今回はみんな大好き、ジャンク再生的なことをやったので、それについて書ければなぁと思っています。
さっそくですが、今回組んでいくのが

これです(ピックガードは付属していませんでした)。
古いトーカイのプレべ。スパロゴではないので、83~86年辺りのPB40とかかなぁと。ボディ側で残っていたパーツがブリッジとエンドピンだけだったので、判断材料が少ないですね。
とはいえ状態としては、ナットは変な摩耗等なく残っていてフレット残も十分。ペグの動きも問題ありませんでした。ヘッド表面をはじめとして塗装の状態はよくないものの、可動部と弦の支点が生きていたので、現時点では万々歳。塗装は貫禄がある、という超ポジティブシンキングで現状のままいこうと思います。
後はネックが変な反り方したりしないのを祈るだけです。
では組んでいきましょう。
まずはネック側から着手します。フレットを含む全体的なクリーニングと、ペグのメンテナンスが主な作業です。
作業していてちょっとヘヴィだったのはペグですかね。

左が作業後です。ご覧のとおり、ワッシャーの錆が酷かった……。全部ばらして磨きましたが、よくこれで動いていたなぁって感じです。くすみも取ろうとしましたが、先にメッキが剥がれそうだったので、ほどほどで止めました。
あとはフレット、ナットをほどほどに磨いてネック側はおしまい。
次はボディ側です。全体的なクリーニングはもちろんですが、ブリッジ磨き、合わないビス穴の補修、そして配線と、ややボリューミーな作業量。もしかしたらペグを磨いたほうがしんどかったかもしれないですが、木工が少しでもあるとなんかヘヴィに感じます。
などと思いながら作業をすすめまして……

ボディとブリッジをきれいにして、合わないビス穴を埋めました。PUのビス穴も含めてほぼ全部埋めました。ボディを磨きながら木目も観察したんですが、なんとなくアルダーっぽいですね。バスウッドより木目がうるさいような気がします。

さらっと配線も済ませて……(ポットが汚いのは手持ちの中古を使ったからです。ハンダをミスしまくったわけじゃないですよ!!!)

ボディ側も出来上がり。それっぽくなってきました。
後はネックを取り付け、調整をすませば……


完成です。弦高は12Fで1弦2.0㎜、4弦2.5㎜。弾きやすくなりました。めちゃくちゃネック太いけど…。
揃えたパーツとしては
PU
FENDER ( フェンダー ) / Pure Vintage '63 Precision Bass Pickup
ノブ
ALLPARTS ( オールパーツ ) / MK-0115-010 Chrome Barrel Knobs
ピックガード
MONTREUX ( モントルー ) / USA PB BLACK 3PLY [8164]
弦
ROTOSOUND ( ロトサウンド ) / RS66LD エレキベース弦
そしてメンテナンスに使ったものとして
ポリッシュ
KEN SMITH ( ケンスミス ) / PRO FORMULA POLISH 楽器用ポリッシュ
クロス
MORRIS ( モーリス ) / CLEANING CLOTH クリーニングクロス
といったところです。
後はコンパウンドにピカール、汚れ落としとしてジッポオイルを使いました(ラッカー塗装に使う際は気を付けて!)
ネックの状態も悪くなく、いい感じをキープしています。少し攻撃的な音にセットしてブリッジ寄りでピック弾きするとすごく楽しいです。
あとはとりあえず、このめっちゃ太いネックを鳴らし切れるように精進します。