昨年、仲間内で開催のDJパーティーがあり、自身もDJとして参加すべく大阪まで足を運ぶ機会がありました。イベント翌日には友人に連れられ、難波駅近くのレコードショップへ!少し古いハッピーハードコアが好きな彼とレコードを掘ると…出るわ出るわ、名曲の数々!興奮のあまり気づけばお金が財布からいなくなっていました…。
最近はめっきり外に遊びに行かなくなってしまいましたが、また遊びに行ってみたいなあと思います。
というわけで今回はHAPPY HARDCORE TECHNO特集!!
今年の8月5日、HARDCORE TECHNOの日は、HAPPYに過ごしましょう!!
本編に入る前に宣伝です!
来たる8/2(日)、昨年に続き再びCIRCUS TOKYOで祭りが始まります!!その名も
THE DAY OF HARDCORE 2020 – HADO CHANNEL EDITION –
今年は通常開催のほか、同時生配信(閲覧無料!) も行われ、会場に行けない方も参加できるイベントです。普段はハードコアテクノを聴かないあなたも、この日だけは一緒に盛り上がってみませんか?
●配信URL
https://www.twitch.tv/circus
なお、通常開催では入場無料ですが、現地での参加は状況を考慮し100名限定先着で参加できるダイレクトサポートパスをご購入いただく必要がございます。
TDOHダイレクトサポートパス
・現地参加可能パス
・3,000円- / 2ドリンクチケット付き
・Peatixで申し込み。当日お支払い(先着)
※情勢変化による当日までの中止・開催方式変更等が発生する場合はPeatixを通じて連絡いたします。
開催時間や出演者の情報など、イベントの詳細につきましてはPeatixのTHE DAY OF HARDCORE公式ウェブサイトをご確認ください。
https://tdoh2020.peatix.com/?lang=ja

それでは本篇!今回はHAPPY HARDCORE TECHNO特集ということで、HAPPY HARDCOREの成り立ちや、関連する様々なサブジャンルのおすすめ曲を交えて解説していきます!
■ Old School (オールドスクール)
ハッピーハードコアを語る上で欠かせないのがOld School(オールドスクール)の存在です。海外ではBreakbeat HardcoreやHardcore Raveとも呼ばれていますが、Old School自体は「ハードコア」とは言い難く、その発展がHardcore technoというジャンル醸成に繋がっています。Hardcore technoと似ているジャンルで、ジュリアナ東京の最盛期でもこのような曲が好まれていました。日本では実際にジュリテクなどの名称で呼ばれていたジャンルでもあります。
オーケストラヒットや、KORG / M1の高音域が鋭いピアノ、ブレイクビーツなどが楽曲の特徴です。
○ おすすめ曲 Take It To The Top / Channel X (1994)
■ Gabber (Gabba) / Rotterdam Techno (ガバ / ロッテルダムテクノ)
オランダはロッテルダム発祥のハードコアテクノのジャンルです。当時のオランダでは、アムステルダムとロッテルダムの2か所が中心となり、音楽的な派閥が出来ていました。アムステルダムではイギリスの音楽が当時流行しており、その対抗として生み出されたジャンルで、日本ではRotterdam Technoとも呼ばれます。ディストーションによって歪んだキックドラムや、けたたましいサンプリングが特徴。
下記の曲は、テレビドラマ『誰にも言えない』の中で佐野史郎さん演じる男が、ディスコで踊り狂うシーンでも使われました。また電気グルーヴの石野卓球さんがオールナイトで流したことで、日本でも知られるようになった曲です。
○ おすすめ曲 Alles Naar De Klote!!! / Euromasters (1992)
■ Happy Hardcore (ハッピーハードコア)
オールドスクールを経て、ガバを吸収し進化したジャンルがHappy Hardcoreです。初期の曲はキックが歪んでいることが多く、ガバの影響を色濃く受けていることが窺えます。「ハッピー」と付いてはいますが、必ずしも長調である必要はありません。後のUK Hardcoreに繋がるジャンルでもあり、Tranceの影響も多く受けています。
