会場にも使用できます。低音はタイトで、単一指向性によりステージ上での低音拡散を防ぐことができるため、スピーカー配置の自由度が増します。また、軽量で1人でも運べます。ポールを取り付けるとサブウーハーの上に他のスピーカーを設置することができ、非常にコンパクトで安定したシステムを構築できます。今回のレビューでは率直な感想として、既存のサブウーハーを試した後、KS212Cと取り替えて使ってみることが、その価値を分かってもらう一番よい方法だと思いました。

指向性を持つサブウーハーKS212Cをライブステージでレビュー

By Gerry Tschetter, 2018/01/10

個人的に長い間、定期的に演奏してきた中規模のクラブで、ライブステージ用にサブウーハー「KS212C」を使ってみました。そのクラブでは、ステージの中央前にサブウーハーを置き、メインスピーカーにはK12.2のペアを使用。テストトラックを再生したところ、サウンドはバランスが良く、とても満足できるものでした。しかし、本当のテストはこれからです。今回新たにバスドラムとベースを入れたサウンドをテストし、バスドラムは特に印象的でした。しっかりとした、タイトでパンチの効いたサウンド。ベースも明瞭なサウンドでした。このテストでは、主に3つの項目をチェックしました。

1.指向性は予想通り得られたか?
2.指向性はサウンドに影響したか?
3.パワーは十分だったか?

結果は3つとも「合格」でした。低域を含んだトラックを再生してサブウーハーのすぐ近くを歩いて回った所、明らかに低域の聴こえ方が変わります。そして、いくつか明確になったことがありました。1つ目は、タイトなバスドラムのサウンド。このクラブでは、バスドラム用のマイクはサブウーハーからわずか1.8m後ろにセッティングされています。バスドラムのマイクはサウンドを包み込むように拾う(つまり、サブウーハーの音も拾う)ので、一般的なサブウーハーでは、フィードバックが起こることは無いとしても、位相ズレは避けられません。この「KS212C」では、バスドラムのマイクがサブウーハーのサウンドの影響を受けずにうまく響いて、タイトなサウンドを得られます。2つ目は、ステージモニターが容易になることです。これはモニターしたいサウンドを埋もれさせる低域がステージ上に少ないためです。過去にベースのサウンドがステージで響いてモニターに大きな問題を起こすのを何度も経験してきました。私のブルースバンドは、アコースティックサウンドが中心で、管楽器とマイクがセッティングされたドラムを含む7人編成。この中規模の会場では、サブウーハー1台で必要な音量が得られ、足りなくなるようなことはありませんでした。

長い間、ライブで演奏してきて、サブウーハーについて聴衆からたくさんの好意的なコメントをもらったのはこの会場が始めてです。「KS212C」は、余分な低音をステージ上から除くという、高度なサウンドを誰でも行うことができる素晴らしいサブウーハーです。

QSC K.2 シリーズ・パワードスピーカー製品レビュー

このスピーカーは音が素晴らしいだけでなく、他にも優れた点がたくさんあります。例えば、ロック機構付き電源プラグ、デュアル・ポールマウント、人間工学に基づき設計されたハンドルなどです。

By Chris Huff , Church Production、2017/8/23

K.2 シリーズには優れたサウンドと共に、パワードスピーカーに求められる機能が全て備わっていると思います。明瞭で豊かな低域は一級品。想像以上です。前シリーズであるQSC K シリーズはバンド、クラブ、教会の使用において、既に業界標準となっています。今年初めに新しく追加された 2000W K.2 シリーズは、音質、パワー、機能、使いやすさにおいて数段レベルアップしています。そして、リアパネルからアクセスできるデジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)により、明瞭なサウンドを実現しています。K.2 シリーズには8インチ(K8.2)、10インチ(K10.2)、12インチ(K12.2)低域用コーンを搭載した3 種類のモデルがあり、それぞれのモデルに 1.4インチ・チタニウム・コンプレッション・ドライバーを装備。指向角度は K8.2 が 105 度、K10.2 が 90 度、K12.2 が 75 度となっています。低域で 1800W、高域で 225W まで出力できる 2000W アンプは音圧レベル 132dB SPL まで出力することが可能。重量 12kg~18kg の軽量設計により、可搬性にも優れています。人間工学に基づいてハンドルをスピーカートップに取り付けることにより、スピーカーを簡単に運ぶことができます。

12 インチモデルでは、低域で 45-55Hz 近辺、高域は 20kHzまで出力できます。テストでは、低域において仕様以上の性能を確認できました。

この新しいバージョンでは、スピーカー背面に A、B、C、3つの入力チャンネルがあります。 A チャンネルはマイク、またはライン入力、B チャンネルはハイ・インピーダンス、またはライン入力を選択でき、それぞれスルー出力端子を搭載しています。C チャンネルはモノラルミニ入力(ステレオ信号はモノラルに変換)です。さらに3つの信号をミックスした MIX OUT(ポストゲイン)出力端子があります。

搭載されている DSP は 11 種類のサウンドプリセットの選択など、全ての入力を総合的にコントロールします。プリセットにはライブ、アコースティックギター/ボーカル、マイク、ベースアンプ、2 つのステージモニターオプション、スタジオモニターなどがあります。例えば、プリセット「ステージモニター」を選択、スピーカーを横置きに 55 度の角度をつけて設置し、ステージモニターとして使用することができます。また、プリセット「ベースアンプ」を選択し、直立に設置してベースアンプとしても使用することができます。加えて、マルチバンドEQ があり、クロスオーバー・コントロール、タイムディレイも使用できます。さらにスピーカーレベルコントロールにより、シーンを設定することができます。サウンドエンジニアは様々な会場にスピーカーを設置して使用します。会場やステージセットに合わせた設定をシーンとして保存し、次の会場で使用するときに、そのセッティングを呼び出すこともできます。

K.2 シリーズには、Directivity-Matched Transition(DMT)テクノロジーが搭載されており、リスニングエリア内において、全周波数に渡りスムーズで均一なサウンド再生を可能にしています。このテクノロジーは 2kHz のクロスオーバー領域で中域周波数を扱うのに重要です。 QSC 社は、K.2 シリーズのラインアップにデュアル 12 インチサブウーハー(KS212C)を追加しました。このスピーカーは 180 度単一指向性を持ち、DSP モジュールでコントロールされる3,600W アンプを搭載しています。周波数特性は 40Hz から 118Hz、黒バーチ合板製、重量は32kg、移動に便利なキャスターが 4 個付いています。

バンドによる実演

QSC 社はバンド実演テストにK Sub と共に、K8.2 とK12.2 の 2 つのモデルを準備。K12.2 をYamaha RIO ボックスに接続し、ミキサーに全信号を送っています。最初のテストではスピーカーのナチュラル・サウンドを聴きたくて、プリセットの初期値を使用しました。バンドはラインチェックから始めたことにより、チャンネルゲインはそれぞれの楽器やボーカルのサウンドも個別にチェックすることができました。

演奏が始まって直ぐに注目したのはベースとドラムのチャンネルでした。K12.2 の低域レスポンスは 45Hz から始まり、低域の明瞭さと豊かさは最高。サブウーハー無しで行った最初のテストの時点で既に、期待した以上の音でした。新しいサブウーハーKS212C が準備できていたなら(このテスト時には開発中でした)、よりパワフルな組み合わせになっていたと思います。

ドラムの音はしっかりとしていて、際だっていたのはシンバルの高域でした。低域と組み合わせるとさらに際立ち、K.2 シリーズがバランスの良いスピーカーであることを証明しています。礼拝で使われるスタンダード曲を演奏する 8 人編成のバンドが、この評価テスト用に広い音域に渡るプログラムを提供してくれました。結果、明らかにオーディオ・コンソールからコントロールされているにも関わらず、ぼやけたり、明瞭さに欠けるような音になることはありませんでした。次にプリセットを使用して DSP コントロールのテストを行いました。搭載されたマルチバンドEQ を使用すると、さらに細かいレベルのコントロールが可能になります。プリセットは曲によって変え、今回は 3 つのオプションを試しました。 Default、Live、Live Bright です。Live では、Default で起こりやすいフィードバックが改善されています。Live と Live Bright を別々にテストしたとき、「Live Bright の方が高音が強調されているね」と言ったら、教会音楽チームはうなずいていました。違うバンド構成、違う曲でテストすると、高域が追加されてプリセットとして完璧かもしれません。

既存音源によるテスト

次にステレオミニ端子を使って、大音量のテストをしました。ワーグナー、ヨハンシュトラウスなど、クラシック音楽から始めます。次に Rene Jacobs によるモーツァルト「フィガロの結婚」。パワフル、クリアー、優美なサウンドはモーツァルトが当時、おそらく自分で聴いていたような音になっています。それから天使のように美しいキングズ・カレッジ聖歌隊による「レクイエム」。クラシック音楽を鳴らすと、スピーカーのオーディオ品質における問題点が明らかになります。K.2 は音質を損なうことなく再生できました。 Ben Fold の「The Luckiest」はフルオーケストラからソロピアノ弾き語りまでコントラストが抜群。K.2 はあらゆる音楽を使って調整したかのように、彼の生の声を中域が際立つように再生します。まとめとして、最後に Sarah McLachlan の名曲「Angel」を聴いて確信を持ちました。このスピーカーは私が期待した通りの音を再生します。K8.2 スピーカーを通してこの曲を再生するまでは、感傷的になることはありませんでした。次に Sing Street、 Snarky Puppy などのモダンロック/ポップソング。Stevie Ray Vaughn の「Tin Pan Alley」とテストは進みます。周波数特性は全ての音量においてほとんど均一です。最後のテストはArmin van Bunren と Josh Cumbee による「Sunny Days」。エレキギターは煌めき、複数のベースラインはアタック感がありボーカルも完璧でした。気になったのは、ベースが非常に低いボリュームのとき、際立ちが少なかったことです。しかし、実際のライブではもっと大きなボリュームで使用されるため、問題ないと判断しました。

