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30周年記念動画の裏話 画像フローから生み出された思い出のナレーション

2023-04-12

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

30周年記念パーティーで紹介したサウンドハウスの歴史を振り返る7分動画が大ヒット中!社員のみんなに見せるために制作した動画ですが、内容がシンプルで分かりやすかったので、4月4日に一般公開することを決断。その日から連日1万件の視聴が続き、たった5日間で5万件近くのセッション数。「いいね!」も2000件近く入り、応援コメントも120件を超え、想定外のすごい反響。嬉しい限りだ。

そもそも社員スタッフ一同に、サウンドハウスの歴史を知ってもらいたかったのが、事の始まり。そしてパーティーでお披露目することにより、会社をもっと好きになってもらえればという期待を込めて制作した。問題は、30年前ともなると、写真の画像がほとんど見当たらなかったこと。仕方ないとはいえ、創業前後の写真がほぼ皆無なのにはまいった。まあ、自分のそばにはパートの方と犬一匹しかおらず、カメラ付のスマホもなかった時代だ。2つのデスクと電卓、紙とペンだけで凌いだ創業時だから、写真を撮ることなど考えもしなかった。

だから動画のしょっぱなから掲載した「山田洋服店」の画像は、そのお店がオープンした時のもの。その何十年か後にサウンドハウスが継いだ時点では、プレハブ小屋はぼろぼろになっていたのだ。その姿をお見せすることができないのが残念。でも、小屋のイメージだけでも伝わるので掲載することにした。そしてエポックメーキングなイベントを社歴の中から思い起こし、それにまつわる画像を集め、動画の制作チームに渡した。

ここで時間短縮のための大胆な発想を披露することとなる。創業者の自分が勝手に決めることになるのだが、とにかく動画の企画、制作プランはなし。そう、何も書かなかった。何と、テーマもメッセージも事前協議なし!単なる手抜きかと思われても仕方がない。そして自分が動画チームに依頼したことは、時系列に画像を並べて、それらにナレーションが入る想定で作り込んでもらうことだけだった。その動画が完成した後、それを見て、ナレーションのプロと自負する自分が即興でナレを一発録りで完結させてしまうと伝えた。

動画チームから上がってきた作品は、思いのほか、よくできていた。特に後半の作り込みは、デザインだけでなく、社員一同を思いやるメッセージ性が強く感じられ、ナレーションを盛り込むにはもってこいだった。よってその動画を最初からストップ&プレイを何度か繰り返しながら、一気にナレーションの原稿をかきまとめ、ものの2時間足らずでスマホを使い、一発録りを行った。まあ、iPhone 14とはいえ、何ら手を加えない素声のままの録音なので、手をかければもう少し聞きやすく、キレイな声に聞こえるのはわかっている。が、そんな手を加えず、ありのまま、そのまんまの録音でナレーションを終えてしまうのもありかなと思い、あえて、そのまま動画にデータを貼り付けることにした。

それにしても、自画自賛ではないが、エンディングのナレーションと画像が見事にフィットしたのは、偶然とは思えない。一瞬の思いから、動画をみながら書き上げた最後の3ライン、「みんなの夢を育むサウンドハウス」「子供達にも夢を与えるサウンドハウス」「音楽で日本を元気にする、それが私たちの願いです」は、今もって聞いても、自分自身が感動してしまう。何だろう、この不思議な気持ちは。

最後にお伝えしたいのは、ショート動画ということもあり、本当は入れたかったコンテンツが多々、カットされてしまう結果になったこと。その幾つかを紹介する。まずはサウンドハウス創業の原点となった早稲田のライブハウス、ペトラクラブの存在。あれなくしては、今のサウンドハウスはなかった。次に、創業1年目で社員のこどものために、「こひつじくらぶ」という託児所の経営も始めたこと。当時はまだ小さい会社であったが、画期的なことだった。そして社屋内を自由に歩きまわり、皆を和ませてくれたゴールデンレトリバーの愛犬ミッチー君の存在。彼あってのサウンドハウスといっても、創業当初は過言ではなかった。また、東京オフィスの存在も紹介してよかったのだが、時間がなかった。

それでも素晴らしいショート動画が完成した。懐かしい思いがこみ上げてくるだけでなく、社員スタッフ一同への温かいメッセージが自分で言うのも何だが、素晴らしい。そして次世代にもつながる希望のメッセージが大自然の中に込められているのが美しく輝いている。こんな素敵な動画を制作したスタッフ一同、その題材として登場してくれた多くの社員、そしてこの動画を見て感動を分かち合ってくださる大勢の視聴者のみなさんに、心から感謝の気持ちをお伝えしたい。ありがとう。

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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