昨今流行っていますね。
Do It Yourself
略してDIY(ディーアイワイ)
今回はタイトルにもある通り、サウンドハウスのとある部屋の壁をDIYで手掛けていきたいと思います!
サウンドハウスを利用いただいている方はご存じとは思いますが、弊社は音響機器や照明、楽器を数多く取り揃えています。
その中でも近年取り扱い数が増えているのが管楽器。
管楽器の検品や出荷前に調整したり修理を行ったりする部屋があります。
調整や修理には多種多様な工具を使用することがあり、工具の保管場所や作業の効率化のために壁面に有孔ボードを取り付けたいと思います。
■ 有孔ボードとは何か
有孔ボードはこのように等間隔に穴の開いた板です。

音楽室の壁で見たことがある方も多いのではないでしょうか。実は吸音材としての効果もあり音響の調整によく使われています。他には身近なところで説明すると街中のショップ壁面に使用されていることが多く、フックや板を取り付けして商品を置いたりディスプレイとして飾ったりという用途にも選ばれています。
また、工場や工房等でもフックや板を取り付けして工具の整理に使われることが多いです。今回はこの用途のために取り付けを行います。
■ 設置個所の確認
取り付け前に設置する面の状態を確認する必要があります。
壁はどういった素材なのか、下地材の位置はどこか、電気配線の干渉は問題ないか。
まずは画像左側の面から確認を行っていきます。

壁面の素材は石膏(せっこう)ボード。 建材としては一般的な壁材です。厚さ12mm以上の不燃素材で防火性能は問題ないですね。
防火性能は問題ないのですが、この素材にはネジを直接打つことができません。石膏ボードを固定するために裏側に入っている下地材にネジを打つか、石膏ボードアンカーというネジを打てるようにするアンカーを入れる必要があります。
設置個所の確認を行い下地材に直接打てる箇所は2箇所だけだったので、他の箇所はアンカーを入れてから取り付けを行います。
■ 石膏ボードアンカー取り付け
この石膏ボードアンカーを使います。

取り付け位置先端に3mm程度の下穴を開けてドライバーで回すだけ。

このようにアンカーを取り付けることができました。

■ 有孔ボード取り付け
では、メインの有孔ボードを取り付けていきます。
壁に有孔ボードを直接取り付けると穴にフックを入れられなくなるので、スペーサーを噛ませて壁面と有孔ボードの間に隙間ができるようにします。

まずは一面完成です。

反対側の壁面も同様に取り付けを行っていきます。

これで両面取り付け完了しました。

■ まとめ
私は普段は違う部屋で照明機器や音響機器をメインで修理を行っていて、管楽器部屋に入るのは初めてでした。私が取り付け作業をしている反対側で管楽器の調整や修理を担当者がされていたのですが、管楽器が調整されていく、修理されていくその工程を目の当たりにして、技術者として感化されました。
よい仕事はよいデスクからと言いますが、その一端を担うことができれば幸いです。ひいてはお客様に届く商品によい影響が与えられれば本望です。