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サウンドハウス創業秘話 第5話 多くの仲間から支えられながら浮かびあがってきたサウンドハウス!

2022-09-05

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

人生には山あり、谷あり、さまざまな曲がりくねった道があるものだ。想定外のハプニングに見舞われることも、時にはある。80年代はアメリカで自分の会社を経営し、90年からは東京でライブハウスを運営しながら会社を経営していた自分が、ふと気が付くと無職になって成田にいた。そして電撃結婚まで終えた直後、相手方の両親が営んでいた小さな洋裁店が多額の借財を抱えて倒産してしまうという事態に見舞われたのだ。しかも毎週末に行われていた教会でのコンサートもなぜか、新婚旅行中に突然、キャンセルされてしまった。
こういう時に力強いのは、自分を支えてくれる多くの仲間の存在だ。まだ、成田に来てから半年少々だが、その間にコンサートを通じて多くの仲間との出会いがあった。そしていつしか毎週のようにいつも集まり、これからどうしようかと相談したり、一緒に祈ったりしていた。そしてある晩のこと、10名くらいだっただろうか。いつもの顔ぶれが集まり、本気で今後のことを語り合い、腹を割って話をしていた。洋裁店がつぶれてしまい、借金の返済もあることから、何とかしなければならない、という気持ちはみんなも共有してくれたかと思う。

すると、それまで時折、話題にでることはあったのだが、やはり「音楽の会社をやろう」という声がS氏からあがった。自分もその方向で考えていた矢先だった。そして音響機材の輸入をしないか、というような話にまで発展した。その当時、為替は120円台の半ばだっただろうか。内外価格差がひどく、日本では当たり前のように、海外製品が諸外国の値段の2倍前後で販売されていた。長年、アメリカに住んでいた自分にとっては、その倍値というのは単にぼったくりにしか思えず、何とかしたいと常日頃、思っていたところだった。よって、音響機材の輸入販売会社の設立というのは理にかなった戦略であり、やる気が起きてきた。

その会合は3時間くらい続いただろうか。とにかく、みんなが話し合いながら、この中島という人間が、これからどのように歩むべきか、どんな会社を立ち上げるべきなのかを一緒に考えていてくれたのだ。その結果、遂にみんなの意見が一致した。「音楽会社をやろう!」「そうだ!」と全員の意気が統合したその瞬間、普段からあまり発言をしないY君が突然、「会社の名前はサウンドハウスがいいと思う」と呟いたのだ。おっと、これは驚いた、Y君の発言にみんながハッとしたのだろう。一瞬の沈黙の後、「それ、いいよね!」という声があがり、「そうだよ、サウンドハウスにしようよ」という意見に後押しされ、あっという間に会社の名前が「サウンドハウス」に決まったその瞬間を、今でも忘れはしない。。。(最終回に続く)

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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