『CLASSIC PROのUPSを使いたいけど、右も左も分かりません!』
そんなお問い合わせいただくことがあります。

今回、UPS(無停電電源装置)でおさえるべき3つのポイント、それさえ押さえればOKな内容をご紹介します。
別に難しいことは一切なし、誰でもポイントを押さえて最適なものを選べます。

■ UPSとは?
落雷、停電、ブレーカーダウンなど、不意の電源トラブル時でも、デジタル機器を安全にシャットダウンするための装置です。選び方のポイントをより詳細に解説した特集ページもご用意しています。併せてお読みいただくのがおすすめです!
特集ページ『停電からパソコン、データを守る ! UPS(無停電電源装置)とは』
では、早速。
結局、大事なのはこの3つ。
「容量」、「出力波形」、「給電方式」
つまりUPSの
「持久力」、「UPS出力の種類」、「停電時の切り替えの早さ」
単語だけみると、難しそうに聞こえますが、
それだけ押さえておけば、UPSを選ぶのは簡単。
■「容量」
これは停電した際に、UPSにどのくらい持久力があるかということです。
ということで、接続する機器の消費電力を確認してください。
例えば、液晶テレビですと、こんな感じで消費電力が記載されています。

消費電力の記載には「VA(皮相電力)」と「W(有効電力)」があります。
「VA」に力率(PF)を掛けたものが「W」です。
要するに、
「VA」表示を「W」へ合わせる場合、VA×0.8。
※力率を0.8と仮定した場合
接続する機器の全体の消費電力に合わせて、それより大きい容量のUPSを選択してください。容量別でまとめてみました。
● 500VA
→ UPS500LX(300W)
● 1000/1200VA
→ UPS1200LX(720W)、UPS1000PSII(800W)、UPS1000RT(900W)
● 2000VA
→ UPS2000PSII(1600W)
加えて、どの位の時間、UPSが持つかも確認してみましょう。
バックアップタイム表です、バッテリーが正常・満充電の場合の参考タイムです。
バックアップタイム | |||||
---|---|---|---|---|---|
UPS500LX | UPS1200LX | UPS1000PSII | UPS2000PSII | UPS1000RT | |
使用電力 | 500VA/300W | 1200VA/720W | 1000VA/800W | 2000VA/1600W | 1000VA/800W |
50W | 35分 20秒 | 1時間 10分 20秒 | 69分 | 129分 00秒 | 69分 |
100W | 12分 12秒 | 35分 24秒 | 24分 1秒 | 76分 48秒 | 24分 1秒 |
200W | 4分 56秒 | 16分 01秒 | 19分 54秒 | 37分 39秒 | 19分 54秒 |
300W | 47秒 | 08分 21秒 | 14分 20秒 | 23分 28秒 | 14分 20秒 |
400W | - | 05分 05秒 | 8分 30秒 | 16分 25秒 | 8分 30秒 |
500W | - | 03分 08秒 | 7分 19秒 | 12分 20秒 | 7分 19秒 |
600W | - | 51秒 | 5分 00秒 | 9分 19秒 | 5分 00秒 |
700W | - | 30秒 | 3分 00秒 | 7分 29秒 | 3分 00秒 |
800W | - | - | 2分 30秒 | 5分 37秒 | 2分 30秒 |
900W | - | - | - | 4分 43秒 | - |
1000W | - | - | - | 4分 18秒 | - |
1200W | - | - | - | 3分 25秒 | - |
1400W | - | - | - | 2分 37秒 | - |
1600W | - | - | - | 1分 37秒 | - |
■「出力波形」
UPSの出力の種類です。
「矩形波」「正弦波」の2パターンしかありません。特徴と接続できる機器について、ご紹介します。
○ 正弦波
正弦波は、通常の家庭用コンセントで供給されている波形と同じ、綺麗な波型です。

つまり、通常のコンセント使用できるものは全て問題なく使用できます。
○ 矩形波
矩形波は、スクエア波とも呼ばれ、四角い波形です。

コイル、モーター、トランスを使用した機器だと正常に動作しない場合があります。
PCやPCモニターなどには問題なく使用できます。
■「給電方式」
CLASSICPROのUPSでは、「ラインインタラクティブ給電方式」「常時インバータ(オンライン)方式」の2つの給電方式しかありません。
詳細な説明は、冒頭にご紹介した特集ページをご参照ください。
特集ページ『停電からパソコン、データを守る ! UPS(無停電電源装置)とは』
ここでは、「だから何が違うの?」、「UPSの動作にどう影響するの?」
そこにフォーカスして説明させていただきます。
■ ラインインタラクティブ方式と常時インバータ(オンライン)方式の違いと選び方!
瞬断に対応してなくてもよければ、ラインインタラクティブ方式が安価で十分な機能です。
重要なバックアップデータを扱う場合は、常時インバータ方式がおすすめです。
少し詳しくご説明しますと、
○ ラインインタラクティブ方式
AVR機能(電圧安定化機能)が備わっており、電圧変化の大きい場所でも、AVR機能で、降下/昇圧を行い、出力電圧を安定させます。
ただし、停電時バッテリー給電に切り替わる動作があるため、瞬断には対応していません。
常時インバータ方式より安価です。
○ 常時インバータ(オンライン)方式
その名の通り、常にインバータ(直流/DC→交流/ACへ変化させる機能)経由で電力供給を行うので、瞬断しません。
つまり停電した際、バッテリー給電への切り替え時でもインバータ供給を行うため、無瞬断で給電ができるので、より安全なバックアップが可能です。
常時インバータ機能のため、少し高価になります。
以上、ご購入の参考になればと思います。