K.2 シリーズの優位性

これまでの説明から K.2 シリーズの優位性は明確になったと思います。サウンド以外にもロック機能付き電源プラグなど、細かい所で優れた機能があります。スピーカーを設備として固定使用している場所でも、電源ケーブルが抜けるのを見たことがあります。パワードスピーカーではよくあることのように思えます。どうして他のメーカーがやらないのか不思議です。

ポールマウントオプションも気に入ってます。パワードスピーカーは、ステージや部屋の後ろでポールに設置されています。ところが観衆の1/4は指向角度の外にいます。 K.2 シリーズはポールマウント用に2つの穴があり、スタンダードマウントの他にカバレージを良くするために 7.5 度の角度をつけてマウントすることができます。さらに、ヨークマウントアクセサリーを使用して壁掛けやトラスにマウントすることができます。LCDディスプレイは30 秒以上操作がなかったとき、消灯します。これは暗いステージやステージモニターとして使用するとき便利です。DSP は全チャンネルを総合的にコントロールし、ギタリストとボーカルにとって、複雑な設定や外部機器を使わずに素晴らしいサウンドを作る PA としてシンプルなソリューションを提供します。設定はシーンとして保存でき、いつも呼び出せます。

今回、RCA 入力端子の代わりに、ステレオミニ端子を追加しました。少人数のバンドと移動式教会ではステレオミニ端子が便利です。iPad のようなスマートデバイスを接続して入場曲、バックトラックやプレイリストの再生に利用できます。通常の設置では、スピーカーはミキサーなどから1 つの信号を受信します。もし、新しいK.2 シリーズに問題があるとしたら、スピーカーの電源を最初に入れたとき、立ち上がるまで 5、6 秒かかることです。これは最新鋭の DSP とマイクロプロセッサが立ち上がるのに時間がかかるからです。

このスピーカーは、私がパワードスピーカーに求める全ての機能を、素晴らしいサウンドと共に提供してくれます。

新しいQSC K.2シリーズの評価。

最新のポータブル・パワードスピーカー・K.2シリーズの概要と実際のアプリケーションに対するレビュー。

By Craig Leerman、2017/11/01

QSCから発表されたK.2シリーズ3機種

この仕事の喜びの1つは、最新の機材をテストして評価できることです。QSC社が評価用に新しいK.2シリーズ・パワードスピーカーを送ってくれると聞いて、本当にわくわくしました。届いたのは、フルレンジモデルであるK8.2、K10.2、K12.2のペアとKW181サブウーハー2台です。

K.2シリーズは3機種共、2,000Wパワーモジュール、特別に設計されたウーハーとコンプレッションドライバーを搭載。特許取得済みDMT(Directivity-Matched Transition)テクノロジーにより、聴取範囲にスムーズなサウンドを提供します。また、搭載されたDSPによりサウンドをコントロール、パフォーマンスを会場や用途に合わせて最適化します。

スピーカー本体はM10アイボルトによる吊り下げ、ヨークブラケットによる壁やトラスへの取付け、デュアル・ポールカップによる直角、または7.5度下向けのポールマウントに対応しています。

メインスピーカーとして、幅広い用途に使用できるだけでなく、フロアモニターとしても使用可能。フロア設置用にエンクロージャの片側に傾斜がついています。また、モニター用途に最適化するためのDSPもプリセットされています。キャビネットは頑丈なABS樹脂製。金属製のフロントグリルには新たに布製のスクリーンが追加されました。

K10.2(10インチ、低域周波数特性50Hz)とK12.2(12インチ、低域周波数45Hz)は上面と側面にハンドルを装備。小型モデルのK8.2(8インチ、低域周波数特性55Hz)は上面に1つハンドルを備え、機動性にも配慮されています。トランスデューサーはクラスDアンプによりドライブし、出力は、ウーハーが1,800W、1.4インチ・チタニウム・コンプレッションドライバーが225Wの仕様です。3機種の指向特性は、K8.2が105度、K10.2が90度、K12.2が75度です。

K.2シリーズのバックパネル

さらに、3チャンネル・ミキサーとプリセットをコントロールできるDSPを搭載。1つ目のチャンネルはマイク、またはラインレベルのソース、次のチャンネルにハイ/ローインピーダンス・ラインレベルソース、そして最後のチャンネルは、ステレオミニ端子のラインレベル入力です。

最初の2チャンネルはXLR/TRSコンボ入力。両方ともXLRスルー端子があります。さらに、全3チャンネルのドライ音をミックスした信号を出力する端子も備わります。

詳細に触れる前に、新しいK.2シリーズとオリジナルKシリーズの違いについて説明します。オリジナルの方は、音響機器会社にフリーランスとして働いていたとき、何度も使ったことがあります。オリジナルのKシリーズは広く使用されていて、ポータブル・パワードスピーカーとしては既に最高の評価を得ています。

新しいK.2シリーズの外観上の違いは、フロントグリルに布製スクリーンが追加された点とモニタースピーカー使用時に便利な傾斜がついたことです。

その他、明らかに異なるのは、スタンドマウント用ポールカップ。前のオリジナルKシリーズはデュアル・アングル用に回転できるポールカップが1つだけ装備されていました。一方で、K.2シリーズにはポールカップが2つあり、1つは水平に、もう一つは7.5度下向けにマウントするときに使用し、スピーカーがより安定して固定できるようになっています。

また、K.2シリーズには背面にLCDディスプレイ、ロータリー式ノブ、メニュー選択ボタンが搭載され、操作性も向上しています。さらに、3つ目のチャンネルがRCA端子からステレオミニ端子に変わり、スマートフォンやタブレットを繋ぐのに便利になりました。最後の注目すべき変更点として、アンプパワーが増強されたことがあります。

さらに詳しく

今回様々なモデルに触れて、一番目を引いたのはK8.2です。小型スピーカーを買いたいと考えているならば、K8.2がぴったりです。箱からとり出してすぐに使用でき、非常に頑丈、デザインも素晴らしく、布製スクリーン付きフロントグリルの採用によりトランスデューサーを保護し、外観デザインもより洗練されました。本体は軽量(12kg)なため、トップに取付けられたハンドルで簡単にスタンドに取り付けることができます。

K8.2の接続はシンプル。背面パネルに分かりやすい指示も記載されています。前のKシリーズよりDSPの性能も向上しています。予め搭載されたプリセットはDefault(フラット)、Live(明瞭なボーカル)、Live Bright(サブウーハーとのバランスを取るため少し高域を強調)、Dance(低域と高域を強調したドンシャリサウンド)、Stage Mon 1(低域を強調したモニター用途向け)、Stage Mon 2(低域弱めのモニター用途向け)、AC Guite/Vox(ソロライブ向け)、Bass Amp(ステージ用ベース・コンボアンプとして)、Hand Mic(ハンドマイク用)、Head Mic(ヘッドセットマイク用)、Studio Mon(スタジオモニター用)。

また、プリセットを使用せず、搭載された4バンド・セミ・パラメトリックEQを使用してカスタマイズもできます。

※QSC TouchMixデジタルミキサーにはKシリーズとK.2シリーズ用プリセットが搭載され、より最適化されたステージシステムが構築できます。

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NEWS

QSC KS118 アクティブ・サブウーファーが第34回ミュージック&サウンドディーラーアワード、2019年ベストスピーカーにノミネート

Costa Mesa、米国カリフォルニア州 (2019年12月5日)

QSC KS118がMusic and Sound Retailerマガジン主催の第34回ミュージック&サウンドディーラーアワード、2019年ベストスピーカーにノミネートされました。KS118は高出力のアクティブ・サブウーファーで、印象的な低音、高い耐久性を持ち、伝統のQSCアンプとあらゆるシーンで活躍するDSPを搭載、ダイナミックなサウンドと低域を要求されるクラブや演奏会場などで能力を発揮します。
これにより、KS118もK.2シリーズ、CPシリーズ、TouchMix-30 Proなど、過去にミュージック&サウンドディーラーアワードにノミネートや受賞したQSC製品の仲間入りを果たしました。
「KS118がノミネートされたことは、素晴らしいサブウーファーを市場に送り出すために努力を惜しまなかったQSC社員全員の誇りです。私たちの努力が多くのディーラーに認められたことをうれしく思います」。QSC社マーケティング・シニアディレクターであるRay van Straten氏がコメントしています。

KS118に投票しましょう。

Music & Sound Retailer誌は音楽ビジネス関連の雑誌としては最も読者が多く、音響機材業界の動向を反映する雑誌として有名です。過去34年目になるミュージック&サウンドディーラーアワードは、全米のみならず全世界から業者の投票により選ばれる業界で権威ある賞として広く知られています。今年の受賞者は2020年1月に開催されるNAMMショーで発表されます。

2019年ウィンターNAMMショーで公開、QSCの「Play Out Loud」キャンペーン

新しいライブ・サウンド・キャンペーンがアーティストを刺激する

カリフォルニア州アナハイム (2019年1月21日)

QSCは、カリフォルニア州アナハイムで開催される2019年NAMMショーにおいて「Play Out Loud」キャンペーンを展開しました。「Play Out Loud」というのは「アーティストが自信を持って熱狂的、情熱的に聴衆へ音楽を伝えることができる製品を提供する」というQSCの姿勢を表すものです。
「素晴らしいライブパフォーマンスとは、演奏者と聴衆が一体となって何かを起こすことです。過去に経験したことがないような、一生涯記憶に残る、まさにその瞬間です。」Ray van Straten氏(QSCライブサウンド、グローバル・マーケティング、シニア・ディレクター)がコメントしています。
「演奏者が望む機材とは、信頼性が高く、使いやすく、完璧な音を出すバンドメンバーのようなものです。」「私達の使命は信頼おけるバンドメンバーになることです。そして演奏者が聴衆に対してベストなパフォーマンスを届ける、演奏者を守る、完全に自信を持って表現できる自由を与えることです。」
いずれは、ユーザーとQSCライブサウンドのファンに、あらゆる媒体を通じて「Play Out Loud」のメッセージが伝わることでしょう。

QSC パワード・サブウーハー KS212C 【NAMM TEC Award】にノミネート!!

