2025年2月、TAMAよりツインペダル用のミラーロッド「TMR1000」が発売されました。発売開始からしばらくして『左側のペダルが軽くなるという』評判があり、左脚が弱点の私は藁にもすがる思いで飛びつきました。今回は実際に使用した感想をレビューしたいと思います!
少し自分のことを話したいと思います。
私は、趣味のバスケプレー時に左脚首の骨折をしたことがあり、足首の可動域が狭く、関節が非常に硬いので、左足でペダルの踏むのが苦手です。130よりも早いbpmを踏もうとすると、左の音が小さくなったり、遅れたり、長く持続しなかったりと、安定して踏むことができません。
そんな中、軽さとパワーを兼ね備えた、TAMA/SPEED COBRAに出会いました。
SPEED COBRAは高精度ボールベアリングを採用し、踏み込み時の弾性エネルギーをカムの回転エネルギーに無駄なく変換してくれるというペダル。まさにスピード志向のプレイヤー向けといったところです。初動が軽く、戻りが速い。それでいてパワーも出て、ビーターの粒立ちがよいので、まさに私の用途にぴったり。ペダルを踏んで、足を放すとペダルがもう足裏に付いている状態です。今ではこのペダルがないと表現できないフレーズもあるほどに愛用しています。
<参考> Speed Cobra 910 Twin Pedal
このペダルでも充分だと思っていたのですが、この名機がTMR1000を使うことでどう変わるのか?
そしてこのペダルを以てしても、130bpmの壁を越えられなかった、ふがいない私のドラムがどこまで改善するのか……。藁にもすがる思いで、プレイの改善をTMR1000へ託しました。
ここで TMR1000 について触れておきます。
Mirror Rod TMR1000
Mirror Rodは、
- ツインペダルの課題である左側ペダルの動きの問題を解消し、ガタのない圧倒的にスムーズな演奏感を実現するコネクティングロッド。ジョイント部にボールベアリングを採用し、ガタを極限まで排除するとともに、ボールベアリングを回転軸の中心に極限まで近づけて配置する独自の機構によって、コネクティングロッド自体を少ない力でスムーズに回転させることが可能。
- ロッドの素材にはアルミを採用し、剛性を確保しながら軽量化を実現。
- ペダルとのジョイント部分は少ない固定ネジで高い固定力を可能にする独自の構造を採用。ペダルへの取り付け方法や長さ調整の手順を簡略化し、セットアップにかかる手間と時間を大幅に削減。
要するに「ツインペダルの左側が軽くなる!」という私にとって夢のようなアイテムだったのです!スピードコブラの標準ロッドと比べると下記のような感じです。

ネジで留める箇所も減り、セッティングや調整は楽そうですね。重さは290gでそこまで重くは感じません。そして売りとなっている、ボールベアリングを採用したジョイント部の「やわらかい」こと。このスムーズな動き、期待できそう・・・!




SPEED COBRA HP910へ標準ロッドとTMR1000を実際に取り付けて比較してみました。
■ 標準ロッド


■ TMR1000へ変更


取り付けた画像だけでは分からない部分ですが、ジョイント部への取り付けネジがそれぞれ1か所、ロッド長さの調整もネジ1か所。(もう一つのネジはメモリーロック)取り付けの時間はもちろん、TMR1000の方が早い!手でフットボードを押してみたところ、左右差を感じませんでした。これは期待できそう!次に自宅の電ドラに付けてみました。
■ スネアスタンド無し

■ スネアスタンド置いた状態

SPEED COBRAなので、初動が軽く、戻りが速いというのは、最初に書いた通り。正直なところ、私の左脚ではそこまでの変化は感じられないだろうと思っていました。そして踏んでみました。
「!?」
「軽い!」
思わず、家の中で声を上げてしまいました。
「ロッド1本でここまで変わるとは!?」
そして、昨日まで安定して踏めなかった、130bpmの16分を遅れることなく、3-4分継続して踏むことができました!!今までの悩みは一旦なんだったのか……。
これはすごい!
そしてもっと早く欲しかった(笑)
他のペダルでも試してみようと、DW5000にも取り付けてみました。

取り付けは全く問題ないです。
そして肝心の踏み心地は、これまたよい。
左右の差がほとんど感じられないです。MIRROR RODというのはそういう意味だったのか……!と一人で納得してしまいました。
ツインペダルはどうやってもロッドで離れた所にあるペダルで、ビーターを動かすので、力のロスは出てしまうもの。そして少しのロスが、ビーターに力が伝わるまでには大きなロスに変ってしまうわけです。そのロスが感じられないということは、言い過ぎかもしれませんが、これは革命です!!
ここで、MIRROR RODの紹介動画をご案内します。
■ MIRROR ROD
ジョイント部シャフトの長さが短いため、PEARL製のペダルには取り付けはできても長い時間踏んでいると外れてしまう恐れがあるため、残念ながら対応しておりません。予めご了承ください。
TMR1000いかがでしょうか?
左右ペダルのロスを限りなく軽減する MIRROR ROD / TMR1000 をぜひ試してみてください。
この軽さをぜひ体感していただきたいです。