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【2022年 最新】UPS無停電電源装置の簡単選び方ガイド

2022-01-18

テーマ:実録 ! サービスマン日記, PA, 電源周辺機器, Tips&お役立ち

『CLASSIC PROのUPSを使いたいけど、右も左も分かりません!』
そんなお問い合わせいただくことがあります。

今回、UPS(無停電電源装置)でおさえるべき3つのポイント、それさえ押さえればOKな内容をご紹介します。
別に難しいことは一切なし、誰でもポイントを押さえて最適なものを選べます。

■ UPSとは?

落雷、停電、ブレーカーダウンなど、不意の電源トラブル時でも、デジタル機器を安全にシャットダウンするための装置です。選び方のポイントをより詳細に解説した特集ページもご用意しています。併せてお読みいただくのがおすすめです!

特集ページ『停電からパソコン、データを守る ! UPS(無停電電源装置)とは』

では、早速。
結局、大事なのはこの3つ。

「容量」、「出力波形」、「給電方式」

つまりUPSの

「持久力」、「UPS出力の種類」、「停電時の切り替えの早さ」

単語だけみると、難しそうに聞こえますが、
それだけ押さえておけば、UPSを選ぶのは簡単。

■「容量」

これは停電した際に、UPSにどのくらい持久力があるかということです。
ということで、接続する機器の消費電力を確認してください。
例えば、液晶テレビですと、こんな感じで消費電力が記載されています。

消費電力の記載には「VA(皮相電力)」と「W(有効電力)」があります。
「VA」に力率(PF)を掛けたものが「W」です。
要するに、
「VA」表示を「W」へ合わせる場合、VA×0.8。

※力率を0.8と仮定した場合

接続する機器の全体の消費電力に合わせて、それより大きい容量のUPSを選択してください。容量別でまとめてみました。

● 500VA
→ UPS500LX(300W)

● 1000/1200VA 
→ UPS1200LX(720W)、UPS1000PSII(800W)、UPS1000RT(900W)

● 2000VA
→ UPS2000PSII(1600W)

加えて、どの位の時間、UPSが持つかも確認してみましょう。
バックアップタイム表です、バッテリーが正常・満充電の場合の参考タイムです。

  バックアップタイム
  UPS500LX UPS1200LX UPS1000PSII UPS2000PSII UPS1000RT
使用電力 500VA/300W 1200VA/720W 1000VA/800W 2000VA/1600W 1000VA/800W
50W 35分 20秒 1時間 10分 20秒 69分 129分 00秒 69分
100W 12分 12秒 35分 24秒 24分 1秒 76分 48秒 24分 1秒
200W 4分 56秒 16分 01秒 19分 54秒 37分 39秒 19分 54秒
300W 47秒 08分 21秒 14分 20秒 23分 28秒 14分 20秒
400W - 05分 05秒 8分 30秒 16分 25秒 8分 30秒
500W - 03分 08秒 7分 19秒 12分 20秒 7分 19秒
600W - 51秒 5分 00秒 9分 19秒 5分 00秒
700W - 30秒 3分 00秒 7分 29秒 3分 00秒
800W - - 2分 30秒 5分 37秒 2分 30秒
900W - - - 4分 43秒 -
1000W - - - 4分 18秒 -
1200W - - - 3分 25秒 -
1400W - - - 2分 37秒 -
1600W - - - 1分 37秒 -

■「出力波形」

UPSの出力の種類です。
「矩形波」「正弦波」の2パターンしかありません。特徴と接続できる機器について、ご紹介します。

○ 正弦波

正弦波は、通常の家庭用コンセントで供給されている波形と同じ、綺麗な波型です。

つまり、通常のコンセント使用できるものは全て問題なく使用できます。

○ 矩形波

矩形波は、スクエア波とも呼ばれ、四角い波形です。

コイル、モーター、トランスを使用した機器だと正常に動作しない場合があります。
PCやPCモニターなどには問題なく使用できます。

■「給電方式」

CLASSICPROのUPSでは、「ラインインタラクティブ給電方式」「常時インバータ(オンライン)方式」の2つの給電方式しかありません。
詳細な説明は、冒頭にご紹介した特集ページをご参照ください。

特集ページ『停電からパソコン、データを守る ! UPS(無停電電源装置)とは』

ここでは、「だから何が違うの?」、「UPSの動作にどう影響するの?」
そこにフォーカスして説明させていただきます。

■ ラインインタラクティブ方式と常時インバータ(オンライン)方式の違いと選び方!

瞬断に対応してなくてもよければ、ラインインタラクティブ方式が安価で十分な機能です。
重要なバックアップデータを扱う場合は、常時インバータ方式がおすすめです。

少し詳しくご説明しますと、

○ ラインインタラクティブ方式

AVR機能(電圧安定化機能)が備わっており、電圧変化の大きい場所でも、AVR機能で、降下/昇圧を行い、出力電圧を安定させます。
ただし、停電時バッテリー給電に切り替わる動作があるため、瞬断には対応していません。
常時インバータ方式より安価です。

○ 常時インバータ(オンライン)方式

その名の通り、常にインバータ(直流/DC→交流/ACへ変化させる機能)経由で電力供給を行うので、瞬断しません。
つまり停電した際、バッテリー給電への切り替え時でもインバータ供給を行うため、無瞬断で給電ができるので、より安全なバックアップが可能です。
常時インバータ機能のため、少し高価になります。

以上、ご購入の参考になればと思います。

技術サポート / 堀江 司

社会人経験を経て、ESPギタークラフトアカデミー卒業後、楽器音響業界へ。音響機器修理エンジニア就いて10年。PA音響機器の修理を中心に数多く携わってきました。年々修理分野の幅を広げ、現場で培ってきた知識・経験・技術を土台に、時代とともに変化する新しい技術や製品へ対応すべく歩み続けています。主にJBL、QSC、BEHRINGER、SUMMITAUDIOを中心とした音響機器の修理に従事。電源機器の修理サポートも行っています。第2種電気工事士資格保有。

 
 
 
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