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社員と一緒に石鎚山登頂! 新卒との登山は豪快なチャレンジが一杯!

2023-05-01

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

4年ぶりに新卒グループと、西日本最高峰の石鎚山を登山することになった。2020年よりコロナ禍が始まったことから、社員との山登りはご無沙汰になってしまい、すでに3回、スキップした。なんで山登りするの?と聞かれることがあるが、登山など一度もしたことがない若者が多く、唐突に、最高峰へのチャレンジですか?と思われても当然だろう。答えは簡単だ。

そもそも日本人は、古代から山が大好きな民族だ。宮城県の石巻には、自分の大好きな「海彦山彦」という居酒屋があるが、それは記紀に記された古代の神々とも呼ばれる渡来者達の名前であり、海の神、山の神にも繋がる建国に貢献した人々だ。よって古くから日本人は、海を愛し、山を愛してきた。特に山については、日本ほど、それぞれの峰や高山に名前が付けられているような国はない。そして古代から多くの山道が人々の足によって作られていき、今日では日本列島全体が無数の山道で覆われている。山には神が憑つくとも信じられ、高山を愛してきた日本人だからこそ、現代に至るまで人々は、日本の山々を登り続けたのだ。

山も海も大好きな日本人だが、ここ最近は、山ブームだ。ご年配の方々の間ではちょっとした登山ブームになっており、60-70代の方々にとって、登山は恰好のレジャーとなっている。そのうえ、昨今では「山ガール」ブームまで到来した。若い女子が登山を愛するようになり、たとえ一人でも、時には仲間と一緒にでも、山頂を目指して山道をてくてくと歩き続けるのだ。

以前は海のほうが良い、という女子の方が多かったような気もするが、ここ最近は違う。山の方が人気が高いのだ。おそらくその背景には3つの理由があるようである。ひとつは歩くことによって体がスリムになり、日々の生活に、より活気が溢れるようになることを体験できることがある。また、山登りは早朝からスタートすることから、早寝早起きをしなければならなくなる。それが生活習慣の改善につながり、必然的に肌もきれいになり、若返ってくる。夜更かしは禁物、という格言どおりの生活に戻れるのだ。3つ目の理由は、海と違って日焼け対策ができることだ。海ではどうしてもこんがりと日焼けしがちで、それを避けるために服を着こんでも、ビーチではさまにならない。ところが登山の場合は、そもそも長袖に手袋が普通だ。そして帽子をかぶり、後は日焼け止めのクリームをしっかりと塗って、サングラスでもかければ、日焼けを心配することもない。ということで、顔面にしみを作ることを心配せず、安心してチャレンジできるのが、登山の醍醐味だ。

そんな訳で、今年は女子3名、男子6名と一緒に石鎚山に登山することとなる。事前に天気予報と睨めっこし、とにかく高気圧の到来を待っていたところ、4月28日に絶好の登山日和が訪れることを事前に察知。早速プランを決定し、社員は千葉県成田から徳島まで車で一気に突っ走り、徳島で待機していた自分と合流。そして翌朝、石鎚山にチャレンジすることとなる。

石鎚山登山の特徴は、まず、西日本最高だけあって、標高差700mという斜面を登り続ける大変さが挙げられる。上り下りの落差も半端ではなく、初めて登山する人には少々きついことに違いはない。もう一つの特徴は、鎖の存在だ。「試しの鎖」から始まり、「1の鎖」「2の鎖」「3の鎖」と続く。しかもこれらが長さ70m級のロングな急斜面上の鎖なのだ。途中、鎖から手を離して落下しようものなら、死をも覚悟しなければならない修行の場でもある。だから誰もが鎖を避けて迂回するのかと思いきや、あえて鎖にチャレンジし、登っていく登山客を頻繁に目にする。そのうえ、事故もほとんどないと聞く。自己の極限に挑戦し、山の神に祈り、守られていることを体験できるからこそ、今でも鎖の存在は重宝されている。

そんな超絶な鎖登りも含めて、石鎚山の登山についてアドバイスする立場にある自分は、今回のチームに対して「無理して登らんでもいい」、「試しの鎖」と1番、2番だけでも十分だよ、と言ったつもりだった。ところが、ふたを開けてみれば、なんとグループの大半が「3の鎖」までチャレンジし、無事に頂上まで到達したのだ。これには正直、驚いた。特に初めての女子にとって、懸垂の運動をするように鎖を握りしめ、手で引っ張って、体を持ち上げないと上に行けないスポットが幾つかあり、ガイドする人がいないと途中で止まってしまう危険もあるのだが、それさえもクリアーした。拍手喝采。みんな素晴らしかった。

そして頂上に到達すると、もうひとつのチャレンジが待ち構えている。それは、そこが頂上ではなく、100m程先の崖っぷちに聳え立つ天狗岳がほんまもんの頂上ということだ。よってそこからが最後の登山となり、難度が上がる。向かって左側は垂直の絶壁だ。落ちたらまず、生命に危機を及ぼすことは確実だ。そんな急斜面の岩場を、岩の端々を手で掴みながら、恐怖心を抑えて歩んでいかなければならない。幸い、当日は無風。景色も素晴らしく、登山客も他に散見されたことから、安心感があった。そしてチームは天狗岳まで到達し、そこで記念写真を撮ることとなる。その達成感は、言葉では言い表すことができないだろう。もう無理か、と思っていた石鎚山の登頂、そして天狗岳の制覇!そこから眺めるパノラマの絶景と感動こそ、登山の醍醐味と言える。

下山した後は、みんなに一言アドバイス。水を一杯飲み、柔軟体操を十分にする。お風呂に長くつかり、足をマッサージする。そのうえ、ビタミンC、コエンザイムQ10など、抗酸化の効用があるサプリを多めにとる。だけど、誰もサプリはもってきておらず、気がかりだ。ましてや柔軟体操さえしたこともないような若者が多い昨今、果たしてどうなることやら。。。ということで、翌日、みんな足が痛いという避けられない結果になる。おそらくこの痛みは2日目が最悪で、階段を下りる時には特に痛む。でもその痛み以上に、登山の感動、達成感の方が上回り、良き思い出として心に残っているに違いない。

ちなみに筆者はチームから3時間遅れで登頂を開始し、追いつけ追い越せという思いから、小走りに登り続け、ロープウェイから頂上まで何とか、1時間45分で到達。天狗岳で社員2名と合流した後、石鎚神社頂上山荘の前で全員と再会!一息ついて、下山も含めて往復3時間45分で今回の登山を完結した。何はともあれ、鎖にもチャレンジして、みんなが無事登頂し、最高の天候にも恵まれ、無事に登山体験を成功できたことが嬉しい。共に山を登る仲間とのひと時は、一生の思い出となる。

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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