2018/07/18

製品設計、革新性、生産においてQSCの優れた技術が評価され、パワード・カーディオイド・サブウーハーKS212Cが第34回Technical Excellence & Creativity(TEC)Awardにノミネートされました。KS212Cは、3600Wの大出力を誇るクラスDアンプ、最新DSPを搭載。低音がステージ上や、スピーカー背面に回り込むという問題を解決するため、革新的技術を取り入れたシングル・コンパクト・エンクロージャーを開発。理想的な指向性を実現しました。オーディエンス方向だけに力強い低域を伝え、最適なステージ環境をコーディネートすることが可能です。ライブだけでなく、DJ、ダンス、映像プロダクションなど、中規模会場で行われる様々なパフォーマンスに圧倒的な能力を発揮します。

Technical Nominees | TEC Awards

QSC社、コンパクトKS112パワードスピーカーを発表

Costa Mesa、カリフォルニア州(2018年1月24日)

QSC社はKシリーズファミリーのスピーカーを発表して以来、100万台の販売を達成。そして今回、コンパクトなサブウーハーKS112をラインナップに追加しました。KS112は、KS212C単一指向性パワードサブウーハーに続く、KSサブウーハーシリーズ2番目のモデルとなります。その革新的なデザイン、伝統のQSCアンプ、最新のDSPを搭載し、高出力、迫力のある低音が必要なさまざまな用途に対して有力な選択肢となります。

  • 6次バンドパス方式のプレミアム・バーチ・キャビネットにシングル12インチ・トランスデューサーを搭載。実装されたDSPは可変クロスオーバー機能やディレイ、用途別に保存/呼出可能なシーンを搭載、システムの性能を最大限に活かします。
  • 2つのM20ポール取付けネジにより縦置き、横置きどちらでもポールを安定して取り付けることができます。また、丈夫でスムーズな移動ができるキャスターが付属。オプションでロック付き安全カバーと輸送用カバーが用意されています。
  • 「KS112は、かつて不可能と思われていた用途にも最適なサブウーハーを提供することができるようになりました。」プロ用PAスピーカー製品担当マネージャーのChirs Brouelette氏がコメントしています。コンパクトなKS112、単一指向性サブウーハーKS212C、ポータブルなKsub、パンチのあるパワフルなKW181と、あらゆる用途に対応できるKファミリーは、圧倒的な性能を誇り、プロの音響業者と音楽愛好家に支持されています。
  • 様々な用途に対応できるKS112の性能は、ミュージシャン、バンド、モバイルDJ、システムインテグレーター、音響機器レンタル、制作会社などに支持されるでしょう。特に、Touchmixシリーズミキサーと共に使用することにより、KSシリーズの能力をさらに引き出すことやK.2シリーズ・スピーカーのサウンドをより効果的に補強することが可能となります。

QSCスピーカー「Kファミリー」100万台を出荷

Kシリーズは、世界中のプロオーディオに携わるスタッフと観衆に愛され続けています。

Cost Mesa、カリフォルニア州(2018年1月24日)

QSC社は2009年の販売開始から数えて100万台目のKファミリースピーカーを出荷できたことを大変うれしく思います。絶大な人気を誇る「Kファミリー」は、サブウーハー、ラインアレイ、Kシリーズ、KWシリーズ、KLAシリーズ、そして新しい世代のK.2シリーズとKSシリーズから成り、最高のパフォーマンス、使いやすさ、優美な外観、高い耐久性と信頼性を誇り、多くのミュージシャン、バンド、モバイルDJ、クラブ、劇場、音響機器レンタル、音楽プロダクション、礼拝堂など世界中で使用され、今日の業界スタンダードとなっています。

2009年に登場したKシリーズは、最上位クラスのパワーモジュール、優雅なデザイン、総合的な音響性能によりパワードスピーカーの新しいスタンダードとなりました。QSC社、プロオーディオ事業部シニア・マーケティング・ディレクターのRay van Straten氏がコメントしています。「当時のスピーカー市場を考えると、標準的なスピーカーより明らかに優れた製品を提供しなければならないと考えました。」さらに「そして今日でも続けているように、ユーザーが最小限の労力で、メリットを享受できる、プロフェッショナル用途に耐えうる製品を提供する努力をしなければならないと確信していました。Touchmixシリーズ、オーディオネットワーク・コントロールにおけるQ-Sysプラットフォーム、そしてオーディオ製品分野全体で我々が行っているように、Kファミリーでも同様の努力をしてきました。」と述べています。

Van Straten氏は続けて「今回100万台出荷という金字塔を打ち立てることができたのは、スピーカー分野に参入するときに私達をサポートしてくれたグローバルネットワークのおかげであると思います。また、何千、何万という世界中の熱狂的なQSCファンに心から感謝したいと思います。」と述べています。

そして、2018年は新たに2つのKファミリーモデルを発表したいと思います。1つは新しいKSシリーズのサブウーハーである「KS212C」指向性サブウーハー、そしてもう1つは「KS112」コンパクトサブウーハーです。

「KS212C」は6次バンドパス方式のキャビネットにデュアル12インチドライバーと3600Wパワーモジュールを搭載した最上位クラスの単一指向性サブウーハー。キャビネットの前後で15dB以上の音圧レベル差を実現しています。「KS112」は6次バンドパス方式のキャビネットにシングル12インチドライバーと2000Wパワーモジュールを搭載したサブウーハーで、非常にコンパクトで持ち運びしやすくなっています。両モデル共に非常にフレキシブルな互換性の高いKファミリーの仕様に沿って作られており、幅広い用途に使用できる多くのオプションが用意されています。

2018年はQSC社が1968年創立して50周年の年であり、QSC社にとって大きなマイルストーンを迎えます。3つのビジネスユニットを中心に世界中で様々なイベント、活動、重要な製品発表が行われる予定です。

QSC社、50周年を迎え、さらなる躍進を誓う

創業当初のガレージ制作ギターアンプから始まり、今日ではライブ、シネマ、企業の設備などプロ向けオーディオ機器を世界中に幅広く展開しているQSC社は、創立50周年を迎え、さらなる前進を始めます。

Cost Mesa、カリフォルニア州(2018年1月14日)

1968年は世界中に極めて大きな変化が起こった年でした。この年、米国では市民権運動が起こり、不安と動揺が広がる中、ヨーロッパ諸国では抗議運動とパリ五月革命が起こりました。ボーイング747ジャンボジェット機が導入され、アポロ8号により人類が始めて月の軌道を回ることに成功したのもこの頃です。音楽の世界では、ビートルズが「ヘイジュード」、ローリング・ストーンズが「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」をリリースしました。そして今日QSCとして知られる会社がカリフォルニア州Costa Mesaの小さな建屋でQuilter Sound Thingsとして誕生しました。
QSC社は当初、手作りギターアンプに注力していました。その後、50年に渡り変化、発展し続け、PA用パワーアンプにおける世界的なリーディングブランドになりました。「最初のビジョンはハイパワー、大型ギターアンプの世界的なメーカーになることでした。しかしながら、それは上手くいかなかったため、方針を変えてパワーアンプに注力することにしました。」QSC創設者のPat Quilter氏は述べています。さらに「創業当初からQSC社は常に顧客の立場になることに努めてきました。それが会社の成功の元になったのです」。
QSC創設者のBarry Andrews氏は以下のように述べています。「私達、QSC社は常に顧客の要求を満たそうとする情熱を持ち、絶え間ない技術革新と前向きな変化を繰り返してきました。例えば、スピーカー分野に進出しようと決めたとき、後に高い評価を得ることになるKシリーズを開発するために、顧客からの声に注意深く耳を傾けました。これにより、QSC社はパワードスピーカーにおける全く新しいスタンダードを確立し、Kシリーズをこの分野でナンバーワンのブランドに押し上げることに成功したのです。」
QSC社は高い品質と信頼性を誇るブランドを構築するのに常に専念してきました。QSC創設者のJohn Andrews氏は「私達は常に会社の運営効率を高める努力をしてきました。カリフォルニア州南部に最新鋭工場を建築し、コンピューター制御の精密組み立てラインと厳格なテスト、オーダー毎にフレキシブルに対応できる製造システムを構築しました。」と述べています。さらに「このシステムを使用し、顧客の要求に基づいて生産することによって、非常に多くの顧客需要に応えることができるようになりました。業界初の受注生産設備を使用して、近代的な製造設備を拡張。サプライチェーンも常に改善し、世界中の多くの国にビジネスを展開、たくさんの顧客に製品を届けることができたのです」と続けています。

