楽器をやっている人のほとんどが直面したであろう問題、騒音問題。
やっている側は騒音だなんて思ってなくても、同居人や隣人は騒音に感じてしまう事もあるでしょう。
楽器ではなくてもスピーカーから音楽を出力して聴くことやテレビの音ですら問題になったりします。
私も長年、音には気を使って生活してきました。実家住まいの時には夜中にギター弾いて家族に迷惑をかけた事もあった。
音量の制限、時間帯を気にしながら楽器の練習。どこか妥協してストレスを感じる。
『防音室があればいいのになぁ…』
同じ思いを持っている方も多いのではないでしょうか?
そんな中、転居する事が決まり長年抱いていた構想を形にする時が来た。
『防音室を作ろう』
防音室といっても様々な形があり、市販されている簡易型の組み立てタイプもあれば、地下室を作ったり、枠を組んで吸音材を貼るだけだったり
と、本当にさまざまだ。
今回作成する防音室は生活スタイルに合わせて作ってみる。
ポイントは以下3点
- 完全防音ではない
- 分解できる
- 費用はなるべく抑える
詳しく説明すると…
- 1.完全防音ではない
- 既存の家屋に完全防音の部屋を作る事はほぼ無理に近い。音楽スタジオの様にコンクリート造りで防音扉を二重に設置、個人でやるにはハードルが高すぎる。どれだけ音量を減少できるかに注力する。
- 2.分解できる
- 分解が楽に行えて、壁材や吸音材を変更できるようにする。後々に各材を変更して好みの音に調整する予定。
- 3.費用はなるべく抑える
- 費用を抑えるのはDIYする目的でもあると思います。工夫して楽しむのも大事。
前置きが長くなりましたが実際に作っていきます。
今回は床の製作を紹介します。

まず紹介するのはどの家庭にも1か所はあると思われるクローゼット。
スペースにして1.5帖、ここを利用して防音室に変えていきます。

クローゼット内部と外側を使用して3帖の広さの部屋を作ろうと考えていました。 大まかな設計図や構想はあるのですが、実際に細かいところを計ってからDIYに必要な材料をリストアップするため、まずは扉を外します。

クローゼットとフローリングに約30mmの段差あり。
この段差をなくしてフラットな床に仕上げていきます。

段差をなくすために木材で枠を組みその上に合板を乗せます。
この木枠の下に遮音シートと合板を入れたかったのですが、厚みの問題があり断念。
音にどんな影響がでるのかこれも経験です。
縦の幅は910mmで合板の規格に合わせて、余計な加工が必要ないように幅を決めました。

木枠の上に針葉樹合板9mm厚を敷きます。
サイズは1820mm×910mmと740mm×910mm
本当はもっと厚めの板にしたかったのですが、これも30mmの高さに合わせるため断念。
枠の内側の空いている空間を使って電源ケーブルも予め通しておきます。

次の工程は遮音シートを床に敷いていきます。
遮音シートは音を吸収するのではなく跳ね返す効果があります。単体では防音の効果はあまり望めないようで、吸音材とセットで使うみたいです。初めて使うので効果がどのくらいあるのかが楽しみです。

床全面に遮音シートを敷いてタッカーで固定。
やはりこの段階では変化は感じられない。

カーペット敷いて棚仮置き。
少し雰囲気が出てきた。カーペットにも吸音効果があるので素材選びが重要になってくるかもしれない。ここは後々簡単に変える事ができるので現段階では深く考えずにやります。
床が完成したので、今回はここまで。
次回は壁を作ります!
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