これまで、お困りのお客様から預かった修理案件の中で、「実際は故障ではなかった」、「返送前にここを確認しておけば良かった」などなど、実際にあった話をまとめて記事にしてみました。
こんな簡単なこと!?という内容でも意外と気づかないこともありますし、初めてご購入された機材の場合、戸惑うこともあって当然です。
同じようにお困りの方がいらっしゃれば、少しはお役に立てるかもしれません。

目次
1. Bluetoothイヤホン 充電できない!
2. CLASSIC PRO KOK700 音出ず
3. CLASSIC PRO MXEZ6/CDIN の音が出ない
1. Bluetoothイヤホン 充電できない!
近年、100円ショップ等でも取り扱いされるほど、非常に浸透してきたBluetoothイヤホン。様々な場面で使われるようになり、もはや生活必需品の一つ?くらいまで、身近になってきました。
その中で、ご購入されてすぐ「充電できない」と、お困りの声を聞くことがしばしばあります。
そういうケースで返送されてくる場合、
「保護シール剥がしてない。」
このケースが、結構あります。
具体的には下記画像のような感じです。

ちょうど充電の電極部分に、黄色の絶縁フィルムテープ(保護シール)が貼られています。
これでは、いくら充電ケースを充電しイヤホンユニットをセッティングしても、保護シールで絶縁されているので充電されません。
普通そんなこと気づくでしょうと思いますが、保護シールが見えにくかったりする場合もあるので、意外と忘れてお困りになる方もいらっしゃいます。
2. CLASSIC PRO KOK700 音出ず
サウンドハウスでいま最も売れている、カラオケマシンKOK700。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / KOK700 カラオケアンプ
CLASSICPRO/KOKシリーズは歴代500/1000とご好評を受け、現在は700モデルを販売、これまでの歴代シリーズに比べ、軽量、小型ながら、パワーは十分。ご家庭のみならず、小~中規模イベントでも使用できる万能型カラオケアンプです。
こちらもご購入されてすぐ、「音が出ない」とお困りの声をいただくことがしばしばあります。
よくよく確認をすると、こういった原因がありました。
「INPUT切替えしていない」
「スピーカーターミナルにケーブル被覆を噛みこんでいる」
一つずつ見ていきましょう。
「INPUT切替えしていない」
言わずもがな、このKOK700にはINPUTを選択する機能があります。
具体的にAUX1/AUX2/HDMIの3つのINPUT切り替えが可能で、フロントパネル側で設定を切り替えてご使用いただく必要があります。
下記をご覧ください、INPUT切り替えのボタンを押すと、赤線の表示部分がAUX1/AUX2/HDMIと切り替わります。

これまでいくつかのケースでは「HDMI」の設定にしたまま、「AUX」へ挿しこんだ入力信号が出ないと、お困りになられるケースがございました。
まずは入力設定を十分に確認いただくことが必要です。
「スピーカーターミナルにケーブル被覆を噛みこんでいる」
これも、あるあるといえば、あるある。
下の画像をご覧ください。

このように、ケーブル被覆を噛みこんだまま、固定していると、正しく信号をスピーカーへ送れませんので、音が出ません。
被覆は絶縁体のため、電気信号の流れ(つまり出力信号)をシャットアウトしてしまいます。
今度は正しく接続された画像です。
ターミナルと、芯線をしっかりと接続していますので、これであれば問題なく音が出ます。

またプラグをお使い頂く場合も同様です。 プラグを使用する場合でも、スピーカーケーブル芯線とプラグを繋ぐ場合は、必ず芯線部分をしっかりと接続することが重要です。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / BN20B
参考:バナナプラグ
3. CLASSIC PRO MXEZ6/CDIN の音が出ない
CLASSICPROコンパクトアナログミキサーです。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MX-EZ6 アナログミキサー
こちらのミキサーですが、少し変わった事例がありましたので、併せてご紹介いたします。
「CDINがメインOUTから出てこない」
という症状でした。
でも、安心してください!!
ちゃんと音出ます!!
というのも、少しミキサー側の筐体表示が分かりづらい部分があるのですが、
内部的に「CDIN」は「2TRIN」と並列関係です。
その為
「2TR TO MAIN」を押して、2TRとMAINのボリュームを上げていただく
と、正常にMAINL/Rから出力されます。

つまり、CDIN ≒ 2TRIN という構造のため、「2TR TO MAIN」 というスイッチをONにして頂ければ、正常にCDINをMAINへ送れるというわけです。
今回は、実際にあった実例を元に、トラブル解決事例をご紹介致しました。
第一弾ということで、また機会をみて、お役に立てるような事例をご紹介させていただけければと存じます。