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サウンドハウス創業秘話 第3話 コンサート集会での思いがけぬ出会い

2022-08-22

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

思いもよらず、成田にミッチー君と一緒に出向いてから数か月も立たぬうちに、大好きなギターを弾いて歌うことのできるコンサート集会を、成田の教会にて始めることになった。アメリカから日本に戻ってきたあとは、新宿の西早稲田で学生相手にライブハウスを経営していたこともあり、ギターは毎日弾くチャンスに恵まれてきた。だから成田でも弾き語りを含め、とにかく演奏するチャンスが有ればと願っていたところ、早速その機会が訪れた。

初回の集会は参加者が少なく、20名弱であっただろうか。ギター1本で歌いながら、トークを交えて演奏をするのだが、教会でのコンサート集会だけに、参加者も一緒にみんな歌ってくれるのが嬉しい。また、人数は少なくとも、小さな東京のライブハウスなどでは数名ということもよくあるので、何も気にはならない。とにかくギターを弾いて歌うことだけで大満足というひとときであった。

その翌週もブッキングが入り、同じ教会で演奏することになった。2回目ということもあり、噂を聞きつけてか、新しい顔ぶれが何人もいて参加者が増えていた。そして演奏を開始すると、何故か最前列にいる2人が目に入り、気になる存在となる。まだ2回目というのに、まるで自分の熱烈なファンのように、一生懸命になって自分の歌についてきて、体を揺さぶりながら大きな声で一緒に歌ってくれるのだ。その姿にとても感動したことを今でも覚えている。そしてコンサートが終わった後、2人に話かけると、父親とその娘さんということで、親子で参加してくれていたのだ。とてもありがたいことだと感謝ひとしお。

自分が一人で歌い、参加者みんなを導きながら一緒に歌おう!という趣旨のコンサート集会だが、思いのほか好評だったようで、それからもしばらく毎週末、続けて演奏することになった。そして第3回目でも、前回来てくださった親子が再び最前列に座られて、一緒になって歌ってくれた。人数の少なさに関係なく、音楽コンサートというものは、時には熱気に包まれるものだ。そして演奏が終わった後、その熱気の余韻の中、最前列に座っていた2人のお父様から「話があります」と声をかけられ、雑談かと思って静かな場所に行き、座りながら話をすることになった。そしてついに、運命の鐘が鳴った。「あの鐘を鳴らすのはあなた」、ではなく父親。

なんと、その父親が唐突に、「私の娘を嫁にもらってください!」と申し出てきたのです。「?」「ありえない!?」世の中には信じられないことが起きるもの。それがついに自分の身の回りで起きてしまった。その当時、自分は33歳、そろそろ結婚しなければいけないと自分にも言い聞かせていた時だった。しかしながら、仕事もやめてしまい、犬一匹連れ回しながら成田をドライブしているような不審者に、近寄る女性もいないはず。よって、まともな出会いなどあろうはずもなく、ひたすら祈りの山を探し求めていた結果が教会でのコンサートだった。それが突如のプロポーズ!大作戦に変貌、といっても本人からではない。彼女のお父様からだ。

これにはさすがに自分もどうしてよいか、わからなくなった。ミッチー君と車1台、ギター1本、こんな自分に、本人からではなく、お父様から結婚の申し出があるというのは、まさに、晴天の霹靂。そしてこの時からタイムクロックが加速しはじめ、事態は思わぬ急展開をはじめることとなる。。。(次号に続く)

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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