企業の寿命は40年サイクルとも言われている。それは創業の時から一世代で企業が終焉を迎えやすいことを意味する。無論、大半の企業は40年を超えても更に成長し続けるために世代交代を図り、あらゆる努力を惜しまず頑張っている。しかしながらその世代交代が難しく、会社経営は壁にぶつかり、多くの企業が歴史から消えていくのだ。
サウンドハウスは1993年2月、個人経営の会社としてスタートした。そして1994年には株式会社として法人化したから、もうすぐ30歳だ!すると後、寿命は10年しかない?果たして企業寿命の宿命を乗り越えて、次世代に繋いでいくことができるのか?
そうこうしているうちに時代の流れは大きく変わってきた。最近では若い世代の考え方とライフスタイルの変化が速いことを痛感している。特に音楽の楽しみ方は激変し、AIを活用したエンターテイメントの急速な普及には驚くばかりだ。そして若者たちは如何にして思いのままに時を楽しむかを熟知しているかのごとく、ゲームとアニメ、eスポーツが大流行。その骨子を動画とSNSが情報インフラとして下支えしている。ゲーム嫌いな自分にとっては致命的、と思わざるをえない程、昨今の社会情勢には距離感を覚える。
とはいえ、くよくよしてはいられない。だからこそ10年先、それからの時代にもサウンドハウスの未来があることを信じて、ひたすら仕事をこなしている。それが自分の責任であり、最後まで全うする。それを昔の人は「根性」といった。そのベースには「我慢」とひたむきな「努力」がある。でもそのような「真面目」な考え方は新世代に通用せず、むしろ笑われてしまうのだろうか。そして古い考えと敬遠されるだけでなく、パワハラの根源とも言われかねない。なに?自分自身のいじめか?ああ。自らを追い込んでいる!こんなつまらんことを考えずに、さっさと仕事を片付けて、おいしいワインでも飲むことにする!