ネットワークを使用したデジタル・オーディオ・システムの創世記におけるパイオニアとしてQSC社は、1996年にCobraNet™のライセンスを取得しました。CobraNetは始めて商用として成功したAudio Over Ethernetの実装例として広く認められています。これによりQSC社は大規模サウンドシステムの要求に応えることができる、業界初のデジタル・オーディオ・シグナル・プロセッシングとネットワーク・ソリューションを開発しました。今日、高く評価され、世界中の会場で使用されているQ-SYSTMインテグレーション・オーディオ・ビデオコントロール・プラットフォームは、この初期の技術革新によるものです。
QSC社長兼CEOのJoe Phamが述べています。「QSC社は私達が提供している製品カテゴリーにおいて、常に技術と顧客満足度におけるリーダーであり続けたいと思います」。
「絶え間ない技術革新により、統合的な音響環境を提供し、新しい活躍の舞台と可能性を生み出します。さらなる顧客満足、従業員に新しい仕事の機会を与え、ビジネス・パートナーの地位を向上させます。」と結んでいます。
創業50周年記念の今年、世界中で多くのイベント、活動、重要な製品発表が行われる予定です。絶え間ない経営努力と技術革新、社員やビジネス・パートナーに新しい機会を創出、そして顧客に対してソリューションの提供など、QSCは50周年記念に満足することなく、未来の成長をお約束します。

3つのQSC製品が2018年NAMM TEC Award にノミネート

Costa Mesa, カリフォルニア(2017年9月)

製品設計、革新性、生産においてQSCの優れた技術が評価され、TouchMix-30 Proコンパクト・デジタル・ミキサー、K.2シリーズ・スピーカー、Q-SYS™ Core 510iプロセッサーが2018年Technical Excellence & Creativity(TEC)Awardにノミネートされました。
この賞は毎年NAMMショーにおいて、NAMM財団が発表。レコーディング技術、映画、テレビ番組、ビデオゲーム、その他のメディアに対し貢献した個人、会社、技術革新が評価されます。QSCのマーケティング担当であり、副社長のChris Humphrey氏は「今年の賞に3つの製品がノミネートされたことを誇りに思います。」「私たちの使命はあらゆる顧客にとって新しいスタンダードとなりうる革新的な製品とソリューションを開発し続けることです。」と述べています。
Small Format Console Technology部門において、その革新的技術によりノミネートされたTouchMixは最もハイパフォーマンスな小型デジタルミキサーです。最もチャンネル数が多いモデルは32インプットを備えたTouchMix-30 Proであり、通常、大型コンソールに実装された機能、性能、音質を、持ち運びできる小型コンソールに搭載。ミュージシャン、バンド、映像プロダクション、小規模会場向けに最適な設計がなされています。スタジオ・エンジニアの仕事をサポートするウイザード、プリセットなどの便利なツールにより、簡単に素早く素晴らしいミキシングが可能。レコーディング環境における性能は圧倒的です。32x32チャンネルの最高性能オーディオ・インターフェイス機能を手頃な値段で提供。さらに、レコーディングにより、ライブパフォーマンスのマルチトラック音源をPCを使わずに簡単にUSBドライブにキャプチャーできます。また、タッチ&ターン・インターフェイスによりフェーダーレベルや他のパラメーターを直感的にコントロール可能。WiFi経由でiOS、またはAndroidデバイスによりミキサーの機能をリモート操作、また、パーソナル・モニター・ミックスもコントロールできます。
スピーカー部門ではK.2シリーズがノミネートされました。K.2シリーズはQSC社の世界的ベストセラーKファミリーの次世代モデル。8インチ・ウーハー搭載のK8.2、10インチ・ウーハー搭載のK10.2、12インチ・ウーハー搭載のK12.2がラインアップされ、重要な機能をアップグレードし、スピーカーの全く新しいスタンダードを確立しました。2000Wパワーアンプ・モジュールを搭載し、高性能ウーハーとコンプレッションドライバーの性能を最大限発揮させます。DMTTM(Directivity-Matched Transition)により、リスニング・エリア全体に優れたサウンドを提供、搭載されたDSPはIntrinsic CorrectionTM により最適化されたパフォーマンスを実現するために高度なシステム・マネージメントを提供しています。非常にフレキシブルなK.2シリーズはさらに用途に応じたプリセット・ライブラリーを搭載。入力ソース、ディレイ、EQ、クロスオーバーなどの設定をLCDスクリーンとコントロールパネルから設定、保存して使用することができます。3モデルともメインPA、またはフロアーモニターとして使用可能。さらにウォールマウント、トラスマウント、スタンドマウントも可能です。 シグナル・プロセッシング・ハードウェア部門では、Q-SYS™ Core 510iがノミネート。最新のIntelTM CPUとQSCが開発したLinuxTMベースのリアルタイムOSを使用したQ-SYSプラットフォームにより、非常にパワフルなオーディオ、ビデオ、コントロール(AV&C)ソリューションを提供しています。中規模から大規模な会議や宴会など、多様なアナログ、デジタル、ネットワークオーディオ接続が必要な用途に最適です。

TEC Awardについて

毎年、カリフォルニア州アナハイムで行われるNAMMショーにおいて発表されるNAMM TEC Awardは、プロオーディオ、サウンドレコーディング業界の「オスカー」と言われています。音楽制作、ライブパフォーマンス、ビデオゲーム、TV番組、映画など、音楽産業に貢献した人を表彰します。TEC Awardは音楽関係団体のパネルメンバーによりノミネート(推薦)され、様々な音楽関係団体、音響関係webサイト団体から構成されるメンバーにより受賞作品が決定します。対象となるのは、それぞれの部門で特に優れた貢献をした製品、企画など。2か月間のエントリー期間の後、技術部門から23、創造性部門から8、合計31のカテゴリー別にノミネートされる製品、企画が発表されます。プロオーディオ関連出版、プロ音楽団体、音響技術、制作関連団体から構成される権威あるパネルメンバーは、選別されたNAMM財団メンバーと共に注意深く各ノミネートを評価。最終的な受賞者は2018年1月27日、NAMMショーにて発表されます。

QSC社よりパワードスピーカー 3機種が新登場

2017/09/12

米国を代表する音響機器メーカーQSCは、高性能パワードスピーカーのベストセラーとして著名なKシリーズの新バージョン、K8.2、K10.2、K12.2の3機種を新発売。2000Wの高出力を誇るパワーモジュール、DMT?(Directivity Matched Transition)を活用して、リスニングエリア全体に臨場感溢れるサウンドを響かせます。高性能DSPによるQSC独自のフィルター技術「Intrinsic Correction?」と高度なシステム・マネージメントによって、様々な用途に合わせてカスタマイズする機能を可能にしました。プリセット・ライブラリーは、一般的なアプリケーション(ステージモニター、ダンスミュージック、ベース、アコースティックギター用アンプ、ハンドヘルド・マイク等)をサポート。 入力タイプ、ディレイ、EQ、クロスオーバーなどのユーザー設定を保存/呼び出しできます。設置方法もスタンドマウント、吊り下げ、壁掛け、トラスシステムなど自在に対応。次世代スタンダードとなるパワードスピーカーの傑作といえるでしょう。

海外ブログ

ホームスタジオにおけるベストなスピーカーセットアップ

By Christophe Anet(2020年4月28日)

世界的な感染危機により、多くの方がリハーサル、作曲、レコーディングなどをホームスタジオで行っていることでしょう。この記事では、理想的な制作環境を作るために、ホームスタジオのセットアップにおける最も重要な点について実用的なアドバイスとヒントを紹介しようと思います。

まず始めに、みなさんの中にはライブ等で、QSC K.2スピーカーを既に使用している方もいるでしょう。K.2シリーズには11種類のプリセットが用意されていて、その中の1つに「Studio Monitor」というのがあります。このプリセットはQSCのエンジニアがホームスタジオを考慮して開発したもので、スタジオモニターに必要とされる完全にフラットな周波数特性と、非常に明瞭な低域を実現します。このプリセットを使用すると、何もせずともモニターしている音を忠実に再現することができるリファレンス・スピーカーになります。

さて、さっそくみなさんの部屋の状態を見て、セットアップを行い、いくつかのステップに従って制作環境を最適化していきましょう。思い出してほしいのは、私達が聴いている音は、私達の聴く能力とスピーカーの性能、そして部屋の音響特性の組み合わせであるということです。

リスニングエリアの設定

図1:ホームスタジオにおける最適なリスニングポジションとスピーカーの配置

  1. 部屋の長い辺に沿って機材の向きを決めます。
  2. リスニングポジションが左右対象の中心線に沿っていることを確認します。
  3. 部屋を1/3ずつ、3つのエリア(「前」、「中央」、「後」)に等分割し、機材を「前」のエリアに置きます。「中央」前方にリスニングポジションを配置します。
  4. 部屋の硬い表面との間に起こる反響を定常波、またはルームモードと呼びます。音圧は表面で常に最も高くなります。この高い音圧ができるエリアを避けるために、リスニングポジションをどの壁からも1m以上離してください。

