時々ですが、「ACアダプタの代替品が分からない」、「どういうものを選べば良いか分からない」、「定格電圧とは?」、「センターマイナスとセンタープラスの違いとは?」等々、質問を受けることがあります。機材を集め始めたばかりの方は戸惑う内容も多いかと思います。
今回はそういった方に向けに
「これさえ押さえれば問題ない!」
電源アダプタを選ぶポイントをお伝えしたいと思います。
中級~上級者の方にとってはワリと当たり前な内容ですが、おさらい程度の内容で進めていきます。

「選ぶ。三つの極意」
選ぶポイントはたったの3つ。
選ぶ極意
- 電圧、電流
- センターどっち
- プラグサイズ
詳細説明します。
1. 電圧、電流
「電圧、電流」は、定格電圧/電流がどの程度かということです。要は、そのアダプタがどの程度まで電圧/電流が出力できるかを見ます。
(ちなみに、入力電圧に関しては、国内で販売されているアダプタであれば、国内コンセントはAC100V(50Hz/60Hz)が基本ですから、ほとんどのアダプタの場合、入力の定格に関しては気にせずとも使えると考えられます。)
出力(OUTPUT)側の、「電圧(V・ボルト)」「電流(A・アンペア)」を確認します。
電圧(V・ボルト)は(ある程度)決まっていて、9V、12V、18V、24Vが主流です。
機器によって特殊な電圧が必要な場合は、その機器に専用のアダプタが付属していることがあります。
電圧での注意点は、必ず「機器に記載してある電圧」と「同じ電圧」のものを選ぶ必要があります。
特に電圧は、機器に記載以外の電圧を使うと機器が故障する可能性もあるので、注意が必要です。
下記の画像の機器でいうと、24Vを選ぶ必要があります。

下記画像の機器では、「9・18V」の記載ですので、「9Vまたは18V」を使用可能です。 ※機器によって、駆動電圧の違いで機能拡張できたりする場合があります。詳しくは必ずその機器の取扱説明書を確認してご使用ください。

次に電流(A・アンペア)です。
(機器の)消費電流というのは、機器によって違いがあります。
ギター用エフェクターでは、消費電流が大きいものもあり(空間系エフェクトの一部機種)これらは、少しマージンを見て、定格電流値が大きいものを選ぶ方が良いかと思います。
定格の電流は、「最大ここまでの電流供給ができますよ」という数値なので、大きい定格のものを使用したとしても、機器側が故障していない限りは必要な部分の電流だけを(機器側が)引っ張っていくので、マージンがある方が良いということです。
消費電流に関しては、機器本体へ記載があることは少ないですが、説明書へ記載がある場合もあります。※下記参照

2. センターどっち
これ超重要です!
AC→DCアダプタという性質上、
アダプタの入力側は(コンセントから出る)AC・交流を受け、出力側はDC・直流(極性が存在する)に変換されます。
直流電圧に変換されるため、出力プラグには極性が生じるため、プラグのセンター側、外側で、「プラス/マイナス」の極性が生まれます。
そのプラグのセンターが「プラス」「マイナス」どっちかになるため、「センタープラス」「センターマイナス」が生じます。

センタープラス、マイナスの表記としてよく以下の図が使われますので、併せて確認しておきましょう。↓

中央の黒丸部分がセンターを差して、プラスかマイナスを示しています。
では、下記(先ほど使用した)機材の画像でも確認してみましょう!

中央側が「プラス」、外側が「マイナス」の表示なので、センタープラス24Vを使用してくださいということが、読み取れました。
このような形で、機材側、アダプタ側両方の記載を確認して、適切なアダプタを選びましょう。
ちなみに、この極性を間違って逆にすると、これも機器の故障に繋がることがあります。
極性は重要なファクターなので、必ず押さえておきましょう。
3. プラグサイズ
プラグサイズについて、これは2.1mmか2.5mmかほぼ2択です。
これは何を差すかというと、下記画像のセンタープラグ部分の内径です。

プラグ内径、内径○○mmと記載されることが多く、一般的なギターエフェクターだとほぼ2.1mmで対応可能です。
2.5mmと2.1mm、見た目でなかなか判断がつきづらいものです。
定規やスケールを当てても、0.4mmを区別するのは、中々大変です。
でもご安心ください!!
世の中には便利なものがあります。
内径を変換できるプラグです!
内径2.1mm→2.5mm変換プラグ
SH ( サウンドハウス ) / DC9223
内径2.1mm→2.5mm変換プラグ
SH ( サウンドハウス ) / DC9204
内径 2.5mm → 2.1mm変換プラグ
万が一間違えても、保険かけられます。
以上、ACアダプタ選びの三つの極意をご紹介しました。
参考になれば幸いです。