雨がしとしと降るはずの梅雨に、カンカン照りの猛暑日が続くというのは、果たして夢なのだろうか、それとも現実?梅雨のはずが、全国各地で猛暑日が続いている。うなぎのぼりに上がり続ける6月の気温は留まる所を知らない。そんな猛暑日が続く梅雨の6月25日、群馬県伊勢崎市では、フェーン現象も相重なり、何と6月としては史上最高の40.2度という記録的な暑さとなった。それだけではない。世界的にも酷暑が続いている。つい先日もフランスでは42度を記録し、パキスタンでは50度を超え、極暑のためコレラ禍に襲われている。さらには日照りのために世界各地で山火事もおきている。
もはや地球が焦がされてきた感が否めない連日の猛暑関連ニュース。世界中で気温が上昇し、各地で驚異的な暑さの日照りが続き、地球が熱く焼け焦がれてしまう、というのは妄想、夢であってほしい。しかしながら、どうも夢で終わりそうもない空気を感じる。地球温暖化は改善される術があろうはずがなく、悪化の一途を辿っている。よって気温は毎年、上昇し続けるのだろう。そして海水の温度も上がり続けており、我が日本列島でも漁獲量が減り始めている。魚が獲れなくなってきたのだ。魚を食べることは日本人の食文化の基本であるだけに、日本の将来が危ぶまれる。いずれにしても地球が危機的な状況を迎えていることに間違いはないのだ。
世界で最も読まれている本、『聖書』にも実は、極暑が世の終わりのサイン、ひとつの現象であることが綴られている。世界の終わりに関する預言が書かれているヨハネの黙示録には、「太陽が彼らの上に照りつける」とある。そして終わりの時には「地の三分の一が焼きつくされ」と警告する。そして16章には最終の裁きについてさらに、「太陽には人を火で焦がすことが許された。そして人々は激しい熱で焦がされた…」と書かれている。聖書の預言を信じる、信じないはそれぞれの自由だ。しかし昨今の異常気象を振り返ると、終末が近いことを感じないではいられない。
とはいえ、現実を振り返るならば、僕らは猛暑日の最中であっても連日、暑い倉庫内で仕事を続けている。そしてスタッフからは「倉庫にエアコンを!」というリクエストがやまない。事実、これまで数千万円という多額の費用をかけて、倉庫内のエアコンを設置し、少しでも涼しくなるように努力はしてきた。しかし、倉庫が広く天井が高いことから効果がほとんどなく、天井に吊った設備は無駄に終わってしまった。この後はスポットクーラーを活用する方向を模索することになるが、昨今の半導体不足も重なり、品薄の状態が続いているようだ。何とかしてみんながもう少し涼しい環境で仕事ができるようにしたいが、これもまた夢で終わってしまうのだろうか。
猛暑、酷暑との戦いは果てしなく続く。この戦いにENDはない。あるとしたら、それは人類の滅亡だ。それは夢であってほしい。。
