今年も冬がやってきました。
手先が冷たくなる季節ですが、ギターを弾くことをやめられないのがギタリストの宿命です。
この時期、いつものようにギターを弾くと左手に違和感が。。。
なんか手が痛い!!
ふと左手を見ると白い痕がついているではありませんか!!
ギターのネックを触ってみるとなんかチクチクする。。
そうです!
冬は空気が乾燥するため、ネックの木材が縮みます。
しかし、金属であるフレットには縮みが発生しないことから、ネックの端からフレットの木部に打ち込まれている足(タング)が飛び出てきてしまいます。
その足(タング)が演奏中、手に引っかかるため、フィンガリングしている手に痛みを感じてしまうんですね。。。
コレがいわゆる「バリ」があると呼ばれる状態です。冬は、どうしてもこのバリが発生しがちです。。。
そんな冬のお悩みバリは、バリ取りで解消しましょう!
一見難しそうな作業ですが、慣れれば意外に難しくありません。
使う工具はこちら!!
はい!
ホームセンターで買える小さめの鉄ヤスリです。
ギターの専用工具は種類が少なく、ホームセンターで売っている工具を使いやすく加工して愛用しているリペアマンも少なくありません。
フレットサイドの修正には目立てヤスリを使っている方もよく見ますね。私はこの小さめサイズの鉄ヤスリがお気に入りです!
フレットのすり合わせヤスリでも対応できます!
HOSCO (ホスコ) / TL-FL160S
握り方はこんな感じ。
ヤスリを当てたい部分だけに当てるため、できるだけヤスリの面を隠して持ちます。
また、削っている最中にヤスリが手の中で暴れてしまうと、ネックに余計な傷がついてしまいます。しっかり握りこんで固定することが大切です。
いざ削っていくわけですが、ヤスリをかける角度が重要です。ネックから飛び出ているタング、指板脇のフレットサイドを削っていきます。
フレットサイドとタングに対して、ヤスリがきちんと当たる角度を確認しながら当てていきます。一部だけのフレットだけではなく1フレットから最終フレットまで一気に削っていきましょう。
一部だけ削ってしまうとフレットサイドの角度が全フレット均一な角度に仕上がらなくなってしまう可能性があります。
削り終わった痕はザラザラとした感触となり、手に引っかかりこそしませんが気持ちいいものではありません。そのため、仕上げとして番手の細かい紙やすりで目立ての痕を消していきましょう。
2000番程度の耐水ペーパーまで研磨し、このような金属磨きクロスで磨くとピカピカになります!
HOSCO (ホスコ) / HSC-60 Hero Shine Cloth
まだ引っかからないし大丈夫と思われている方、今後もバリが出てくるのを緩和できるように指板用のオイルでギターの保湿を心がけ、バリを予防していきましょう!
私のおすすめオイルはこちら!!
HOWARD (ハワード) / Orange Oil
ご存知の方も多い定番中の定番!もはや王道とも言えるオイルです。粘度が低い為、指板の隅々まで伸ばしやすく浸透させやすいのも重宝するポイント。
また、指板の掃除と同時にオレンジの良い香りは、一般的なレモンオイルよりも使いやすいと個人的に感じます。
オイルの塗布作業は弦の交換とセットで行うのがオススメです。弦があると作業がしにくく、弦にオイルが付いてしまうと弾きやすさに影響してきます。
弦を外した状態は、作業がしやすく、弦交換とオイル塗りを一連の作業にしてしまえば、大切なギターやベースを年中快適な状態に保つ事ができると思いますよ。