今回は私が日常業務で使用しているはんだごてをご紹介します。
まず、はんだごてとは何かを簡単にご紹介します。
■ はんだごて とは?
はんだごて(半田ごて、半田鏝)とは、はんだ付けを行う際に、はんだとその接合部分を加熱するための工具です。
■はんだ とは?
はんだ(半田、盤陀)とは、鉛とスズの合金でできており、はんだごての熱で溶かして使用するものです。下の写真のように針金のような形状のものが一般的です。

ここで、私が普段から使っているはんだごてを紹介します。 2本ありますが青い方をメインに使い、チップ部品や細かい作業は白い方を使っています。個人的なこだわりとしては、こて先を替えているところです。

はんだごて自体はホームセンターなどで入手可能ですが、大体のはんだごての先には円錐型のこて先がついています。
○ 円錐型

円錐型でも問題なくはんだ付けはできますが、先が細い分、熱の伝わり方が小さくなってしまいます。細かいはんだ付け作業は得意ですが、銅箔が大きい箇所や太いリード線など、熱が伝わりにくい箇所に対しては、こて先を寝かしたりするなど工夫が必要です。私は2本ともC型と呼ばれる円柱を斜めにカットしたようなこて先を使用しています。
○ C型

C型はこて先が面になっていることから、接合部分に対して当てる面積が広くなります。そのため熱の伝わりが大きくなり、しっかりと加熱できる特徴があります。斜めにカットしてある形状から細かいところにも熱を伝えられ、ある程度の熱が必要なリード部品でも難なくはんだ付けができるところから、個人的に1番使い勝手の良いこて先だと思っています。
C型以外にもI型、K型など様々な種類があり、はんだ付けする部品の大きさや、種類によって使い分けたりしています。
はんだごて選びで悩んでいる方、まずは自分が使いやすいこて先を見つけてみてはどうでしょうか。数百円で購入できるので試しやすいと思います。合うものが見つかれば、作業性・出来栄えが上がるはずです。
○ はんだごてスタンドとこて先クリーナー

こて先以外にも、実際に使用しているはんだ付けグッズも併せてご紹介します。
まずは、はんだごてスタンドとこて先クリーナーです。クリーナーには濡らしたスポンジのものもありますが、ワイヤータイプの方がこて先の温度が下がりにくいため作業性が高くおすすめです。
○ はんだ吸い取り器とはんだ吸い取り線

上 はんだ吸い取り器、下 はんだ吸い取り線
もうひとつは基板から余分なはんだを吸い取るためのはんだ吸い取り器です。吸い取り線もありますが、吸い取り器で取りきれなかったはんだを取り除く必要があるときにだけ使うため、出番は少ないです。はんだ吸い取り器はパーツ交換時に既にあるはんだの除去に使うため、必須のアイテムになっています。
以上、私が修理で使用しているはんだごてのご紹介でした。
お読みいただきありがとうございました。
サウンドハウスでもはんだごてを取り扱っております。
ケーブル作成やギターの配線におすすめです。