もはや伝統芸能になってきた8月5日、ハードコアテクノの日。日本記念日協会公認のれっきとした記念日です。さて今回はこれまで敢えて触れてこなかった「日本のHARDCORE TECHNO」について、お話していきたいと思います。
※過去の記事はこちら!!↓↓
- 2023年版(リミックス・ブートレグ・VIP・フリップ編)
- 2022年版(DL S3RL特集)
- 2021年版(激しいHARDCORE TECHNO編)
- 2020年版(HAPPY HARDCORE編)
- 2019年版(UK HARDCORE編)
さて本題に入る前に…これも恒例となってきましたが、
THE DAY OF HARDCORE完全復活!!!!
そう、これまでコロナ禍の影響もあり行えていなかった完全入場FREEのTHE DAY OF HARDCOREが、渋谷CIRCUSに帰ってきます!!
興味のある方も、これからHARDCORE TECHNOに触れる方も、もう興味の全くない人も、せっかく入場無料なんですから行っちゃいましょう!!さらに当日は先着300名様に、会場限定CDである「THE DAY OF HARDCORE VOL.15」がプレゼントされますのでこちらも要チェック!
THE DAY OF HARDCORE 2024 #TDOH2024 - TwiPla
そろそろ本題に入りましょう!
日本のHARDCORE TECHNOについて
その歴史の部分としては、MURDER CHANNELより刊行されている「History of Japanese Hardcore Techno」という非常に優れた本がありますので、こちらに譲ります。これにも特典CDが付属する豪華な本となっていますので、興味のある方はぜひご購入ください。
※サウンドハウスでの販売はありません。
国内HARDCORE TECHNOを語るうえで外せない人として、DJ Sharpnel氏というコンポーザーがいます。
今でも現役で活躍されている凄い方。先ほどのTHE DAY OF HARDCORE 2024においてもDJとして出演を予定しています。
主なジャンルとしてはSpeedcore、GABBAを得意としていますが、彼を彼たらしめるジャンルとして欠かせないのが「Jコア(J-CORE)」。
今でこそJPOP、J○○のようなJapaneseスタイルを冠する音楽ジャンルは数多ありますが、J-COREにおいては言葉の意味で「あらゆるものを包括するジャンル」として認識されている傾向にあります。
またコミケなどといった、いわゆるクラブとは若干の距離を置いているような市場において「ナードコア」というジャンルも流行っていました。こちらの歴史については下記にてJ-COREの有名アーティストDJ TECHNORCH氏が解説するブログが参考になりますので、興味のある方はぜひともご覧くださいませ。
それでは、今回は何を話すの?という話になりますが、そりゃあもう…
私の好きな日本のHARDCORE TECHNO楽曲の紹介に決まってるでしょう!!!
ということで、唐突な自分語りを長々と始めますよ。
■ DJ TECHNORCH - Japanese Hardcore
日本文化をごちゃ混ぜにしたマッシュアップのようなサンプリングが特徴の楽曲。低く重たいGABBAキックが突き刺さり、カルトチックとも言えるお経が心地よく大好きな楽曲です。
DJ TECHNORCHIの楽曲は日本風のメロディアスなウワモノに対して、低域の本場感というミスマッチが魅力の一つと言えます。ベストアルバムも購入してヘビロテしたのをよく覚えています。あとこれは完全に余談なんですが、発売禁止となったアルバム「すごいきもちいい」の初版を持っていて、私の宝物です。
※現在は「すごいきもちいい マイルド」として若干絵をマイルドにしたジャケットで販売されています。初版の絵は閲覧注意なので予め断っておきます!!
ほかにも入門におすすめなのが、「内閣総理大臣賞 ~The World~」や「少女IN ~Virgin In~」、これはHARDCORE TECHNOでは無いんですが「Boss On Parade」など、キャッチーなんだけどカルトチックというのが最高です。
■ DJ TECHNORCH - Boss On Parade (DJ Sharpnel Remix)
DJ Sharpnelの作品において、特にご紹介しやすいものを選びました。(ファンの皆さまごめんなさいm(_ _)m)
原曲はBPM150というミディアムテンポですが、Sharpnelの手が加われば賑やかなJ-COREサウンドに早変わり!Rave音楽が好きなら聴いたことがあるあの音をサンプリングし、原曲の良さも活かしつつお祭り騒ぎな楽曲に昇華していることが特徴です。
■ PSYQUI - Your voice so… feat. Such
ここらでアンセムを一つ。『FÜGENE』(MEGAREX)に収録されたFuture Bass × HARDCORE TECHNOの楽曲であり、清涼感のあるシンセサウンドに特徴的なボーカルチョップ。J-POPのような盛り上がりのあるサビが特徴です。
東のTHE DAY OF HARDCOREと言えば、西のHARDCORE TECHNOパーティである「レイヴ大戦」20周年記念に制作されたDJ Shimamura Remix版とM-Project Remix版の2つも、はっきり言って最高の一言に尽きます。
原曲のキャッチーさを残しつつ、それぞれのトラックメイカーらしいサウンドに仕上がっています。特に私のお気に入りはM-Project Remix版。激しいベース・ドロップ・パートと対極のメイン・ドロップ・パートが印象的に対比されていますね。
私が特にメインで聴いていた時期が大バレしますが、Remixが数多くつくられたアンセム楽曲として、もう一曲挙げさせてください。
■ KO3 & Getty feat. TEA - Can’t Stop Raving
今や新進気鋭というのも憚られるくらいに活躍しているトラックメイカーKO3とGettyによるタッグで制作されたUK HARDCORE TECHNOド真ん中といった楽曲。この楽曲がリリースされたEPは、オリジナル版を含め7曲収録されているという豪華仕様でした。
さらにたくさんのアーティストによってRemixが増え、一時期ムーブメントと化していたことを覚えています。ぜひお気に入りのRemix版を探してみてください!
■ m1dy - Kamikaze
お待たせしました。私の大好きなExtratoneのお時間です。正直m1dyの楽曲と言えば「Tokyo Style SpeedCore」や「SpeedCore Dandy」などが代表曲になりますが、今回は完全に私の好みで選出しました。BPMは驚異の1200、機関銃のようなキックを初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れません。多分Speedcoreが大好きになったのはこの曲からだったと思います。これ以降m1dy氏のアルバムはとにかく購入して聴きこんだ記憶があります。
また国産Speedcoreの巨匠AKIRADEATH、kobaryoやRedOgre(赤鬼)などもお勧めです。本当に。
ちなみにDJパーティなどでは、その高速すぎるBPMもあいまって「Live」と記載されることが多いです。今回のTHE DAY OF HARDCOREにおいても、ポスターに「Live PA」とあるのはそういうことです。よろしくお願いします。
さてさまざまご紹介してきました楽曲、いかがだったでしょうか。本当は他にも紹介したいのですが、ブログが果てしなく長くなりそうなので、今回はこの辺りで!