大変時間がかかりましたが最後までお付き合いいただき有難う御座いました。
今回でVintageサウンドバッファー編は最終回です。
巷から欲しいので作りたいと言う話や、作ってくれとか話が来ているがこれは自分で製作してこその機材であり、どうしても無理な場合は作れる人にお願いしましょう。
それでは最終調整と手直し、音質についての総評を書きます。
最終修正回路図

何と、250Kポットの後ろにある10KΩを書き忘れていたため、ブーストできない場合のバッファーがバッファーになっていなかった。
これが正解。
さらにOP-AMPのNFB部分にスイッチはどうしてもバッチンノイズが避けられない。
できるだけ少ないノイズの回路を模索したが、これが一番マシだった。
スイッチの質によってはかなりバツバツノイズが出るので、できるだけノイズレスな物を使用してほしい。
スイッチの部分の配線は過去のブログを参照していただきたい。
さて、レア部品を基板に装着してその音質を確かめた。

いやいや、汎用部品バージョンとは全く違う物凄い音が出た。
ブーストしても全く歪みは出ない。
どっしりした足腰の強さにさらさらと気持ちよい高音。
何というか、時間をかけて作り込んだマルチエフェクターの音などではなく、もう最初から音が良い。
投げ捨てたくなるようなアンプやギター、ベースを使用しても、うおー!いい音だ~!!
と思うぐらい音が改善される。
今回は肝心のOP-AMPにVintageのNS(ナショナルセミコンダクター)印、LM307Nを使用したことも大きかった。
これの音たるや最近の軽薄でキレイなだけの音ではない。
中身がギッシリ詰まった密度の濃いリッチな音が出る、気になる人は探してみると良いだろう。
なるほど、この音であればベーシストがこぞって使用している理由も納得できる。
生音があり得ないほどいい音になってしまうのだから、これ以上何もする気が無くなるのもうなずけるというものだ。
ギターに使用するにも変な歪みや、劣化する部分が全くないのでこの後に接続するエフェクターもこれまで以上の効果に腰を抜かすかもしれない。
いやー、いい機材を作った。
という訳で「幻のVintageサウンド!増幅機能付きバッファー」は今回で終わり、次の機材(予定ではヘッドホンアンプ)のために色々と準備が必要。
いきなり予定変更も有りうるが、そこはそれ。生暖かい目で次回のブログを待っていただきたい。