スピーカーを設置

  1. 正確なステレオ再生を実現するには、左右のスピーカー角度をリスニングポジションに向かって60度に設置する必要があります。
  2. スタジオモニターを設置する位置は、通常、耳の高さ(1.2m~1.4mの間)にします。床からの反射を最小にするため、少し前に傾けて高めに設置します。K.2シリーズ3機種では、標準装備である、デュアル・カップマウントと7.5度ティルト機構があるため、簡単に実現できます。ただし、スピーカー近くの表面からの反射を防ぐため、特に吊り下げなどの場合、ティルト角(縦方向の傾き)は15度を超えないように気をつけてください。

不要な反射を防止する

硬い壁、屋根、床は音を反射します。そして反射する音が元の音と同位相になると、リスニングポイントにおける音圧が増加します。反対に、位相がずれると音圧は減少します。

  1. もし、ホームスタジオの壁や床の表面が音のエネルギーを回り込ませたり、または吸収するように設計されていなければ、ほとんどの音のエネルギーは入射に対して同じ角度で1度だけ反射します。リスニングポジションへ音が反射するのを最小にするために、スピーカーを壁や天井近くに設置することを避けてください。
  2. 部屋の大きさが音の波長と合致すると、音のエネルギーは増幅し、共振が起こります。共振は、共振周波数に依存する特定の場所に、最大音圧と最小音圧を伴った定常波を作ります。この難しい現象へは、スピーカーの位置を少し動かして、対応してみてください。これにより定常波共振の条件を回避できる可能性があります。
  3. リスニングポジションが原因であることもあります。リスニングポジションが音圧の最小値の所にある場合、特定の周波数が聞こえなくなり、ミックスはパンチとダイナミックさに欠けるようになります。この場合、リスニングポジションを前後に移動してみてください。

図2:硬い壁は、音のエネルギーを反射します。この反射を最小限にするために、吸収材を使用したり、異なる形状の壁を試したりすることを推奨します。
部屋の両サイドで同じような反射があるときのみ、最も正確なステレオイメージが得られます。両側の壁に対して同じ距離を保ち、左右のスピーカーを同じ高さ、左右対称に置く必要があります。

低域ブーストと音の拡散空間

音の物理学の基礎を思い出してみてください。まず最初に音は周波数により伝わり方が異なります。下図に示されているように、低域における無指向性拡散から非常に指向性が強い高域拡散まで幅があります。

図3:音は周波数により伝わり方が異なります。

次に「Radiation Space」と呼ばれている指標について説明します。「Radiation Space」は簡単に言うとスピーカーが音を拡散する体積のことです。低域において(200Hz未満)、硬い壁が音の拡散を抑制するとき、音圧レベルは増加することを理解する必要があります。スピーカーが置かれた壁によりRadiation Spaceが半分になる度に、音圧レベルは2倍になります。
200Hz未満においてもフラットな低域レスポンスを持つ自由空間に置かれたスピーカーは、硬い壁を背にして置かれた場合、6dBサウンドレベルが高くなります。部屋の角では12dBまで上がります。

図4:Radiation Spaceはスピーカーが音を拡散している体積として定義されます。

Radiation Spaceを変えると、200Hz未満のスピーカー出力に影響します。ではどうしたら良いのでしょうか?ホームスタジオにあるスピーカーが壁に背を向けて置かれている、または角に置かれている場合、低音再生がクリアでタイト、そしてパンチのある音に戻るように、低音の出力レベルを数dBレベル、200Hz未満の出力レベルを下げます。過度の低音域は共振を生み、不明瞭なミックスを作ります。低域レスポンスを減少させるには、スピーカーに搭載されたEQを使用したり、ミキサーから設定します。

背面キャンセルとスピーカー設置

200Hz未満で起こる他の現象も見てみましょう。スピーカーと壁の間にある程度の距離がある場合、距離が音の波長の1/4に等しいときの周波数では、壁からの反射はスピーカーから前方向に向かう音の拡散と位相がずれています。これにより、この特定の周波数における壁からの反射音は同じ周波数の前方向に向かう音をキャンセルします。この周波数では、音のレベルは著しく減少します。これを櫛形フィルターキャンセルと呼び、スピーカー出力のEQ調整では対応できません。

図5:スピーカーの背面にある硬い壁による音のキャンセル現象

さて、この問題に対して何ができるでしょうか?この強いキャンセル現象を防ぐために、まず最初にスピーカーを壁にできるだけ近づけてみてください。しかし先述した通り、スピーカーを壁に近づけて置いたときは、低音が増幅されるため、低域の周波数特性の適切な調整が必要となります。
別の選択として、スピーカーを壁から少し離して置くこともできます。このとき、スピーカーの前面から後ろの壁までの距離が0.6m以内になるようにしてください。こうすると、低域は元のままに再生されます。広い部屋でスピーカーを壁から離すと目立つようになるかもしれませんが、音響的に考えると、背面壁のキャンセル効果との兼ね合いで妥協が必要だと言えます。

結論

ホームスタジオで音楽制作を行うなら、ホームスタジオでの音響環境が音楽制作の音質全体に影響を与えます。壁、天井、床の他に、ミキシングコンソール、テーブル、機材収納ラック、家具などが音の反射を引き起こします。その反射はできるだけ最小限にしなければなりません、狭い部屋でのスピーカーの配置は簡単ではありませんが、スピーカーを最大限に活用するためのアドバイスを紹介しました。
最後になりますが、QSCを含む、高品質のスピーカーは、非常に高いレベルでオーディオを再生することができます。これを計り、調整する良い方法は、サウンドレベルメーターを使うことです。キャリブレーショントーン(ホワイトノイズ、またはピンクノイズ)により、リスニングポイントで、バランス良くリスニングレベルが86dBになるようにスピーカーをセッティングします。ではみなさんが、ホームスタジオを見直し、スピーカーを正しく設置できるよう願っています。

QSC、Miami Symphonyのサウンドをランドマーク施設へ

CP8はとてもコンパクトで求めやすく、その素晴らしいサウンドは別次元といえます。QSCは私達にとって小規模、中規模コンサートに主力のスピーカーとなっています。

フロリダ州マイアミ(2020年3月17日)

マイアミはあらゆるものがスタイリッシュな街として有名ですが、オーケストラも例外ではありません。指揮者のEduardo Marturet氏はSWAROVSKIのクリスタルの指揮棒を振り、ブラームスからベートーベン、ジャズ、ラテン、映画音楽まで幅広いジャンルの音楽を指揮します。普段はアートギャラリーとイベントスペースとして使用されているMoore Elastika Buildingなど、個性のある会場で行われるコンサートのために、イベント企画会社のPete Diaz Productionsは、コンパクトパワードスピーカーCP8、パワードスピーカーK12.2、サブウーファーKW181など、QSCの製品を多く採用しました。

「Moor Buildingはマイアミ・デザイン地区(Miami Design District)の中心的な存在であり、マイアミ・シンフォニーがそこで季節毎に数回コンサートを行っています。」Pete Diaz Productions 社のPeter Diaz Jr.氏が次のようにコメントしています。「私達は音響設備に関してマイアミ・シンフォニーの指定業者になっていて、全ての観客用とオーケストラのモニターとしてQSCを使用しています。」会場は1階のメイン客席と吹き抜けになっている3層の2~4階席から構成されています。この中で特に吹き抜けのアトリウム席において、どこに座っていても音が同じように聞こえるようにするのはとても困難な仕事でした。

比較的狭く垂直方向に高い空間がある会場でのコンサートをプロデュースすることについて聞かれたとき、Diaz氏は「この会場では機材の配置が最も難しかったです。オーケストラは1階に、観客席の一部も同じフロアーにあります。メインフロアーを囲むようにバルコニーにも客席があります。様々なエリアに対してそれぞれのリスニングゾーンを考える必要がありました」とコメントしています。

イベントを運営しているRichard Gomez氏(Pete Daizのエンジニア)は、特に不規則な空間を、少ない数の大型スピーカーからの音ではなく、多くのスピーカーから出る音でカバーするのが一番良いと考え、直ぐにQSCのCP8を思い浮かべました。Peter Jr.氏は「QSC CP8の大きさが重要でした。」と言っています。「中2階席の天井の高さはそれほど高くありません。8フィート(2.4m)くらいです。CP8は小ぶりなため、様々な形で設置することができます。90°の均等なカバレージは全ての観客が確実に同じリスニング体験をすることができるようにしてくれます。そして、会場全体に使用するのに16台、コントラバスやティンパニーの低音を響かせるためにKW181サブウーファーを4台導入しました。これによりフロアー毎に独立した音のゾーンを確立することができました。大型のフルレンジスピーカーK12.2は、メインフロアーに音を行き渡らせ、演奏するオーケストラのモニターとして使用されています」。

さらにDiaz氏はCP8のエンクロージャーの大きさから想像できないほどのサウンドにも魅了されました。
「CP8の定格出力は1000W(ピーク)というのは知っていました。でも、あんな小さな箱からパンチのある音がでるとは思いませんでした。カバレージ全体を通して安定した周波数特性を保証するDirectivity Matched Transition TMのおかげですね。オーケストラはナイトクラブで聴くダンスやロックミュージックとは違います。繊細で複雑な音楽であり、観客はじっくりと聴き入ります。CP8は小さくてもレスポンスが良く、細部を再現するのに優れています。」

Pete Diaz Production社は「これ以上の幸せはありません。みんなQSC CP8に本当に満足しています。リスナーからもサウンドについてとても好意的なコメントを常にいただいています。」

