お久しぶりの登場だ。
今回から長期連載(できるかな~?)で音響機器の製作記事を執筆しようと思う。
どうせ作るなら安く、シンプルなのに高性能、プロ用以上の高音質、カッコ良い(個人のセンス)、をポリシーに世界で1つだけの自作機器を手に入れよう。
その前に、どうしても入手する必要のある道具を以下に記す。
何故それが必要なのかも書き入れるのでその理由を理解して購入いただきたい。
1. ハンダコテ(20W~130Wまでの切り替え機能の付いたHAKKOプレストがお勧め)

当然ながらこれが無いと話にならない。製作にも修理にも必ず登場する道具だ。
なぜ切り替え機能が必要かというと、製作時は20W~30Wで用が足りるが修理の際30WだとW数が足りない場合もあるため。
未使用のハンダは簡単に溶けるが、一度使用して固まったハンダは基板のパターンや部品のハンダ面が放熱するため同じ温度では溶けてくれないことが多いのだ。
2. ヤニ入りハンダ

扱いやすいSN60かSN63をおすすめする。SN60とは錫と鉛の配合比が60%:40%の事。銀入りや配合比が違う物は簡単に溶けなかったりするので扱いづらい。
KESTER ( ケスター ) / KESTER44 1ポンドロール
筆者はKESTER44‐SN63/37とKESTER285‐SN63/37を使用しているが、高価なので国産でも良い。
3. ドライバー
太いプラスとマイナス、細いプラスとマイナスそれぞれ1本ずつ用意しよう。
経験上最も使用頻度が高いのは太いプラス、次が細いマイナスだ。
これは100円均一ショップでも買えるが、焼き入れしてなかったりするのでしっかりした国産品を買っていただきたい。安物はネジ穴をダメにする事も有るので。
筆者はVesselを愛用している。
4. スパナ
これも100円均一ショップで買えるが、安物は回していると開いている部分がすぐ緩みしっかりホールドできないばかりでなく、時にはけがをする可能性も有るのでそれなりの物を購入して欲しい。
開く部分を閉じて取っ手を持ち、2~3回振っただけでカチャカチャ音がするものはNG。
意外と6角ナットを締める機会は多いのでかなり使用頻度は高い。
5. ニッパー
これはPICKBOYのストリングカッターSC-150で決まりだ。
PICKBOY ( ピックボーイ ) / SC-150 ストリングカッター スチール弦用
切れ味抜群で部品の余分な足や配線材など、ほとんど力を入れずに切れるし、刃が薄いので部品の隙間に入れて切る場合も楽勝でかなり細かい部分までしっかりカットしてくれる。
このプライスでこの切れ味、耐久性、使い勝手の良さは特筆ものだ。
6. ラジオペンチ
特に銘柄指定は無いが、できれば閉じた時の先端に余分な隙間が無い物を選びたい。
FERNANDES ( フェルナンデス ) / R-1200
7. ピンセット
意外と使用機会が多いのがこれ。
買ってきた部品をそのままハンダで付けると油やサビが乗っている場合、表面上ハンダが乗っても導通してない事も有る。
それを予防するためにピンセットで軽く足をこすればピカピカになりハンダも確実に乗る。先端が曲がりやすいが100円均一ショップの物で充分間に合う。
先端の形状が何種類かあるので2~3個買っておこう。
8. 直尺(定規)

100円均一ショップで300mmの金属定規を買おう。
基板やケーブルの長さ、パーツのレイアウトなどを考える際に必要になる。
あと、背中がかゆい時にも300mmの定規がベストだ!
9. レンチセット
ツマミ類の取り付けなどに使用するが、ギターベースの付属品でもサイズさえ合えば問題無く使用できる。 1mmから0.5mm刻みで3mmぐらいまでそろえよう。
10. デジタルテスター

今回一番の高額品だが、良い物を買えば一生使用できるので自分の懐具合と相談して良い物を買うべし。
おすすめは業界標準となっているプロ用テスターの代名詞FLUKEだ。
87Vなど買えたら最高だがお高いのでポケットサイズの物でも良い。
導通チェック、抵抗値、電圧、ダイオードチェックなどができる101が良いだろう。意外と安いが測定精度はプロ用と変わらない。
11. カッターナイフ
何でもいいが大きめのヤツと替え刃の予備が有れば尚良い。
12. ワイヤーストリッパー

テフロン線などを使用する事を考えると耐久性、切れ味にはこだわりたい。
MILLER 821なら文句なし。
これは筆者も長年愛用している。
ただし、間違ってもこれで部品の足を切ったりしない事。国産品などでは刃が凹み二度と使用できなくなる場合もある。
13. ハンドドリル

あえてコストカットのためにコード付きを選ぶ。
コードレスはバッテリーが弱くなると途端にトルクも落ちて使えないし、意外にバッテリーが重く、細いドリル刃を使用する時など大変危険だ。
同時にドリル刃も必要だが1.5mm~7mmまで数本あると便利だ。
ただし造りの良くない刃も有るので、ドリルは安くても刃にはそれなりの物を使用していただきたい。
造りの良くない刃はドリルに取り付けしても真っ直ぐになっていないため、回転させると刃がブレて大変危険だ。
14. テーブルタップ

最後に作業机の上に置けるテーブルタップを買っておこう。
高価な物にする必要はないが作業後の電源の切り忘れをしないよう一か所で一括ON-OFFできるスイッチ付きが良い。
製作ブログ進行中に特殊な工具は出来るだけ買わなくて済むよう配慮するが、大体これらがそろっていればDIYの準備はできたと言える。
机の引き出し1段に収まるはずなので、きっと邪魔にはならない。
ではこれらを購入したら次回のブログを楽しみに待っていてくれ給え。
記念すべき第一回目のDIYは
「ギター、ベース専用 最高音質ダイレクトBOX」を作るべし!!
の予定です。乞うご期待!!