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継続は力なり 半世紀にわたる自らの歩みを振り返る!

2022-05-22

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

ビジネス界でもよく使われる言葉の中に「継続は力なり!」という名言がある。物事は続けて実行することに意義があり、それが自分自身の力になる、という意味だ。そもそもこの言葉を最初に語った人はだれなのだろうか。諸説あるようだが、明治時代に生まれた宗教団体の創始者である住岡夜晃が「讃嘆の詩」の中で「青年よ、強くなれ…真に強いとは、一道を生きぬくことである」と綴り、そのまとめに「継続は力なり」と記したことが最初とも言われている。

とはいえ、自分にとって「継続は力なり!」という名言を一躍有名にしたのは、間違いなく空手家の大山倍達に他ならない。「空手バカ一代」という漫画が1970年代、「少年マガジン」で大人気を博した。一途に空手道を極めた大山倍達の生涯をベースに描かれた漫画であり、毎週読むのが待ち遠しかったことを覚えている。その大山倍達こそ、「継続は力なり!」と弟子一同に対して叱咤激励した本人であり、その大声は想像するに難くない。高校生時代に武道を学んでいた自分にとって、「空手バカ」こそ、男の生きる道のようにも思えた。

そんな漫画が自分の人生に影響を与えたとは思ってはいない。しかしながら、両親のDNAだろうか、自分のルーツには何事も継続することが大事だ、という考えが体の細胞の奥底まで染み付いているように思えてならない。何故なら、ふと気が付くと半世紀にわたり、なんのためらいもなく続けていることが多々あるのだ。半世紀、そう、50年という年月だ。

例えば筋トレだ。中学生時代はテニスの選手だったが、その体育会系の流れの10代半ばでウェイトトレーニングを始めた。俗に言う「サーキットトレーニング」が主体であり、次から次へと休憩なくマシンを変えながらトレーニングを続けるのだ。すると筋力が強くなるだけでなく、心拍機能も向上し、ランニングをしているのと同じように汗をかく。そんなトレーニングを、気がつくと50年続けてきている。一度もやめようと思ったこともない。運動しないと、体がなまってむずむずしてくる。よって、今も自分は筋トレを続けている。そして驚くことに、体型も変わっていないのだ!まさに継続は力の象徴だ。

その継続効果は抜群というしかない。体型が変わらないということは、衣服も同じものを着続けることができるということだ。最後に購入した背広は1980年のこと、何と42年前だ。その時に購入したダーバンの背広を今でも着ている。まさに「継続は節約なり!」とでも言わんばかりだ。毎日、紙の新聞に目を通す、という習慣も半世紀続いている。1週間家をあけると、帰宅した直後、すぐに1週間分の新聞に目を通すことはあたりまえだ。そうだ、10代から読み始めた聖書も、今以て毎朝読んでいる。これもすごいことだ。なぜなら、日々の自分の歩みに大きな影響を与えることがあるからだ。

「継続は力なり」、果たしてこの言葉が今の若者の心に響くものなのか、不安になることがある。古びた背広、靴、Tシャツ、それは自分の目から見ると、己の力の象徴だが、傍から見るとそれらは捨てるべき古着にしか見えないのかもしれない。時代は変わってしまったのだろうか。それでも継続することの重要性に目覚め、ひたすら頑張りながら生きていく時にはじめて、「石の上にも3年」、ということばに秘められた忍耐の大切さを、少しだけ理解できるようになった気がする。。。

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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