「iPhoneやiPadなどiOS機器を使って音楽制作をしたい!」という時、以前は使用できる機器がかなり限られていました。しかし、スマホやタブレットの進化と共に、iOSに対応する機材の選択肢もかなり豊富になり、オーディオインターフェイスやMIDIキーボード、USBマイクやミキサーなど、今やいろんな用途に合わせて選べるようになっています。
iOS機器がレコーディングやDTMはもちろん、配信などの用途でも活躍するようになってきた昨今、今回は、iOSで使えるオーディオインターフェイスをタイプ別にご紹介します!
目次
■ iOSでいつでもどこでも録音を楽しみたい
iPhoneやiPadなどのスマートデバイスの強みは、やはりそのフットワークの軽さ!
それを最大限に活かせるような繋ぐだけで使用できるこのタイプなら、いつでも場所を選ばずスピーディーに録音を開始することができて、インスピレーションやアイデアを逃しません!
Saramonic ( サラモニック ) / SmartRig Di iOS用オーディオインターフェイス Lightning接続
こちらはiPhoneやiPadに繋ぐだけの超簡単仕様!マイクやギターを繋いですぐに録音や配信に使えます。ファンタム電源(48V)供給可能のため、コンデンサーマイクも難なく使用できます。 レコーディングはもちろん、ライブ配信やインタビュー、動画制作にも最適です。
TASCAM ( タスカム ) / iXZ iPad iPhone iPod touch用オーディオインターフェイス
安心の国内メーカー、TASCAMのiOS用オーディオインターフェイス。
かわいい外観でありながら、しっかり必要な機能が搭載されています。マイク、ギターに対応するコンボジャックにファンタム電源、ヘッドホン入力を搭載。接続は3.5mmの4極端子のため、Androidデバイスにも対応します。
■ iOSでも簡単に高音質で録音したい
iOSのフットワークの軽さとデスクトップタイプの高機能さを併せ持つ美味しいとこ取りタイプ。
「ダイレクトモニタリング」機能を備えるものも多く、入力した音声を遅延なくモニターできます。そのためアプリを通さずに確実にモニターができて、フレキシブルな対応ができます。
スピード感を大事にしつつも腰を据えてレコーディングしたい方にはこのタイプ!
FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / iTrack Solo オーディオインターフェイス
数々の名盤を生み出してきた伝統のマイクプリを誇るトップブランド、FocusriteのiOS向けオーディオインターフェイス。
ミュージシャンから信頼を集めるFocusrite製のマイクプリアンプを搭載しているため、その実力は折り紙付きです。
繋いですぐに録音できるお手軽さとFocusriteの高音質を見事に両立し、iOSでのDTMを確立したスタンダードモデル。
PRESONUS ( プレソナス ) / AudioBox iTwo オーディオインターフェイス
最大24Bit / 96kHzまで対応するPreSonus Captureアプリが付属するため、これ一台でiOSレコーディング環境が完結します。 2トラックのライン入力を備えるためステレオ入力も可能となり、MIDI端子も備えることから手持ちの音源を活用したり、MIDIコントローラーを接続することができます。
■ PCメインで制作しているが、iOSでも録音したい
PCでの制作をメインとしつつも、時には外でiOS機器を使って制作を行う、そんな方にはこのタイプ!
