一昨年から3回目となるHARDCORE TECHNO特集。前回、前々回はキャッチーでポップな楽曲を特集してきましたが、今回はガラッと趣向を変えてこれぞHARDCORE TECHNOといった曲をメインに取り扱いたいと思います。
※過去の記事はこちら!!↓↓
今年はTHE DAY OF HARDCOREが開催されず、寂しい夏になりそうです…。しかし諦めてはいけませんぞ!!みなさんの力でHARDCORE TECHNOを盛り上げて、夏をどんどん熱くしていきましょう!
■ TERRORCORE (テラーコア)
さっそく飛ばしていきますよ!BPMが240あたりを超えるとSPEEDCORE(スピードコア)と呼ばれはじめ、キック(バスドラム)はさながら工事現場のような音を奏でます。DJも曲同士をつなげるよりもライブ的に流すこともあり、観客はロックなどで言うメタルやスラッシュのような楽しみ方をしたりします。特にBPM200~300の楽曲はテラーコアと呼ばれ、さらに早くなるとスプリッターコア、エクストラトーンと変わります、出世魚みたいですね(実際にはもう少し細かい定義付けがされていますが、伝わりやすいのはこの点かと)。
Diabarha - Convicted for Subreality (2014)
BPM: 275
■ INDUSTRIAL HARDCORE (インダストリアル・ハードコア)
金属を叩いたようなスネアドラムと、低い音を強調して歪ませたキックが特徴的です。メロディがあまりないことが多く、リズムを主体として踊るような音楽に近い感じ。似たジャンルにメインストリームハードコアがありますが、こちらはもう少しメロディアスなジャンルになっています。
eDUB - Muerte y Destruccion (2016)
BPM: 190
(販売元のサンプル動画のため、レーベル名のアナウンスが入っています)
■ Gabber (Gabba) / Rotterdam Techno (ガバ / ロッテルダムテクノ)
昨年もご紹介したジャンル。160~180BPM程度で作られる場合、ニュースタイルガバと呼ばれることがあります。こちらはかなりキックに低音を多く持たせているという特徴があり、近年のガバにも逆輸入的に使われることが増えました。
また「ガバキック」はいわゆるキック(バスドラム)を、ディストーションを使い激しく歪ませた音を指します。歪ませ方やノイズの乗せ方、ベースとのグルーヴなど、ひとえに歪ませるといってもかっこいい音を作るのは難しかったりします。下記で紹介しているHumanityでは、途中にガバキックの歴史ともいえるパート(1:14の辺りから)が入っていて紹介したかったんですよね。初期のガバキックはHappy Hardcoreなどにも影響を及ぼしているので、HARDCORE TECHNOの歴史を知るうえでは絶対に外せません。
歪ませた音の処理については以前「Hardstyleキックの作り方」でながーーーーーーく語っていますので、そちらをチェックしてみてください!
【クラブ系トラックメイカー必見!!】Hardstyleキックの作り方
Broken Minds – Humanity (2020)
BPM: 180
■ Hardtek (ハードテック)
ハードテックは、ハードコアのサブジャンルとして内包するのはあまり適切ではないかもしれません。というのもハウス、トランス、ブレイクビーツ、ジャングル、ドラムンベース、ダブステップ、ハードコア、アシッドテクノ、ヒップホップ、トラップ、レゲエ、ファンク、ソウルミュージック、ロック、メタルなど、さまざまなジャンルのエッセンスが取り込まれているためです。サンプリングなどを用いることも多く、詳細なジャンル分けは難しいですが、早いテクノ音楽という部分から今回のハードコア特集の中に入れています。
Floxytek & Tanukichi & USAO – Cobra (2021)
BPM: 200
■ Extratone (エクストラトーン)
SPEEDCOREの極みといったジャンルで、BPM1000を超えるとこのように呼ばれます。BPM125の32分音符がこれにあたりますね、はやい。ハードコアテクノよりもノイズミュージックに近いジャンルですが、キックの歪ませ方など、ガバに似た点もあり実際のところガバを制作するコンポーザーによって作られることもしばしば。マジで工事現場です。
Diabarha – Storm (2021)
BPM: 4800
今までご紹介してきたHARDCOREを踏まえて、大まかに分けるとこんな感じになります。人によって感じ方が異なっていたりするためこれが絶対ということではありませんが、好みのジャンルを見つけたけど似た楽曲を探したい!という時に参考にできるかと思います!
(ちなみにHARDSTYLEはHARDCOREじゃないトランスだ!などのお問い合わせは受け付けておりません。)

今までのHARDCORE TECHNO特集を含め、数多くの楽曲をご紹介してきましたが、やっぱり再生環境にはこだわりたいですよね。
実は、DJをされたことがあれば一度は聞いたことのあるPioneer DJから新たにモニター・スピーカーが発売されたことをご存知でしょうか?
Pioneer DJ ( パイオニア ) / VM-50 DJ向けアクティブ・モニター・スピーカー
背面に備わっているDSPコントロールノブを使って、フラットなモニター・スピーカーから、DJ用途などに使いやすい低音マシマシスピーカーにもすぐに変身できてしまいます。さらに不思議な凹凸のついた穴によってその音質はさらにグレードアップ!ちなみにこの凹凸、結構ずっとさわっていたくなるようなツブツブ感です。再生周波数帯域は40 Hz–36kHzと幅広レンジで、おうちDJも盛り上がること間違いなし!サイズ違いのVM-70やVM-80では35Hz周辺も出力できるため、サブウーファーがなくとも本物のクラブ感が演出可能です。
サブウーファーといえばこちらもおすすめ!
JBL ( ジェービーエル ) / LSR310S サブウーファー
大人気パワード・スタジオモニター、JBLの3 Series Mk IIから発売されているサブウーファー。じっと見てると流行りの宇宙人狼を彷彿とさせますね。ドライバーは10インチ、周波数レンジは27Hzとまさにウーファー!低音によって地面が揺れる様はまさにクラブ!!おうちDJでも十分アガること間違いなしです。
今年の夏も良いスピーカーでHARDCOREを聴いて、盛り上がっていきましょう!!
それでは!