オーケストラのメンバーからは他セクションの楽器音がよく聞こえると評判です。実績のある指揮者であり、音楽ディレクターのマエストロMarturet氏も、CP8のサウンドに大変満足しています。

プロダクション会社にとって、同じ製品を複数台買うことになるので、コストパフォーマンスも重要です。Diaz氏は、CP8に満足しています。「CP8はコンパクトで購入しやすい価格かつ、サウンドも素晴らしいスピーカーです。私達の小~中規模のコンサートに欠かせない機材となっています」。

Kid Rock’s Big Ass Honky Tonk&Rock 'n' Roll Steakhouse、QSCによる最高のサウンド

繁忙期には、4つのステージ・パフォーマンスが同時に行われることもありますが、どのステージでもQSCは確実に最高のサウンドを届けます。

テネシー州、ナッシュビル。(2019年8月15日)

Kid Rock’s Big Ass Honky Tonk&Rock 'n' Roll Steakhouseは5階建てのビルに4つのステージを持つナッシュビルで最大の(斬新な)エンタテインメント施設です。QSCが設置した、統合オーディオ機器によるライブサウンドはオーディオマニアも納得です。「ビル全体ではトータル2000人、メインホールだけでも2階席と合わせて600人収容可能です。繁忙期には、4つのステージで同時にパフォーマンスが行われ、1日に16組のバンドそれぞれが4時間の演奏を行うこともあります。バンドの入れ替えが激しいため、PAシステムには高い柔軟性と信頼性が求められますが、QSCは確実にこの要求に応えてくれます。」とサウンドエンジニアのJosh Hastick氏。

メインホールのステージでは、両脇にKLA12ライン・アレイが置かれ、KW181サブウーファーがサウンドを補助しています。8台のK10.2がモニターとして使われ、さらにKW181が設置されています。メインホールと2階席の中間に16台のAC-S6Tがサテライトスピーカー(CXD4.3パワーアンプにより駆動)として設置され、メインスピーカーに合わせてディレイをかけてドライブしています。さらに大勢の観客が座るバルコニー用にK10.2とK12.2が置かれ、KW181サブウーファーで低域を補完しています。

3階と4階、さらに最上階にあるBARのPA機能は独立しています。3つのステージに設置されたPAシステムは全く同じ構成となっており、メインスピーカーとしてE112(CXDパワーアンプがドライブ)、KS212C指向性サブウーファーが両脇に設置され、モニターとしてK10.2、さらにCXDパワーアンプがドライブするAC-S6Tがサテライトスピーカーとして設置されています。さらに、最上階のバーにあるテラスにはAD-S12スピーカーが10台、AD-S112SWサブウーファーが4台、設置されています。

ナッシュビルにあるGC Pro社のGreg Glaser氏はプラン、機材の搬入、設置まで重要な役割を果たしています。GregとMike Mill(Honk Tonk Centralのサウンド・スーパーバイザー)はQSCのシステムを推進しました。

再びサウンドエンジニアのHastick氏のコメントです。「メインホールの壁と2階席上には、窓があり、天気によって開けたり閉めたりします。席が埋まっていて窓があいていると、デッド(残響が弱い)になり、空席が多いときに閉まっていると、ライブ(残響が強い)になります。KLAシステムは両方に問題なく対応することができます。アレイは良くチューニングされていて、誰かが最上階のBARで歌っても問題が起きないように設計されているのです。もし、偶然マイクをステージに向けてしまってもフィードバックが起こることはありません。」

サテライトスピーカーからの音は、メインスピーカーから出ている音と同じタイミングで観客の耳に届かなければなりません。QSCはディレイを使用してこの問題を解決しています。ディレイはミキサーを使わずにCXDシリーズのアンプ内で調整されています。設定は簡単。ラップトップを繋いでスピーカーのプロファイルを選択するだけです。

QSCの地元代理店、HWP社のKevin Duthu氏によると、「スピーカーの設定は、上のフロアーに設置しているE112システムでも有効です。QSCのシステムでは、スピーカーの設定を、測定用マイクからのデータに基づいて行っています。フルレンジ向けの設定、ダンスミュージック用の設定、壁との距離、サブウーファーの有無などに基づいて「ボイス」とも呼んでいる設定をします。実際の作業は、E112を設置して、CXDアンプを使用して音出しをします。これで99%の仕事は完了です。」
しかし、「上の階はメインホールより小さいため、より厳密な低音の管理が必要となります。KS212Cは、この要求を満たすのに理想的なサブウーファーです。指向性サブウーファーであるKS212Cなら、複雑な調整をすることなく、電源を入れてすぐに使えます。低域の音響エネルギーは低音が必要なダンスフロアーに向けて広がり、テーブルの上のグラスや、ステージ裏にある鏡を振動させることもありません。しかも、ボスの突然の指令により、たとえ不本意に音量を上げてしまっても、サウンドはパンチが効いていて明瞭です。」

「他のメーカーも素晴らしいライブサウンド機材を作っています。しかし導入後、時間と努力を費やしてサポートしようとするメーカーは多くありません。QSCのシステムは信頼性が高く、しかもここやあらゆる環境で問題が起こったとき、常にサポートしてくれます。」

バークリー音楽院においてQSCはA+の評価を獲得

QSCの製品はより高額な機器と比較しても優れていると思います。

米国マサチューセッツ州ボストン(2019年8月22日)

Berklee College of Music

バークリー音楽院は、今日の音楽産業においてキャリアを形成しようとする人々のための特別な教育機関です。伝統的な音楽から最新のテクノロジーを駆使した音楽までカバーしています。バークリー音楽院では現在、キャンパス内のリハーサルスペースの多くを更新しようとしています。学生と教師のために、高品質で、使いやすく、リアルタイムのレコーディングができる環境を整えるためです。Bill D’Agostino氏(アカデミックパフォーマンス、テクノロジー、設備担当シニアディレクター)は、K.2シリーズパワードスピーカーとTouchMixシリーズミキサーを含む、機材全般にQSCを選択した理由について説明しています。

今回、3名から12名のミュージシャンが使用するバンド練習用リハーサル・ルームのほとんどにQSCを採用しました。これらの部屋を使用して平日はアンサンブル・クラスがあり、様々なタイプのグループに音楽を教えています。ヘヴィーメタルバンド、アートブレーキー・スタイルのジャズ、ボーカル・グループなど多様な音楽ジャンルのグループが練習しています。
部屋に合った素晴らしいサウンドと使いやすいPAを持つことが重要です。この大きさの部屋には、K10.2が最適でした。さらに大きな部屋でも十分過ぎるくらいの低音が得られますが、小さい部屋でも過剰になることはありません。さらに、ミキサーにTouchMix-8を設置しました。
TouchMixファミリーの中でも、アンサンブルルームにはちょうど良いミキサーです。「シンプルモード」と搭載されたエフェクトをたいへん気に入っています。学生がボーカルに少しリバーブをかけたい、ベースにコンプレッションをかけたい、など、音に味付けをすると、練習に熱が入るようです。
各部屋で学生が頻繁に入れ替わり使われている状況を考慮すると、複数のシーンを保存、呼び出しすることができるTouchMixシリーズの機能はとても便利です。キャンパス内の各部屋で、ローテーションしながら週に500回もアンサンブルが行われています。クラスのシーンを微調整し、設定をシーンとして保存しています。シーンはUSBメモリーに保存し、呼び出すだけですから、クラスの時間を無駄に使うことはありません。
TouchMixに搭載されているプリセットシーンはとても便利であり、様々なタイプのバンドや音源制作のスタート・ミックスとしてすぐに使用できます。クラスで使用する楽器編成に近いシーンを選んで少し変更するだけです。教師陣もレコーディング機能について理解しており、USBメモリーにクラスのマルチトラックやステレオミックスを保存して指導できます。生徒にとっても教師陣にとっても便利な機能ですね。

バークリー音楽院は最新のテクノロジーを推進している学校として有名ですが、その導入の度合いはクラスによって違います。D’Agostino氏はTouchMixシリーズの使い勝手の良さを評価しており、今後もっと多くのクラスで有効に活用され、それがテクノロジーの理解にも役立つと考えられています。
長期的な戦略として、TouchMixをきっかけに、音楽教育の効率化にテクノロジーをもっと活用できると考えています。TouchMixが先進テクノロジーとライブバンドの世界の橋渡しとなります。

バークリー音楽院のリハーサルスタジオや演奏スペースは様々です。それらの環境にQSCのラインナップなら対応できます。小さい部屋にはK8.2が設置され、中規模の部屋には、K12.2とTouchMix-16の導入を検討しています。数年後にはおおよそ100部屋に設置している旧式のアナログミキサー全てを、QSCのミキサーをアップグレードしようと考えています。

しかし、バークリー音楽院でも、予算は常に問題になります。D’Agostino氏は、QSCなら予算に見合った総合力を持つ製品を提供できると主張します。承認を得るためには、数年分の機器導入の予算計画を立てなければなりません。「QSCの製品は大きな価値を提供してくれます。過去にいろいろなブランドのPA機器を使ってきましたが、QSCの製品は、より高価な機器と比較しても優れていると思います。」

QSC KS118サブウーファーレビュー

聴衆をパワフルで圧倒的な低音に包み込みます。

By Loren Alldrin(2020年2月19日)

