電源モジュール・タップのご購入を検討されるお客様からよくお問合せがあるもので、アース(接地)の接続ってどうすればよいですか?というご質問を頂くことがあります。
今回はそのようなご質問に少しでもお役に立てればと思い、この記事を書きました。
目次
■アース(接地)の由来
■身近にあるアース接続例
■アース配線はどうなっているのか
■アースによる効果
■電源タップ、電源モジュールによるアース接続
■ アース(接地)の由来
そもそも「アース」という言葉は、何でしょうか。
「アース」は日本語では「接地」とも言われます。
その語源の由来は、地球(Earth)からきています。

つまり「接地する」とは、機器の金属筐体を、地球(大地)と電気的に接続させることです。
ちなみに接地のことを、欧州ではアース(Earth)、アメリカではグランド(Ground)などと呼んでいます。日本では、接地、アース、グランドなどと様々な呼び方をしています。
■ 身近にあるアース接続例
身近にある電化製品ですと、電子レンジ、洗濯機、冷蔵庫、エアコン等にはアース用配線を接続する部分があります。
(※画像は、電子レンジ背面の筐体アース部分と電源コンセントアース線接続部)

■ アース配線はどうなっているのか
では、電源コンセントからのアース線はどのようになっているのでしょうか。
家庭用コンセントから最終的にはアース棒が大地に接地されています。

(アース棒は本来地中に全て埋めるのが正しい施工)
このような接地工事(家庭用の壁コンセント等)はD種接地工事(300V以下低電圧)
によるものです。接地工事は法令に定められた方法で施工される必要性があります。アース接続端子がない場合は、専門業者へ依頼が必要です。
■ アースによる効果
主に3つの効果がありますが、主目的は「事故防止」です。
- 「感電防止」
水気や湿気の多い場所では、人体は感電のリスクが高まります。そのような感電リスクを防止します。 - 「落雷、ショート(短絡)時の事故防止」
落雷・ショートなど一時的に大電流が流れた場合でも、アースへ落とすことで、火災等の事故を防ぎます。 - 「外来放射ノイズの軽減」
身の回りの電子機器は多かれ少なかれノイズを放射しており、外部から飛来する放射ノイズによる影響を受けています。金属筐体で電子機器を覆うことで、電磁波として飛んでくる外来ノイズを防御できます。このとき、金属筐体を大地に接地しておくと、ノイズ電波のエネルギーは大地に吸収されてしまうのでより効果が上がります。
■ 電源タップ、電源モジュールによるアース接続
ここまでの説明で、アース(接地)の概要はご理解いただけたかと思います。
弊社で販売している電源タップ・モジュールにおいても、各接続機器のアース接続が可能です。但し前提条件として、電源供給元の電源コンセントに接地工事が施工されている必要があります。そのうえで、下記のように接続をすることが可能です。
- 三極プラグを用いて接続する
(接続機器~電源コンセントまで全て三極で接続します) - アースプラグ端子をネジ留めして接続する
(※画像赤丸の箇所にネジ留め可能)

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CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / PDM/R 安定化電源
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■ 終わりに
アース接続を行うことで、より安全・快適な電源環境へ変化します。この機会に一度電源環境を見直して頂ければ幸いです。また弊社製品がその一助となればと願っております。