防音室を作ってみた、中編。
前回は床を作りましたが、今回はその続き。
壁と天井を仕上げていきたいと思います!

まずは柱を入れていきます。
30mm×40mm×2000mmの垂木(たるき)で組んでみました。
強度を出したり壁の厚さを出したりしたい場合は、もっと太い木材を選んだ方がよいです。
今回は予算を抑えてどれだけできるかを試してみたいので、あえてこのサイズにしています。
ちなみにこの垂木はホームセンター等で6本束になって1,500円~2,000円くらいで販売されています。1本単位で購入する事もできますが割高になってしまうので、今回は2セットの12本購入としました。
柱の間隔は330mmか450mmにしておくと910mmの幅の板を付ける際、板の両端と柱がずれる事がないので楽に作業が行えます。
今回は予算の都合上、柱を1本入れられなくて間隔が600mmと広くなってしまいました。

柱に合わせて天井部分も組んでいきます。
クローゼットの上段も使えるようにしたいので、調整しながら木材をカットして斜めに入れました。

骨組みが完成したので壁面を取り付けていきます。
今回はOSB合板という板を使用。塗装や壁紙を貼らなくても見た目がよく仕上がります。
よく自作の防音室で用いられる壁面材として石膏ボードがあげられますが、石膏ボードは処理が大変で捨てる際は産業廃棄物になってしまうというデメリットがあります。後から壁面の材を変えたり加工したりする可能性も踏まえ、今回はOSB合板を採用しました。

ドアも取り付けていきます。 柱と同じ垂木で枠を作りその上にOSB合板を付け、丁番で固定して開き戸にしました。

最後に天井を組んでいきます。
天井は半分をOSB合板、もう半分をプラダンで採光できるように加工。
防音室って暗い狭いイメージがあります。それが嫌だったのでこういった加工をしてみました。おそらく防音効果は薄れるでしょうが気分的には明るくなるのではと思います。
あと、窓も潰していません。カーテンレールの位置を変更しなるべく柱と壁に干渉しない位置に持ってきています。
実はカーテンにも吸音材としての効果があるので、カーテンがある状態とない状態でどの程度差が出るか比較してみようと考えています。
また、防音室や個室ブース作る場合って換気扇も付けなければならないケースがほとんどですが、窓があれば換気も楽に行えるメリットもあります。
幸いにも窓側には民家がなく防音効果が薄れても大きな問題はないかなと思い、この選択ができました。
さて、今回は大分簡易的ではありますが壁と天井が完成。
もっと手を加えるならば壁面にも遮音材いれて、ロックウール等の断熱材を挟んだりして防音効果を高めたいところ。ですが、予算を抑えてどの程度防音効果が得られるかというコンセプトがあるので生温かい目で見てもらえればと思います。
次回はいよいよ吸音材の取り付けや音量を測定して防音効果の比較を行います。
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