Old SchoolではBPM160以下の楽曲が多かったのですが、変遷の中で徐々にテンポが高速化していきました。前期と後期とでかなり様相が変わることも特徴です。ジュリアナ東京の後期でも流されていたらしく、1990年代後半にユーロビートに続く流れとして、日本でも小規模ながら流行しました。
○ おすすめ曲 Can’t Stop Raving / Dune (1995)
さて、Happy Hardcoreはその後、どのように変遷してきたのか、その一端もご紹介します。
■ Freeform Hardcore (フリーフォームハードコア)
Hard tranceやHigh Energyから派生したジャンル。ROLAND / TB303を思わせるアシッドライン、ローリングベースやスーパーソウを用いられることから、Tranceの影響を濃く受けていることが分かるかと思います。
キックは後期ハッピーハードコアのような、音の芯を硬くしたTrance向きのキックを使うことも多くあります。近年は流れが弱まりましたが、2010年前期に盛んになったEDMでも、このTrance風キックドラムが使われており、今の電子音楽は全体的にTranceとTechnoの派生で出来ていると言っても過言ではないでしょう。
○ おすすめ曲 Hardcore Toccata (Kevin Energy Remix) / Kevin Energy & The Ultimate Raver (2011)
■ UK Hardcore (UKハードコア)
去年のHARDCORE TECHNOの日のブログでもお届けした、私の一押しジャンル。イギリス発祥ということもあり、著名なコンポーザーの多くは欧州出身です。ハッピーハードコアにトランスの要素が強く流入したような構成が元ですが、2010年代にEDMが流行してからは、そちらの方に変遷していきました。下で紹介しているYou’re ShiningはDarren Styles本人がトランス版を出しているなど、トランスが主軸となって生まれたジャンルであることが分かりやすいかと思います。
私はどちらかといえば後期Happy Hardcoreから2010年代前期のUK Hardcoreが好きですね。
○ おすすめ曲 You’re Shining (Hixxy Remix) / Styles & Breeze (2002)
やはりこの時代の楽曲はCDよりレコードで聴きたい!!!今回ご紹介した楽曲たちのレコードを探しているので、もしお持ちの方がいましたら、西田までご連絡ください(笑)
レコードプレーヤーもないのにレコードを買っている私が今気になっているターンテーブルがこちら!
RELOOP ( リループ ) / RP-8000 MK2 SERATO DJ Pro対応ターンテーブル
これ、アナログレコードをかける機械にもかかわらず、まるでCDJのようにパッドでのCUE機能やサンプラーのアサイン、DVS使用時にBPMのデジタル表示が可能という、不思議で便利なDJ用ターンテーブルなんです。トルクも調整可能なうえ、再生/停止までの時間も0.2秒~6秒の間で調整ができます。
もちろんターンテーブル同士のリンク機能も搭載し、PCと接続してDVSプレイを楽しむことも可能なマシンです。
Pioneer DJ ( パイオニア ) / PLX-1000 プロフェッショナルターンテーブル
ターンテーブルといえばやっぱりPioneer DJ!!トルクも4.5kg/cm以上と強力で、バトルDJのようなターンテーブルの回転がものをいうプレイも快適に行えます。テンポコントロールのつまみも握りやすく、ちょうどよい重さ。何より回転している円盤を照らすLEDがかっこいいんですよ…。制振性能も高く、針飛びがしにくいのもグッドポイントです。
RELOOP ( リループ ) / SPIN スピーカー内蔵ポータブル・スクラッチターンテーブル
スクラッチやDJ MIXを手軽に行いたいという方(つまり私ですが)にお勧めなのが、このSPIN。なんと市販のモバイルバッテリーや充電池でも動作し、3Wのスピーカーを内蔵している優れもの。USBレコーディング機能も搭載し、家でも外でも楽しめるプレイヤーです。また、7インチ・スクラッチバイナル付属が付属するため、本格的なバトルDJプレイヤーにもおすすめ。
早くレコード屋で一枚一枚ディグって探すことができる、安心した世の中に戻ることを楽しみに、今年の夏もハードコアでブチアガりましょう!
それでは!