スピーカーの歴史を見てみると、ウーファーサイズの主流が20インチ以上になることはなく、バランス、低域レスポンス、コストパフォーマンスにおいて18インチが適切な大きさであることが証明されています。そして、コンパクトなモバイル・サウンドシステムでも、18インチ・サブウーファーが定番となったのです。
QSCから発表されたKS118は、不要な中域、高域をカットするフィルターを使用し、ダイレクト・ラジエーション型18インチ・サブウーファーです。流線形のバスレフを使用して高域をカットするモデル(KS112やKS212C)と比較しても、性能はほぼ同様です。KS118はタイトにコントロールされた周波数レンジ(35Hz-110Hz(-10dB))全体に渡り大きな音響エネルギーを持っています。

前モデルKW118のサイズと形状を踏襲しつつ、KS118は、縦置き、横置き、どちらにも対応します。最大出力は、KW118が2000W、KS118は3600W(最大SPL:136dB)。1台でも十分に迫力のある低音が得られると思いますが、用途によっては2台以上が必要となります。500人規模の会場で行われるコンサートならば、このサブウーファー1ペアで十分でしょう。大型キャビネットに大口径ウーファーが入っていた時代と比較すると大きな進歩です。
多くのアウトボードが担っていた機能は、搭載されたプロセッサーやアンプが代わりに実行します。全ての機能は背面パネルに装備されたパネルからコントロール可能。画面メニューから、クロスオーバー、エクスカーション・プロセッシングモード(DEEP)の選択、ディレイのコントロール、指向性の設定などを行うことができます。プリセットの保存、呼び出しも可能です。メニューは直感的に操作できます。

KS118に搭載されたDEEPモードは、数dBの最大SPLと引き換えに、低域レスポンスを向上させます。最大SPL近辺でサブウーファーを鳴らす機会は少ないため、ほとんど問題にならないでしょう。ちなみに私はDEEPを常にONにしています。これにより低域のレスポンスをさらに向上し、タイトでコントロールされたサウンドを作ることができます。2台のサブウーファーを反対向きに設置して指向性を得るKS118の指向性モードも試してみたかった機能です。これをONにすると、サブウーファー・ペアの背面に放たれる低音は15dBほど減衰します。これにより、ステージの後ろ側に回ったり、室内に拡散する低音を減衰させることができます。実際にテストしてみると、屋外に設置したときは、キャビネットの後ろ側で低音がはっきりと減衰していることを確認できました。屋内では、低音が部屋に十分響いていましたが、指向性を明確に識別できるほどではありませんでした。1度会場でカーディオイドモードを試してみてください。

キャビネットの外観

大型のゴム足がキャビネット2面についていて、縦置き、横置きどちらでも対応できます。背面にキャスター、コントロールパネル、入出力端子があります。
底面にはゴム足がフィットする凹みがあり、キャビネットを安全に積み重ねることが可能です。その大きさと頑丈な構造にしては、驚くほど軽く、移動も簡単。位置合わせのため、片手で持ち上げたこともあります。キャスターがついているため、一人で簡単にスムーズに移動することができます。人間工学的観点から見ると、ハンドルの位置は1人で設置する時、扱いにくいと感じました。スピーカーを倒そうとしたとき、掴みにくいことに気がつきます。ハンドルの配置は、2人で動かすことを前提に決めたのではないかと思います。

3000Wのパワーをウーファー1台に与えるのは負荷がかかりますが、過熱防止と過剰な振動防止のための保護があります。QSCは十分に耐えうると判断し、自信を持って長期保証を設けています。サブウーファーの信頼性というのは、搭載しているウーファーの耐久性にも依存しています。QSCはこの点においても妥協しません。信頼性の高いイタリア製B&Cウーファーを採用しています。
フルレンジスピーカーと比較して、サブウーファーの動作はとても分かりやすいです。音域は狭く、曲の底辺を支える1オクターブか2オクターブの範囲を扱います。この範囲でKS118は素晴らしいサウンドを出力します。小さい音量のときは、豊かで温かみのある音。大音量では、クラブやコンサート会場において、人々を熱狂させるでしょう。
そして聴衆をパワフルで圧倒的な低音に包み込みます。

QSC指向性サブウーファーソリューションを洞察する

By Christophe Anet(2020年2月4日)

このブログでは、サブウーファーアレイにより指向性を実現するいくつかの試みについて説明し、なぜQSC指向性サブウーファーが素晴らしい性能を発揮するのかを解き明かしていきます。まず、サブウーファーの定義から始めましょう。サブウーファーは低音(低周波数領域)専用のスピーカーです。メインスピーカーがカバーする領域より低い20Hz~120Hzを扱います。

サブウーファーの歴史

1950年代中期、複数のスピーカーメーカーが音飛びが良い密閉型ウーファーを作り始めました。サブウーファーが一般的になったのは、1970年代、映画「大地震」に使われたSenSurroundの登場からです。1980年頃から、カセットテープ、CDの登場によりレコードの針飛びから解放され、サブウーファーは広く使用されるようになります。1990年代に入ると、ホームステレオ、カーオーディオ、PAシステムにも採用され、2000年代からは、ナイトクラブやコンサート会場で広く使われるようになりました。

一般的なサブウーファーの音響エネルギー分布

一般的なサブウーファーの音響エネルギー分布は、球状になっています。一般的なサブウーファーから出力される200Hz以下の音響エネルギーは指向性がありません。低域の波長はサブウーファーの本体のサイズより長く、音響エネルギー分布は全方向に広がります。
図に一般的なサブウーファー2台を並べて、出力される音響エネルギー分布を示しています。無指向性であることが分かります。
X軸は周波数、Y軸は指向角度を表しています(0degはセンターです)。信号強度は色分けして表されています(各周波数に対して最大強度のとき0dB)。

図2 指向性をプロット
図1 2台のサブウーファーを並べ、同じEQ設定、4mの位置で出力される音の指向性をプロット。

指向性サブウーファーを使用

1950年代以来、サウンドエンジニアは問題を解決するべく、最小2台構成でサブウーファーアレイを作っていました。ディレイ、位相、出力レベル、スピーカー間の距離を細かく調整し、サブウーファーにも指向性を持たせるように調整しました。
上記の方法で正しい指向性パターンを作るには、音響物理学の法則を理解し、パラメーターを調整しなければなりません。これは多くのサウンドエンジアとプロダクション会社にとって時間がかかる困難な仕事でした。

サブウーファーアレイにより指向性を作る

2台のサブウーファーを使って指向性パターンを実現するには、複数あるパラメーターから1つずつ着目して調整する必要があります。

極性反転とディレイ

下図にある、グラフから140Hz(破線)より上の高域ではサブウーファーの指向性が乱れ、機能していないことが分かります。さらに、指向性を生む背面域の減衰は、70Hzでのみ有効であることも分かります(青い領域)。

図2 指向性パターン。
図2 2台のサブウーファーの一方の極性を反転し、
ディレイを加えたときの指向性パターン。4mの距離で測定
図3:指向性角度
図3:指向性角度

ディレイが短い場合

ディレイ時間を短くした場合、前方向の指向性は改善されています。しかしながら、音のキャンセル効果がコントロールされず、拡散しています。側面の低音は減衰できていますが、真後ろ方向では音が大量に拡散しています。このセットアップでは不完全です。

図4 指向性パターン。
図4 2台のサブウーファーの一方の極性を反転し、
短いディレイを加えたときの指向性パターン。4mの距離で測定
図5:指向性角度
図5 指向性角度

ディレイを長く設定

ディレイを長く設定すると、横方向の減衰には効果が薄く、サブウーファーの比較的高音域は、ほとんど無指向性になっていて、大量の低音が後ろ側に拡散しています。

図4 指向性パターン。
図6 2台のサブウーファーの一方の極性を反転し、
長いディレイを加えたときの指向性パターン。4mの距離で測定
図7:指向性角度
図7 指向性角度

指向性サブウーファーに対するQSCの解答

サブウーファーアレイによる設定の難しさを解決するため、QSCは常に良好な指向性を持つサブウーファーとユーザーが設定しやすいセットアップ方法を開発しました。QSCの高機能DSPを使用して、背面方向にはウーファー2台による理想的なキャンセル効果を生むようにし、同時に、前方向では2台による完全な指向性を実現しています。結果、放射パターンは理想的な指向性を示し、前後の音レベルの差は15dBとなっています。

QSCが提供する指向性サブウーファーは2機種あります。軽量コンパクトなKS212Cは、1台で指向性を実現できるように1800WクラスDアンプと12インチ・ロングエクスカーション・ドライバー(ウーファー)を2台搭載。複数台により指向性を実現するKS118は、3600WクラスDアンプと18インチウーファーを1台搭載。DSPコントロールメニューからサウンドを調整します。
高機能DSPの効果は素晴らしく、適切な設置方法、極性、出力レベル、ディレイが設定され、効果的に指向性を実現しています。このシステムにより、ステージ上に低音を適切な場所に届けます。

図4 指向性パターン。
図8 KS212C指向性サブウーファーの音響特性を4mの場所で計測。
青の領域は音が減衰。黒線内が指向性の恩恵を受ける可聴範囲。
図9:指向性角度
図9 指向性角度

結論

実際に設置してテストした結果、サブウーファーアレイでも指向性を作ることは不可能ではないことがわかりました。しかしながら、設置スペース、ディレイ、極性、出力レベルなどのパラメーターを精密に調整できないと、満足な結果は得られません。
QSCは、複雑なセットアップを簡単にし、全てのユーザーが満足するように、いつでも良好な指向性が得られる使いやすい、多くの用途で使用できる製品を開発しました。

