PLAYTECHの人気商品 PSD200 は、ドラマーにとってお値段以上に便利なサンプリングパッドです。同商品のような電子パーカッションは多くの方に人気がある製品ですが、使いこなすのに苦労しているという声をよく耳にします。
今回は、この製品を使いこなすためのポイントとも言えるサウンドのインポート方法について、手順を交えて解説させていただきます。

01 インポートの準備
まずは、インポートに必要な物を準備しましょう。
PSD200本体、USBメモリはもちろんですが、まずは使用するサウンドファイルをパソコンに保存しておきましょう。サウンドファイルは使用できる拡張子、フォーマットが決まっています。少し複雑ですがサウンドファイルを作成する際に、正しく選択して作成するようにしましょう。
〇 必要なもの
- PSD200 本体
- パソコン(サウンドファイルを入れておく)
- USBメモリ
- インポートしたいサウンドファイル
(WAVファイル、EXFAT/FAT32/FAT形式、48Kサンプリングレート、16ビット、1チャンネル)
02 USBメモリにサウンドファイルを入れる
まずはUSBメモリにサウンドファイルを保存します。サウンドファイルの保存場所は決まっていますので、お間違えのないように……。
■ 手順
- ① USBメモリをパソコンに接続します。
- ② "pad_wave"という名前のフォルダをUSBメモリのルートディレクトリ(最上階層)に作成します。
- ③ ルートディレクトリに作成した"pad_wave"にWAVEファイルを入れます。
写真のように"pad_wave"のファイルが作られていれば正しい状態です。赤くマルをしている部分に注目していただければと思います。

03 PSD200 にサウンドファイルをインポートする
続いて、PSD200にサウンドファイルをインポートします。下記マニュアルのP15にも方法が明記されていますので、併せて参考にしていただけると良いですね。
■ 手順
- ① USB メモリを PSD200 の背面パネルにあるUSB-Aポートに接続します。
- ② PSD200 の「SETUP」ボタンと「OK」ボタンを同時に長押しします。
- ③ LOAD-Kit オプションを選択し、左上にUSB接続を確認するマークが表示されていることを確認したら「OK」ボタンを押します。
- ④ 「Cancel、Update、Append」の3つの選択肢が表示されるので、SELECT ボタンでAppend を選択し、「OK」をクリックし、インポート処理を開始します。
04 インポートが完了したら、何も表示されていなかった「WAVE」の欄にサウンドファイルが表示されていることを確認して終了です。
WAVE画面はSELECTボタンで選択したファイルを削除することもできるので、パソコンが無いところでファイルを管理する際に使ってみてください。

05 トラブルシューティング
よくあるトラブルについてもご紹介しておきます。
正しく作業していてもインポートができない場合は何か原因があるので、下記の項目に当てはまっていないか確認してみてくださいね。
USB接続を確認するマークが表示されない
一部の USB メモリでは、正常に動作しない場合があります。動作確認済みの USB メモリを使用するか、複数の USB メモリを試してみてください。

サウンドがインポートできない場合
サウンドファイルは適切な物を使用する必要があります。
下記項目について条件を満たしているかを再度確認してみてください。
拡張子: .wav
ファイル形式: EXFAT/FAT32/FAT形式
サンプリングレート: 48Kサンプリングレート
ビット数: 16bit
チャンネル数: 1 チャンネル (モノラル) である必要があります。
フォルダ名: USBメモリのルートディレクトリに「pad_wave」という名前のフォルダを作成し、その中にサウンドファイルを保存します。
インポートしたサウンドが正常に再生されない場合
サウンドファイルが破損している可能性があります。インポートしたサウンドファイルを削除し、パソコンで再度サウンドファイルが正常か確認したうえで、再インポートを試してください。
06 まとめ
PSD200 にサウンドをインポートするのは少し手間がかかるかもしれませんが、できるようになればサンプリングパッドを使いこなすことができ、パフォーマンスの幅を広げることができます。
お気に入りのサウンドを PSD200 に取り込み、演奏を楽しんでみてはいかがでしょうか。