「私たち人類の生活を豊かに彩ってくれている身の回りの家具や機械。それらを組み立てるには何が必要でしょうか。
そう、ねじとワッシャーです。」
ということで今回はねじの相棒として使用頻度が高いワッシャーについて紹介したいと思います。
ワッシャーとはなんぞやということですが、一般的には円形で中央に穴の空いた平たい金属です。実はこれ、機械を組み立てる上で非常に便利で重要な部品です。今回はよく使うもの3種類を紹介していきますね。
よければ前回のブログもご覧ください
→ 関連記事 『ねじの種類とはなんじゃら、ほい』
■ 平ワッシャー

これがワッシャーです。真ん中の穴にねじを通し、部材とねじの間に挟み込んで使います。多くの人はなんとなく目にしたことや手にとったことがあるかと思いますが、どういう効能があるのかというと、
・部材にねじがめり込んでいってしまうのを防ぐ
・ねじ穴の径が大きいとき、接地面を増やしてねじの脱落を防ぐ
ということが挙げられます。また応用としてスペーサーとして使用するなどという使い方もできます。

これがプラスチック製になると部材の傷つき防止に役立ち、ゴム製になると絶縁や防振、防水性を高める効果が得られます。さらにグラスワッシャーというのもあり、精密基盤の固定部の絶縁用として使われたりするので、材質の違いによっても用途が変わってくるのです。
(画像は左からプラスチック、グラス、ナイロンです)
■ バネワッシャー

ワッシャーに切れ込みが入り、ねじれた形をしており、このねじれがバネの役割を果たすためバネワッシャーと呼ばれます。(スプリングワッシャーとも言われます。)平ワッシャーのように接地面積を増やすという役割はありませんが、主にねじの緩みを防ぐ役割を担っています。
ねじと部材の間に挟み込んで締めこむことで、バネが戻ろうと反発し、部材とねじ(ねじの山)の間に押し付ける力が働きます。そうなることで摩擦力が上がり、ねじも緩みにくくなるというわけです。
■ 歯付きワッシャー

こちらの色物もれっきとしたワッシャーです。ギザギザとしたカタチをしていますが、このギザギザを部材に食い込ませて緩みを防ぐほか、しっかり食い込んで金属と接地することで、電気を通しやすくなります。なので、電気機器のアースの線をつなぐ際に使用されることが多いですね。アース、大事。

以上、3種類のワッシャーについて紹介しました。ここまで紹介してきましたが、ワッシャーの役割を簡単にまとめますと「ねじ穴径の調整」、「部材の傷つき防止」、「ねじの脱落防止」です。これさえ覚えておけば、明日からあなたもワッシャーマスターです。ヨッシャ~!(ワッシャーだけに)
ここまでご覧いただきありがとうございました。
サウンドハウスでも数々のワッシャーを取り扱っております。この機に、ご自身の機材のパーツがきちんと取り付けられているか確認し、ワッシャーも見直してみてはどうでしょう。ではでは。