聴力を守りましょう。

By Chirstophe Anet 2019年12月3日

世界は大きな音であふれています。
私たちの身の回りは魅力あるサウンドと音楽、そして同時にあらゆる種類のノイズにあふれています。PA機器の出現と発達により、私たちは非常に長い時間、大きな音の中で生活しています。ナイトクラブ、バー、映画館、コンサート、スポーツイベント、フィットネスクラスなど、多くの音楽とノイズにさらされています。これらの音は聴力に影響を及ぼすでしょうか。長く健康な聴力を保つのに何をすべきでしょうか。この質問に答えるために、いくつかの情報とガイドラインを用意しました。

1968年以来、QSCは、アンプ、スピーカー、デジタルミキサーを提供することで、演奏者、PAエンジニア、そしてコンサート会場の要求に応えてきました。現在、様々な用途にQSCの機材が使用されています。私たちは、魅力的な素晴らしいパフォーマンスを生み出す手助けをし、世界中の多くの観衆に驚くような体験を届けるために製品とシステムを設計し続けています。未来は若い世代にかかっています。そのために、彼らが健康的な聴力を持ち続けることはとても重要なことです。絶妙なイコライジング、サウンド再生の精密な調整、優れたミキシングなどは人の聴力が健康に保たれているからこそ実現できるものです。

難聴の治療方法は見つかっていません

大きな音にさらされ続けると、耳の感覚器官が疲労します。その結果、一時的に難聴になったり、耳鳴りが起きたりします。大音量のコンサートを聴いた後、音が聞こえにくくなることがあります。これは耳の感覚器官が回復すると元に戻ります。しかし、非常に大きな音を長くまたは持続的に聴き続けると、時間がそれほど長くなくとも、耳の感覚器官にダメージを及ぼし、慢性難聴を引き起こすことがあります。直ぐには気付かないかも知れませんが、初めに高域に影響が現れ、大きな音を長く聴き続けると、難聴が進み、やがて会話の聞き取りに影響を及ぼし、生活にさえ支障が出る場合があります。

難聴の定義

人の可聴範囲は周波数が20Hzから20kHz、音の強さは0dBから120dB以上であることをまず思い出してください。0dBは完全な静寂ではなく、平均的正常な人が聴き取れる限界という意味です。90dBを超えると不快感を覚え、120dBは痛みを感じるレベルです。難聴の症状は、部分的に聞こえる場合もあるし、全く聞こえない状態になることもあります。難聴の検査では、片方の耳で25dBの音が聞こえるかどうかをテストします。

世界の傾向

WHOの最新の報告では、世界中で10億人の若者が、リスニング環境が原因による難聴になるリスクを抱えていると言われています。

  • 年齢が12歳から35歳の人、4300万人以上が様々な原因により難聴を抱えて生きている。
  • 10代の6人に1人が大音量による慢性的な難聴になっている。
  • 過去10年間で10代の難聴は30%増加している。

安全なリスニング環境とは

安全なリスニング環境レベルは、音の強さ、時間の長さ、頻度により定義されます。これら3つの要素は相互関係にあり、全体の音響エネルギー量として表されます。1人あたりの安全に聴くことができる音響エネルギーは決まっています。例えば、小さい音を長時間聴いても、大きな音を短時間聴いても、影響はあるということです。8時間連続して聴くことができる音響エネルギー量の許容レベルは85dBとされています。音量が上がると安全に聴くことができる時間も短くなります。

地下鉄のホームで聴く音は110dBですが、聴力に影響がなく聴くことができる時間は1日に15分程度と言われています。携帯オーディオプレーヤーの出力は75dBから最大136dB程度と言われています。安全な音量にセットすることが重要で、聴く時間(長さ)にも注意が必要です。
ナイトクラブやバーで聴く音は平均104dBから112dBくらいです。ポップスのコンサートはそれより大きいと言われています。工場で働いている人は85dB、8時間の環境にいると言われています。バーテンダーは110dBの音楽を、15分間聴くことで、同じ音響エネルギー量にさらされています。

次にいろいろな音とその大きさを示します。

  • ささやき:20dB
  • 通常の会話:60dB
  • 草刈り機:100dB
  • MP3プレーヤー(ボリューム高):110dB
  • コンサート/ナイトクラブ:120dB
  • 花火:150dB
難聴が起こる音の大きさとリスニング時間
大きさリスニング時間
85 dB8時間
90 dB4時間
95 dB2時間
100 dB1時間
105 dB30分
110 dB15分
115 dB8分
120 dB4分
125 dB2分
130 dB1分
135 dB30秒
140 dB15秒
150 dB7秒

難聴防止対策

難聴は簡単な方法で防止することができます。

ボリュームコントロール
1日に音楽を聴くことができる安全なレベルは、85dB未満で最大8時間です。声を大きくしないと会話が聞き取れない、または片手を伸ばした距離でも会話がよく聞こえない場合、音楽のボリュームが大きすぎます。ボリュームを下げるだけでも難聴を防ぐことができます。
イヤプラグを利用する
頻繁に通うナイトクラブに、大音量のコンサート、スポーツイベント、他ライブなどではイヤプラグ(耳栓)をすることにより難聴を防止することができます。イヤプラグを使用すると5dBから45dB、音のレベルを下げることができます。
ノイズキャンセリング付きヘッドホンを使用する
ノイズキャンセリング付きヘッドホンを使用するとバックグラウンドノイズを大幅にカットすることができると同時に、小さい音量で音楽を楽しむことができます。電車や飛行機内で、頻繁に音楽を聴く人はぜひ検討するべきです。
ボリュームを安全なレベルに絞る
静かな環境で聴く場合、携帯音楽プレイヤーのボリュームは最大の60%を超えないようにします。
大音量にさらされる時間に制限を設ける
聴取時間はトータル音響エネルギーに対する重要な要素の1つです。
受ける音響エネルギーに制限を設ける方法
  • 音楽等を聴取しない休憩時間を作る
  • 大音量を発する音源から離れる。
  • 携帯音楽プレイヤーの使用時間を制限する。例えば、1日1時間以内にすることにより受ける音響エネルギー量を減らすことができます。
リスニング時間とレベルをモニターする
スマートフォンに騒音測定のアプリをダウンロードして使用することにより、難聴のリスクを知ることができます。
定期的に検査する
特に若い世代は聴力を定期的に検査することを推奨します。

結論

聴力は繊細な能力です。大音量の音楽を聴き続けて起こる難聴は治療方法が見つかっていません。ミュージシャン、エンターティナー、サウンドエンジアなどにとって、難聴は生活に支障をきたすのみならず、仕事とキャリアにも影響を及ぼします。しかし、難聴は注意することにより簡単な方法で防ぐことができます。QSC製品は素晴らしいパフォーマンスを生み出す手助けをしています。私たちは将来に渡り、アーティストたちが情熱と創造性を発揮できるように、聴力を守る必要があります。

Christophe Anet氏はQSC社の電気音響システムのエンジニア兼シニア・プロダクト・マーケティング・マネージャー。
長年、世界中のレコーディングスタジオの設計と調整、心理音響学に関する講演を行ってきました。
趣味は、ギターを弾くこと、スイスアルプスでのロッククライミング、水彩で大自然の風景画を描くこと。

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QSC K.2シリーズ、ファームウェア・アップデートのご案内

K10.2パワードスピーカーにおいて、歪みが起こる出力レベルで使用されている場合、アンプ保護回路が十分に機能せず、低域ドライバー(ウーハー)にダメージを与える可能性があり、加えてユニットが熱を帯びることにより、ダメージが更に広がる場合がございます。この問題は、ファームウェアを1.2.0にアップデートすることにより解決することができます。新しいファームウェアでは、異常を検知した際、アンプセクションの電源をオフにすることで、スピーカーユニットを保護します。ファームウェア・バージョンをチェックし、該当する場合は、ファームウェア・アップデートを行ってください。同様にK12.2、K8.2をお持ちのユーザー様にも新しいファームウェアにアップデートすることを推奨します。

対象となるファームウェア・バージョン:1.0.8、1.1.0
スピーカーのシリーズ:K8.2、K10.2、K12.2
※Windowsのみサポートしています。

ファームウェアの確認方法

スピーカー本体のSETTING画面上部に現在のバージョンが表示されます。

ファームウェアのアップデート手順

  1. 下記より、K.2 Updaterをダウンロードし、お手持ちのPCへインストール作業を行ってください。

    https://www.qsc.com/index.php?id=15165

  2. K.2スピーカー背面コントロールパネル右上にあるダイヤルツマミのノブを外してください。(爪や薄いヘラ上のもので簡単に外すことができます。)ノブを外すと、ボリュームポットの上部にMicroUSBの接続端子が出てきます。

  3. MicroUSBケーブル(データ伝送可能なもの)を使用して、K.2 Updaterを立ち上げたPCを接続してください。

  4. 接続後、K.2側(スピーカー)の電源ONにしていただくと自動的にスピーカーを認識します。

  5. K.2 Updater上に、「Update」のボタンが表示されますので、そちらをクリックし、アップデートを行ってください。

  6. アップデートが完了すると、K.2 UpdaterのFirmware欄に「1.2.0」、Action欄に「Firmware up to date」が表示されます。スピーカー本体のSETTING画面でFirmwareが更新されていることを確認したら、ノブを戻して完了です。

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