DTM機材を揃えていくとモニタースピーカーやヘッドホン、MIDIキーボードやアウトボードのエフェクトなど、様々な機器を接続することも増えてきます。
そんな場合にはやはりプラットフォームとしてPCやMacを選択することが多いです。
それでも時にはiOS機器を活用することで制作スタイルの幅も広がるため、どちらも使えるということはアドバンテージになります。
ただし、付属のケーブルはPC用の物のみであることが多いため、別途iOS用のケーブル/アダプターを用意する必要があります。
STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22C オーディオインターフェイス 32bit/192kHz
圧倒的な大人気モデル。サンプリング周波数192kHzに対応し、量子化ビットレートはなんと32bitまで対応!PCとの使用時はハイレゾにも対応したそのハイスペックに加え、極めて実用的な機能が豊富に実装されています。
DSP機能やループバックモード、PC/Mac用の「Cubase AI」、iPad用の「Cubasis LE」の付属など、フレキシブルな制作を実現する優秀なオールラウンダーです。
ROLAND ( ローランド ) / Rubix24 USBオーディオインターフェイス
Rolandのベストセラー・オーディオインターフェイス、UA55の後継機種。ハードウェア・コンプ/リミッターを搭載しているため、レンジの広い入力に対しても安心して対応できます。
2IN/4OUTの入出力、ループバック機能を備え、PC/Mac用には人気DAWソフトAbelton / Live liteが付属。PCでもiOS機器でも幅広い制作のプラットフォームになります。
■ iOSやPCを使って配信したい
昨今の状況から、iOS機器を使って配信やポッドキャスト制作をしたい、という方も増えてきました。
オーディオインターフェイスは音楽制作用途で設計されている側面もありますが、その一方で配信用途に特化した機器も存在します。
コンピューターやiPad内のサウンドを配信に乗せることができる「ループバック機能」や、入力した音に直接エフェクトをかけられる「DSP機能」などが配信を便利にします。
YAMAHA ( ヤマハ ) / AG03 配信用ミキサー オーディオインターフェイス
配信向けに設計された、オーディオインターフェイス機能を備えたミキサー。
通常の音楽用オーディオインターフェイスには搭載されることが少ない機能がたっぷり盛り込まれています。
ループバック機能やワンタッチで使用可能なエフェクト機能、ヘッドセットの使用やポータブルプレーヤーの入力など、配信用ミキサー、オーディオインターフェイスの決定版と言っても過言ではありません!
TASCAM ( タスカム ) / MiNiSTUDIO CREATOR US-42B 配信向けオーディオインターフェイス
こちらも配信に特化したオーディオインターフェイス。
AG03がミキサータイプであるのに対して、こちらはデスクトップタイプ。配信に必要な機能が一目でわかる、簡単・親切設計です。
一方でCRATORモードも備え、DTMや動画制作にも幅広く活躍してくれます。
■ iOSでも最高の音質で録音したい
ハイスペックなオーディオインターフェイスではPCやMac専用のものが多いですが、iOSに対応した機種もあります!
iPhoneやiPadでの制作でも一切の妥協を許さない、というあなたはぜひこのタイプをご検討ください!
RME ( アールエムイー ) / Babyface Pro FS オーディオインターフェイス
コンパクトサイズでありながら、1000 兆分の1 秒(フェムト秒)単位での正確なDAコンバージョンを実現した極めて高解像度を誇るオーディオインターフェイス。
ダイナミックレンジやS/N比など、妥協のないハイスペックを誇りながら、クラスコンプライアント・モードを備えることにより、iOS環境での使用を可能にしています。
※iOSでの使用には別途専用の電源アダプターが必要となります
APOGEE ( アポジー ) / Symphony Desktop
レコーディングスタジオや有名アーティストのプライベートスタジオでの導入も多い「Symphony I/O MKII」と同一のサウンドクオリティを備えたデスクトップタイプのAPOGEEフラッグシップ・オーディオインターフェイス。
タッチスクリーン制御に洗練された外観はAPPLE製品との相性は抜群!iPad Pro (USB-C)iOS13以降で使用可能となっています。
まだまだiOS用として紹介したいオーディオインターフェイスはたくさんありますが、まずは代表的な機種ということでご紹介しました。
こうしてタイプ別に並べてみると、様々な用途があり、iOS機器の柔軟さや懐の広さを感じます。そしていまや音楽制作の大きな一翼を担うようになってきていることを痛感します。
進化が非常に早い分野でもありますので、また近いうちに追加でご紹介していきたいと思います!