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人事部、Rick会長の夢 会社は人であり、みんなを必要としている!

2023-07-03

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

年商200億円を超える会社のオーナー、会長はきっと、次のマーケティング対策やAIの施策を検討していて、また、すごいことをやるんだろうな!なんて思われたら正直、何と言ってよいかわからない。ここ最近、やけに人事関連の職務に関わることが増えてきており、しょうもないことに多大な時間を費やしている。早く人事部の仕事を辞めたい、そして本来、自分がするべき仕事にもっと注力したい、それが今の自分の夢だ。

そもそも、Rick会長は正直になんでも書きすぎているのでは、という声も最近は耳にする。正に、この本寝言の記事を通して会社を素っ裸にしているようにも聞こえるのだろう。でも、自分は言う。「大丈夫です!」「大切な所は、見えません!」と。会社の中身など、実は見えそうで、見えないものであり、急所をしっかりと押えておくことが、見られない秘訣である!とは言え、そうも言ってはいられない事態が続く。

元々、サウンドハウスという会社は、社員の仲が良いことで知られていた。また、外来者には、みんなで大きな声で、明るく挨拶することをモットーとし、ひと昔前は、お褒めの言葉をいただいたことも少なくない。実際、あまりに仲が良いのだろうか、社内結婚も15組となり、現在、付き合っているカップルも少なくないのだ。素晴らしいことだと思いきや、その反面、それ以外の人間関係において、会社が日頃きしんでいる。

そもそも社員も200名以上になってきているので、職場はいろいろな人が混在するメルティング・ポットだ。よって、「仲良しこよし」のような過度な期待はしていない。が、それにしても最近は、争いごとが多い。そして人事部では対応できないことが多く、この会社ではなんと、CEOと会長が果敢に介入し、ドタバタの収束に時間をかけている。中でも、自分の関わっている時間が突出して多い。まさに、人事部Rick会長と自負する所以である。その結果、社員どうしのいざこざ、いがみあい、時にはドツキ合いの仲介に入ることも少なくなく、相談相手もおらず、会社を余儀なく辞めそうになるスタッフには声をかけて、道筋が見えるように話をするような努力をしている。まあ、結果は悪くない。しかし介入が手遅れになって後悔した件もいくつかはある。

会社は人であり、みんなが協力し合うことによって組織として成り立ち、結果を出すことができる。そこで、自分が大切にしている2つの教訓を今一度、見つめ直してみた。教訓というよりも、人間としての在り方、考え方だ。

まず、大事な点は、みんなを必要としている、という原点を再認識することだ。どんな人であっても、会社にとってその人は必要であり、みんながそれぞれの力を発揮することにより、お互いのできない部分を補って、トータルとして結果を出せる。それは、自分が嫌いな人でも、仕事上は前向きに受け入れて、一緒に仕事をすることを意味する。確かに自分の気に入らない人、すなわち「嫌な奴」、「あいつとは口もききたくない」と思うような人は、社内に幾人もいるかもしれない。個人レベルではそう思えたとしても、会社の一員、仕事のプロとしてお金をもらって働いているからには、仕事をしてくれる人に対しては、一律、敬意の思いをもって接するのが大事ではないだろうか。その懐の深さ、寛容さ、ある意味での思いやりが、会社の活性化につながることは間違いない。

よって職場では、わがまま、個人的な感情は抜きにして、みんなで仕事をする。これが当たり前のプロの考え方。仕事をするために会社に来ているからには、結果を出すことが大事。その結果が一番出る方法は、みんなが円滑に仕事をして、それぞれが得意分野で結果をだすこと。でも、実際にはこれも夢のような話になってしまっており、いろいろなわだかまりを個人レベルで解決できない人が多すぎて困っているのが現状だ。「みんなを必要としている」「あなたが会社にとって大切な人なんだ」と、少なくともリーダー格の人がみんな思ってくれたら、この会社はもっと、もっと、素晴らしくなる。

2つ目の点は、もっとハードルが高い。自分にとってもチャレンジだ。新約聖書のローマ書には、「尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい」と書いてある。すなわち、自分よりも他を優れたものと思い、それぞれが接するということだ。そもそもここ最近の社内トラブルは、極度な自己主張によって生じているものがほとんど。そしてお互いに譲れなくなると、時には取っ組み合い、時には一方が退散、もうやってられん、と退社することになる。なぜ、そこまでしてお互いを傷つけあうのだろうか。「まあ、いいよ。一緒に頑張ろう!」となぜ、職人として、仕事のプロとして考えられないのだろうか。もちろん、その背景には自分が絶対に正しく、相手が絶対に間違っているという思いが根底にあり、それが問題となる。

職場においては、どちらが正しいか、ということよりも、さっさと仕事を終えて完璧に職をこなし、結果を出して評価してもらうことにつきる。そのためには、多少なりとも犠牲が必要である。それは自己犠牲であり、自分の時間と労力を費やすだけでなく、嫌な相手も同僚として受け入れることを意味する。その懐の深ささえみんながもっていれば、この会社はもっと爆発的に成長するだろう。なぜなら、CEOとRick会長が人事部の仕事から解放されるからだ。それは夢か幻か。。。

聖書に書いてある。「夢と幻のない民は滅びる。。。」つまり夢と幻のない会社も滅びる。よって、自分は夢と幻を持ち続ける。会社が滅びないためにも。もっともっと日本の音楽業界に貢献するためにも!そしていつか、みんなが仲良くなる会社に生まれ変わる時が来るだろうと!その時まで、ひたすら忍耐あるのみが会長としての務めなのだ。

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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