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極めろ~ACアダプタ選びの極意

2022-03-14

テーマ:実録 ! サービスマン日記

時々ですが、「ACアダプタの代替品が分からない」、「どういうものを選べば良いか分からない」、「定格電圧とは?」、「センターマイナスとセンタープラスの違いとは?」等々、質問を受けることがあります。機材を集め始めたばかりの方は戸惑う内容も多いかと思います。

今回はそういった方に向けに

「これさえ押さえれば問題ない!」

電源アダプタを選ぶポイントをお伝えしたいと思います。
中級~上級者の方にとってはワリと当たり前な内容ですが、おさらい程度の内容で進めていきます。

「選ぶ。三つの極意」

選ぶポイントはたったの3つ。

選ぶ極意

  1. 電圧、電流
  2. センターどっち
  3. プラグサイズ

詳細説明します。

1. 電圧、電流

「電圧、電流」は、定格電圧/電流がどの程度かということです。要は、そのアダプタがどの程度まで電圧/電流が出力できるかを見ます。
(ちなみに、入力電圧に関しては、国内で販売されているアダプタであれば、国内コンセントはAC100V(50Hz/60Hz)が基本ですから、ほとんどのアダプタの場合、入力の定格に関しては気にせずとも使えると考えられます。)
出力(OUTPUT)側の、「電圧(V・ボルト)」「電流(A・アンペア)」を確認します。

電圧(V・ボルト)は(ある程度)決まっていて、9V、12V、18V、24Vが主流です。
機器によって特殊な電圧が必要な場合は、その機器に専用のアダプタが付属していることがあります。
電圧での注意点は、必ず「機器に記載してある電圧」と「同じ電圧」のものを選ぶ必要があります。
特に電圧は、機器に記載以外の電圧を使うと機器が故障する可能性もあるので、注意が必要です。

下記の画像の機器でいうと、24Vを選ぶ必要があります。

下記画像の機器では、「9・18V」の記載ですので、「9Vまたは18V」を使用可能です。 ※機器によって、駆動電圧の違いで機能拡張できたりする場合があります。詳しくは必ずその機器の取扱説明書を確認してご使用ください。

次に電流(A・アンペア)です。
(機器の)消費電流というのは、機器によって違いがあります。
ギター用エフェクターでは、消費電流が大きいものもあり(空間系エフェクトの一部機種)これらは、少しマージンを見て、定格電流値が大きいものを選ぶ方が良いかと思います。
定格の電流は、「最大ここまでの電流供給ができますよ」という数値なので、大きい定格のものを使用したとしても、機器側が故障していない限りは必要な部分の電流だけを(機器側が)引っ張っていくので、マージンがある方が良いということです。
消費電流に関しては、機器本体へ記載があることは少ないですが、説明書へ記載がある場合もあります。※下記参照

2. センターどっち

これ超重要です!
AC→DCアダプタという性質上、
アダプタの入力側は(コンセントから出る)AC・交流を受け、出力側はDC・直流(極性が存在する)に変換されます。
直流電圧に変換されるため、出力プラグには極性が生じるため、プラグのセンター側、外側で、「プラス/マイナス」の極性が生まれます。
そのプラグのセンターが「プラス」「マイナス」どっちかになるため、「センタープラス」「センターマイナス」が生じます。

センタープラス、マイナスの表記としてよく以下の図が使われますので、併せて確認しておきましょう。↓

中央の黒丸部分がセンターを差して、プラスかマイナスを示しています。

では、下記(先ほど使用した)機材の画像でも確認してみましょう!

中央側が「プラス」、外側が「マイナス」の表示なので、センタープラス24Vを使用してくださいということが、読み取れました。

このような形で、機材側、アダプタ側両方の記載を確認して、適切なアダプタを選びましょう。
ちなみに、この極性を間違って逆にすると、これも機器の故障に繋がることがあります。
極性は重要なファクターなので、必ず押さえておきましょう。

3. プラグサイズ

プラグサイズについて、これは2.1mmか2.5mmかほぼ2択です。
これは何を差すかというと、下記画像のセンタープラグ部分の内径です。

プラグ内径、内径○○mmと記載されることが多く、一般的なギターエフェクターだとほぼ2.1mmで対応可能です。

2.5mmと2.1mm、見た目でなかなか判断がつきづらいものです。
定規やスケールを当てても、0.4mmを区別するのは、中々大変です。
でもご安心ください!!
世の中には便利なものがあります。

内径を変換できるプラグです!

内径2.1mm→2.5mm変換プラグ

SH ( サウンドハウス ) / DC9223

内径2.1mm→2.5mm変換プラグ

SH ( サウンドハウス ) / DC9204

内径 2.5mm → 2.1mm変換プラグ

万が一間違えても、保険かけられます。

以上、ACアダプタ選びの三つの極意をご紹介しました。
参考になれば幸いです。

技術サポート / 堀江 司

社会人経験を経て、ESPギタークラフトアカデミー卒業後、楽器音響業界へ。音響機器修理エンジニア就いて10年。PA音響機器の修理を中心に数多く携わってきました。年々修理分野の幅を広げ、現場で培ってきた知識・経験・技術を土台に、時代とともに変化する新しい技術や製品へ対応すべく歩み続けています。主にJBL、QSC、BEHRINGER、SUMMITAUDIOを中心とした音響機器の修理に従事。電源機器の修理サポートも行っています。第2種電気工事士資格保有。

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