お手頃価格のオーディオインターフェイスが普及し、身近になったパソコンを使ってのレコーディング。いわゆるDTMですが、いざ始めてみても慣れない作業ではつまずくこともしばしば。
メーカーや機種によって、設定方法が様々なことも理由のひとつかもしれません。
コストパフォーマンスに優れる人気のBEHRINGERオーディオインターフェイスでは、Windows PCの場合、「ASIO4ALL」というドライバーを使いつつDAW(録音ソフト)と音声の受け渡しをするのですが、実はトラブル回避のためにも押さえておきたいポイントがあります。
今回は「DAWソフトで使っているのにINST2の音声が入力されない!」といった時などに、まず確認したい設定項目をご紹介したいと思います!
※ASIO4ALLのインストール方法は下記の記事をご参照ください。
※UMC22などBEHRINGER製オーディオインターフェイスはDAWソフトでの使用が推奨です。「ASIO」という規格に対応していない録音ソフトや配信サービスでは、ソフト/サービス側の仕様によりINST2が入力されないためサポート対象外となります。
さて、それではBEHRINGER / UMC22を例にオーディオの設定方法を見ていきましょう!
BEHRINGER ( ベリンガー ) / UMC22 オーディオインターフェイス

Windowsの画面右下にあるスピーカーアイコン(赤丸部分)を右クリック

サウンドを選択

赤丸部分はBEHRINGER以外のデバイスを選択します。
※BEHRINGERのインターフェイスは、基本的にUSB Audio CODECの名称で表記されます。
ここをBEHRINGERのインターフェイスに設定しているとASIO4ALLを使う際に干渉し、動作を妨げる原因となる場合があります。
ここはRealtek等のBEHRINGER以外のサウンドデバイスに切り替えておくようにしましょう。

DAW上のオーディオインターフェイス設定画面でオーディオデバイスをASIO4ALLに設定。
その後ハードウェア設定(赤丸部分)を選択しASIO4ALLのコントロール画面を表示させます。
※画面はDAWソフトABLETON Liveです。

ASIO4ALLのコントロール画面表示後、右下の歯車アイコン(赤丸部分)を押すと上記のような詳細設定の画面が表示されます。
BEHRINGERインターフェイスは、この画面上では今回「TI PCM2902 USB CODEC」として表示されています。
ここで、ASIO4ALLとしてオーディオインターフェイスに認識させたい機材の有効アイコンを押して有効へ変更(緑丸部分)
※Realtekなど、BEHRINGER以外のオーディオデバイスはグレーアウトしたOFFの状態に設定。
この画面ではBEHRINGER以外が有効になっていると動作に干渉する可能性があります。

ASIO4ALLコントロールパネル設定後、赤丸部分の「入力設定」「出力設定」をクリック。
それぞれの詳細画面で入出力がONになっていれば準備完了です。
※「入力設定」「出力設定」は、オーディオインターフェイスの入出力チャンネルのどれを有効にするかというDAWソフトAbleton Live固有の設定項目です。他のDAWソフトでも名称は違えどこういった設定項目が用意されています。どちらにしても、ソフトに応じた手順で入出力を有効にすればOKです。
DAWソフト側のオーディオチャンネルの入力、モニター設定を行いご利用ください。
慣れないとつまずきがちな設定ですが、一度覚えてしまえば簡単ですね。
手頃な価格のBEHRINGERオーディオインターフェイス、ぜひDTMにご活用ください!